山の記録

35年ぶりに山に行き、昔を思い出して、
昔の山行の記録をまとめています。

奥穂高の旅 目次

2011-08-29 20:55:00 | Weblog
期日:8月25日~28日
同行:Kさん
注意:上高地・横尾間の平地を除くと、標準コースタイムの1.5倍から2倍かかっています。
    カメの歩みのペアですので、普通の人には信じられないタイムかも知れませんね。

コースタイム
交通費
宿泊費(山小屋代)


計画

8月25日(木)
8月26日(金)
8月27日(土)
8月28日(日)




奥穂高の旅 計画

2011-08-29 20:49:18 | Weblog
行く前の計画です。
結果については「コースタイム」を参照のこと。

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8月25日(木)
--------------------
新大阪 発08:00 のぞみ110号
名古屋 着08:51
    発09:00 しなの5号
松本  着11:04
    発11:23
新島々 着11:53 電車
    発12:05 バス
上高地 着13:10

昼飯食べて、14時頃出発 がんばって横尾まで目指しましょう

明神  着15:00
徳沢  着16:00
横尾  着17:00

横尾山荘までは各1時間、梓川沿いのほぼ平坦な道
--------------------
8月26日(金)
--------------------
横尾  発07:00
涸沢  着10:00
 泊まり

気が向けば奥穂(穂高山荘)まで
ザイテングラードを3時間ほど
登りましょう。

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8月27日(土)
--------------------
涸沢  発07:00
奥穂山荘着09:00
    発09:30
奥穂山頂着10:30
    発11:00 ここから下りです
奥穂山荘着12:00
    発13:00
涸沢  着15:00
 泊まり

気が向けばもっと下まで降りましょう。
横尾、上高地、松本?
--------------------
8月28日(日)
--------------------
涸沢  発07:00
上高地BT着12:00
    発13:20
松本  着15:14
    発15:53 しなの18号
名古屋 着18:01
    発18:11 ひかり479号(岡山行き)

奥穂高の旅 交通費・宿泊代

2011-08-29 20:35:58 | Weblog
交通費
 岡山・松本往復         11,900円(特割)
 岡山・名古屋新幹線のぞみ指定席  6080円
 名古屋・松本特急指定席      1400円(乗り換え割)
 松本・名古屋特急指定席      1400円(乗り換え割)
 名古屋・岡山ひかり指定席     3280円(特割)
 松本・上高地往復         4400円(往復割)
 合計              28,460円

宿泊費(山小屋代)
 横尾山荘(2食+弁当) 10,500円(2食9500円+弁当1000円)
 涸沢小屋(2食)     9,000円
 涸沢小屋(夕食のみ)   7,500円(連泊割引)
 合計          27,000円

奥穂高の旅 コースタイム

2011-08-29 20:33:27 | Weblog
8月25日
 09:00 名古屋 発 しなの5号
 11:04 松本 着
 11:23  同 発
 13:10 上高地 着
 13:40  同 発
 14:00 河童橋 発
 14:41 明神 着
 15:00  同 発
 15:50 徳沢園 着
 16:00  同 発
 17:03 横尾山荘 着

8月26日
 06:20 横尾山荘 発
 07:54 本谷橋(吊り橋) 着
 08:16  同 発
 10:42 涸沢小屋・涸沢ヒュッテ別れ
 11:24 涸沢小屋 着

8月27日
 06:05 涸沢小屋 発
 06:51 ヒュッテ別れ(ヒュッテから雪渓を横断してきたところ)着
 07:00  同 発
 07:34 ザイテングラード取り付け
 09:45 穂高山荘 着
 10:15  同 発
 11:40 奥穂高山頂 着
 12:30  同 発(12:15かもしれない)
 13:25 穂高山荘 着
 13:50  同 発
 15:22 ザイテン取り付け
 15:50 ヒュッテ別れ
 16:30 涸沢小屋 着

