tabinokoのとはずかたり

ネットの辺境でひっそりと、自分の好きなこと ―観劇、旅行、アロマetc― について、つぶやきたいと思います。

SUPER DUETS

2013-05-28 21:23:02 | 観劇
 嬉しい大誤算だった。
 私は、今回の主役、安蘭けいさんも河村隆一さんもまったく知らない。
 ただただゲストで出演する義くんのために(私にとっては)大枚をはたいて、「どうせ、2曲くらいしか歌わないだろうに、私も馬鹿だな。」と思いつつ東京と名古屋公演へ行った。
 
 ふたを開けてみると、ゲスト扱いどころか、ほぼ主役の2人と同じ扱い。
 しかも、大好きなAKANE LIVさんも出演しているではないか。
 コーラスとダンスで登場した本当にゲスト扱いの2人も、多分結構ミュージカルに出演している人達だ。顔に見覚えがあった。

 セットは舞台裏らしき乱雑に物が散らばっている場所。そこへ、何と最初に登場したのが我らが義くん。
 まず上手のライトをセットし、口笛をふきながら今度は下手にライトをセットする。
 義くんの口笛が上手いとは聞いていたが、本当に上手くてびっくりした。低音から高音まで自由自在、何とビブラートまでつけるのだ。
 歌うとビブラートをつけられないのに、口笛だと何故できるのか、世界の七不思議だ。

 そして、セットが完了すると、いよいよ舞台の始まり。
 舞台中央の階段からスターが登場する。曲は”Another Openin'”と”Coming Up Roses”。
 全員が登場して華やかな幕開け。ハーモニーがとても美しい。
 そして、それぞれの簡単な挨拶。和気あいあいとしているというか、自由奔放というか、気取っていなくて感じがいい。
 安蘭さんも河村さんも、ざっくばらんで面白い人柄が出ていて、初めての私もとても好感がもてた。
 
 そして、安蘭さんと河村さんの"Luck Be A Lady”へ。
 2人で会話をしながら歌へ入っていくのだが、この会話が毎回面白かった。
 しかも、河村さんが安蘭さんへ椅子を持ってきてくれるのだが、何と自分が座ってしまうのだ。この時の安蘭さんのずっこけぶりが上手くて、2人とも息ぴったりだなあと感心した。

 安蘭さんが歌った後、雰囲気ががらっと変わって流れてきたイントロは、何と"Bling Him Home"!
 正直言って、河村さんの声質はバルジャンに合っていない。ファルセットも不安定にかすれていた。
 でも、私は泣けて仕方がなかった。
 ―神様、私はやがて歳をとり死にます。でもこの息子のような若い彼には未来があります。私の代わりに、どうか彼を家へ帰してください。―
 歌詞にこめられたバルジャンの思いが伝わってきて感動した。
 もちろん私が一番好きなミュージカルが『レ・ミゼラブル』だったこともあるけれど、神にささやくように、そして力強く訴える河村さんの歌に心揺さぶられた。
 続いて、またレミゼから、今度は義くん&AKANEさんの"A Little Fall of Rain”。
 2人とも熱唱していたが、レミゼを20回以上観慣れた私からすると、正直なところAKANEさんはエポニーヌには大人っぽく色っぽ過ぎ、義くんにマリウスは似合わなかった。マリウスの優柔不断さがなく、凛としていて、やはりアンジョルラスタイプなのだ。
 興味深かったのは、今までのマリウスたちは、死にゆくエポニーヌを必死でこの世に引き止めようとしているのに対し、義くんは、まもなく訪れるエポニーヌの死を受け入れつつ最期の瞬間までそばにいてあげるよと言っているような解釈をしているように見えたことだ。

