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阪神9000系電車

2019-07-12 22:33:00 | 電車
こんばんわんこそばんそーこー!




写真は阪神尼崎駅3番線に到着の奈良行き・快速急行。

編成は9201 - 9001 - 9101 - 9102 - 9002 - 9202(9201が大阪難波側、9202が神戸三宮側)。


復興と補充
└兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)によって石屋川車庫と御影留置線が被災・崩壊したことにより、留置されていた急行系車両のうち96両が被災し、阪神本線三宮駅 - 元町駅間を走行中に被災した2000系2201Fを含めると102両もの急行系車両が被災した。

これら多くの車両は復旧工事が施工されたが、車体や台枠の損傷がひどい車両を中心に被災車両の1/3近くに及ぶ33両の廃車が発生した。また、置き換えを予定していた5151形や5261形1次車を中心に被災した普通系車両とは異なり、急行系車両は当時最新鋭の8000系や更新直後の2000系の多くが被災したために、廃車予定の7801・7901形1次車をはじめ、1次車と同様に西大阪線(現・阪神なんば線)運用中心の7801・7901形2次車や7861・7961形といった車両を再度6両編成に組成の上、本線運用に充当せざるを得なくなった。

6月26日に阪神本線が全線復旧し、8月13日には神戸高速鉄道東西線新開地駅 - 高速長田駅間が復旧して、震災前の運転区間である梅田駅 - 山陽電気鉄道本線須磨浦公園駅間の全区間での運転を再開した。このころまでにはほとんどの被災車両が復旧していたが、廃車による車両不足は免れず、朝ラッシュ時の区間特急を減便するなどして対応していた。

全線復旧後、1996年3月までに崩壊した石屋川車庫と御影留置線を復旧させて、震災前の水準に完全復旧させることとし、車両面においても減少分を補充する新車が製造されることとなって、普通系車両の代替新車として震災前から製造が計画されていた5500系が前倒しで投入された。急行系車両については、8000系のうち被災車両の編成組み替え後も6両編成を組成できない編成については補充用として阪神系列の武庫川車両工業で8000系を3両新造して対応したが、それでも震災前に比べると6両編成×5本=30両が不足することになった。このため急行系車両についても代替新車を製造することになったが、その際、武庫川車両工業では5500系と8000系の新造に加えて一挙に30両もの車両を短期間に製造することができないことから、川崎重工業兵庫工場に発注することとなった。同社への発注は1965年の7801・7901形1次車以来30年ぶりであった。当時の川崎重工業兵庫工場において、半年足らずの期間で30両もの車両を新造できる余裕があったのはステンレス車体の製造ラインであったことから、工期を短縮するために、JR東日本209系電車や東京都交通局6300形電車などと同一構造の2シート工法軽量ステンレス車体を採用した。

なお、震災で被災した車両の多くは1994年度末(1995年3月31日まで)に廃車されたが、2000系2201Fをはじめ2000・8000系十数両の廃車は、被災車両のほとんどが復旧した同年7月6日であった。


概要
└本系列はステンレス車体で製造されたが、内外装のほとんどが先に登場した8000系「タイプIV」や5500系をベースとしており、従来から在籍している車両仕様を継承している。

編成は、8000系と同様に9201形(制御車、Tc) - 9001形(電動車、M1) - 9101形(電動車、M2)の3両ユニットを背中合わせに2組連結した6両固定編成で、奇数の車両番号が大阪方、偶数番号が神戸方に組成されるという構成も変化はない。車体は、既述の通り「ジェットシルバー」の愛称を持つ5201形5201 - 5202以来のステンレス車体である。ただし、窓配置は8000系「タイプIV」や5500系と同様に、先頭車d1D3D3D2、中間車2D3D3D2(D:客用扉、d:乗務員扉)で、客室側窓は間柱を細くして連窓風にブラック仕上げとしている。また、外板は無塗装で、妻板はビードあり、側板はビードなしのベルトグラインド (BG) 仕上げとして、汚れを付着しにくくするとともにステンレス特有のぎらつきを抑え、アクセントとして腰部に上部「オータムレッド」下部「オフィスグレー」の帯を入れている。一方で先頭車の前面デザインは、8000系や5500系をベースとしているが、窓ガラス支持を接着工法によりフラッシュサーフェス(平滑)とし、ブラック部分を下部まで延長することで精悍なイメージを出している。前面は、構体の加工に配慮した炭素鋼製となっており、他系列同様裾部にRを持たせ、ストレートな側面や妻面の裾部とは異なる印象となっている。

連結器は、8000系と同様にユニット端の両先頭車前面にバンドン式密着連結器を、9101形奇数車の神戸方、偶数車の大阪方には廻り子式密着連結器を、その他は半永久連結器を装備するほか、9101形奇数車の神戸方、偶数車の大阪方には工場入場時の構内入換に考慮して簡易運転台を取り付けている。屋根部は、5500系と同様にステンレス製だが、長手方向につけられたビードの間隔は5500系より細かくなっている。屋根上は、これも5500系と同様にセミ集中式の冷房装置であるCU-703を2基搭載したほか、パンタグラフは9101形に下枠交差式を1基搭載している。ただし、搭載位置は8000系と異なり奇数・偶数車とも大阪方となっているほか、9001形の大阪方にもパンタグラフ台を設けている。

内装は、座席が8000系8233F以降と同様のバケット式ロングシートを採用するが、モケットの赤みを強くしている。その後、9300系や8000系の座席更新車と同様に茶色を基調としたモケットに変更されている。ただし、優先座席は灰色である。床材も8000系と同様に着座時のフットラインを表示したデザインとされたが、グレーの濃淡となった。シートの袖仕切り形状も、8000系「タイプIV」と同じ形状の仕切りとその延長上のスタンションポールであるが、上部は荷物棚まで延長された。車内案内表示装置は、5500系で採用した路線マップ併用LED式車内案内表示装置を千鳥配置で設置された。車両間の貫通扉は、それまでの700mm幅から820mm幅に拡大されている。そのほか、運転台は5500系と同様にデスクタイプで、前後動作式(水平回転軸)の主幹制御器と左右回転動作式(鉛直回転軸)のブレーキ設定器から構成される2ハンドル式が採用された。

台車や電装品などの走行装置について、台車は5500系と同じボルスタレス台車であるが、高速運転に対応してヨーダンパ取付対応のSS-144A(電動車用)・SS-044A(制御車用)となっている。主電動機は1時間定格出力130kWの東洋電機製造製TDK-6146-Aを搭載している。制御装置は三菱電機製のGTOサイリスタ素子方式VVVFインバータ制御装置であるMAP-118-15V59を9101形に搭載しているが、同じ制御装置を搭載している5500系とは異なりソフトを高速運転寄りに変更していることから、形式末尾が変更されている。また、補助電源装置である静止形インバータ (SIV) は東芝製の140kVAのINV094-LOを、電動空気圧縮機 (CP) はC-2000-MLをそれぞれ9001形に搭載している。

本系列は1995年11月1日に運行を開始した5500系に続いて、1996年2月から3月にかけて一挙に6両編成5本30両が竣工して順次試運転を開始、同年3月7日には復旧した石屋川車庫で9201Fを使用してお披露目が行われ、阪神本線が完全復旧した同年3月20日のダイヤ改正で営業運転を開始した。

・9203Fの試験装備
└9203Fのうち、9203を中心に装備品の長期試験が行われた。

まず、9203の先頭寄り台車にヨーダンパを取り付けてヨーダンパのない台車との長期比較試験を実施した。さらに、9203と9003の連結部に阪神で初の乗客転落防止用外幌を試験的に設置し、長期試験を実施した。この外幌は後に9000系全車に設置されている。