8月28日
 05:00 涸沢小屋 発
 05:18 涸沢小屋・涸沢ヒュッテ別れ
 06:59 本谷橋 着
 07:58 岩小屋跡
 08:20 横尾山荘 着
 08:32  同 発
 09:12 新村橋
 09:22 徳沢園 着
 09:32  同 発
 10:10 徳本峠別れ
 10:15 明神 着
 10:23  同 発
 11:00 河童橋
 11:05 上高地バスセンター 着
 11:14 整理券発行 33番、34番
 13:20 上高地 発

結局、宿泊場所(山小屋)は最初の計画通りとなった。

2011.08.28 四日目(涸沢-横尾-上高地-松本、そして帰宅)

2011-08-28 22:00:00 | Weblog
8月28日(晴れ)
 05:00 涸沢小屋 発
 05:18 涸沢小屋・涸沢ヒュッテ別れ
 06:59 本谷橋 着
 07:58 岩小屋跡
 08:20 横尾山荘 着
 08:32  同 発
 09:12 新村橋
 09:22 徳沢園 着
 09:32  同 発
 10:10 徳本峠別れ
 10:15 明神 着
 10:23  同 発
 11:00 河童橋
 11:05 上高地バスセンター 着
 11:14 整理券発行 33番、34番
 13:20 上高地 発

今日は自宅までの帰路の日です。
上高地発13時20分のバスにつながるJRの特急、新幹線の指定席を
押さえているので、13:20までには是が非でも上高地に着くことが必要。
さらに言うと、上高地発新島々行きのバスに乗るには「乗車整理券」が
必要。三日前に上高地に着いた時には、28日の整理券は発券されていない
ので、今日少し早目に降りて、整理券を手に入れる必要がある。
夏休み最後の日曜日、家に帰るには良い時間帯なので、13:20の整理券
が手に入るかどうか少し心配。

涸沢から上高地まで下りの標準タイムは5時間。
でも昨日の奥穂から涸沢までの下りの時間を考えると、
我らの足では7時間はかかりそう。
朝食後の6時発では13時ころ上高地着となり、バス整理券が危ない。

ということで、昨日小屋にチェックインするとき、夕食のみの、朝食なし
で宿泊を頼んでいた。二日目の朝に横尾でもらった行動食風のパン弁当が
残っているので、適当な所(本谷橋?)でそれを食べようという計画。

山小屋は夜の9時に消灯で電気が消えるが、朝は5時の朝食時間に合わせて、
4時半には電気が点く。それで4時半起床、5時過ぎの夜明けとともに出発
という計画を立てていた。

4時10分過ぎにトイレに目覚め、そのまま起床。
1階の営業前の店舗で最後のパッキングをする。
早立ちの人が他にも2-3グループいる。
5時の朝食に人が並び始めたころ、外に出てみる。

今日も良い天気なりそうだ。頂上からの展望はどうでしょうかね?

ヘッドランプを付けなくても回りが見えるようになってから小屋を出発。
朝5時の旅立ち


涸沢小屋


涸沢カール


テント場とヒュッテ


Kさん




テント場下




奥穂遠望


ヒュッテ


涸沢のテント場をかすめて下って行く。
登ってくるときは雨で何も見えなかったが、今日のように晴れていると、
穂高が、涸沢がずっと見えているのですね。

ときどき振り返って写真撮影。

奥穂






涸沢の沢(水場)


奥穂






アーベンロート(朝日をうけて山が黄金色に輝く)


その2


常念方面


本谷橋に着く。
ここで休憩を兼ねて行動食をとる。
ここまでは岩の上、石の上の道だったが、これからは土の上の道になる。

本谷橋


常念?






横尾に戻ってきた。

横尾橋


屏風岩?(橋の上より)


槍方面(常念?)(橋の上より)


午後2時以降の入山禁止の注意事項(横尾橋)


t2(横尾にて)


横尾山荘まえ


横尾山荘をでたところで、Kさんから復路のバスチケットを預かり、
私が先行して整理券を手に入れることにする。

梓川


屏風岩?


