ぱんくず介護録

在宅介護事情。

ゆく年くる年

2012-12-31 23:45:00 | じじの在宅介護
第九終わったので何となく紅白見た。
珈琲も飲んだ。
じじは画面見たまま固まっていた。
同じ服着た若いおねっちゃん達がぞろぞろと50人くらいまとまって踊ってるからな。
芸能人は量産の時代で単品だと売れるかどうかわからんから
何十人かまとめて売り出せばどれか一人くらい当たるかもわからんのだと説明したが
あんぐり口開けていた。
その後何人めかにきゃりーちゃんが出て来たら、これまたじじは固まっていた。
理解の範疇を遥かに超えているのだろうな。笑)


紅白見たの何年ぶりだろう。
二十何年ぶりじゃないかな。
由紀さおり『夜明けのスキャット』と美輪明宏『ヨイトマケの唄』を見られてよかった。
何度聞いてもええ歌や。
さすがだ。
お二人とも昭和30~40年代にテレビで見た時と声も姿も変わらない。


紅白も終わってゆく年くる年ごぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜ん。
日付が変わったら笑点暦を捲ろう。


じじ宅のカレンダーは毎年『笑点暦』を使っている。
カレンダーなんて何でもよさそうに思われたが、一度使ってみると
他の仕様のはどうもしっくりこない。
それでこの部屋に転居して来てから毎年ずっと使い続けている。
落語の世界がいい。


ん。
何だあれ・・・???
青いビニール包みが積み上げてあるのは除染で剥ぎ取られた土・・・!?)))
って今テレビから聞こえたんだけど?

恐怖の凍結路面

2012-12-30 17:57:10 | じじの在宅介護
夕食の蕎麦を茹でる時刻。


潤滑油ぶちまけたスケートリンク状態の路面を命辛々じじ宅に戻って来た…
と思ったらマンションの床が早くも薄氷張り始めてるし!
入り口からエレベーターに行き着くまで恐怖、降りてじじ宅に辿り着くまで恐怖、
壁伝いにそろりそろり。


明朝は−11℃の予報なんだよ。
シバレるんだろうなぁ。

まだ12月だというのに

2012-12-29 22:21:13 | じじの在宅介護
まだ12月だというのに30年以上昔に舞い戻ったようなシバレ具合であるよ。
今朝は-16.9℃、天気予報では大樹や陸別などで-26℃以下だそうな。


シバレるというのは-10℃以下で鼻毛が凍り、-20℃以下で犬猫の肉球が凍傷に罹り、
-30℃以下で立ちションがツララと化し、-40℃以下でバナナで釘が打てる。
しかしじじが見てたテレビ番組では何処かの国の「世界で一番寒い村」が登場した。
-70℃以下を記録した事あるそうな。


脳外科手術で摘出した頭蓋骨を冷凍する液体窒素が確か-60℃だったと記憶する。
それより更に低温という事か。
現地では-65℃以下の日は学校が休みになるそうだ。
そりゃそーだろうな。

仕事納めの後は炊事三昧

2012-12-29 21:15:11 | じじの在宅介護
一昨日ヘタって睡沈したツケで作り置きの糧食が切れたのを深夜まで仕込作業。
七草粥のネタとほうれん草お浸しは冷凍、肉野菜の卵とじ、肉じゃが作成、
イモの煮崩れはダンゴに加工して常備、ちまちま出して温めて食べさせる。
ついでに自分の食べるブロッコリーと人参も茹でた。


買い出しも行ってきた。
昨日よりは温暖で過ごし易い気がすると思ったらやっぱり−6℃と暖かめである。

2012降誕節

2012-12-24 18:42:22 | じじの在宅介護
クリスマスツリーの電飾を点けて生クリームのケーキの蝋燭に火を灯すが、
じじが待ちきれずに片っ端から吹き消してしまうので難儀した。

                 

                 


おかげで1本灯すのを忘れてる。
写メを撮るとじじはピースサインをしてにこりと笑った。
珈琲を沸かす。
居間の隅の食器棚の上にプレゼピオも飾った。
じじは車椅子で近寄ってステンドグラスを眺めている。