変遷
└阪神の震災復興のシンボルとして登場した本系列は、特急から準急まで阪神本線 - 神戸高速鉄道東西線 - 山陽電鉄本線で急行系車両を使用する列車において幅広い運用を開始した。1998年2月15日のダイヤ改正で直通特急の運転が開始されると、本系列も8000系と同様に山陽電鉄全線への直通対応改造が施工された。直通特急の運行開始後、9203に長期試験で装着されていたヨーダンパは、直通先の山陽電鉄の都合で、検査時に取り外された。一方、転落防止用外幌については長期試験の結果が良好であったことから、他系列についても設置されるようになり、本系列では2006年8月に9201Fで本格的に設置され、その後、編成中試験装備の1か所のみという変則的な設置であった9203Fも全車間に設置され、試験部分も交換された。

本系列は震災復旧用として急遽製造されたので1次限りでの新造に終わったが、主電動機や台車などは2001年3月に導入された9300系に継承された。また、本系列以降に増備された5500系と9300系は、5500系の一部を除き武庫川車両工業で製造されたこともあり、再び鋼製車体となったが、2006年に製造が開始された1000系ではステンレス車体が採用されている。

2014年には、山陽列車姫路方1号車 (9201形偶数車) 山側に「上り大塩駅ではこの扉は開きません」のステッカーが貼られた。


近鉄乗り入れ用改造
└2009年3月20日に開始した近鉄奈良線との直通運転には本系列と1000系が充当されている。

阪神なんば線や近鉄線内で10両編成での運転を実施することから、1000系2両編成との併結に対応するため、大阪方先頭車に貫通幌を取り付ける工事や近鉄形ATS設置(パターン式新型)・運転台を近鉄シリーズ21に合わせてマスコン・ブレーキをバーハンドル式への交換など、1000系に合わせた改造やリニューアル工事が施工された。

この改造に先立って、バンドン式密着連結器から廻り子式密着連結器への換装が完了した。引き続いて9201Fを皮切りに近鉄乗り入れ対応の改造を実施、2008年4月初頭に9201 - 9001 - 9101の大阪方3両が出場して試運転を実施、旬日を経ずして9102 - 9002 - 9202の神戸方3両も竣工したことから、4月下旬より営業運転を開始した。外観上の変化は従来の赤帯にかわって1000系で採用された「ヴィヴァーチェオレンジ」帯が採用されたほか、前面の配色が変更され、1000系に類似した前面のブラックフェイス化と、前照灯部分および裾部へのオレンジ色の色入れが行われた。併せて、1000系2両編成と併結する側の9201形奇数車(梅田・奈良方)は幌枠の取り付けと貫通扉の拡大と前面窓の寸法の変更が行われ、これにあわせて梅田・近鉄奈良方先頭車は前照灯部分の塗装面積が拡大された。

また、運転台と客室の仕切り扉も1000系同様引き戸に変更された。増解結を行わない9201形偶数車(元町・山陽姫路方)においては、運転台と客室の仕切り扉の形態はそのままだが、前面窓寸法は変更されている。貫通幌の取り付けに関連して、9201の排障器(スカート)は1000系の2両編成との併結に備えて電気連結器が装備された関係で、1000系の1201形 (Tc1) 、1501形 (Mc) 、1601形 (Tc) と同様にスカートの中央部分が大きく欠き取られたものに換装された。また、前面および側面の種別・行先表示器は1000系と同一のフルカラーLED式に変更された。内装では近鉄形ATSをはじめとした保安機器を増設したため、運転台直後の座席を1名分撤去して、そこに関連機器を増設したほか、客用扉上の路線マップ併用LED式車内案内表示装置を、運転区間の拡大に伴って路線マップを撤去しLEDスクロール表示のみとした。運転台も1000系に合わせた仕様変更が行われ、ブレーキ設定器が前後動作式のものに換装されている。運転士 - 車掌間の合図用の電鈴は近鉄で使用されている電鈴である単打ベル(阪神は連打ベル)も設置され、阪神なんば線における桜川駅で両社の乗務員が交代する時にそれぞれが使用している電鈴に切り替えている。ただし快速急行の連結された部分における先頭車では近鉄線内、阪神線内にかかわらず、連打ベルの音が聞こえる。

その後、2008年5月中旬に9201Fは訓練用として近鉄へ陸送され、同年5月20日に試運転を開始した1000系1編成に続き、同年6月5日から試運転が開始された[7]。改造工事も2編成目となる9203Fが7月に竣工し、その後も9205F、9207F、9209Fの順で順次施工された。2009年1月には新線区間での試運転が開始されたことから、それまで近鉄線内で試運転を続けていた9201Fも同年1月11日深夜から1月12日未明にかけて新線区間を経由して阪神側に復帰した。復帰の際に、初の10両編成(尼崎方1 - 6号車が当編成で、近鉄奈良方7 - 10号車には当時「阪神なんば線 [西九条 - 近鉄難波間] 開通」アートライナーだった1000系1504F・1503Fと併結)で回送された。


現状
└2017年4月1日現在、6両編成5本30両が在籍している。

2016年には9203Fの集電装置が検査時にシングルアーム式に交換され、2月29日に営業運転に復帰した。また、9205F、9201F、9209Fでも同年に換装されている。

近鉄奈良線は阪神との相互直通に加え、大和西大寺駅 - 近鉄奈良駅間は京都市営地下鉄烏丸線との相互直通運転区間にもなっているため、同区間では烏丸線の車両と並ぶ光景が見られ、また生駒駅では近鉄けいはんな線で運用されるOsaka Metro中央線の車両と並ぶ光景が見られる。

また1000系とともに近鉄奈良線内で完結する運用もあり、近鉄西大寺検車区に入庫、停泊する運用も存在する。また、直通特急運用で、稀に山陽側で停泊する場合もある。

運用は基本的に1000系と共通運用だが本系列には増結編成が存在しない為、近鉄奈良線 阪神なんば線の10両編成では必ず近鉄奈良寄りに1000系の2両編成を連結して運行する。


車体装飾
└9207Fは、2009年7月14日から約1年間「神戸PRトレイン」として運用されていた。車体には「観る」「憩う」「楽しむ」をテーマに、神戸市の有名観光名所をあしらったラッピングが施されていた。

9203Fは、2012年1月21日に「平清盛ラッピングトレイン」として運用を開始した。

9201Fは、2014年3月中旬より阪神電鉄が2013年に導入したキャッチフレーズである「“たいせつ”がギュッと。 阪神電車」のラッピングとして運用されていた。

9203Fは2015年3月16日より阪神タイガースの球団創設80周年を記念し、タイガースの選手などを側面にラッピングした「Yellow Magic トレイン」として運用されていたたが、同年12月にラッピングフィルムが剥がされた。


編成
・原型(2006年4月1日現在)


・近鉄直通対応後(2006年4月1日現在)




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阪神5001形電車(2代)

2019-07-10 23:12:00 | 電車
こんばんわんこそばんそーこー!