徳沢園


カロリー補給? ソフトクリーム 400円?350円?

徳沢テントサイト

岩だらけのテントサイトを見なれていると、ここの芝生のテントサイトは本当に気持ちよさそうだ。43年前、初めて北アに来た時、ここでテントを広げたことを思い出します。

梓川(横尾方面)


梓川(上高地方面)


明神


明神岳


明神館


ここまで来ればと
生ビール小 500円
(大中小とあったがあと1時間弱歩くことを考え、小でガマン)

河童橋と焼岳


穂高方面




河童橋と穂高方面


河童橋と穂高方面




11時過ぎバス整理券を手に入れ、河童橋に戻りKさんの到着を待つ。
読んでいた通り、12時前にKさん到着。それまでにビールを1本空けていたが、
揃ったところで、食堂へ。

河童橋横の「河童食堂」で昼食、
梓川定食 1500円
生ビール  750円

この後、13:20のバスで帰路へ。バスは満席では無かった。ということは
急いでおりなくてもよかったころになりますが、そこは時の運ということ。
まあ、自家用車組が多いということでしょうね。

新島々で松本電鉄へ乗り換え、松本まで。
松本からJR、特急で名古屋まで。名古屋に6分遅れて到着。
遅れなければ接続していた東行きののぞみは接続なし、
西行きのひかりは出発を待っているので、急いで乗り換えろとのこと。

名古屋駅の在来線乗り換え口は大混乱。
自動ゲートがなぜか前の客で赤ランプ。
で、有人ゲートを通って何とか岡山行きひかりに間に合う。

特急しなのに接続していた「ひかり」は京都から先は各駅停車。
京都でのぞみに乗り換えるという手もあるが、同行のKさんが
西明石で降りるには都合のいい列車であるし、のぞみに乗り換えて、
居眠りでもして広島、博多まで行ってしまうより、岡山止の方が
安心。ということでそのまま乗車。

西明石でKさんと別れ、そろそろ岡山。
岡山からの乗り換え等の車内放送が流れだし、気の早い人は
席を立って、出入り口に並び始めたころ、
あれぇ、
駅でもないのに、ひかりが緊急停車。

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新幹線内にかんづめ
2011-08-28 20:59:41 | Weblog
岡山駅直前で臨時停車。
何でも前ののぞみの運転手が体調不良

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新幹線の遅れ
2011-08-28 22:49:07 | Weblog
結局、30~40分遅れで岡山駅に到着。
岡山到着の案内があった後なので、出口に立っていた人も
結構いた時に急停車。外を見ると、在来線と新幹線が出会おうとしている所とかして
多分、東岡山駅の手前あたりかな?

一つ前ののぞみの運転手が体調不良で運転出来なくなり、
代わりの運転手の手配が着くまでお預けになったらしい。

岡山駅に迎えに来ていた連れ合いには、そのまま駅で待ってもらった。


翌日の朝刊によると
「山陽新幹線:運転士、眼鏡忘れ緊急停止 最大45分遅れ」
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110829k0000m040117000c.html
だったようですね。

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20:23着の予定が、9時を回って岡山着だった。
まあ、怪我もなく帰ってこれらので良しとしよう。


奥穂高の旅 目次
8月25日(木)
8月26日(金)
8月27日(土)
8月28日(日)

2011.08.27 三日目(涸沢-穂高山荘-奥穂高岳ピストン)

2011-08-27 20:00:00 | Weblog
8月27日(晴れ、曇り)
 06:05 涸沢小屋 発
 06:51 ヒュッテ別れ(ヒュッテから雪渓を横断してきたところ)着
 07:00  同 発
 07:34 ザイテングラード取り付け
 09:45 穂高山荘 着
 10:15  同 発
 11:40 奥穂高山頂 着
 12:30  同 発(12:15かもしれない)
 13:25 穂高山荘 着
 13:50  同 発
 15:22 ザイテン取り付け
 15:50 ヒュッテ別れ
 16:30 涸沢小屋 着