 その後、”CICAGO"や”スウィートチャリティ”などから大人っぽくて粋で艶っぽいナンバーが続いた。
 安蘭さんと河村さんが歌。義くんとAKANEさんはダンスを披露。
 ダンスの女性3人は、当然セクシー衣装なのだが、悲しいかな、どうしてもAKANEさんの抜群のスタイルが際立って目立ってしまい目が釘付けになった。歌う2人に目もくれずAKANEさんの見事な8頭身、妖艶な笑顔、ボン・キュン・ボンの見事な曲線美、長ーい脚に見惚れていた。
 そして、義くん。ただ、1人の男性であるにもかかわらず、セクシーさで女性陣に全く引けをとらない。大澄賢也さんの振付もとても合っている。
 全身から漂う妖艶な色気、美しい手足の動き、やはり両性具有的だ。
 特に、名古屋公演では最前列で観られたので、視線の妖しさから息遣いまで生々しくて息をするのを忘れていたくらい力が入った。 

ちょっと大人なメドレーの後は、男性陣のソロコーナーへ。 
 目玉は何といっても義くんのソロ"Electricity"!
 オーディションを受けに来た少年が、緊張のあまり萎縮してしまい、「本当の自分を出してごらん」と言われて、歌い踊るナンバー。
 白いシャツをはだけ、ズボンのすそもたくしあげ、髪をぼさぼさにして、舞台狭しと歌い踊る義くん。
 私が義くんファンになった『眠れぬ雪獅子』のテンジンの自由さ、おおらかさを彷彿とさせる。
 かごの中で脅えていた鳥が、解き放たれ、自由に大空を飛ぶ。そんな喜びを感じた。
 階段から大ジャンプをして「I'm free!」と叫ぶ義くんは、本当に夢に向かって飛ぶ少年そのものだった。
 この作品、舞台化してくれないかな。もちろん義くん主演で。
 そして、河村さんはファントムへ変身。クリスティーヌはAKANEさん。
 この『オペラ座の怪人』もすごくよかった。
 河村さんの怪人がとてもいい。
 私の理想の怪人はキーヨ(今井清隆さん)だけど、隆一怪人もありだなと思った。
 AKANEさんが河村さんと溶け合い、「歌え、私のために!」という怪人の声に操られてどんどん歌い上げていく。すごい迫力、最後の高音の高いこと!4オクターブの声をもつというけれど、本当にすごい。(低音も大好き!)

 AKANEさんがソロ曲を歌い、女性陣のコーナーへ。
 2人の会話がAKANEさんのぼけぼけに安蘭さんがつっこんで、本当に仲が良くて微笑ましい。
 デュエット"For Good"もその2人の絆が表現されていた。

 安蘭さんと河村さんがそれぞれ歌い、全員が登場してレントから"Seasons of Love"。
 レントで涙した感動が蘇る。
 全員がすごくいい笑顔で歌い、聴衆も幸福になる瞬間。
 そして、安蘭さんと河村さんがデュエットをしてSUPER DUETSはジ・エンド。
 
 でも聴衆がそれで許してくれるわけがない。
 アンコールの拍手とともにもう一度出演者が登場し、"Seasons of Love"を歌ってくれる。最期に簡単なあいさつをして(でも面白い)出演者は舞台袖へ戻っていく。
 でも、聴衆は物足りない。再びアンコールの拍手とともに安蘭さんと河村さんが登場し、短いけれども楽しいお話をして今度こそ本当に終幕。

