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血みどろキャンディーズ

アンダーグラウンドで熱いファンを集める古豪クラブ
血みどろキャンディーズの公式ブログ
熱き聖戦の記録

新婚旅行タイ験記 4

2008-12-17 21:34:55 | Weblog
ゴルフ場のカートを大きくしたような車は、僕らと荷物をのせて音もなく動き出した。

車寄せの先はすぐ真っ暗だったが、タイ人のスタッフは慣れたハンドル捌きで車を走らせた。
急な下り坂を下ると、車は停まった。

「着いたよ」
みたいな顔でタイ人スタッフが僕らの方を向いたので、僕らは車を降りた。
そこにはロビーの建物と同じ白い壁の建物があって、薄暗い中に4階建てくらいのマンションのような建物があった。
スーツケースを降ろし、スタッフは階段を登りはじめる。
僕らはついて行き、1フロア上がった所で客室のドアが無数にある通路へと出た。4部屋目の前に止まると、鍵を開けて部屋の中へと通された。

タイ人スタッフはスーツケースを玄関付近に置くと、

「グッナイ」と言って去って行った。
チップをと考えたが、タイに着いてからまだお金を使っていなかったのでチップに値する少額紙幣や硬貨を持ち合わせていなかった。
それに、「地球の歩き方」に、
"チップの習慣は基本的に無い、しかしリゾート地などではチップを渡すとスマート"

みたいなコトが書いてあった事を思い出し、「俺はスマートじゃねぇし」
と思い気持ちを切り換えた。

もとよりこの、「チップ」という文化がイマイチしっくり来ないのは僕だけだろうか。

正当な費用に加えサービス料を支払っている僕らが、何故さらに小銭を"わざわざ"用意して支払わなきゃならんのか。

釣りを受け取らないくらいならまだスマートに思えるが、何故ポーターに渡さにゃならんのだ。
第一、欧米の習慣を押し付けられているカンジが腹立たしい。
小銭を渡す、「恵んでやった感」もどうも気に入らない。

朝ホテルを出る前に、部屋の掃除とベッドメイクをしてくれたお礼に枕元に数ドル置くのはまだ許せる。
直接手渡すのではないし、部屋の掃除には安すぎる代償だとも思うが、やはり掃除するスタッフもちゃんとそれで給料を貰っているワケで、何か掃除に付加価値を付けるでもないのに、チップを支払うのは相手の為にもならないとも思う。
素晴らしい働きをしたその付加価値の対価としてのチップなら喜んで支払うが、ただ部屋へ案内し荷物を運んだだけで、部屋の使い方の説明もしない男に支払う必要性は微塵も感じない。

そう、結論として「チップ」は、儀礼的、欧米文化に前へ習え的でも、サービスの追加を主目的とした駆け引きに用いるのでもなく、
サービスを受ける側が「これは付加価値だな」
と判断し、それに満足した場合のみ支払う、正当なサービスフィーとして扱い、サービスの更なる向上を目的としたものでなくてはならない。
この文化の発端は、ひょっとしたらそこにあったのかもしれない。
でも今は、チップを受ける側主体の文化だと言えるし、モノのやり取りではないので日本人には馴染まない文化なのではないだろうか。

この「ルームクリーニングにしかチップを払いませんスタンス」は、旅を通じて首尾一貫、きっちり守られるはずだ。



話しがズレたが部屋はというと、とてもオシャレで素敵な部屋だった。

大きなソファーに巨大なベッド。

大胆な配色ながら、白(クリームがかった)のクロスに赤(赤茶に近い)の挿し色でエスニックにもスタイリッシュにも見えた。
天蓋付きのベッド(画像)がリゾート感を強く引き出し、
テーブルに置かれた沢山の果物とワインがさらにリゾート感を増長し、長旅の疲れも忘れてテンションが上がってきた。

しかし時計は夜の7時30分を回ったところ。

お腹が空いてこのままじゃ眠れない。

そういえば、さっきのエヴァソンに入る前に通っていたローカルな道にセブンイレブンがあるって話しを聞いたな。

「よっしゃ!散歩がてら行ってみよ!」

ちなみに「地球の歩き方」情報では、タイは決して治安の良い国とは書かれていなかった。
友人からの情報では、むしろ治安は悪いと聞いていた。

でも、未知の国の暮らしにとても興味があったし、オドオドしていなければ平気だと思っていた。

だし、着いていきなりホテルの豪華料理じゃつまらない。
「地球の歩き方」にも、
"まずショッピングセンターやコンビニで物価の感覚を感じよ"
みたいなコトが書いてあった。



