ながい。ながいって。
1日が長い。
絶対どこかで時空が揺れてるって。
爪楊枝の先くらいの光が差したけど、
まだ10日もある。
でも、ここまで15日も経ってるのか。
長いとか感じるとこまできたのか。
僕はプライベートな空間が必ず必要だと強く思い知らされた。
カーテンだけで区切った部屋に4人も詰め込まれてたら。
気がどうにかなりそうだった。
他人の生活音で精神がぐにゃぐにゃになって、ギリギリな感じ。
カーテンなんかで人間が区切れるわけないよなぁ。
しかも知らないおじいちゃんとかおじさんの、糞尿のにおいとか、いびきとか、ため息とか、咀嚼音とか全部無理だ。
あと、自分の音が聞かれるのもストレスだなぁ。
ヘッドホンにしてかき消そうとかしたけど、
なんでこの為に大切な音楽を磨耗させなあかんのや、って思うと更にストレスが追加された。
妻と子としか、同じ屋根の下では暮らせないな。
そこまで気を許させてくれてる妻に感謝しかないよな。
他の女性とかじゃ無理だ。
妻しか無理。
看護師さんってすごい。
命＋介護士みたいなことなんだな。
男性の下の世話から、
奇声あげるお年寄りの対応から、
心のケアから、
注射やら技術的なことから。
なんでこの仕事選んだんだろ。
聞いてみたい。
看護師さんって、
その人の生き方がそのまま出る。
声、間、話し方、心の柔らかさ。
こっちは、弱りに弱ってるから、
神経ピリピリしてるし、本能的に生きたいと思う感覚が研ぎ澄まされてるから、
この人になら全部預けられる。
とか思うと、もうぼろぼろ涙でるし。
逆に合わない人には、
イライラしたなぁ。
男性も女性も関係なかった。
柔らかく受け止めてくれる人ってのは。
自分の仕事と照らし合わせてみたけど、
自分の仕事もそうだな。
同じ言葉放っても、
響かせることができる人と、
全く響かせられない人。
考えさせられることいっぱいある。
長くなったな。
もう終わろ。