今日はいい天気になりそうだ。三日月が山際に光っている。

夜明け前の三日月


涸沢カールの前節も、静かに眠っている。

夜明け前の涸沢カール


涸沢では日の出は見えないものの、代わりに山々が旭で色づくモルゲンロートが有名。
でも昨日の天気ではそれが見えるとは思っていなかったので、感激だった。
赤い帯がだんだんと下に降りてくる。

モルゲンロート Morgenrot





5時の朝食のサービス開始に並んで、トップグループで済ませ、出発準備。
今日は奥穂高山頂を目指し、ここに戻ってきて、さらに下まで降りようという
計画なので、不要の品はザックから出して、小屋の中の荷物置き場において、
ザックを軽くする。
Kさんは準備よろしくアタックザックを持ってきていたので、
大きなザックをおいていく。

三日目の朝だが、昨日はゆっくりしたので、体力回復?してるかな。
昨日の本谷橋(吊り橋)から後は、「土」を踏むことはほとんどなく、
岩やら小石等のガレ場の上を歩いているが、今日もそうなりそうだ。

出発前


1時間半ほどで、ガレ場が終わり、いよいよ岩陵地帯のザイテングラードに取りつく。
ザイテングラード取り付け


どこぞの団体が登って行く。
ザイテン1


ザイテン2


途中くさり場や、ハシゴもあるが、気を付ければそれほど危険ではない。
奥穂の頂きもはっきり見えるようになっている。
奥穂遠望


穂高山荘前のテラスにて Kさん


穂高山荘に着く。歩みがのろいので、山荘に着いたころには雲が上がってきた。
涸沢小屋で夕食の時に一緒になった、三人組(女1、男2)に出会う。
既に奥穂山頂まで行って、山荘に戻ってきたところとのこと。
360度展望できれいでしたよ!とのこと。
ザイテンを登っていて、奥穂の山頂が見えた時、今だったらきれいだろうな
と思ったが、その通りだったんでしょうね。富士山も見えていたそうだ。

穂高山荘の食堂で昼食を取りながら休憩。

穂高山荘と涸沢岳


さて、山荘背後のこの岩陵をまずはよじ登ろう。
難しい所にはハシゴがあるので、ゆっくり行けば写真で見るほど危険ではない。

山荘背後のハシゴ場


出発前の報告中 Kさん


ハシゴ場の途中で可憐な花


ハシゴ場1


ハシゴ場2


小屋の向こう側に見えているピークは涸沢岳。

ハシゴ場3


ハシゴ場4


背後の涸沢岳がだんだん低くなると、正面にピークが見えてくる。
奥穂? いや、本当の頂きはこの先にある。



奥穂山頂が見えた!


40年ぶりに奥穂高の山頂に立つ。
山頂のケルンはしっかりした土台となり、その上に穂高神社の上宮の祠が鎮座している。

南アルプスの北岳に1mまけて、国内3番目の山となっているのを、1mを越えるケルンを
積み上げて2番目にした(山の高さとしては無視されます)という逸話を、先の3人組は
知らなかったですね。

山頂にて1


山頂にて2


山頂にて Kさん


山頂にて t2


山頂から少し降りたところで、コーヒータイム。
気圧が低いので(750Hpほど)水がすぐに沸騰する。
至福のひと時!