「恐い」と言う奥さんを引き連れ、歩いて10分と教わったコンビニへと向かった。

新婚旅行タイ験記 3

2008-12-15 22:16:13 | Weblog
夕暮れ時。
僕らはプーケット空港に降り立った。

意気揚々とスーツケースを受け取り、HISの現地ガイドと落ち合うとバスに乗り込み後に奇跡が起きる場所とも知らず、プーケット空港を後にした。

向かう先は、
「エヴァソン プーケット & シックスセンスズ スパリゾート」
東京ドーム6個分の敷地面積を誇る、プーケットでも有数の高級リゾートホテルで、プライベートビーチに加えプライベートアイランドをも所有する、一般人の僕らには出来すぎたホテル。

12人乗りのマイクロバスには、ウチダさんというカップルの他に、アメリカ人らしい男性と日本人女性のカップル、若い女性二人組の旅行者、名前を聞いたのに難しくて全く覚える気になれなかった華人系のHISの現地ガイドが同乗し、
島の北端にある飛行場から南端にあるエヴァソンまで約1時間、マイクなんて全く必要の無い狭い車内で、しっかりマイクを使ってプーケットの観光名所や、まだまだ申し込めるオプショナルツアーの説明をしていた。

「マリンスポーツをしたいお客様は、コーラルアイランドのツアーをお勧めします。スキューバダイビングもシュノーケリングも出来ますよ。ホテルまでの送迎がついて○○バーツです」
「オカマさんショーを観たいお客様はいらっしゃいますか?」
「象さんに乗ってみたいお客様にはエレファント・トレッキングお勧めします。1時間○○バーツで30分なら○○バーツです。」

みたいなカンジで延々。
流石に商売気がありすぎて、後半は嫌気がさした。

そうこうしているうちに、だんだん町並みは賑やかさを失い、ローカルな雰囲気の道になった。

ラワイビーチ。
という看板。
ホテルがあるビーチの名前だが、マイナーな為どっぷりローカルなカンジが良い。

プーケットでビーチといえば、ホテルも多く、最大の歓楽街があるパトンビーチか、
パトンから少し南にあるカロンビーチか、カタビーチがメジャーな所。

僕らの目指す、ラワイビーチは「地球の歩き方 リゾート」にも大判のマップに小さくビーチの名前が書いてあるだけで、拡大した細かい地図が載らないくらいマイナーなポイントで、ホテルはエヴァソンしか無かった。

「←Evason Phuket & Six Senses Spa」

の看板を左折して、セキュリティーが3人いる基地の門のようなゲートを通過し、やしの木が立ち並ぶくねくねした山道を500メートルほど行くと、美しい広い芝生に大きな木が点々とはえている庭に出た。もう陽はどっぷり暮れて真っ暗だったが、所々松明の明かりが周囲を照らし、その美しく手入れの行き届いた庭を目に映すコトができた。

庭を横切り急な坂を200メートルほど行くとバスが止まった。
浅い人口の池の上にかかる橋を渡ると、白い衣装を着たスタッフがトランクを受け取り現地ガイドに代わって僕達を案内してくれた。
彼の後をついて行くと、白い壁の建物をくり抜いたトンネルへと案内された。何ともノスタルジックで不思議な気分。

トンネルは途中で四方に分かれていて、右に行く通路は長く先が見えなかった。
真っ直ぐトンネルを進んで行くと、オープンエアーのロビー(画像)に出た。

プールの上に炎とカウンターデスクの"島"がシンメトリーに浮かぶ幻想的な造り。
バーも併設していて、ヨーロピアンらしきゲストが談笑しながらカクテルを飲んでいた。

うわっ!よくテレビで観る光景だ!

