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風邪

2007年02月18日 | Weblog
風邪のため、寝込んでいます。

執筆活動の休止なのですが、こうして寝ている間にも
sirenの行方を案じています。

案じるって・・・笑。



siren

2007年02月14日 | Weblog


翌朝、突然、田舎に住む爺から電話があった。爺「ちょっと困ったことになったよ、また、あそこに行くことになったよ・・」
数年前に完治したはずの肺結核がぶり返したようだ。
電話の向こうで、小さなセキが聞こえたが、驚いた様子はみせないようと、寝ぼけた声で「すぐ戻れるさ」と、一言でかたずけて
いつものようにぶっきらぼうに早々に話を切り上げた。

嫌なニュースが朝から舞い込むと、ろくなことはないなーと、さめた珈琲をすすっていると、庭先の椿が一輪、首から落ちた。

その一瞬、あのsirenの文字が脳裏に浮かんだ。
軽いめまいとともに、桜井橋で交わしたあの約束がうかんで来た。

続き。

2007年02月12日 | Weblog
そこにはあるものが・・

背中に氷がはうような感覚を覚えたのは、その壁に浮かび上がったシミを目にしたからだ。
はっきりとみてとれる文字へと変化していくシミ。
やがて・・そこにはsirenの文字が浮かび上がっていた。

あの天然痘事件の時、誰の手にも浮かび上がった文字、siren,苦しみもがきながら死にいたる人々の手には同じような印が・・・。

今なぜ、その文字がこの壁に・・。すぐに私の体を悪寒が襲った。これから起こるさまざまな出来事を予測するかのように・・。

そして、この日から、私に奇妙な出来事が始まったのだった。

Siren

2007年02月07日 | Weblog
過酷な道のりを一時間三十分かけて歩いて帰ることにした。途中でタクシーに乗るつもりであったが、空の車は通らなかった。軒を閉ざした商店街をひたすら歩き続けた。

途中、力尽きて一杯飲み屋の暖簾を潜る。コップになみなみと注がれた御神酒を飲み干すと、食道を生き物のようにするすると伝う様を感じる。御神酒と一緒に出された鯣をあてにちびりちびりとやりながら、心にうつりゆくあーでもない、こーでもないの出来事をあれやこれやと思案するのである。

ふと窓を振り返ると、血が一滴硝子の表面をするすると流れている。硝子のさらに先には、明鏡タワーへと続く櫻井橋が見える。三十年前、このあたりは天然痘が猛威をふるい四千人以上の感染者、千二百人の死亡者が出た。人々からは、見定めの病として恐れられていた。この病により、未だ閉鎖されている明鏡タワーのことが無性に気にかかる。


目を開けると天井が見えた。

昨日は少し飲み過ぎたようだ。どうやって家にたどり着いたんだろう。しかも、きっちりと寝巻きを身につけている。時間はもうすぐ昼になるところだった。

明鏡タワー・・・か。昨日の一杯飲み屋で頭に巡っていた言葉が再び浮かんだ。

皆、記憶から消し去ってしまいたい。そう思っているんだろう。


忘れようとも忘れられぬこともある。そう、あの明鏡タワーの出来事は・・・。
一張羅の背広の端がほころびかけている、街へでて、捜し求めるがこれといって出物がない。
そうこうしているうちに、時間も押してきて、「ええーーーい、面倒だ」と、帰宅を急いだ。木戸をあけて、家へはいろうとした時、表札が落ちた。巽 甚五郎・・少し薄れかけた文字がそこにこびりついていた。
私の脳裏に、あの頃が浮かんで来た。そう、あの忌まわしい記憶が・・。

いやな思い出はいつも胃液とともに、蘇る。ふと腕時計に目が留まった、かれこれ8時を廻ろうとしていたが、
まだ、いつもの電話はかからなかった。
朝な夕なに遠く離れた妻からの便りがある。陰惨な思い出が私を取り囲んだとき、黒電話のじりじりと鳴る音で、現実に引き戻された。妻の明るい声が耳に響いた。
「トンネルは抜けられそう?」それはプロジェクトBを指していた。
そう、そうだった。契約のタイムリミットは近かったはずだ・・そう思って壁のカレンダーを見た瞬間、体が凍りついた。
そこには・・・・。続く。

喜んでほしいと思うことが愛だよ。

2007年02月06日 | Weblog
愛は きっと その人の笑顔がみたくて

いろいろとやっちゃう事だと 思うよ。

決して 泣かしたりして 悲しませることのないようにと

心から思う事だと思うよ。

自分のしんどさなんて どこかにおいといても

相手の事 考えちゃうことだと思うよ。

そんなに熱くなれちゃうものだと思う。