写真は阪神西宮駅1番線に停車中の各駅停車・梅田行き。

編成は5025 - 5026 - 5027 - 5028(5025が大阪梅田側、5028が神戸三宮側)。


普通系車両初の量産冷房車
└高加減速の普通用車両「ジェットカー」の冷房化は、1970年の5261形5271Fの投入以来中断していたが、急行用車両の冷房化完了に続いて1976年より順次着手された。このうち、ジェットカー第1世代で1958年から1960年に新造の初代5001形・5101形・5201形の32両については冷房化改造を行わず、冷房付きの新車の導入で代替することとなった。


車体
└車体の外観は3801・3901形の3905Fと同様の形態であり、従来車より運転台が広く、乗務員室扉は幅と高さが5cmずつ拡大、車体長は10cm長くなっている。前面・側面の行先表示器は設置されていない。側窓はユニット窓、客用側扉は両開きであり、扉上部の戸閉機で開閉される。

屋根上には奇数車には7基、偶数車には6基のMAU-13HA分散式冷房装置を搭載し、偶数車の連結面寄りには下枠交差式のパンタグラフを取り付けた。車内の座席はロングシートで、他の普通系車両と変わりのない車内見付である。

この他、5011以降の連結面の窓がHゴム固定式に変更された。客用扉横の縦手摺の端部が5001Fが直角なのに対し、5005F以降は丸くなっており、後年製造された5131・5331形でも端部の丸いものが採用されている。


主要機器
└台車は3801・3901形同様のS形ミンデン空気ばね台車で、住友金属工業製造のFS-391Aを装着する。この台車は5101・5201形が換装を進めていたFS-391とほぼ同じ台車で、車輪径も760mmで従来のジェットカー各形式と変わらない。

編成はMc1-Mc2の2両固定ユニット、制御装置は電動カム軸式の抵抗制御で、2両分8個の主電動機を制御する1C8M方式である。主電動機は出力90kW、駆動装置は中空軸平行カルダン駆動方式、ブレーキは電磁直通ブレーキHSC-Dで、発電併用・抑速制動付きである。


変遷
・4両固定化
└1987年12月に普通運用が終日4連化されたことに伴い、1988年から4両固定編成化改造を実施、中間に連結される車両の運転台を撤去し、乗務員扉部分に客用窓を設けて客室に改装する工事が行われた。同時に前面・側面に行先表示器が設置され、旅客案内の向上を図った。旧運転台部分には簡易運転台が設置され、前面の貫通幌は撤去されてステンレス製の飾り枠が取り付けられた。前面床下の連結栓は撤去されていない。

また、当初改造の5021F・5025Fでは冷房装置の配置に変更はなかったが、改造工事の途中から先頭車最前部の冷房装置をCU-10Hに換装した編成が登場した。この4連化工事は1991年に完了した。

・保全工事
└登場後15年前後経過した1994年から保全工事と称する工事を実施、翌1995年にかけて中間車の神戸寄りの座席を2名分撤去し、車椅子スペースの設置やドアエンジンの交換が行われたほか、5021F・5025Fでは先頭車最前部の冷房装置をCU-10Hに換装した。

このさなかに阪神・淡路大震災が発生したが、本形式の被災車両はなかった。

・連結器交換
└2009年の近畿日本鉄道との相互直通運転に先立ち、2006年度から先頭車の連結器をバンドン型連結器から廻り子密着連結器へ換装することとなった。5013号車を手始めに換装を開始し、2009年までに全車が完了した。


運用
└第1編成である5001 - 5002の2連は1977年3月14日に竣功、3月11日付で廃車となった5001形(初代)および5201形5201 - 5202「ジェットシルバー」の代替として、4月に竣功した5003 - 5004の編成とともに本線および西大阪線の普通運用に投入された。また、同年8月までに5261形の冷房改造が完了したことから、本形式は5261形とともに、早朝深夜およびデータイムの西大阪線では2連、それ以外の時間の本線普通およびラッシュ時の西大阪線では4連を組成するなど、冷房車のみで分割併合を実施した。

第2編成の登場後しばらく増備はなかったが、11月竣功の5005 - 5006の編成から1979年3月26日竣功の5015 - 5016まで合計6編成の投入によって5101・5201形の台車・主電動機・駆動装置未換装車の代替を完了、3月30日竣功の5017 - 5018の編成からは廃車となった5101・5201形から換装済みの台車・主電動機・駆動装置を流用、新製車体と組み合わせて就役させた。

その後は5101・5201形の廃車とともに本形式の新造を続け、1981年1月に最後の5201形が廃車された後、同年3月に本形式最後の編成である5031 - 5032の2連が竣功した。これにより、当初の目標どおり本形式2連×16本によって5001形(初代)、5101・5201形計32両の置き換えを完了した。

全車就役後の本形式は、5261形をはじめこの時期までに冷房改造を完了した5151形や5311形、5231形の代替として1981年夏から就役した5131・5331形とともに、形式を問わず前述のような普通系車両の分割併合運用を行っていた。そのため、同形式だけで4連を組んだほか、これらの各形式とも分割併合のうえ4連を組むことも多かった。

1987年の普通車終日4連化以降は、4連固定編成で運用されている。5011を含む5009F(5009 - 5010 - 5011 - 5012)では、5009 - 5010間と5011 - 5012間との連結面の窓の形状が異なっている。

2019年3月時点では廃車は1両も発生しておらず、4両編成8本32両全車が在籍しているが、初期車は車齢40年を越えていることから、2015年度より5700系への置き換え計画がある。


編成
・登場時(1986年8月15日現在)



・固定編成化後(2006年4月1日現在)





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阪急8000系電車

2019-06-29 22:45:00 | 電車
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写真は阪急夙川駅1番線に到着の各駅停車・神戸三宮行き。

編成は8008 - 8608 - 8558 - 8758 - 8788 - 8658 - 8508 - 8108(8008が大阪梅田側、8108が神戸三宮側)。


[概要]
1987年に阪急電鉄の創立80周年を迎え、1990年には営業開始80周年を迎えるのを機に、7000系の後継として登場した新形式が8000系である。京都線でも同様に8300系が製造された。

本系列落成後、2000年代前半までは、それまでの阪急の看板車両であった6300系に入れ替わる形で同社の広報誌や時刻表などの表紙を飾るなど、自社発行の数々の広報誌に看板車両としてこの8000系が掲載されていた。

[車体]
車体は7000系をベースとしたアルミ製である。車体外板幅は7000系アルミ車と同じ2,730mm、車体長は連結面間を変更せず100mm伸ばし、中間車が18,400mm、先頭車で18,480mmとした。当初は京都線7300系で確立した統一寸法の採用を検討したが、中津駅で神戸線上り線と宝塚線下り線の線路間隔が確保できず、拡張も困難なことから断念された。

正面のデザインは大幅に変更され、縁が一段飛び出した「額縁スタイル」と呼ばれるものとなった。このスタイルはワシントンメトロとソウル地下鉄に影響を受けている。窓は上方に拡大して行先表示幕を取り込み、貫通扉と仕切り扉の窓は下方に拡大して、背の低い子供でも展望が容易になった。灯具は角型のものが採用され、全体的に角張った印象となった。初期の車両の前面窓下には飾り帯が設置されたが、短期間で撤去されている。

外部塗装は、それまで6300系のみに採用されていた「屋根肩部分のアイボリー色塗り分け」が採用され、屋根肩の塗り分けはのちに7000系以前の系列にも波及したが、前面飾り板は採用されず、のちに本系列のものも撤去された(8005F以前の車両にのみ付けられ、8006F以降は新造時から取り付けられていない)。

側窓は上下に50mmずつ拡大され、客用側扉に隣接する窓はパワーウインドウの採用でスイッチによる自動開閉が可能となり、その他は固定窓となっている。8004F以降は固定窓に複層ガラスを採用し、結露の防止を図っている。側面扉の高さも20mm高くなり、1,870mmとなった。

車内は化粧板の木目の色調が若干濃くなり、マホガニー本来の雰囲気に近付けられた。各車1箇所に車椅子スペースが設けられ、連結部には照明が設置された。

企画段階では、側窓の連続窓化や、車体の下半分を白とグレー(もしくはシルバー)にするなど、大胆なイメージチェンジも検討されていた。車体についても、無塗装と軽量化による経済性をで有利なステンレス車体の案も論議されたが、平滑な外板にマルーンの塗装とすることへのこだわりに加えて、廃車時のアルミ合金の回収方法次第でステンレスに見合う経済性を見込めるとして、従来のアルミ車体が踏襲された。