グアムでも同じコトを思うのだが、今回はグアムのそれよりももっと"らしく"見えた。

そんなコトを思っていると、バーの椅子に座るように促され、僕らは腰を降ろした。

すると女性の日本人スタッフが現れ自己紹介をすると、チェックインの作業が始まった。

パスポートとクレジットカードを渡し、日本人スタッフのホテルについての説明を聞きながら、そのホテルとは思えない奇抜な造りに圧倒されていると、事件は起きた。

ガタン!

と僕の隣で大きな音がして、見てみると僕の奥さんが椅子をぶっ壊していた。

椅子は木製のフレームで、背もたれと座る部分に帆布を渡しているモノで、座る部分は帆布の両側に木の棒を縫い付け、フレームに引っかけて留める、シンプルだがホテルのコンセプトに合った良い椅子だった。

椅子をずらそうとした時に、何かの弾みでその引っかけて留める座る部分が別の場所にズレて、他の人より座高がだいぶ低くなってしまっていた。

幸いにも、椅子は無傷に見えた。
治そうと試みたが上手くいかない。
奥さんと僕はアイコンタクトで、この場をやり過ごすコトに決めた。

日本人スタッフがカードと部屋の鍵を持って来たので、急いでウェルカムドリンクを飲み干し、タイ人のスタッフと共に入って来たトンネルの方へと歩き出し、エントランスロビーを後にした。

トンネルを抜けると、最初にバスを降りた車寄せに戻ってきた。

するとスーっと、電動の車が一台僕らの前に止まった。

タイ人のスタッフが僕らのスーツケースを、そのゴルフ場のカートを大きくしたような乗り物の荷台に乗せ、僕ら夫婦とウチダさん夫妻に乗り込むように促した。

僕らの部屋はえらく遠いのか?
はたまた誘拐?
それとも拉致?

気になる答えは次回。

魔のトライアングル

2008-12-11 21:03:38 | Weblog
出張で関西に行ってきました。
いま帰り道です。

今回の収穫は、京都のオシャレエリアの調査が出来たコトです。

僕にして
「オシャレ魔の三角地帯」と命名された、エリアです。

ローカルには当たり前にオシャレエリアですが、
関西の市場調査一泊旅行といえば大阪地区、神戸地区で限界です。

そこを、今回は上司に無理言って京都にウェイトを置いてもらいました。
「市場調査」改めて、
「四条調査」です。

この、「オシャレ魔の三角地帯」とは、

烏丸(四条)、
河原町、
烏丸御池、
の地下鉄3駅を結んだエリアで、
なかでも
「御幸町(ゴコウマチ)通」と、
柳の馬場(ヤナギノバンバ)通」
の二つの通りの間がスイートスポットです。

大阪地区には無い洗練され、落ち着いた空気が流れる一角は、平日にもかかわらず多くのオシャレピープルが闊歩し、独特の雰囲気を醸し出してます。

イチゲンさんはオコトワリ!
な雰囲気は無く、皆さん僕の説明を良く聞いて下さいました。

二日目の今日は神戸、元町~三ノ宮の
「魔のオシャレ・シルクロード」を散策し、神戸における商売の在り方を調査してきました。

やはり、山手エリアはキラキラ光ってます。
今度は奥さんと一緒にゆっくり来たいですね。

帰りの「のぞみ」車中、
画像の神戸牛弁当、その名も
「牛肉王子」!
に舌鼓を打ち、出張完了です。

新婚旅行タイ験記 2

2008-12-09 15:36:49 | Weblog
僕らの座席は窓側だったけど、窓側は3シートなので最後に乗り込んだ僕らは通路側に座った男性に顰蹙をかいながら荷物をしまい、窓側2つのシートに腰を降ろした。

程なくして飛行機はゆっくりと動きだし、そして飛び立った。

飛行機が飛び始めてすぐ、富士山を見た。

同じ目線で日本一の山を見て国を離れる自分に、妙にアイデンティティを感じながら、その白く気高い山の稜線に目線を滑らせ、旋回とともに反対側の窓側に座る乗客達にその絶景を渡した。

ふと気が付くと、飲み物を配りにCAが通路を歩き始めていた。

完全にタイ人。

タイ人や東南アジア系(似)の顔は会社で毎日見ていたので慣れていたが、

「サワディー・カ~」

始めて聞くネイティブなタイ語は、やはりおおかたの予想通り
直訳すると「こんにちは」だった。

ここは予習していたから難無く対応出来る。

「サワディー・クラッ~プ」…


はっ!

