とにかく泣けて泣けてどうしようもなかった。
5月26日(土)マチネ、ソワレ、27日(日)千秋楽。
3回とも涙がこみあげて、こらえようとしても流れてしまう。
こんなことは、久しぶりの体験だった。
私は、演劇や映画、テレビドラマでどんな感動的な物語を観ても、絶対に泣かない。
反射的にこらえてしまう天の邪鬼な性格なのだ。
唯一、嗚咽をもらすほど泣いたのはミュージカル「レ・ミゼラブル」だけだ。
もう20回以上観たが、毎回泣いてしまう。
その理由は割愛するが、いつか書いてみたいと思う。
さて、TEN STEPS。
最初の席は何と最前列のセンターだった。
博品館はとても小さな劇場だ。
最前列から舞台まで1m強といったところか。
幕が上がってメンバーが登場した時、あまりの近さに驚愕した。
彼らが踊ると空気が動くのを感じる。
乱れる息遣いが聞こえる。
飛び散る汗が見える。
筋肉の動きが見える。
マイクを通さず、類TAKAの生のボーカルが聴こえる。
こんな経験は初めてだった。
ダンサーの衣装がめくれあがる時にわずかに見える体幹。
ダンサーとしては自然のことなのかもしれないが、ものすごく体を締めているのがわかる。
こうやって、しっかりとした軸を保っているのだと知った。
体重を感じさせない雄大なジャンプ。
あれほど跳ぶのに、着地の音がほとんどしない。
豊かな表情。
回転をしながら客席側を向く瞬間に満面の笑顔をぱあっと浮かべる利ちゃんと皓ちゃん。
観客に見せるということが身についており、瞬間的に意識せずにできるのだろう。
義くんと新ちゃんは劇場の隅々まで見えているのかと思うほど強い視線で、光線が出ているかのような輝きだった。
泰ちゃんは体の芯から明るさを発しており、またダンスが上手くなっていた。
体の締め方、緩め方が以前よりもスムーズで、空中回転をした時の軽やかさには、思わず「わあ、すごい!」と声が出てしまった。
マイクを通さず聴こえた類TAKAの声は、CDと全く変わらない美しさで、ハーモニーもぴったり、本当に上手いのだとよくわかった。
初めて間近で見た彼らのパフォーマンスの迫力に圧倒され、1幕ラストの「未完成」で義くんがダンッと床を踏みしめた瞬間に涙が出た。
私は、2011年10月の『眠れぬ雪獅子』を観て、義くんに惚れ込み、情報を得たいがために、メンバーの区別もつかないのにDDのファンクラブに入った俄かファンだ。
過去のDVDを集めて、だいたいのDの歴史は知っているが、DVDが手には入らなかった初期の頃のことはほとんど知らない。
『未完成』は持っているが、正直に言うと、最初に観た時は「・・・何が言いたいんだろう、これ。」と思った。
まあまあ格好いいなと思う歌やダンスもあったが、中には笑ってしまうようなバカみたいな(失礼)ダンスもどきのものもあったし、アクトは稚拙だし、文字通り「未完成」だなというのが感想だが、ただ、何かを表現したいという彼らの渇望のようなエネルギーは感じた。
その『未完成』から10年。
苦労して苦悩して、今私たちファンを感動させてくれるDDが出来上がったのだ。
その道のりがどれだけ大変だったか、私のような俄かファンでも思いをはせることはできる。
義くんが床を踏みしめた瞬間に涙が出たのには、パフォーマンスへの感動と10年前のこの一歩から始まったんだという何とも言えない感慨に包まれたからだ。
ショーの構成は1幕が昔のナンバーに手を加えたもので、2幕はガーシュインとSWAN JAZZを軸に最近のナンバーで構成されていた。
とにかく無条件に楽しく、魅力的で、洗練されていた。
ここまで魅せるショーを構成できるようになったところにも、10年という歳月の重みと彼らの表現に対する飽くなき努力の過程を感じて、胸を打たれた。
ラスト2曲、楽しい弾ける曲のはずの「Joyful」で涙が止まらなくなり、「SEVEN STARS」でDDのファンになれて本当に幸せだと思った。
アンコールは「Believin」。
ねらってきたなとは思いつつ単純にひっかかってしまい、また涙。
実は、このところやせ我慢しながら頑張り続ける毎日にへとへとに疲れており、いつ限界が来てもおかしくない状態だった。
でも、それを認めて負けてたまるかと歯を食いしばっていた。
そんな肩肘張った自分に、彼らが「そこまで力まないでいいんだよ。素直になってごらん。僕たちは見守っているよ。」と言ってくれている気がしたのだ。
温かく優しい彼らの歌声に包まれて、私は幸せだった。
千秋楽、1人1人のあいさつは滂沱の涙状態だったので、ほとんど記憶が無い。
ただ1人、皓ちゃんが「誰がハゲても応援してください!」と言った瞬間だけは、血の気が引いて椅子から立ち上がりそうになった。
実は、ツイッター上で「Dの頭皮を見守る会」がひそかに結成され(会員数不明)、日々メンバーの頭皮について報告しあっていたからだ。(ハゲ危険度NO.1は泰ちゃん。)
Dにばれたのかと思って、脈拍が倍増した。(気のせいだと信じたい。)
いろいろあったが、期待以上のものを観せてもらえた「TEN STEPS」。
Dはもう次に向かって始動している。
次は、どんなパフォーマンスで我々を魅了してくれるのだろう。
楽しみで仕方がない。
DD10周年おめでとう!そしてありがとう!