[主要機器]
主回路制御は、2200系で実用試験が続けられていたGTOサイリスタ素子(4500V/2500A)による東芝(府中工場)製VVVFインバータ制御が本格採用された。

将来の速度向上にも対応できるように主電動機定格出力は7000系の150kWから170kWに向上され、定格回転数は1,800rpm、最大回転数は5,000rpmであり、2000系以来装備されていなかった定速制御装置を装備している(なお、阪急部内では8000系以降はこの装置を「惰行制御装置」と呼んでいる)。なお、起動加速度は7000系の2.8km/h/sより少し落とされて2.6km/h/sとなった。

運転台の速度計・圧力計はデジタル表示となり、機器類の動作状態を確認するモニター装置が導入された。神宝線の車両としては、東芝製マスコンを装備して製造された最後の形式である。次の9000系からは京都線と同様の東洋電機製造製に転じている。

8両編成で4M4Tを基本としているが、3M5Tでも落成当時のダイヤで運行が可能な性能としていた。

ブレーキ装置は回生ブレーキ優先の電気指令式ブレーキHRDA-1で、6000系・7000系との併結も可能である。

[形式]
2017年9月に形式呼称が変更された。左が旧形式、右が新形式。

・8000形/Mc8000形(制御装置更新車はMc8000-2形)
梅田方の先頭に連結される制御電動車。パンタグラフとVVVFインバータを搭載している。8001Fは東芝製PMSM新型インバータ試験車。下記編成表ではMc1と表記。

・8100形(クロスシート車両は8102形)/Mc8100形(制御装置更新車はMc8100-1形)
新開地・宝塚方の先頭に連結される制御電動車。VVVFインバータを搭載している。クロスシート車両では8102形と称す。下記編成表ではMc2と表記。

・8500形(クロスシート車両は8502形)/M8500形(制御装置更新車はM8500-1形)
8100形の隣に連結される電動車。8000形から運転台を取り除いた構造をしている。クロスシート車両では8502形と称す。下記編成表ではM1と表記。また、M1とM2の形式と連結位置が7000系以前と逆になっている。

・8600形/M8600形(制御装置更新車はM8600-1形)
8000形の隣に連結される電動車。8100形から運転台を取り除いた構造をしている。下記編成表ではM2と表記。

・8550形/T8550形
圧縮機、静止型インバータ (SIV) を搭載する付随車。下記編成表ではT1と表記。

・8750形/T8750形
付随車。特別な機器は搭載していない。下記編成表ではT2と表記。

・8150形/Tc8150-1形(C#8154・8155はTc8150形)
増結編成の新開地、宝塚方の先頭に連結される制御車。8550形に運転台を取り付けた構造をしている。下記編成表ではTcと表記。

・8040形/Mc8000-1形
1995年に追加製造された8200系と同一の機器を搭載した制御電動車。梅田方の先頭に連結される。パンタグラフとVVVFインバータを搭載している。下記編成表ではMc1と表記。

・8190形/Tc8150-2形
8040形と編成を組む、専用の制御車。宝塚方の先頭に連結される。圧縮機、SIVを搭載している。下記編成表ではTcと表記。

[製造]
8002Fから8007Fまでは神戸・宝塚方2両がクロスシート車として新造。8001Fは6両編成で登場したが後に中間車2両を追加製造し8連化された。


8020Fは1992年に6両編成で登場したが、阪神・淡路大震災後の1996年に中間車2両(8620・8790)を追加製造し8連化された。この2両は伊丹駅で被災廃車となった3100系3109と2071系2087の代替製造という名目で製造された。室内の風洞形状や扉脇の握り棒の取り付け部が異なり、新造車としては最後のよろい戸設置車となった。


1992年には増結用の2両編成が登場した。8033F以降は後期車となり前面が「く」の字に傾斜したスタイルになった。8033F-8035Fは、2次車と呼ばれている。


1997年登場の増結車は、8200系に準じた仕様となり、8040形と呼ばれる(3次車と呼ばれる場合もある)。


[製造途中の変化]
1989年から1992年に製造の8002F-8007Fは、神戸・宝塚寄り2両がセミクロスシート車として製造された。座席は扉間が2人掛け×4脚×2列で、中央2列が転換式クロスシートとなった、なおクロスシート部分は座席の数に対して窓が3つのままであるため窓割りと合っていない。

1991年製造の8006Fから前面の飾り帯が廃止され、後に既存編成も撤去された。1992年9月の社章変更に伴い、同年7月製造の8020Fからは「H」マークが省略され、既存編成も撤去が開始された。

1992年から1993年にかけて、宝塚線の朝ラッシュ時の10両編成増発のために増結用の2両編成が6本製造された。電動車率の調整と連結されなくなった8550形が搭載していた機器搭載のため、新開地・宝塚方の先頭車はモーターを積んでいない新形式「8150形」が起こされた。また、8000形の車両番号は下2桁21 - 29を飛ばして8030 - となっている。台車は当時廃車が進んでいた5200系の廃車発生品となるFS369Aが流用されている(8155のみ台車は新造)。

前面形状変更
└当時、8000系列が従来車に比べて走行時の列車風が高いことや、先頭車が汚れやすいことが問題視されており、額縁形状が原因であるとされた。これらを解決するために、前面デザインを変更することとなった。

1993年度製造の8033F以降は前面デザインが「額縁」に代わって中央部が「くの字」に膨らんだ形状に変更され、車番の位置が前面貫通扉下部から右窓下に変更された。また、この車両から前面の表示幕が大型化されている。乗務員室の設計変更量を抑えるために傾斜角はわずかとなったものの、阪急電鉄が製造した車両としては初めての流線型となった。

8040形
└1997年3月、宝塚線の能勢電鉄直通特急「日生エクスプレス」の10両運転用増結車として8040形を導入、Mc-Tcの2両編成3本が製造された。大阪方に増結する日生エクスプレスと急行の運用、宝塚方に増結する急行と特急の運用の両方に対応している。2019年6月には、8042Fが神戸線に転属している。(後述)

台車・機器類は1995年導入の8200系と同仕様で、個別制御の制御装置、出力200kWの主電動機、ボルスタレス台車、シングルアームパンタグラフを搭載する。このため、車両番号は8040 - 8042と8190 - 8192となった。

車体は8200系と同じ前面形状で、車番も電照式であるが、側面は従来の8000系と同一のスタイルとなっている。車内には8200系や8300系8315Fと同様、LED式の車内案内表示装置が扉上に設置されたほか、文字放送によるニュースや天気予報の受信、ならびに車内でAM・FMラジオが受信可能なラジオ受信装置が設備されている。日除けもフリーストップ式のカーテンに変更された。

[改造工事]
前面改造
└8001Fの梅田方の8001と、8002Fの新開地方の8102は、空気抵抗に対する実験的要素で前面下部のライト周りを一段高くした形状に改造されていたが、どちらも2012年に左右の額縁を削る形態に変更、同時にライト周りの高さは落成当時と同じレベルに戻された。

2008年3月には、神戸線用の8031Fの梅田方先頭車8031の前面左右の額縁を浅くする改造が行われ、車両番号の位置が前面貫通扉下部から右側の窓下に変更された(新開地方の8151は変化なし)。

また、同年10月には8003F、2009年には8020F、2011年には8000F、2012年には8008F,8001F,8002Fの順で、2013年11月には8032F(新開地方の8152は変化なし)が、先頭車両の前面額縁を改造する工事が行われ、神戸線所属の額縁タイプ全編成に施工された(中間封じ込めの車両を除く)。