あいにくの雲で視界はないが、時折雲が切れると、ジャンダルムを確認できる。
そういや、知人のMさん(70歳ほどの女性)は昨年、ジャンダルムに登ったと
言ってたな。あそこには到底いけそうにないですね。

ジャンダルム


山頂をあとに帰路へ


穂高山荘が見えてきた


穂高山荘前のテラス


穂高山荘前のテント場


下りは下りでシンドイ!
沖縄からきたという団体は我々と同じく、朝、涸沢から奥穂に上がったのに、
そのまま穂高山荘に泊まるそうだ。

2時過ぎに穂高山荘を後にして、下り始める。
涸沢を通り越して、横尾辺りまで下りておくと、明日が楽なのだが、
時間的に横尾までは無理そうですね。

途中、ザイテンの真ん中あたりで、岡山の山陽新聞社が募集していた
20名程度の登山ツアーの連中とすれ違う。コースの予定では、昨日は
徳沢泊まり。今朝、徳沢を出て、横尾、涸沢と登ってきたにしては
早いですね。我々があのツアーに入った時、ついて行けるのだろうか?
と思った。
すれ違って、少し下がったところで、同じツアーの遅れた客が一名、
それにガイドが一名つきっきりで叱咤激励して登らせていた。
それを見て、ああ、彼が私だなと思った。
やはり遅い人はいるんですね。

16時過ぎ、へとへとになりながら涸沢小屋に戻る。
今日は泊まることにしていなかったが、今さらどこにも行けない。
フロントで空きを尋ねる。大丈夫だと言われて、ほっとする。
土曜日だし、人出が多いかと心配したが、すでに夏のシーズンは
終わっていたようだ。

昨日も泊まっていたんですよ、と言ったら、だったら名前だけ書いてくれれば
いいですよ、連泊で割引になります、とのこと。500円引きのようだ。

昨夜とは別の部屋だったが、2段の蚕棚の上段。8つの布団に今夜も4人だった。

山に入る前から、食事の量を増やしていたが、
夕食は疲れのためだろうか、食欲がわかず、すこし残してしまった。


奥穂高の旅 目次
8月25日(木)
8月26日(金)
8月27日(土)
8月28日(日)

40年前の記録との比較







      








1971年2011年
7月29日月日8月27日
晴れ天気晴れ、曇り
06:30涸沢小屋06:05
07:45穂高山荘09:45
08:05同 発10:15
08:35奥穂高山頂11:40
09:45同 発12:30(12:15?)
10:15穂高山荘13:25
10:25同 発13:50
11:48涸沢小屋16:30
昼食後 一泊後
13:00同 発05:00
15:05横尾08:20
15:20同 発08:32
17:35上高地11:00



2011.08.26 二日目(横尾-涸沢)

2011-08-26 20:00:00 | Weblog
8月26日(曇り・小雨・雨・晴れ)
 06:20 横尾山荘 発
 07:54 本谷橋(吊り橋) 着
 08:16  同 発
 10:42 涸沢小屋・涸沢ヒュッテ別れ
 11:24 涸沢小屋 着

山小屋の朝は早い!
夕食は時間を指定されるが、朝食は早い者順で、5時から。
5時前から食堂に行列ができ、早く食べて、早く出発しようとする。
いや、もっと急ぐ人は小屋の朝食を取らずに、手持ちの行動食で済ます人や、
朝食を弁当にしてもらい(前夜のうちにもらえる)、数時間歩いた後に
朝食とする人もいる。
我々も5時過ぎに並んで、早めの朝食。