5月26日(土)マチネ、ソワレ、27日(日)千秋楽。
3回とも涙がこみあげて、こらえようとしても流れてしまう。
こんなことは、久しぶりの体験だった。
私は、演劇や映画、テレビドラマでどんな感動的な物語を観ても、絶対に泣かない。
反射的にこらえてしまう天の邪鬼な性格なのだ。
唯一、嗚咽をもらすほど泣いたのはミュージカル「レ・ミゼラブル」だけだ。
もう20回以上観たが、毎回泣いてしまう。
その理由は割愛するが、いつか書いてみたいと思う。
さて、TEN STEPS。
最初の席は何と最前列のセンターだった。
博品館はとても小さな劇場だ。
最前列から舞台まで1m強といったところか。
幕が上がってメンバーが登場した時、あまりの近さに驚愕した。
彼らが踊ると空気が動くのを感じる。
乱れる息遣いが聞こえる。
飛び散る汗が見える。
筋肉の動きが見える。
マイクを通さず、類TAKAの生のボーカルが聴こえる。
こんな経験は初めてだった。
ダンサーの衣装がめくれあがる時にわずかに見える体幹。
ダンサーとしては自然のことなのかもしれないが、ものすごく体を締めているのがわかる。
こうやって、しっかりとした軸を保っているのだと知った。
体重を感じさせない雄大なジャンプ。
あれほど跳ぶのに、着地の音がほとんどしない。
豊かな表情。
回転をしながら客席側を向く瞬間に満面の笑顔をぱあっと浮かべる利ちゃんと皓ちゃん。
観客に見せるということが身についており、瞬間的に意識せずにできるのだろう。
義くんと新ちゃんは劇場の隅々まで見えているのかと思うほど強い視線で、光線が出ているかのような輝きだった。
泰ちゃんは体の芯から明るさを発しており、またダンスが上手くなっていた。
体の締め方、緩め方が以前よりもスムーズで、空中回転をした時の軽やかさには、思わず「わあ、すごい!」と声が出てしまった。
マイクを通さず聴こえた類TAKAの声は、CDと全く変わらない美しさで、ハーモニーもぴったり、本当に上手いのだとよくわかった。
初めて間近で見た彼らのパフォーマンスの迫力に圧倒され、1幕ラストの「未完成」で義くんがダンッと床を踏みしめた瞬間に涙が出た。
私は、2011年10月の『眠れぬ雪獅子』を観て、義くんに惚れ込み、情報を得たいがために、メンバーの区別もつかないのにDDのファンクラブに入った俄かファンだ。
過去のDVDを集めて、だいたいのDの歴史は知っているが、DVDが手には入らなかった初期の頃のことはほとんど知らない。
『未完成』は持っているが、正直に言うと、最初に観た時は「・・・何が言いたいんだろう、これ。」と思った。
まあまあ格好いいなと思う歌やダンスもあったが、中には笑ってしまうようなバカみたいな(失礼)ダンスもどきのものもあったし、アクトは稚拙だし、文字通り「未完成」だなというのが感想だが、ただ、何かを表現したいという彼らの渇望のようなエネルギーは感じた。
その『未完成』から10年。
苦労して苦悩して、今私たちファンを感動させてくれるDDが出来上がったのだ。
その道のりがどれだけ大変だったか、私のような俄かファンでも思いをはせることはできる。
義くんが床を踏みしめた瞬間に涙が出たのには、パフォーマンスへの感動と10年前のこの一歩から始まったんだという何とも言えない感慨に包まれたからだ。
ショーの構成は1幕が昔のナンバーに手を加えたもので、2幕はガーシュインとSWAN JAZZを軸に最近のナンバーで構成されていた。
とにかく無条件に楽しく、魅力的で、洗練されていた。
ここまで魅せるショーを構成できるようになったところにも、10年という歳月の重みと彼らの表現に対する飽くなき努力の過程を感じて、胸を打たれた。
ラスト2曲、楽しい弾ける曲のはずの「Joyful」で涙が止まらなくなり、「SEVEN STARS」でDDのファンになれて本当に幸せだと思った。
アンコールは「Believin」。
ねらってきたなとは思いつつ単純にひっかかってしまい、また涙。
実は、このところやせ我慢しながら頑張り続ける毎日にへとへとに疲れており、いつ限界が来てもおかしくない状態だった。
でも、それを認めて負けてたまるかと歯を食いしばっていた。
そんな肩肘張った自分に、彼らが「そこまで力まないでいいんだよ。素直になってごらん。僕たちは見守っているよ。」と言ってくれている気がしたのだ。
温かく優しい彼らの歌声に包まれて、私は幸せだった。
千秋楽、1人1人のあいさつは滂沱の涙状態だったので、ほとんど記憶が無い。
ただ1人、皓ちゃんが「誰がハゲても応援してください!」と言った瞬間だけは、血の気が引いて椅子から立ち上がりそうになった。
実は、ツイッター上で「Dの頭皮を見守る会」がひそかに結成され(会員数不明)、日々メンバーの頭皮について報告しあっていたからだ。(ハゲ危険度NO.1は泰ちゃん。)
Dにばれたのかと思って、脈拍が倍増した。(気のせいだと信じたい。)
いろいろあったが、期待以上のものを観せてもらえた「TEN STEPS」。
Dはもう次に向かって始動している。
次は、どんなパフォーマンスで我々を魅了してくれるのだろう。
楽しみで仕方がない。
DD10周年おめでとう!そしてありがとう!