 本当に楽しくて、「ミュージカルっていいな!」と改めて思わせてくれる素晴らしいコンサートだった。
 そもそも義くん目当ての下心で行ったはずだった私が、この6人でまた再演して欲しいと思うくらいに。
 安蘭さん。さすが元宝塚男役トップ。素晴らしい張りのある力強い声。高音も低音も自由自在にあやつる歌唱力。
 河村隆一さん。私はLUNA SEAを知らないし、その後ソロ活動をしていたことも知らなかった。ただ、最近舞台に出ていることを耳にしただけだ。
 正直言って、こんなに歌がうまいとは思わなかった。もっとロックシンガー特有の喉を締めあげるような高音で歌うのかとおもっていた。 ところが、オペラ風に歌い上げたり、時にはミュージカル風にと、幅が広い。嬉しい驚きだった。
 AKANE LIVさん。前から好きだったが、このコンサートで大ファンになって、ファンクラブに入り、アルバムもDVDも大人買いした。美貌と才能を両方もつ稀有な人だ。元宝塚だったのを知ったのは最近だ。どうして辞めたのかは知らないが、このあまりにも日本人離れした美し過ぎる容姿では、ちょっと宝塚では難しいと思う。(宝塚ファンの人ごめんなさい。)もちろんばっちり踊れるし歌える。これからも舞台で活躍してほしい。LIV MOONのライブに一度行ってみたい。
 そして義くん。この仕事を最初は即断ったらしいが、受けてくれて本当によかったと思う。義くんは、他の人と自分の実力差に気のりがしなかったようだが、出演しようと決めた後は相当努力したのだろう。全然負けていなかった。
 「あの人、踊れるし、いい声ねえ。」と周囲の人たちが話しているのを何回も聞いた。容姿、踊りは文句なし。存在感もある。華があってとにかく目立つ。歌もここ数年本当に上達したと思う。音域は広がり、声もよく伸びる。ビブラートができないのが不思議でならないが、ミュージカル界での地位を着々と築いていると思った。
 義くんが、私の大好きな今井清隆さんや、ザ・ミュージカル山口祐一郎さんや、大重鎮市村正親さんや鹿賀丈史さんのようになる日がくるのが楽しみでならない。

VELVET CRAZY NIGHT vol.2

2013-05-16 00:14:27 | 観劇
 このライブは、私の中では、普通のライブと位置づけが違う。
 スタンディングで跳びはね、ペンライトやうちわやタオルをふりまわす、威勢のいいノリノリのライブとは違い、どちらかというとミュージカル、クラッシックコンサートに近い。
 だから、一番の目的は、義くん、類くん、TAKAちゃんの3人が奏でる美しいハーモニーをじっくり堪能することなのだ。

 さて、今回も2日間、3公演十分に楽しんで来た。
 いつもチケ運がないと嘆く私を神様が憐れんでくださったのか、3回とも前列で、3人がとても近かった。
 オープニング。おなじみの『VELVET CRAZY NIGHT』の前奏が鳴り響く。
 後ろの扉から、3人が「みなさーん、ようこそー!」と小走りに登場する。
 舞台に上がった3人が歌いだす。
 この曲は、去年初めて聴いた時、年寄りの耳には歌詞が早口すぎて「よ~うこそ~」と「エデン」しか聴きとれず、勝手に「ようこその歌」と覚えていた。
 TAKAちゃんが得意なジャンルの曲だなあと、その時はその程度しか感じなかったが、今年DVD『one』で改めて聴いたら、すごく良い曲でお気に入りになった。
 3人3様の声の特徴がすごくわかりやすいし、ユニゾンもハーモニーも綺麗。
 TAKAちゃんはわりと転調を多用するが、この曲にはすごく合っていると思う。
 衣装が黒のヒラヒラキラキラしたとっても素敵なジャケットで、3人とも王子様みたいだった。
 2曲目は多分新曲だったと思う。
 毎回新曲を準備してきてくれるVELVETにかける気合が嬉しい。
 この後ジャケットを脱いで、白いシャツと黒の細身のパンツ、黒のブーツ(だったかな)になる3人。
 こういう何気ないファッションも細身の3人だとキマってカッコイイ。
 3曲目。TAKAちゃんがギターを下げて弾きだしたのは、何と『HOTEL Calfornia』。  これは、義くんの選曲らしい。
 だってこれ流行った頃のTAKAちゃん、まだ子どものはず(ごめんね、義くん笑))。 類くんはこの曲多分知らなかっただろう(何となく)。 
 そして『Lose a fether』へ。
 しっとりとして、韻を踏んだ歌詞が印象的な曲。
 余談だが、私は結構帰宅途中に聴く。なんとなくほっとするのだ。

