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診療圏は生き物である?~「撤退戦の研究」から学ぶこと

2014-03-22 18:33:06 | 日記
 「新規開業が新しい診療圏を創造する」という意味の事象を以前にかきましたが、

 これからの時代は、診療圏の中身が生き物のようにめまぐるしく変貌する時代で

 あるという観点も求められるようです。

 昔は、「駅前開業であれば、まず大丈夫、盛業100%」という常識がありましたが、

 今や、駅前開業が必ず成功する時代でなくなっています。

  モータライゼーションで、車を利用して通院される患者様は、広い駐車場で車を

 止めやすい・幹線道路からアクセスしやすい医院を望まれます。

  「新興団地で内科小児科で開業し、小児患者様が多い時は良かったが、次第に人口構成が

 老齢化し、必然的に小児患者が先細リになった」というDRのお話を聞かせて頂いたこと

 があります。そして、口コミの集患ということについて言えば、今はスマホ党が普及してい

 ますので、患者様の医院に対する感想は拡散の度合いが早いです。

  医院・歯科医院のご開業も10年刻みで、診療圏の動態を考えねばならない時代になりつつ

 あるようです。人口動態以外に、同じ診療圏内での他の医院様の新規開業や、幹線道路の新設、

 大型商業施設の新規出店といった要因も大きいです。

  少なくないDR方が、移転開業された事例を多々、私は見てまいりました。

 理由は千差万別ですが、最初の開業場所に見切りをつけられた場合も少なからずあります。

 「撤退戦の研究」(半藤一利・江坂 彰 共著:光文社)は戦争と企業経営を重ねて検証した

 名著ですが、医院経営も一つの「経営」と考えた場合、非常に示唆の多い経営本ではないかと

 私は考え、このブログの閲覧者の皆様にご一読をお勧め致します。

 現開業場所に見切りを着けて、移転開業を選択する。これは大変なことですが、長い目で見れば

 その選択の決断が必要であることを、同書は訴えているように、私は読ませていただきました。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2014-03-23 23:18:25
田原本の医療モールの現況はいかがですか?
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田原本 (ブログ責任者)
2014-03-24 14:56:58
 スーパー出店と並行して、二群の医療テナントが立ち上がると聞いています。京奈和道路の交差点の整備もにらみながら、準備を進めておられるようです。(耳鼻科は確定)
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