北海道などは15日、地震による道内の観光業界への影響額が約292億円に上るとの推計を発表した。宿泊施設で計94万2000人のキャンセルがあり、約117憶円の影響が出たほか、飲食や土産などの消費も大きく落ち込みました。
道が業界団体や市町村を通じ、地震発生から15日までの影響をまとめたところ、地震が原因のキャンセルによる影響額は、観光バスが3憶7400万円、観光・体験施設が2憶5000万円、フェリー・遊覧船が4000万円などで、道は、国や関係機関と連携して対策を検討しています。
富山の観光客数が前年度より3.2%増の3641万人となり、環水公園は最多251万人となりました。
2017年の主な県内観光地の客数 *17年から富岩運河環水公園に県美術館を含む
順位 |
場 所 |
客 数 |
前年比 |
1 |
富岩運河環水公園* |
251万5152人 |
63.0% |
2 |
ひみ番屋街 |
118万4000人 |
-4.4% |
3 |
道の駅福光 |
109万6700人 |
-1.0% |
4 |
海王丸パーク |
100万6700人 |
-0.9% |
5 |
立山黒部アルペンルート |
92万9051人 |
0.8% |
2017年の県内の主な観光地やイベントの観光客数はのべで3641万人で、前年と比べて3.2%増加したことが県観光振興室のまとめで分かりました。県美術館の開館や大型イベントが好天に恵まれたことが追い風とみています。同室は「北陸新幹線の開業効果を維持するためにも、新たな魅力創出に取り組みたい」としています。
最も観光客が多かったのは、富岩運河環水公園(富山市)の251万5152人で、うち約100万人は園内に開館した県美術館の利用者だった。以下、ひみ番屋街(氷見市)、道の駅福光(南砺市)と続きました。
その他、立山黒部アルペンルートは外国人観光客が好調で、前年比0.8%増の92万9051人、五箇山(南砺市)は団体客の減少などで8.7%減の71万人にとどまりました。イベントでは、好天だったとなみチーリップフェア(砺波市)が同3.9%増の32万3000人と最多。2位はおわら風の盆(富山市)で開催が週末に重なったため8.3%増の26万人に上っています。
日本を出国する旅客に対して、1人あたり1,000円を徴収する出国税(国際観光旅客税)を導入する法案が可決されました。2019年1月9日以降に、日本を出国する日本人・外国人を対象に、1人あたり1,000円が課税される。徴収は、航空券の代金に上乗せされる予定です。集まった税金は、訪日外国人観光客を増加させるための施設整備・情報発信などに使われます。
改正 旅行業法が2018年1月4日に施行されました。
今回の旅行業法の改正では、東京オリンピック開催の2020年に向けて訪日外国人旅行客数4000万人という政府目標を達成するために、規制の緩和と規制の強化が同時に行われています。
また、第1種旅行業者から地域限定旅行業者、さらにはランドオペレーター業者まで含んだ旅行業界全体を巻き込んだ法改正となっています。このランドオペレーターへの規制が、営業を行うための業者の登録制度です。旅行会社の依頼を受けて手配を行う業者については、旅行業の登録を持っていない場合は各都道府県に「旅行サービス手配業」の登録を申請しなければいけなくなりました。