8000F以降に改造された車両は、額縁を削る量が控え目になり、車両番号の表記位置も改造前のままである。初期の改造車である8031F,8003F,8020Fは、2012~2013年にかけて8000F以降と同形状の額縁に再改造された(車番は左側運転席の窓下のまま)。

なお、宝塚線所属車と、8300系についてはこの工事は行われていない。

PMSM試験・制御装置の更新
└8001Fは2012年8月から東芝製GTO-VVVFインバータを取り外し、新型の東芝製4in1 VVVFインバータに、主電動機(定格出力は190kW、定格回転数は2,000rpm)を永久磁石同期電動機 (PMSM) に換装し実用試験に供されている。従来の誘導電動機とGTOサイリスタ素子を用いたインバータと比較して、力行の消費電力量約10%削減、回生電力量約85%増加、トータルで約50%の消費電力量削減結果を得られることが実証された。

これにより、PMSMが1000系および7000系更新車(2016年度以降)で本採用へと至り、2016年には8001Fの残りの車両もASSY交換が実施された。その後も8002F,8004F,8005Fも同様の交換がなされている。

[その他の改造など]
8008Fは阪神・淡路大震災ののちに集電装置が交換され、前面が額縁タイプの8両編成で唯一シングルアームパンタグラフ搭載するという特徴的な編成となった。

8033F-8035Fと8040形は、製造時点では前面のアイボリー塗装は窓部分を避ける形で塗り分けられていたが、1998年以降、全般・重要部検査の際に前面上部を全てアイボリーで塗装するように変更された(塗り分け境界線が前面窓を横切る格好となった)。

2007年9月、神戸線用の8001Fが全般検査出場した際に冷房装置キセ(カバー)が7000系リニューアル車と同じタイプのものに更新された。2009年3月には、神戸線用の8008Fが全般検査出場した際にクーラーキセとパンタグラフが交換されている。パンタグラフはシングルアーム式のままであるが、5000系および5100系5128F、9000系、9300系と同様に集電舟2本タイプに変更されている。

2015年より前照灯がLEDに交換された編成が発生し、現在は全編成の交換が完了した。

8033Fは2014年頃に、8041Fは2015年の箕面線転用時に、側面のガラスがブロンズ色から緑色のものに交換されている。

[運用]
8両編成は神戸線・宝塚線ともにすべての種別に充当されている。2両編成はおもに朝ラッシュ時に8両編成と連結しての10両編成組成に使用されるが、7000系と常時併結した8両固定編成とした編成もある。8031F - 8033Fは宝塚線配置であったが、神戸線の8連を増やす際に宝塚線から転属している。

1本目の8000Fは1988年に落成し、宝塚線に投入された。1989年(昭和64年)1月1日、梅田駅9時42分発宝塚線初詣臨時特急で営業運転を開始した。また当初は営業運転開始時から1ヶ月間デビュー記念のヘッドマークが取り付けられる予定であったが、7日に昭和天皇が崩御したため取り外された。

2本目の8001Fは最初6両編成で神戸線に投入され今津北線・山陽乗り入れ運用に充当された。その後、梅田方から2両目と5両目に8601・8781を組み込み8両化。編成調整のため一時宝塚線で運用された時期もあった。8001Fの登場当時車内に貼付された製造年を示すプレートには「昭和64年」と記載されていたが、現在は「平成元年」と記載されたプレートに交換されている。

3本目の8002Fから8本目の8007Fまでは神戸・宝塚方の2両をセミクロスシート車とした。8002F・8003F・8006Fが神戸線、それ以外の編成が宝塚線に投入された。神戸線では1959年にロングシート化された810系以来30年ぶり、宝塚線では開業以来初めてのクロスシート車となったが、乗客からの評判は(特に神戸線で)今一つであったという。8008Fでは全車ロングシートに戻った。

1992年には再び全車ロングシート仕様で8008Fと8020Fが神戸線に投入された。8020Fは編成長が6両に制限される山陽電気鉄道本線須磨浦公園駅までの乗り入れや今津北線の普通運用にも充当された。

1995年1月17日の阪神・淡路大震災で神戸線が被災し、西宮北口駅 - 三宮駅間が不通となった後、夙川以西の部分復旧区間ではモーターのメンテナンスが容易な本系列が集中投入されている。

阪神・淡路大震災後の1996年に、8020Fの梅田方から2両目と6両目に新造された8620と8790を組み込んで8両化され、新開地までの運用となった。

1997年に宝塚線より能勢電鉄へ直通する「日生エクスプレス」の運行が開始され、乗り入れ対応改造により無線アンテナが2本(片方は能勢電鉄乗り入れ用)となった。それに合わせて、宝塚線の8両編成をクロスシート車で統一する目的で8006Fと8000Fが交換され、8000Fは神戸線用、8006Fは宝塚線用となった。

2015年3月のダイヤ改正で日生エクスプレスの10両運転が廃止され、増結運用から離脱した8040F・8041Fによる併結4両編成が登場した。6月21日より箕面線での運用を開始したが、2018年6月頃より運用を離脱した状態が続いている。

2019年5月上旬、8042Fが平井車庫から正雀へ回送され、6月12日には京都線正雀 - 桂間で試運転を実施した。翌13日には正雀から西宮車庫へ回送され、19日より7001Fと組んだ8両編成となり、神戸線での営業運転を開始した。

[ラッピング装飾]
2008年12月1日から2009年7月31日まで、8000Fと8007Fが「エコトレイン 未来のゆめ・まち号」として運行されていた。両編成には先頭車の側面半分まで環境をテーマにしたラッピングが施され、車内も環境をテーマにした広告が掲載されていた。

8032Fは2015年11月から2017年11月まで、ペアを組んでいる7017Fとともに神戸線沿線の観光地をPRする目的のラッピング列車となっていた。2016年3月27日より爽風(かぜ)号と命名されHMの掲出を開始した。2017年7月にはヘッドマークのデザインが変更された。

2019年、8000系デビュー30周年を記念して1月19日から4月16日まで8000Fをステッカーにて、前面窓下飾り帯・Hマーク・旧社章を貼り付け、デビュー当時のスタイルに復元し、両先頭車にヘッドマークを掲げた記念列車として運行していた。ヘッドマーク掲出は2月28日まで行われ、それ以降は純粋なデビュー当時のスタイルで運行された。好評のため、記念列車の第2弾が運行されることとなり、神戸線だけでなく宝塚線にも登場することが決まった。神戸線は2019年5月22日から、宝塚線は同年5月28日から運転を開始した。共に11月1日までの予定である。前面窓下飾り帯・Hマーク・旧社章の貼り付けは前回と同じだが、ヘッドマークは前回とは異なるデザイン(神戸線・宝塚線ともにデザインは共通)で運行される。神戸線は前回同様8000Fに、宝塚線は8004Fに装飾されている。ヘッドマーク掲出は9月30日まで行われ、それ以降は純粋なデビュー当時のスタイルで運行する予定。

[編成]
2012年
└2012年4月1日現在。cは中間運転台の位置を指す。



2016年
└2016年4月1日現在。ここから2019年に8042Fが神戸線に転属している。






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山陽電気鉄道6000系

2019-06-24 23:20:00 | 電車
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写真は阪神西宮駅2番線に停車中の梅田行き・直通特急。


[概要]
本系列は、老朽化が進んでいる3000系列を置き換える目的で導入された。山陽電鉄では旧性能車の置き換えと阪神梅田への直通特急運行に対応する車両として、1986年から2000年までの14年間にわたり、5000系・5030系を大量増備した。以来3000系列のリニューアル改造などで長年 新車導入はなかったが、さらなる旅客サービスの向上と柔軟な運用にも対応した汎用型車両として6000系が開発された。また、山陽電鉄における21世紀初の新型車両でもある。2016年4月27日から営業運転を開始した。