                 


昨年はじじの不穏と譫妄のために何せず中止したクリスマスを今年は祝う。
毎年思う。
じじにとってこれが最後のクリスマスになるかも知れないと。
疲れるけどこれでいいんだ、と自分に言い聞かせる。

飾った

2012-12-23 23:33:00 | じじの在宅介護
昨夜、結局プレゼピオと西洋門松を出して飾った。
昨年はじじの不穏に私がキレて降誕も年末年始も全てヘルパーに頼み、
一切何もしなかったので飾りるのは2年ぶりである。

                 


あ、西洋門松だけは出すだけ出したんだっけ。

バタークリームのケーキ

2012-12-23 10:33:07 | じじの在宅介護
昨日近所の洋菓子店を覗いたらクリスマスケエキ売ってた。
今の時代にデコレーションケーキと言えば
生クリームのスポンジふわふわと決まっているが、我々が子供だった時代のケーキは
バタークリームのだけしかなかった。


記憶に残る半世紀近くも昔のケーキは
これでもかと言わんばかりに甘ったるいバタークリームのバラの花でごてごて飾られ、
仁丹みたいな銀の粒々がぱらりと振ってありスポンジはパサパサ乾いていた。
現代の洋菓子に比べたらセンスの欠片も無く安っぽい粗末な菓子であったが、
当時は年に一回しか食べられなかった超豪華な贅沢品であり、
その価値は今のケーキとは比べ物にならない有り難さであった。


で、昨日はショーケースを眺めてしみじみするだけして、ケーキは買わなかった。
見ただけ。笑)
今では食べたいと思えば何時でも何処でもあるケーキにいちいち有り難みは無い。
ただ、年末になると発作的に一口だけ食べたくなる。
あのバタークリームのバラと銀色の粒々を散らした昔のケーキ。
自分が高齢になった今では消化力落ちたのか一口で降参すると思うが。


・・・という訳で、買ってきた。

                 

                 


               



バタークリームのクリスマスケーキ、直径15cmの一番小さいやつ。
クリームでバラを作ってくれと言ったら
「クリスマスなので出来ない」と断られたので、せめて仁丹の粒みたいなのをと思って
食品売り場でケーキの材料コーナー物色して仁丹みたいに粒を購入した。
アラザンというものだそうだ。

               


食べてみた。


甘味を抑えた上品な味に仕上がっている。
ふむ。
昔の洋菓子は歯に沁みるほど甘かったなそういえば。


じじも「味いいなぁ。」と喜んでいる。
明日のクリスマスイブはまた別に、例年と同じ生クリームケーキを食べる予定。
しばし、私も妹も小さかった時代のケーキというものがどんなものだったか
じじと話した。


懐かしい。
美味しいかどうかは、別。

管を引っこ抜いた

2012-12-22 02:14:20 | じじの在宅介護
夜間救急にてまたあの病院の救急外来に来た。


じじがバルンカテーテルを引っこ抜いて出血した。
カテーテルは火曜日に入れ換えたばかり、カフも膨らんだまま
強引に床を這ううちに引っ張られたのか自分で引っこ抜いたのか、抜けた。怒)


直径約5mmあるかないかの尿道に直径3cmの玉を強引に通過させるとどうなるか。
痛いのは自分だぞ、くそじじ。


混濁と血性浮遊物多くてカテーテルが度々詰まって尿が出なくなるので
太い18Frを留置してたのをじじが引っこ抜いたのであるが、
救急処置室に18Frは常備してないため仕方なく14Frを留置した。
これでまた詰まったら泌尿器科を繰り上げ受診だと。
あーあ。

もっと人生を楽しんで

2012-12-20 00:53:58 | じじの在宅介護
ネットのお仲間や職場の諸先輩方から、あちこちの色々な人々から同じ事を言われる。
「もっと人生を楽しんで。」
認知症で要介護5の親を在宅で介護なんかしているから大変だなと。