 そして、ここから春にちなんだトークコーナー。
 覚えている限り書いておく。
①べルベットの公式レッスン場、おなじみの公園で練習をしていたら、春風はなぜか3人に厳しく、譜面がばらばらに飛んでしまい拾うのが大変だった。なぜか落ちた譜面はあと一歩で拾える所まで近づくとまた飛んでいった。
②その公園には小川が流れており、まだ寒いのに子どもたちが遊んでおり、「寒くないの?」ときくと「全然」と軽く言われたわりに、その5分後に子どもたちはがたがた震えていた。
③公園なので、子ども連れのお母さんが来る。子どもにTAKAちゃんがギター弾きつつ完璧な「あんぱんマンの歌」を歌ってあげたら大喜びして、なかなか帰ろうとしなかった。お母さんは早く帰りたそうだった。
④ある日、リーダーがなかなか来ない。類TAKAが待っていると、近くでおじいちゃんたちが太極拳をやっていた。その中にやけに色っぽいおじいちゃんがいる。よく見たらリーダーだった。  

 去年、練習初日に首からフリスビーを下げて現れた義くんの話を思い出して、自然派自由人なんだなあと思った。

 そして『さくら』を歌い、春の出会いと別れを告白するコーナーへ。
 お客さんを舞台に上げて、それぞれの思いを語り、歌う。
 と、書くと何やら深刻そうだが、実際は大笑い。

 長くなるので、3回分をまとめて書いておく。 
 まず、TAKAちゃんは、妹(義くんファンらしい。ちょっとすねたように「だってあ○かリーダーファンなんだもん。」とスネ気味に言うTAKAちゃんが可愛かった。)と非情に仲がよく、「たーたん」と呼ばれている。
 ちょうど4月頃にDに加入する話がきたらしいが、ロックバンド一筋だったたーたんは、あんな歌うどころか踊りまでやるグループに入るのは気がすすまず、「たーたん、2年で辞めるからさ。」「たーたんさ、音楽監督とかやるようになったんだよね。たーたんの作る曲、結構メンバーが気に行ってくれてさ、たーたん頑張っていくことにしたよ。」歌ったのは『桜坂』
 類くんは、高校の音楽の先生が美人で、音楽をやっていこうと決心したらしい(他にも相談にのったりしてもらったんだろうけど、面食いと知ってそれしか覚えていない。)「先生、僕、DIAMOND☆DOGSっていうグループに入ることになったんです。そのグループは、踊ったり歩いたりするんです。」「僕、緊張して、右手と右足が一緒に出るんです。そういうのをナンバと言うそうです。」「先生、御結婚されたそうですね。おめでとうございます(失恋決定)。」歌ったのは『僕たちの失敗』
 義くん『ママ、僕DIAMOND☆DOGS』っていうグループ作ったけどさ、5年たったら誰もおらんようになってもーた。新吾しかおれへん。え、パパに代わる?いやいい・・・あ、パパ、10年か。頑張ってみるわ。」「メジャーデビューした。』『コントラバスはやらへんで!』歌ったのは『なごり雪』だけど、「汽車を待つ君の横の横で僕は」とかなんとか変な歌詞で歌って他の2人につっこまれていた。
 そして『愛を込めて』を歌ってコーナーはおしまい。

 それから『NaNaNa』をお客さんと歌って3人はいったん舞台袖へはける。 
 ムーディーな『CARAVAN』がバンドだけで演奏された。
 いろいろなタイプの『CARAVAN』を聴いたけれど、これがベストと言っていい程気に入った。