3両編成であるが、2編成連結による6連での直通特急運用にも対応している。網干線のワンマン運転にも対応する。

2編成連結時の連結順は奇数車番の編成を姫路方とするよう指定しており、先頭車の仕様の相違から車種構成は偶数車番の編成がMc1 - T - Mc2、奇数車番の編成がMc3 - T - Mc4(組成順はいずれも大阪方から)とされ、Mc2とMc3の前面には貫通幌枠と電気連結栓が設けられている。転落防止幌の取付けも可能。Mc1とMc4の前面には幌枠・電気連結栓は設けられていない。また、6008編成以降の車両は、幌枠の形状が変更されている。

編成両端の連結器は、従来の山陽電鉄車両とは異なり廻り子式密着連結器を採用している。


[車体]
車体はアルミニウム合金で、コーポレートカラーの赤を継承した「イノセントレッド」を採用している。また、車体側面のドア横には、朝日をイメージしたグラデーションがデザインされている。

前面・側面の種別・行先表示はフルカラーのLEDが採用されている、また、前照灯もLEDを採用しており、いずれも山陽では初となる。行先表示にフルカラーLEDを採用したことにより、神戸三宮駅行きの列車での阪急方面・阪神方面の色分けも方向幕と同じように行われている。側面行先表示器の左側には号車表示もされている。


[内装]
車内の座席は、赤系(優先座席は青系)のロングシートで、兵庫県花の「のじぎく」があしらわれている。全車両に優先席と車椅子・ベビーカースペースを設けている。また、山陽電鉄の新造車では初めて、ロングシートの両端に袖仕切り(先に5000系のロングシート改造車で採用されたものとは異なり、東京メトロ16000系電車と同等のもの)が設けられた。

また、乗降口上部には山陽電車としては初となる15インチのLCD式車内案内表示装置が千鳥配置され、日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語の4ヶ国語による情報案内が行われる。

接続待ちや通過待ち等により長時間停車する駅での車内保温対策として、各扉に半自動ドアボタンを設置している。山陽電鉄では初の採用となった。

半自動ドアボタンの採用は、準大手私鉄では初めて。関西の私鉄全体では阪神5700系電車に次いで2例目である。

ドアチャイムを採用しており、乗降扉の開閉前には予告ブザーが鳴動し、開扉中は扉位置を知らせる誘導鈴が鳴動する。

各扉鴨居中央部に1箇所ずつ、扉開閉予告灯を設置し、ドアエンジンには戸閉力半減機能を有する。

車内自動放送を搭載している。これは網干線ワンマン運転と、待避中の半自動ドア放送に対応しているが、本線各駅停車・S特急・山陽特急・阪神特急・直通特急・阪神急行用は準備工事に留まっている。

白を基調とした天井板、化粧板に加え、大窓ガラスの採用により開放感のあるクリアでスマートな印象としている。

照明はLEDを採用しており、光源を上方に向けて反射させる、JR西日本207系電車の体質改善車と類似した方式である。

空調装置は、5030系までの集中式に代わって、集約分散方式のものを各車2基搭載する。また、山陽電車の車両として初めてラインデリアが搭載された。


[主要機器]
主制御器・主電動機
└山陽電鉄では長らく川崎重工業→川崎電機製造→富士電機製の制御器を採用していたが、本系列で初めて三菱電機製の主制御器が採用された。制御器は1C2M(1台の主制御器で2台の主電動機を制御)2群のMAP-184-15V270型を、6000型と6100型にそれぞれ搭載している。主電動機は、三菱製の全閉自冷式かご型三相誘導電動機MB-5158Aが採用された。1時間定格出力は180kWである。

集電装置
└山陽電鉄初のシングルアーム形パンタグラフを中間のT車(サハ6300形)に2基搭載する。

補助電源・空気圧縮機
└空気圧縮機 (スクロール式SL22型) は両端の先頭車に、補助電源装置 (3レベル静止形インバータ) は中間車に搭載している。

台車
└台車は、5000系(5020編成)以降標準の軸梁式ダイレクトマウント空気ばね台車(電動台車:KW-204、付随台車:KW-205)を採用している。


[形式と編成]
姫路方にMc車が連結されるのは、完全新造車では2000系以来である。

以前の車両では、両端ともMc車、もしくは両端ともTc車の場合は神戸・大阪方が偶数(0も含む)、姫路方が奇数という付番法則であったが、本系列は両端がMc車となっているものの、姫路方の車両は神戸・大阪方の車両の番号に+100するという、阪急電鉄の付番法則に近いものに変更されている。

また、2000系・3000系・5000系・5030系では中間の付随車の番号は百の位が「5」となっているが、本系列の付随車はパンタグラフを装備するなどこれまでの形式とは異なる点が多く、百の位は「5」ではなく「3」が付けられている。

2017年6月からは、6002+6003編成を使用して6連での阪神梅田駅までの試運転が行われ、9月24日より直通特急として運行を開始した。

(山陽電気鉄道6000系 編成図)



[運用]
2016年は6000F・6001Fの2編成を導入、2016年4月27日に営業運転を開始した。2016年5月17日には、網干線の定期運転に初充当された。

2017年は4月に6002F・6003F・6004Fの3編成、12月に6005F・6006F・6007Fの3編成を導入している。2019年初頭には6008F・6009Fの2編成が導入され、2019年2月現在で3両編成10本(30両)が在籍している。今後も3000系置き換えのため年間2~3編成ペースでの増備が予定されている。

2017年9月24日には、初めて直通特急に運用された。2018年12月25日まで6002編成と6003編成が連結して運行され、その後も5000系・5030系の6両編成不足時に本系列2編成が直通特急として運用されることがある。


[編成表]
2018年4月1日現在、3両編成8本の24両が在籍する。




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山陽5000系電車

2019-06-22 23:58:00 | 電車
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写真は阪神西宮駅3番線に停車中の山陽姫路行き・直通特急。

編成は5016 - 5017 - 5511 - 5210 - 5211 - 5608(5016が大阪梅田側、5608が山陽姫路側)。


[概要]
 本系列製造開始以前の山陽電鉄の主力車種であった3000・3050系は、従来の2000系が営業政策や運用上のさまざまな方針の変化に翻弄されて極めて複雑かつ多様な車体・機器構成となって運用・保守の両面で不都合であったことへの反省から、3扉ロングシートという仕様を墨守して1964年から1985年まで22年の長きにわたり、合計133両が製造された。

 この3000・3050系は、神戸高速鉄道開業前後を中心とした高度経済成長期の山陽電鉄の輸送力増強に大きく寄与したほか、その後の増備では老朽化した在来車の置き換えに充当され、結果として車両性能・輸送力の標準化と接客設備の品質向上、それに保守の合理化に大きく貢献した。

 ただ、3000・3050系の接客面について、競合線区である国鉄山陽本線新快速・快速用の117系・113系と比較した場合、国鉄車はクロスシートを備える仕様であることから、ロングシートの3000・3050系は見劣りが否めなかった。また、3000系の基本設計は1960年代中期のものであり、以後もそのまま増備を続けた場合、接客設備面のみならずシステム面でも陳腐化が進むことは避けられなかった。こうした事情から、1983年には現在の山陽電気鉄道が宇治川電気から独立して50周年を迎えたこともあり、その記念の意味も込めて3000系の後継となる新型車の検討が進められ、クロスシートや新しい制御方式の試作車として1編成を製造することが計画された。