人生を親の介護に捧げ過ぎているとか、
人生は自分のものなんだからとか
好き放題やって脳梗塞や糖尿病になってふてくされたり暴れる親なんかほっといて
自分の人生をもっと大事に、やりたい事やって楽しんでもっと幸せになるべきだとか、
親は親、自分の人生は自分のものなんだから、負担ばかりで一銭にもならない
親の在宅介護なんかやめて自分のやりたい事をした方がいいとか。


確かにもっともな事だ。
私でも同じ事をしてる人を見かけたら衝動的にそのように言うかも知れない。


ただね、面倒臭い嫌な問題と言うのは
向き合わずに背中を見せて逃げの体勢でいると何処までも追って来る。
だから向き合うしかないの。
そう思って重介護で認知症進んだ父親の介護と向き合ってはいるけど
周りの人々が心配するほどには私は自分の人生を親の介護に捧げてはいない。
自ら好き好んで自分の時間と手間隙を捧げているのではなく、
むしろ追い立てられて渋々やっている。
もし喜んで自発的にじじの介護をやってるならブログにグチグチ書く必要も無い。
逃げてもしつこく付き纏い何処までも執念深く追って来るから仕方なく、
やらねばならない事をやっている。
穴だらけのスカスカで金毟り取るばかりの癖にクソの役にも立たない介護と医療とに
自分の時間も手間隙体力全て吸い取られ、骨の髄までしゃぶられている気がする。
そのうちに出涸らしになるであろうよ。
既に腹も立たなくなった。


いつか親は寿命か疾病で死ぬであろうし、自分自身もやがて老いてくたびれ果て、
小汚くなって虫けらと同じく死ぬ。
いいじゃんそれで。
ダメなのかなそれじゃ。
元々人生が何か楽しげないいものか何かのようには思っていない。


皆が言うように、何かやりたい事とかあったかも知れないし
やりたくても断念してきた事なんかが私にもかつて何かあったかも知れないけど
そんなものはもう忘れた。
私自身が現に忘れたという事は優先順位が低かったのだな。
幸だ不幸だ言ったところで現実というのはそういうものだ。
それもまた人生だからな。


医療従事者でありながら言うのも何であるが、認知症高齢者を抱える家族にとっては
介護も医療も何ら力になってくれるような甘い期待の出来るものではない。
あって無きが如し。
毒にも薬にもなりません。


「もっと人生を楽しんで欲しい」とか「もっと幸せになって欲しい」とか、
色々な人達が全く同じ事を言ってくれる。
よほど不幸せに見えるんだろうな。
自分の生活時間取られてるからな。
かつてこの日記に書いたような食べ歩きとか砂の上で昼寝とか今は全くしなくなった。
散歩の時間すらない。
休日でも介護関係者と連絡や相談、日程の調整が入り、書類や経過記録を書き、
ヘルパー利用の支出を抑えるために自分の生活時間を注ぎ込んでいる。
そうしなければ介護の支出は膨れ上がるばかりだ。
幸か不幸かの尺度で測れば私という者は人の眼に不幸せなのかも知れない。
しかしね、人生楽しんでる人って実際そんなにいないと思うよ。
少なくとも私は日常ではお目にかかっていない。
そもそも「人生を楽しむ」「幸せになる」とはどういうものだ?
「幸せ」とは何を指して言うのかな。


今これ読んで下さっている貴方。
どうですか?幸せですか?好きな事して人生楽しんでいますか?

ぅあ雪が

2012-12-18 08:52:56 | じじの在宅介護
今朝、窓の網戸が雪でコーティングされて視界ゼロだった。
廊下の窓は多少雪に埋もれた程度で視界は利く。
明け方まで降り続けてまだ除雪は手付かずだ。
いろんなものが埋まっとるわ。
やっきりこいたなぁ。
この地元、本来こんな気候ではなかったんだよ。
私が子供の頃は雪玉も作れないサラサラの粉雪だった。
吹けば飛ぶほどサラサラ軽くて「雪掻き」は出来ないために
竹箒で雪を掃いていたな。
昔、雪だるまやかまくらを作ってみたくて憧れたものだった。


