点数計算は以下の3つの体系からなる。
- 基本符計算
- 翻数識別・確定(特に平和、三暗刻、一盃口)
- 点差計算
この3つの確度があって初めて実践で役に立つ
このどれも泥くさいので苦手意識をさら増長させるのだ。
今回は、符計算の前の上がり点決定のプロセスから整理したい。
符計算をあやふやにしている犯人は以下の1~3、実践では4~6が苦手をさらに恐怖症へ追いやる。
- 面前加符
- 自摸符と待ちの符と雀頭点
- 切り上げのタイミング
- 自己申告制
- 役を言わないで点数のみを言うしくみ
- 多面張
点数計算の細かい説明は入門書に譲ることにするが、今一度上がり点決定のプロセスをまとめる。
- 上がり役と翻数を確定
- 面前/鳴きから基本符を確定
- 親/仔とロン/自摸から点数マトリクスから点数を算出
というプロセスになる。特に1と2の順番を間違えないこと。
何故か。例えば翻数が4翻以上だともうそれは満貫以上の領域になりそもそも基本符を出す工程から開放される。
さて上がり点確定の式は
基本符×2の翻数乗(3翻だと 2×2×2)
で決まる。これだけ至極簡単。式でかけば簡単だが、計算の順序にコツがある。
◆子の場合。
基本符×8・・・A
これは場ゾロの2翻と(最低上がり条件の)1翻を加えたもの
次に2翻以上はそれぞれをさらに翻数だけ2かければ良い。
A×2の(翻数ー1)乗・・・B (1翻の場合はB=A)
B×1:自摸上がりした場合に子から頂く点数である。・・・C(Bと同じ値)
B×2:自摸上がりした場合に親から頂く点数である。・・・D
B×4:出上がり(ロン)した場合に頂く点数である。・・・E(D×2と等しい)
Eの×4の意味は子からCの×1を子2人から、Dの×2を親らもらう値だけ振込み者からもらう事を指している。
※Eの点が分かれば自摸点が分かるかたはまずEを計算するのも手。
点数はそれぞれ10点を最終計算した後に切り上げる(上述の犯人の項#2のことなので大切)
◆親の場合
基本符×16・・・A
子が8倍に対し親は16倍する。これは親は子2倍点数を頂けるというルールによるもの。
次に2翻以上はそれぞれをさらに翻数だけ2かければ良い。
A×2の(翻数ー1)乗・・・B (1翻の場合はB=A)
B×1:自摸上がりした場合に子から頂く点数である。・・・C(Bと同じ値)
B×3:出上がり(ロン)した場合に頂く点数である。・・・E
Eの×3の意味は子からCの×1を子3人からもらう値だけ振込み者からもらう事を指している。
※Eの点が分かれば自摸点が分かるかたはまずEを計算するのも手。
点数はそれぞれ10点を最終計算した後に切り上げる(上述の犯人の項#2のことなので大切)
【例その1】
子が40符3翻で上がったの場合。
A:40×8=320
◇自摸上がりの場合
C:320×4(4は2の(3-1)乗)=1280=1300 これが子からもらう点数
D:1280×2=2560=2600 これが親からもらう点数
※Dは1300×2ではなく1280×2を計算した後に切り上げる事に注意
◇ロン上がりの場合
E:D×2=2560×2=5120=5200
□まとめ
子の40符3翻は自摸だと1300-2600
ロンだと5200
【例その2】
親が40符3翻で上がったの場合。
A:40×16=40×10+40×6=400+240=640
いきなり16倍ってそろばん得意でなければ、ちと面倒。
でも10倍はすぐできるから、まず10の位から計算するのがお勧め。
◇自摸上がりの場合
C:640×4=2560=2600(オール) これが子からもらう点数
◇ロン上がりの場合
E:2560×3=2500×3+60×3=7500+180=7680=7700
※暗算はなるべく簡易に出せる方法で。
□まとめ
親の40符3翻は自摸だと2600オール
ロンだと7700
◆結論
こんな計算ゲームの最中になんか出来る分けない。
だから暗記しかない。
但し、暗記箇所を忘れたときのために計算の方法を覚えておく必要がある。
出現頻度の低い、110符2翻なんてすぐに出てこないでしょ?