 この新形式車両の投入方針は、その後旧型車の置き換えの必要性と国鉄分割民営化対策の二点から急遽変更されることとなった。

 この当時には旧型車の置き換えも最終段階に入り、1985年末には2700系3両、300形8両、270形15両の3形式26両を残すのみとなっていた。これらは、いずれも神戸高速鉄道線開通を前に、同線乗り入れに適さない在来車の淘汰を目的として1960年代に車体を製造した車体更新車であった。そのため車体そのものの製造時期は2000系や3000系初期車に近くさほど陳腐化していなかったが、流用品を主体とする主要機器の老朽化が著しく、さらに旧弊な吊り掛け式の駆動装置を採用するため、乗り心地や軌道への負担の点で問題があった。また、15m3扉の300形と17m2扉の270形といった中小型車の存在は、輸送力確保と整列乗車の面からも問題があった。

 さらに、国鉄分割民営化の内容が明らかになるにつれて、山陽本線が従前にも増して強力なライバルになることが予想された。そこでまとまった数の新形式車両を投入して一気に旧性能車を置き換え、車両冷房化を含めた接客レベルの向上を図ることで乗客の逸走を防ぐことが営業政策上強く求められた。

 このような状況下で計画された本系列は、当時の私鉄電車ではあまり類例のない普通列車専用のセミクロスシート車として、山陽としては神戸高速鉄道開業時以来の大量増備となる、3両編成7本の計21両が一挙に製造されることとなった。

 以後、本系列は1995年までに合計60両が製造された。

[車種構成]
 本系列は以下の5形式6車種で構成される。

クモハ5000形5000・5002・5004・5006・5008・5010・5012・5014・5016・5018・5020・5022
└神戸方に運転台を備える制御電動車 (M'c) 。5000 - 5001、5002 - 5003の順でそれぞれ連番となるモハ5000形とMM'ユニットを組む。GTOサイリスタによる静止形インバータ (SIV) や蓄電池、空気圧縮機 (CP) などの補機類を集約搭載する。

モハ5000形5001・5003・5005・5007・5009・5011・5013・5015・5017・5019・5021・5023
└中間電動車 (M) 。クモハ5000形とMM'ユニットを組み、主制御器やパンタグラフを集約搭載する。

モハ5200形5200・5202・5204・5206・5208・5210
└中間電動車 (M') 。モハ5200形奇数番号車とMM'ユニットを組み、SIVや蓄電池などの補機類を集約搭載するが、機器構成の近いクモハ5000形とは異なりCPは搭載しない。

モハ5200形5201・5203・5205・5207・5209・5211
└機器仕様はモハ5000形と同一の中間電動車 (M) 。主制御器やパンタグラフを集約搭載する。クモハ5000・モハ5000形の場合と同様、5200 - 5201、5202 - 5203の順でそれぞれ連番となる偶数番号を割り振られたモハ5200形 (M') とMM'ユニットを組む。

クハ5600形5600 - 5611
└姫路方に運転台を備える制御車 (Tc) 。基本的にはCPと電動発電機 (MG) を搭載するが、5609 - 5611はMGを搭載しない。

サハ5500形5500 - 5511
└付随車 (T) 。補機類を一切搭載しない。

 なお、5200形は中間電動車のみでMM'ユニットを構成するが、これは山陽では初の事例である。

[車体]
 車体は3050系3066F以降の山陽電鉄在籍車両において標準となった、川崎重工業が開発したアルミ合金大型・薄肉中空押出形材を自動溶接で組み立てる方式を引き続き採用する。

 前面のデザインは3000系から大きく変更され、運転台側は高運転台構造を継承したものの、車掌台側は前面窓寸法を下方向に拡大して左右非対称となり、運転台下部にナンバープレートを取り付けた。併せて前照灯を角型シールドビーム2灯に変更のうえ貫通扉直上に配し、3000系では貫通扉窓下に上下2段に配していた行先表示器および種別表示器を、行先表示器は運転台窓上に、種別表示器は車掌台窓上に、それぞれ移設、運転台下部も含めてブラックフェイス処理を施すとともに大型窓ガラスで一体化した。

 窓配置は先頭車の運転台側が1dD3D3D2、車掌台側がd1D3D3D2、中間車が2D3D3D2(d:乗務員扉、D:客用扉、数字:窓数)で、幅1,300mmの両開き扉を備える近畿地方の私鉄では一般的な19m級3扉車である。側窓は3066F以降と同様に扉間部3連、車端部2連の大型ユニットサッシを採用し、開口部分は上段下降、下段固定式となっている。窓形状はその後のモデルチェンジによって固定窓の採用や中央窓の寸法拡大が実施されたものの、窓配置や側窓開口部寸法そのものは構体設計に制約されるためもあって大きな変更はない。運転台付き車両の窓配置が運転台の奥行きを確保するために左右で異なっているが、3000系と比較して乗務員室の奥行きを拡大したため、運転台側は3000系にあった乗務員扉と客用扉の間の戸袋窓が省略されており、車掌台側も3000系の乗務員扉と客用扉の間にあった二段窓は戸袋窓に変更されている。

 車体断面も変更されており、3000系で設けられていた車体裾部の丸みが省略されたことから、全体として直線的となっている。

 車体の扉は3000系3076F以降と同様に客用扉をステンレス製、乗務員室扉をアルミ製としている。

 全車アルミ車であることから車体は無塗装のヘアライン仕上げが施され、アクセントと警戒色を兼ねて山陽軽合金車伝統の赤帯が腰回りに配されている。ただし、3000系までとは異なりドア部分も含めて幅300mmの太い帯が回され、乗務員扉から前頭部の帯は側面より太くされて警戒色の役割を与えられた。この警戒帯は、5020F以降は貫通路に近づくに従って帯の下辺が下がって幅が広くなる、V字状ラインに変更されている。

 接客設備については、当初、中央扉を境とする集団離反式固定クロスシートが採用された。扉間にはバケットタイプの固定クロスシートを設置するが、車端部にはラッシュ時対策として従来と同様のロングシートを配した。クロスシートの最前列の前には座っている乗客と立席客を仕切り、乗降を円滑にするためのスタンションポール代わりのパイプが荷棚付近まで立ち上がっている。

 この仕切は座席配置を見直し、転換クロスシートに変更された5020F以降は、パネルクッション付の衝立に変更されている。化粧板は3066F以降と同様に大型のFRP樹脂一体成型品を採用する。また、蛍光灯には3000系2次車以降省略されていた樹脂製グローブが設置された。

 冷房装置は3050系で採用された集約分散式から、集中式のCU-71Sに変更されている。

 2006年から2007年にかけて全編成に転落防止幌が設置された。

 阪神本線内では阪神梅田方先頭車が混雑するため、2014年度から2015年度にかけて、通常4両編成で運用する5000F・5002Fを除く6連10本の阪神梅田方先頭車(クモハ5000形)の座席がクロスシートからオールロングシートに改造された。またスタンションポールを設置するなど安全性を高めている。

[主要機器]
主制御器
└制御器は当初界磁チョッパ制御やVVVFインバータ制御の採用が検討されたが、前者は新たに複雑な構造の複巻電動機を搭載する必要があることが保守面で問題とされ、後者は技術的に時期尚早と判断されたことから、いずれの方式も採用を見送られ、既存の主電動機をそのまま活用することが可能で、しかも回生ブレーキが使用可能で省エネルギー効率の高い界磁添加励磁制御が採用されることとなった。これにより1C8M制御方式の富士電機KMC-301主制御器が新たに設計され、M車に搭載された。