今日のじじの受診同行はリフト車のケア輸送を利用するのだ。
ただでさえ意志疎通悪い介護輸送会社の上に
雪で埋もれてとか余計なハプニングが起こりそうだ。
参るなぁ。

2012-12-16 01:01:20 | じじの在宅介護
この土日は忙しいなぁ。


月曜までにじじの精神科と泌尿器科の主治医それぞれ宛てに経過報告の手紙を
完成させて火曜の受診時に渡す。
金曜は脳外科主治医宛てに手紙作って受診同行のヘルパーに持参して貰う。
この一ヶ月盛り沢山だったからな。
書く事も盛り沢山だから完結に整理するため手間がかかる。
入院、不穏、見当識障害の進行、バルンカテーテル留置、新鮮血が出てカテが詰まって
浮腫んで血圧下がって。


受診同行にヘルパーを頼まないで私が直接同行してICを聞けば簡単であるが
診療科を3つも受診するとなるとその度ごとに立て続けで仕事の休みは確保出来ない。
ただでさえ先月は緊急の入院だの救急車呼んだだの出血しただの尿が詰まっただので
突発的に受診して散々仕事に穴を空けたのである。
この上定期の受診でどうしても家族の同行の要る精神科以外に脳外科に行く日まで
仕事休んでという訳にはいかない。


自分自身も普段の仕事では
病状の良くない高齢の患者さんが来院する時に何かあれば家族に連絡したり
場合によっては一緒に来て下さいと連絡するし、在宅での経過を聞き取りして
必要な情報を医師の診察につなげる。
仕事を休んだり切り上げたりして駆けつけて来る患者さんの家族達が我々医療従事者の
目に触れない日常でどんな闘いをしているか。
身に沁みてわかった気がする。


愚痴こぼしても仕方ないからじじの寝ているうちにさっさとまとめてしまおう。
月曜日には自宅に戻って印字しなければ火曜に間に合わない。

甘い花

2012-12-15 13:50:00 | じじの在宅介護
じじ宅にいつからあるのかわからない観葉植物がある。
よく増えて、株分けすればするほどどんどん増える。
もう鉢が足りないし置き場も無い。

                  


何の愛想も無い肉厚の葉を一年中伸ばしているのでてっきり観葉植物だと思っていたら
何年か前から盛んに花を咲かせるようになった。
花も、これまた地味で愛想も何も無く、やたら茎を伸ばしてそこらの物に引っ掛かる。


ありゃ、終わった花の先端に水滴が付いている。

                  


水をやってもいないのに水滴が付くのかと思って触ったらべたっと粘った。
何じゃこりゃ。

                  


ちと舐めてみると甘い。

                  


へぇぇ。
こういう植物だったのか。
何年も見ていて全然気付かなかった。

結局入れ歯は口の中

2012-12-08 15:50:30 | じじの在宅介護
細かい雪質で絶え間なく降り続いている。
明日も明後日も予報は雪。
積もりそうだ。


結局じじの下の入れ歯は口の中にあったらしい。
上の入れ歯を外してポケットに隠し持ち職員を右往左往させ、
見つかった上の入れ歯だけでもせめて装着させようとしたら、
上顎からかっぽんと下の入れ歯が落ちて来たと。
迷惑な爺め。


そういえば先だって入院中にじじは入れ歯を投げたり、
武器としても入れ歯を使っていた。
用心しないと。


ていうか、呆れた。

じじの入れ歯が無くなった

2012-12-08 09:58:34 | じじの在宅介護
さっきデイケアにじじを送り出したと思ったらデイケアから今電話が来た。
じじの口の中に入れ歯が入っていないという。


いや朝飯終わった後に外して洗浄し、うがいさせて再装着してから
すぐにジャケット着せて階下に下りたし。
さては送迎の途中でじじが自分で外しポケットに隠し持っているのであろう。


しばらく時間置いてデイケアに問い合わせたところ、
上の歯は発見されたが下の歯がまだ見つからないという。
入浴時に衣類の中を全部あらためて、もし見つからない場合は
昼食のおかずを小さく切るなどして食べさせると職員が言っていた。
何と手の掛かる事よ。