タイ語はこれしか知らないと言っても過言ではないわ、俺。

今頃そう気付く自分が情けなくなったが、この先どうやってプーケット滞在中にネイティブとコミュニケーションをとれば良いんだ?

というよりこの腕毛の濃いタイ人CAは次に何て言ってきやがるのかが心配で、聞き逃さないことに全神経を集中させた。

タイ語で来たら、分かったふりせず謝ろ。

でも、この腕毛の濃いCAが発したのは、これまたおおかたの予想通り綺麗な発音の英語だった。流石は国際線。

コーヒーを貰い、所用時間5時間、バンコクまでのフライトの幕は切って下ろされた。

正直、退屈な5時間だった。
寝てしまえばアッという間の5時間も、
通路側に座る人に、トイレに行く度席を立って道を開けてもらわなければならない。
なんでタイ国際航空はこの飛行機を造る時にこういう事態が起きる事を考えなかったんだろう?
僕の隣に雷神様のように立ち塞がる、スキンヘッドにヒゲを蓄えた人相の悪いスーツを着たビジネスマン風の日本人男性に迷惑がかからないように、トイレに行く回数を最小限に抑えなければならないという設定一つで、神経にかかる負担は数倍にもなる事に気が付いた。

そんな僕の気遣いをよそに、機内食が運ばれると
「白ワインもらおうかな?」と言い出す妻。

「トイレに行きたくなるからやめとけば?」
と宥める僕。

でも何故か成り行きで、
「2 ホワイトワイン プリーズ」と、再度登場した美人だけど腕毛の濃いCAに言ってしまい、僕まで白ワインを飲む事に。

ほろ酔い気分で眠気に誘われていると、モニターではディズニー・シーのアトラクションが映画化された
"センター・オブ・ジ・アース"でジュール・ベルヌの世界を、ハムナプトラの主人公役の役者が旅する、日本ではまだ公開されていない映画が始まり、
微妙に魅入ってしまう。

やっぱり、ジュール・ベルヌの世界には引き込まれるモノがある。

その点ではRADIOHEADと同じだ。

続いて始まったのは、
「ダークナイト」

バッドマンを観たことが無かった僕は、
なんだ「バッドマン」かよ。

と思って無防備に観ていると、プリズン ブレイクのマホーン役の俳優が出てきて、

次いで噂に名高い故ヒース・レジャー扮する"ジョーカー"が出てきた。

その卓越した演技力と、ジョーカーのキャラクター。バッドマンの心の弱さを描くストーリーにドンドン魅入ってしまった。

やっぱりヒース・レジャーの演技には何処か影があるように見える。

その点ではRADIOHEADと同じだ。

その間2回トイレに行き、本を読んだりしていると、バンコクはスワンナプーム国際空港に到着した。

飛行機から降りると、空気が熱を帯びて、喉を通過するのが分かった。

「来たなぁ~、タイ!」

ここから国内線に乗り継ぎ、眼下にビーチや小さな山、小さい集落、ジャングルのような森を眺めて1時間30分。

ビーチの真上、すれすれを舐めるようにして目的地のプーケットへと降り立った。

時計は現地時間で17:30。
朝早く出たのにもう日が暮れる。

新婚旅行タイ験記

2008-12-06 22:25:27 | Weblog
11月23日
朝5時頃

いつもと変わらない慌ただしい光景がわが家の中を駆けずり回っている。

「デジカメの充電器は入れたか!?」
とか、
「このアウターじゃ暑いかなぁ?」
とか、

旅行の準備は前日に済ませたはずなのに、
予測して早く起きたはずなのに、当たり前のように朝は慌てるのがわが家のサガ。

「Escape」をテーマに、折角の新婚旅行だから思い切りゆっくりしようと企画をしたのは、9月だった。

プーケット~バンコク立ち寄り旅行に行くと決めてからは、
「地球の歩き方リゾート:プーケット」と
「地球の歩き方:バンコク」

それにタイ語の本を一冊買って、パラパラ読んでは"どうやってゆっくりしようか"を考えて過ごしてしまったので、プーケットやバンコクに関する知識はほぼ無いまま出発の日の朝を迎えてしまった。