横尾山荘の朝食


6時出発を目標にチェックアウト(?特に何かするわけではありません)。
ガスっているが雨はまだ降っていない。
小屋の前はすでにたくさんの人が出発準備、準備体操。

横尾山荘前 右へ行くと槍ヶ岳へ、左に行くと上高地に戻る。
われらの目的地、涸沢・穂高へは正面の橋で梓川を渡る。


出発前の二人、この時までは、まだ余裕がありますね。
横尾 Kさん


横尾 t2


横尾で梓川と別れ、支流の涸沢川に沿って登って行く。
途中の「本谷橋」まではなだらかな道


リンドウ? 花をめでる余裕も。


屏風岩?をぐるっと回り込むように道は進む。


途中で雨が降り始める。弱い雨であるが、登り道では傘というわけにはいかず、
雨具にお任せ。その後も、雨は降ったりやんだり。

本谷橋に着く。40年前に来た時には確か、丸太の一本橋だったのでは?
立派な吊り橋に変わっていた。
結構揺れるので、怖いというほどではないが、私は苦手だ。


その2


ここから本格的な登りになるので、川原で休憩。


標準のコースタイムでは本谷橋から涸沢まで登り2時間ほど。
そこを3時間以上かけて、へろへろになりながら、進んでいく。
天気が良ければ、穂高の稜線やら、涸沢カール等が木々の間から、
見えるのだが、あいにくの天気で、近づくまで何も見えない。

涸沢川が「沢」となって、登山道の横を流れるようになると、涸沢も近い。

やっと涸沢カールがみえ始める。


ここまで来ると今日の最初の目的地、涸沢小屋は近いのだが、
へとへとになっている我らには、ここから小屋までが遠かった。
ヒュッテ、小屋の別れから40分以上かかっていますね。
11時半前に涸沢小屋到着。

横尾山荘で昼用の弁当(弁当というより、パンを中心とする行動食という感じの弁当)をもらっていたが、小屋に着いたので、小屋の食堂で暖かいものを頼む。
私は定番のカレーライス。

注文した食事ができるのを待ちながら、これからどうするか相談。
横尾からここまで標準タイムで3時間(休憩時間含まず)。
われらは5時間かかっていますね。
出来れば、もうひと頑張りして、穂高山荘まで登っておきたいが、
そこまで登るのに標準タイムで2時間半。我々の足だと3時間半から
4時間というところでしょうかね。
本谷橋から土を踏むことはほとんどなく、石(岩?)の上を3時間ほど歩き続けたKさんにはさらに歩く気力が無くなっていた。
雨模様だし、名に負う岩陵の直登「ザインテングラート」も控えていることだし、
無理せずにここで泊まることにしよう。
予約していないので、小屋の受付に様子も聞きに行く。
同じようにチェックインしている人もいる。
部屋は問題なさそうなので、食事後にチェックインすることに。
40年前にもここに泊まったよと言ったら、受付の兄ちゃん曰く
「わたしはまだ生まれていませんでした」と。

部屋は2段の蚕棚。上の段を指定される。一つの段に幅の狭い布団が8組。
布団の上の壁を見ると、番号が3段に書かれている。
一番上の段の番号は布団一つに一つの番号が対応。
2段目の番号は布団二つに三つの番号が対応。
3段目の番号は布団一つに二つの番号が対応。
すなわち同じ棚・布団で最大16人までが割り当てられるらしい。

そういや、四十数年前に初めて南岳の小屋に泊まった時は、
布団一つに二人だったような・・・

なお、今夜は同じ棚に、われら二人と、別の二人のパーティの
合計4人で広々としていた。

昼食後、荷物を片付け、テラスでコーヒーを入れていると、
1時過ぎ?雨がザーと本降りになってきた。あわてて、
小屋に駆け込んでくる登山客も。

それが3時過ぎになると、何と言うことでしょう。
雨がやみ、雲が上がり、晴れてきた。
日がさしはじめ、穂高の稜線も見えてきた。

涸沢小屋テラスより 涸沢カール 吊尾根と前穂高


テラス



テント場と涸沢ヒュッテ


涸沢には「涸沢ヒュッテ」と「涸沢小屋」の二つの山小屋がある。
涸沢小屋の方が少し上側に有り、穂高を目指すには少しでも上にいたいという気持ちと、
40年前にも泊まった小屋でもあり、涸沢小屋を選んだ。
さらに「山ガール」向けの案内書や雑誌では涸沢ヒュッテが取り上げられていることが多いので、
涸沢小屋の方が空いてるかな?という気持ちもあった。
なお、今回を含め、涸沢ヒュッテには足を踏み入れたことが無いので、
ヒュッテがどんな雰囲気かは知らない。
涸沢小屋から眺める(見下ろす)と、大きなテラス(小屋の2~3倍はありそうな)が目につきます。

テラスにて t2


テラスにて Kさん


夜更けのテント場、ヒュッテの灯り


明日も良い天気が続きそうだ!


