本校はA・B2チームの登録をし、悲願の初優勝とA・Bチームでの決勝戦を目標に戦った。第1試合は付属中とAチームの対戦。多少不安が残る肯定側からのスタートだった。こちらの出した追加プランがあまり理解されず、議論がかみ合わないところはあったが、準備してきたことがだいたいできていたし、チームとして伝えたいことはジャッジにも伝わったようだ。まず肯定側で1勝。さい先のよいスタートを切った。
第2試合はBチームと聖心女子、Aチームと北嶺の試合。今日はすべての試合を録画しているので、今年も優勝候補筆頭の北嶺戦を見学。さすがに伝統校だけあって、こちらがおそれていたプランを出してきてデメリットとぶつかった。あとはプランの実効性をどれだけ評価してくれるか、メリットへの反駁がどれだけ通っているかが勝負の分かれ目となった。結果はこちらのスピーチに若干の分があったと見なされて辛勝。2勝0敗の予選1位で決勝戦進出を決めた。Bチームも肯定側で勝利を収め、これで3連勝。みんなのテンションも上がってきた。
第3試合はBチームと付属中の対戦。この論題で否定側を担当する時の注意点は、肯定側がどの範囲まで動物園とみなしているかの見極めと、プランを確認して実施後の動物園がどうなるかを瞬間的にイメージすることだと思うが、付属中のプランも北嶺とほぼ同様なものでやっかいな試合展開となった。プランへのアタック方法と立論を引っ張って勝つ方法は伝授しているのだが、まだ自分の頭で消化しつつある段階なので、今ひとつ個々の反駁がパンチ不足なのが残念な点だった。結果は惜敗。1勝1敗で3チーム並んだが、コミュニケーション点の差でBチームは3位。北嶺が決勝戦の相手となった。
昨年の北海道地区大会の決勝と同カード。今日2回叩いておけば、今シーズンの戦いも有利になる大切な試合。肯定側を担当し、初優勝を狙った。相手の議論は完全に想定の範囲で、反駁もこちらがして欲しい(ということは返す証拠資料を持っている)内容だったので、正直第1反駁までは「もらった」と思ってしまった。しかし、これが落とし穴で反駁があっちこっちに飛んで、非常にわかりにくい。言い切れることも言い切れない痛いスピーチになってしまった。第2反駁も連鎖反応なのか、前の2試合とは明らかに違う自信のなさそうなスピーチとなり、決定打を出せなかった。ほぼイーブンの議論とジャッジに見なされ、否定側の勝利となって初優勝は惜しくも逃した。
例えはよくないかもしれないが、昨年までの巨人打線のように個々の連携がうまくとれず、線のようなつながりができなかった。あくまでも各パートが頑張るだけの点のようなディベートをしてしまった。課題は見えたので、修正して次の大会に臨みたい。
ちなみに大会結果は1位 北嶺中 2位 北野台中A 3位 北野台中B 4位 付属中 5位 聖心女子中。
期待が大きいだけに辛口のコメントになったが、オール2年生の新チーム初の公式戦で2,3位に入ったことと、負けた悔しさを感じて次への意欲が出てきたことが収穫だったし、何よりも会場設営・後かたづけをみんなで協力しておこない、閉会式で感謝の言葉や拍手をもらったことを忘れないで欲しい。大会を支える裏方の立場を知って、これからは感謝の気持ちをもって試合に臨めるはずだ。きびきび行動できたし、すがすがしい生徒だとのお褒めの言葉もいただいた。チームとしての成長をいろいろな点で実感できた実り多き大会だった。
決して慢心せず、連休中に反省点をピックアップして修正していきたい。