特に、タイ語の本は真面目に読む気がどうしても起きなかった。
文字は象形文字みたいで読める気がしないし、イントネーションというか発音の種類も4つくらいあって、わけが分からない。
発音できたとしても、ネイティブの言葉を聞き取るのは至難のワザに思えた。
"観光地だからカタコトの英語でも行けんだろう"
という勝手な思い込みで、結局覚えたタイ語は挨拶とお礼くらい。

出発前は仕事も忙しく、思うように事前準備や基礎的な情報を頭に入れられなかったのが現実だった。

そんなこんなで慌てて自宅を出て成田空港に向かった。

9時45分のフライトに間に合わせる為には、埼玉県に住む僕らの起床は普段より断然早く、
急に秋から冬に季節が変わり、ぐんぐん寒くなって空気も一気に乾燥したせいで二人とも喉を痛め、マスクをしての出発となった。

車で行って空港周辺の民間駐車場に止める事も考えたが、午前中のフライトということもあって渋滞とか事故とかで遅れるリスクを考慮し、まだ時間のよめる電車で行くことにした。
日暮里でスカイライナーに乗り換え、車内でほっと一息。成田空港第一ターミナルへ。
急ぎタイ国際航空のチェックインを済ませ、円をバーツに両替して、出国の手続きを済ませて遅い朝食を摂ることに。

「下手したら最期の日本食になるかもね」
なんてアホなコトを話しながら、かき揚げ蕎麦と山菜うどんを食べて、
「向こうに行ったら飲めないかもね」
なんてプーケットにもたくさんスタバがあることも知らずにアホなコトを話しながら、スタバのエスプレッソをクイッと飲み干して搭乗ゲートへ向かうと、なんと一番遠いゲートだった!

するとアナウンスが、
「タイ国際航空642便は、最終搭乗案内中でございます」とかなんとか。

時間は9:30頃。

「!!?」

焦る夫婦。

「トイレに行きたい!」
と言い出す妻。

「いま妻がトイレに行ってて、すぐ来ますんで!」

と、搭乗ゲートの係の女性に説明する夫。

かくして、最後に乗り込んだ乗客となった二人。

同じ飛行機に、これから旅先で出会う人達が乗っていることや、
プーケットで何が起こるのかも、まだ全く知らない僕らが乗った飛行機は大空高く飛び立つのだった。

またタイに行きタイ 2

2008-12-04 08:00:59 | Weblog
サワディー.クラップ


スワンナプーム国際空港を占拠していたPADが、昨日撤収したみたいですね。

憲法裁判所が与党3党による選挙違反があったとして、解党を命じる判決を言い渡したので、ソムチャイ首相は失職し、政権が崩壊したことで、黄色い彼等の目的はひとまず達成したっちゅうコトです。

5日はプミポン国王の誕生日。
タイ国民にとっては大切な日なので撤退したようです。

国王の一喝で幕を降ろすような、
んでPADがひれ伏して空港から撤収し、ソムチャイは自ら辞職して、国王の底力を強烈に打ち出すドラマティックなエンディングを期待していたんですが、
何はともあれ良かったです。

黄色いシャツの人達は早く仕事に戻ってください。

24万人の、バンコクに残された日本人、それに各国の旅行者の皆さん。

もう少しの辛抱ですよ!
でも、またタクシン派の候補者が次期首相の最右翼みたいです。今回の撤収は一時的なんていう記事もあったんで、速やかに帰国してくださいね!

あとはタイバーツが出発前より上がってくれれば完璧です。


僕らの出発前、つまり11月23日朝
1バーツ:3.15円
だったものが、

11月29日に帰国してみたら、予想通りの大暴落。
下がりも下がったり、
1バーツ:2.3円


今から行くなら最高ですが、
現金が5,000バーツくらい残っていた僕らはショックが隠しきれません。

だって、15,000円が
10,000円になっちゃうんですから!

そりゃ替えませんよ!
バーツ相場が上がるまで大事に持っときますよ!