 そして、待っていました!ベルクレ珠玉のミュージカルコーナー!
 暗闇の中、音楽がなんとあの『レ・ミゼラブル』のプロローグに変わった。
 義くんと類くんが浮かび上がる。
 「ハハン、ハハン」と囚人の歌から始まり、「奴をここへ呼べ。24653、良く聞け、仮出獄だ。意味わかるか。」とジャベールを歌ったのは義くん。
 「自由なのか~。」と答えたのは類くん。
 私が一番愛するミュージカル『レ・ミゼラブル』をまさかベルクレで聴けるとは思わなかった。
 私は、レミゼが好き過ぎて、曲を聴くだけで涙腺が崩壊するようにできているので、この時点でもう涙涙。
 次にTAKAちゃんが『On my own』を情感たっぷりに歌い上げてくれた。正直なところ、高音部が出るという理由だけで、この曲を歌われたら心に何も響かなかったが、TAKAちゃんは、ちゃんとエポニーヌになって歌ってくれた。素晴らしかった。
 お次は類くんがモーツアルトから『僕こそ音楽』。
 前のベルベットでも思ったのだが、類くんはぜひ1度ミュージカルで端役ではなく重要な役をやってみてほしい。
 ナンバ歩きはすっかり改善され、体中で歌えるし、歌そのものが立派に演技になっている。
 29歳は遅すぎると言われるかもしれないが、私が大ファンのキーヨ(今井清隆さん)だって、28歳の時、あまりにも稼げないからミュージカルをやめようとして、偶然にもレミゼのアンサンブルに合格し、その後、ジャベール、バルジャンを掴みとったのだ。
 一時、劇団四季でも活躍し、数々の演劇賞を獲得した。
 今やミュージカル界の重鎮だ。
 だから、何がきっかけになるかわからない。
 類くんの才能を眠らせておくのが惜しい。
 その次に、義くんが『ジキルとハイド』から『This is the moment』を熱唱した。
 英語の歌詞を覚えて歌いこなすだけでも大変なのに、伸びのある声で、ラストの歌い上げが力強く素晴らしかった。
 本当に歌が上手くなったとしみじみ思う。
 すっかりミュージカルスターだ。
 そして、3人で『ロミオとジュリエット』から『世界の王』を歌い、お楽しみのミュージカルコーナーは終わった。
 去年も感動したが、今年はレミゼにすっかりやられた。
 今回の義くんのジャベールがすごく新鮮で、意外に合っていて、感激したので、いつか『stars』やバルジャンの『Bling him home』を聴いてみたいと密かな野望を持った。(義くんには「ジャベールはありえません。」とあっさり否定されたが。)

 ライブは終盤に差し掛かり、類TAKAが1曲ずつ多分新曲を歌った。
 そしてクライマックス。
 TAKAちゃんがピアノ演奏、類くんが歌を義くんが踊る『Yo soy Maria』。 
 オープニングで着ていたあの綺麗な衣装をまとって踊る義くんの美しさ、妖艶さときたら、もう言葉が出てこない。
 やはりこの人の存在感は普通じゃない。
 舞台の中央でスポットライトを浴びるために生まれてきた人だ。
 ちゃんとTAKAちゃんのピアノ演奏と、類くんの素晴らしい歌声も聴いていたけれど、目が義くんに吸い寄せられてしまって・・・ごめんなさい。
 至福の時の後は類TAKAで多分新曲を歌い、いったん舞台袖にはけた義くんが戻ってきて、ラストは名曲『イノセント・スマイル』。
 もちろん、チェキの嵐。
 千秋楽はTAKAちゃんが「千秋楽だから立つ?』と言ってくれて、ノリノリでチェキできた。
 とはいえ、ベルクレの内容からすると、これくらいのノリでいいと思った。
 これ以上ライブのノリを持ちこむと、せっかくのベルクレの世界が壊れてしまう。
 
 アンコールは『VELVET CRAZY NIGHT』をもう一度歌ってくれ、『one』でしっとりと締めた。
 今回も素晴らしいライブだった。

 そして、私にも奇跡が起きた。
 人間、長く生きているとこういうことが起こるんだなあと後でしみじみ思った。
 詳しくは書かないが、上手にいるはずの義くんが、下手へ歩いて来て、何故か私と目が合い、「あら、目が合っちゃった。」と思っているうちにどんどんこちらへ近づいてきて、手を差し出された時の何とも言えない気持ちは一生忘れないだろう。

 あれで一生分の運を使い果たしたかもしれないので、この先、もともとないチケ運を嘆きつつも、しつこく義くんとDDの公演を観に行くだろう。
 心配なのは「あのババア、いつもいるな。キモイ。」とストーカー扱いされることだ
 ひっそりと応援し続けようと思う。

(追記)アメスタで、類くんが、酔っぱらった義くんに「家の壁に穴を開けられた。」と言っていたが、実はライブの踊りの練習をしていた類くんが自分で開けたことが判明。(2人で踊って「ここや!」笑)ふと疑問に思ったのだが、最近のマンションの壁というのはそんなに簡単に穴が開くのだろうか?類くん、そんなやわな壁の家に住んでて大丈夫かしらと余計な心配をしてしまった。