表参道ヒルズに通う日々が続いていて、
大変ですが変化に富んだ充実の日々を送っています。
感ずるのは僕の甘さばかりで、
毎日が勉強です。
インショップというコトもあって、周りのテナントの店員さん達とも仲良くなったりしてます。
ファッションでも全く違う分野の話しを聞くことが出来て、
新鮮な出会いばかりです。
とは言え、一般的に僕らのブランドはアンノウンな存在。
未知との遭遇的に、半ば事故的にヒルズで発見されたとて、
そう簡単に買ってもらえるモンでも無い。
なかなか現実は厳しいです。
日に日にサイトの閲覧数は増えているようですんで、
折れずに頑張ります。
そうは言っても責任は重大。
カフェで一息着きたいと思っても
表参道近辺はカフェが少ないうえに、あっても高いとか混んでるとか。
安月給の僕はコーヒー一杯に600円だの800円だの払えません!
うろうろ探し回り、缶コーヒーを買う日が続きましたが、
苦節二日!
オアシスを見つけたんす。
以外と近くに。
画像はそこの店主の"モッチー"が育ててるマングローブです。
混んだりしたら嫌なんで場所は伏せますが、
彼女が一人で切り盛りするオープンテラスの小さな小さなカフェです。
僕らの出会いは鮮烈でした。
僕のコーヒーを落としてくれている最中、
画像のマングローブをお客さんが倒してしまい、
モッチーは超動揺。
通り縋りのお客さんから貰ったマングローブで、
モッチーは薄い塩水を作って大切に育てていて、
つい最近葉っぱが出てきたそうなんです。
それまでは、鉛筆状の茎がポツンと生えているだけで、
「モッチー腐ってるよ」
とか、
「何これ、キュウリ?」
とか、モッチーには耐えられない侮辱を受けていて、
やっとの思いで葉っぱがついた矢先の事件だったので、超動揺も頷けます。
そこに居合わせた僕、
マングローブのコトを聞いたのがきっかけで話しをするようになり、
今では常連さん顔で出入りしてます。
カフェはいつも常連さんがいて、
突然お客さん同士でスペイン語講座が始まったり、
皆で自転車の話しをしたり、
モッチーが飼ってるメダカの話しをしたり。
彼女の人柄に惹かれ、人が集まって来るのをいつも感じます。
「名前を知らない常連さんも沢山居る」
とモッチーは言うが、
名前とかそんなモノを超越した、
スローな空気が漂っていて、
僕もそんなオアシス的な空間を求めて毎日足を運ぶんだと思います。
本当にモッチーのカフェがあって良かった。
一昨日は、
置いてあった誰かのバイクのシートをテーブル代わりにしていた外国人にマジギレ。
スゴイ勢いで怒っていた場面にも僕は居合わせてしまったんで、
「ハプニング続きでもう来てもらえないかと思いました」
とモッチー。
彼女は反省していたようですが、
僕は逆に偉いと思いましたよ。
ルール違反があったとしても、なかなかそれを咎められないモンです。
しかも言葉の通じない外国の人にならなおさらデス。
そんな所も合わせて、教科書通りの接客しかしないカフェと違って、
人間味のある人と人の会話が出来るモッチーのカフェに皆毎日のようにやって来るんだと思う。
とにかく一日二回、
例外無くモッチーのコーヒーを飲み、
「行ってらっしゃい」
の一言を貰って、
「ヨシ!やるか!」
って、
モッチーのカフェに囁かな元気を貰ってます。
サンクス モッチー!