でもタイは、物価が低くてとても遊びやすいです。
僕らのいたプーケットは、リゾート地なので若干高めですが、それでもプーケットタウンみたいなローカルな街は食事も買物も割安です。

僕らはエヴァソン プーケット & シックスセンスズ スパリゾートっていう、プーケットでは屈指の高級ホテルに泊まりました。

新婚旅行ですからね。
一生に一度くらいの勢いがあるホテルを選びました。
なにせ東京ドーム6個分のだだっ広い敷地ですよ。

もう何でもあります。
自然と調和したカンジの造りになってて、まぁやたらと階段や坂が多いんですが、良く手入れの行き届いた園内というか敷地内を歩いているだけでもとても気持ち良いです。

森の中にあるようなプールや、海と海に浮かぶ島が一望できるレストラン、

海と繋がって見えるプール(昨日の画像)や、ホテルの持ち物のプライベート アイランドがあって、これはホテルに宿泊しているゲストしか行けないんです。
白いビーチに透き通った水が素敵な島です。
しかも一日に一組限定で島に宿泊できるんですよ!
まぁ、僕らは泊まってませんがね。


ロビーのあるメインの建物から客室棟や各施設を、電動の小型バスみたいのが巡回してるんです。


オリエンタルな雰囲気ながらもスタイリッシュで大胆な色使いの造りはなかなかカッコイイですし、
全室天蓋付きのベッドです。

トレーニングジムや図書室、
インターネットも出来たりして、
繁華街から離れてるのが残念ですが、

ゆっくりしようと思ったら、凄く良い環境です。

ヨーロッパの休暇が長い人達にはもってこいじゃないですかね?

長く滞在してるヨーロッパの方々はお互い仲良く、ホテルの人とも仲良しで、自分の家みたいなカンジなんですね。

羨ましい限りです。

僕らの旅の目的も、
「短くもゆっくり休む」
コトで、一日中ずっとビーチやプールのビーチチェアでだらだら本読んだり、日焼けしたり、音楽聴いたり、

そんなユーロなバカンスをしたかったので、良いカンジのホテルでした。

画像は3つあるプールのなかのひとつ、森の中にあるプールのバーから撮ったもんです。

小僧や小娘には物足りないカンジかもしれませんが、
日本人スタッフもいますし、ゆったりした環境でゆっくり過ごしたい大人の皆さんには是非お勧めしたいホテルです。

またタイに行きタイ 1

2008-12-02 20:04:31 | Weblog
サワディー.クラップ。
ただいま。

って、土曜日の朝には帰国していたんですけどね。

バンコクには行けませんでしたが、
お蔭さまで予定していた日に帰って来れました。

心配していただいた皆さん。
お騒がせして申し訳ありませんでした。
また、騒乱に巻き込まれている事を期待していた方。

期待ハズレでスンマセンでした。
でも、最高の新婚旅行でしたよ!

8月に、バンコクのスワンナプーム国際空港が反政府市民団体(PAD)に占拠された時は、たしか2、3日で空港機能は再開されたとおもうんですが、
今回はPAD、頑張ってます。

「まさか」とは思っていたんですが、
まさかねぇ~。ってカンジですよ。

僕達は27日の朝便でバンコクの国内線空港、
今日、手榴弾による爆破事件があったドンムアン空港に行く予定だったんです。

前日の夜、
同じ新婚旅行ってコトで仲良くなったウチダさん夫妻がダーツをしていた僕らの所に来て、

「知ってます?バンコクが大変なコトになってますよ!」奥さんは明るく気さくな方です。
「えっ?まぢっすか?」
な~んか構えていただけに相手が予想していたような好リアクションがとれず、キョトンな夫妻。

「反政府市民団体が~
で~で、バンコクに入れないし国際線も出てないから成田にも帰れないかも知れないんですって~!」
奥さんは一気に、しかも簡潔で解りやすく話してくれた。
「あぁ~まぢっすかぁ~」

極めて良くない。
好リアクションをとろうと努めたわけではないけど、あまりにもビックリして事態が飲み込めていなかったんですかね?
揚げ句の果てには、うちの奥さんと顔を見合わせて、
「へぇ~~。」

2へぇ。

「へぇ~ってカンジですよねっ?!」
って、ちょっと気を悪くさせてしまった感が!

スンマセン!ウチダさん!

悪気はなかったんです!

ただ、「まさか」ってちょっと予想してたし、

しかも、あまりにも突拍子も無いコトだったもんで、二人とも脳がついていけなかったんですよ~。



続きはまた明日にします。