ワンダーフォーゲル

晴れ渡る空と

ゆっくり流れる雲と

自分の青い時間を過ごした街と

愛する家族と

愛する人と

こんなにも穏やかに凪ぐ時間は

とても幸せだ。


こんな感覚があと何回経験できるだろうか。


いつでも何においても

全ては有限であり

だからこそ全ては美しいのだ。

虹ヶ原ホログラフ

電車の一番前の車両に乗ってると、街を真横から見れるのだ。

闇を切り裂く赤い電車

キラキラ輝く人工的な光

知らなかった。


あれだけ毎日乗ってたくせに。
疲れた自分の横にはこんな世界があった。

きっと何でもそうだ。

視点を変えれば、素晴らしいことが起こるかもしれないな。

人間なんて、最後の最後に気付いたり
なくなってから自分には大切だと思ったり

脳の進化と引き換えに
これだけ大切な感覚を失ってしまったような感じ。



25年生きてきて、

出来ることも多くなったけど、
それと引き換えに失ったものも多いな。

大人になることはすごく悲しい。

世界が分かるにつれて
子どものころのドキドキやワクワクはなくなり

妙な切なさばかりが蓄積される。

可能性は少なくなり、徐々に扉は閉まっていく。

それに抗うように

僕たちは何かを求めて

求めたぶんだけ何かを失い

そして今日も夕日でさよなら。


強く強く。

朽ちてなお咲く桜のように。

弱いからこそ儚く輝く。


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あの時こうしてれば

あの日に帰れれば

あの頃の 僕にはもう


戻れないよ




たとえばゆるい幸せが

だらっと続いたとしよう


きっと

悪い種が芽を出して


さよならなんだ

８cmのピンヒール

４月

桜が咲く。

だれが４月に桜を咲く様にしたのだろうか。

人間の力ではななく、自然の力。

自然の前には時に人は無力だ。

天災もそう。

桜は、だからこその綺麗さもあると思う。


そんなことはさておき。

桜は好きだ。

咲いてなお、散る瞬間まで輝きを放つ。

今まで色々と見てきたけど、これ以上に美しいものはないな。


春がくる。


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月を見て キレイだねと言ったけど

あなたしか見えてなかった
光はね

私たちの闇を照らすため



ねぇ私のこと 全部わかるって言ったけど

あなた何も見えてなかった

この涙はね

あなたの全てを盗むため



８㎝のピンヒールで駈ける恋