奥穂高の旅 目次
8月25日(木)
8月26日(金)
8月27日(土)
8月28日(日)

2011.08.25 一日目(松本-上高地-横尾)

2011-08-25 18:00:00 | Weblog
8月25日
 09:00 名古屋 発 しなの5号
 11:04 松本 着
 11:23  同 発
 13:10 上高地 着
 13:40  同 発
 14:00 河童橋 発
 14:41 明神 着
 15:00  同 発
 15:50 徳沢園 着
 16:00  同 発
 17:03 横尾山荘 着

6時過ぎに連れ合いに岡山駅まで送ってもらい、駅中のマクドで朝食。
ハンバーガーとアイスコーヒーで250円、飲み物代は別だと思ったら、
セットでこの値段どのこと。安い!と叫んでしまった。
今回のために新調したザック。体重計で測ると9.6kg。

まだ水を補充していないので、+1kg程度。10kg程度を担ぐことになる。
学生時代だと約20kgのキスリングザックでしたから、半分ほどの重さです。

新大阪でKさんと合流し、名古屋で特急しなのに乗り換え、松本まで。
私鉄の松本電鉄には改札をでなくて乗り換えられるが、一旦改札を出て、
上高地往復切符を自動発券機で購入。4400円。ばらで買うと、
(680円+1900円)×2=5160円。通用期間を気にせずに買ってしまったが、
通用6日間と書かれていた。その松本電鉄の電車がやってきた。

新島々でバスに乗り換え、上高地を目指す。

上高地バスセンターに着く。今日は平日のため貸し切りバスも上高地まで上がってきており、大量のバスが止まっている。
上高地はあいにくの雨だった。登山届を提出。


観光スポット「河童橋」も雨。穂高の山々は見えやしない。


今日のコースは梓川沿いに横尾まで、だらだらとしたほぼ平たんな道。
梓川沿いに出ると雨も小ぶりになってきた。


明神に着く。観光客はここで引き返すことが多い。遅めの昼食?をとる。


Kさんの完全装備。上下の雨具、足元はスパッツ、さらに傘! 平坦な道は傘が一番。


梓川沿いの道。こんな道が続く、営業車、救急車等が通ることができる一車線の幅の道です。四十数年前に初めて上高地に来た時は、前日滑落した負傷者をおろす車(まだ救急ヘリなど無い時代です。)とすれ違い、安全を肝に銘じたものだ。


徳沢に着く。ここのキャンプ場は芝生で好きな場所だ。43年前は帰路にテントを張りました。
徳沢ロッジと徳沢園の二つの宿泊場所があるが、徳沢園は山小屋というより
旅館ですね。でもチェックアウトは8時半だそうだ。


横の小川ではカモの親子が泳いでいた。


徳沢を出て、新村橋近く。雨も小ぶりに、傘が無くても・・という感じに。


今日の目的地、横尾山荘が見えてきた。


横尾は槍が岳と穂高の分岐点。上高地から11km歩いて来たらしい。


まだ余裕の二人ですね。




横尾山荘は予約を入れていたが、普通の2段ベッド、
一人のスペースがベッド一つ、きちんと確保されている。
その分、他の山小屋より500円高い?
朝・夕の2食付きで9500円。
まあ、旅籠(はたご)という感じですね。
風呂があるのがうれしい。
さらに風呂の横のトイレだけはシャワレットだった。

横尾山荘の夕食


横尾山荘の朝食



奥穂高の旅 目次
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