主電動機
└ 交換部品の統一・保守の共通化を重視し、3000・3050系と共通の三菱電機MB-3020S4を採用した。1次車には新品が購入され搭載されたが、2次車以降の一部は新製費用抑制のため、2000系の廃車で発生したMB-3037を活用して他車種の主電動機を換装し、玉突きで捻出された中古品のMB-3020Sを流用して搭載している。この過程では、3000形の3200形への改造や、2300系の一部の主電動機のMB-3037への換装等が行われた。

駆動装置もWNドライブが継承され、歯車比も3000・3050系と同一の82:15 (5.47) となった。

台車
└ 5000Fから5018Fまでの1・2次車の台車には、川崎重工業KW-35B(Mc・M用)・KW-36B(T・Tc用)を採用している。3050系3066F以降で使用されている円筒案内式ダイレクトマウント空気ばね台車のKW-35(Mc・M用)・36A(T・Tc用)を5000系向けに設計変更したものである。

ただし、1986年8月竣工の5012Fについては軸梁式ボルスタレス台車の試作品である川崎重工業KW-73(Mc・M用)・KW-74(T・Tc用)を装備して落成し、実用化に向けた長期試験に供された。試験は4年間行われ、終了後、5018F(KW-35・KW-36A装備)との間で台車交換が行われた。この台車交換により5018Fは一時KW-73・KW-74装備となったが、1991年の6両編成化の際にKW-93・KW-94が新製され、再交換が行われている。

この試験の成果を受けて、5020F以降の増備車については台車が新設計の軸梁式ダイレクトマウント空気ばね台車である川崎重工業KW-93(Mc・M用)・KW-94(T・Tc用)に変更された。このKW-93・KW-94はKW-73・74の軸箱支持機構を基本としつつ簡素化し、通常の心皿と枕梁を組み合わせたものである。山陽電鉄ではKW-73・KW-74の運用実績、特に自社線山陽塩屋付近の急曲線通過性能などの様々な事情から、ボルスタレス台車の正式採用は見送られた。

集電装置
└ パンタグラフは、製作コスト削減のため在来車の廃車で余剰となったPK-55菱枠パンタグラフが流用された。3050系では集約分散式冷房装置搭載スペースを確保する必要から下枠交差式のPK-57・PK-60を採用していたが、5000系は3000系中間電動車の冷房改造と同じく屋根上投影面積の小さい集中式の冷房装置を採用し、菱枠形パンタグラフでも干渉せず、3000系以前と共通のパンタグラフを使用できることとなった。

2007年度の定期検査からは順次5030系2次車と同様のPK-80下枠交差形パンタグラフへの交換が行われており、2017年2月、5018F5019号 (2号車) の下枠交差式への交換を以て、5000系からPK-55菱形パンタグラフは消滅した。

ブレーキ
└ ブレーキは山陽初となる全電気指令式ブレーキの日本エヤーブレーキHRDA-1が採用された。従来のHSC-D電磁直通ブレーキでは、直通管・非常管・元空気だめ管の3本の空気配管とブレーキ電磁弁回路を引き通す複雑な構成であったが、HRDA-1は4本の指令信号線と1本の空気配管を引き通すことで簡潔かつ応答性の高いブレーキシステムを構成するものである。警笛類は本系列以降の山陽電鉄の新製車では電気笛が標準装備されており、直通先の阪急電鉄と同様に、運転台下の警笛ペダルから空気笛が、運転台上の手押しスイッチから電気笛が鳴る方式となっている。

補助電源・空気圧縮機
└ 補助電源については冷房化以降の3000系および3050系の構成を踏襲し、5000形 (M'c) および5200形 (M') に120kVA級のGTOサイリスタ素子による静止形インバータと蓄電池を、5600形に予備として6kVAのMG-303電動発電機を搭載し、空気圧縮機はHS-20(直流電源駆動)を5000形 (M'c) と5600形 (Tc) に搭載するのが基本である。

ただし、5000系のみで6両編成化された編成については電動車ユニットが編成中に2組存在し、補助電源装置もそれぞれに搭載されていていずれか一方が故障しても運転が続行可能となるため、6両編成化時に5600形の一部は当初搭載していたMGを撤去している。

5030系の5230・5250形を組み込んだ6両編成に使用される5602 - 5605については、5230・5250形が補助電源装置を搭載しないため、これらを増結して6両編成化した際にMG-303を5630形と同じ出力170kVAのIGBT素子の静止形インバータ・富士電機CDA963へ交換している。

[個別分類]
・1次車(5000 - 5013・5600 - 5606)

5000-5001-5600(1986年6月17日竣工)

5002-5003-5601(1986年6月24日竣工)

5004-5005-5602(1986年6月26日竣工)

5006-5007-5603(1986年7月4日竣工)

5008-5009-5604(1986年7月8日竣工)

5010-5011-5605(1986年7月16日竣工)

5012-5013-5606(1986年8月16日竣工)

1986年6月から8月にかけて5000F - 5012F(5000 - 5013・5600 - 5606)の3両編成が7本(21両)製造された。クロスシートのモケットは、先頭車と中間車で配色が異なっており、先頭車が座面中央部がブラウン・左右オレンジで、中間車は中央マルーン・左右はカーマインレッドとなっていた。このため、登場時に配布されたパンフレットにはロマンスシートと茶系統の座席モケットの色調をかけ合わせた「マロンシートカー」の愛称で紹介されていた。また、このグループではクロスシートの背ずり背面まで左右のモケット地が張られており、こちらも先頭車と中間車で色が異なっていた。

5000F・5010Fの側面行先表示器はLED式となっている。なお、このときに捻出された幕式の行先表示器は5030系2次車に流用されている。5002Fの山側の側面行先表示器は一時的にLED式とされたが、のちに字幕式に戻されている。

5000Fのみ、窓枠が黒色に塗装されている。

スカートは、連結器部分のみが切り欠かれたものを装着していたが、5004Fが2012年2月の定期検査時に3次車と同一の物に交換された。これ以外の車両も定期検査時に順次交換され、2013年2月までに全編成が交換された。

・2次車(5014 - 5019・5500 - 5503・5607 - 5609)

5014-5015-5607(1988年12月4日竣工)

5016-5017-5608(1989年7月9日竣工)

5018-5019-5609(1989年7月16日竣工)

5500(1988年5月27日竣工)

5501(1988年5月27日竣工)

5502(1989年5月26日竣工)

5503(1989年5月27日竣工)

1988年5月から1989年7月にかけて、5014F・5016F・5018F(5014 - 5019・5607 - 5609)の3両編成が3本編(9両)、および5500 - 5503の4両の合計13両が製造された。

このグループでは、まず1988年以降特急運用に本系列を投入することとなり、4両編成化のために付随車が必要となったことから、1988年5月に5500形5500・5501の2両が、翌1989年5月には5502・5503の2両が製造された。また、このころになると3000系の冷房改造も最終段階に入り、非冷房車として残っていた2000系については、冷房化の促進と保守コストの削減のために本系列を増備して置き換えることが決定された。このため、1988年12月には5014Fの3両編成1本が、1989年7月には5016F・5018Fの3両編成2本がそれぞれ製造され、2000系2008F・2010F・2014Fの3編成を代替した。

1次車からの主な変更点は、1次車でクロスシート背ずり背面のモケットがむしりとられるいたずらが多発していたことから背面を化粧板に変更した点や、スカートの形状変更(浜(海)側の96芯ジャンパ連結器部分に切り欠きを設ける)などである。

6両編成での運用が開始されると、5000形 (M'c) および5600形について前面貫通扉に幌枠・前面山側床下に空気管コックがそれぞれ装着され、スカートは切り欠きが山側にも拡大し3次車に似た形態となった。その後2008年に5018Fのスカートが3次車と同一のものに交換され、2011年までに5014F・5016Fも3次車と同一のものに交換された。

5500だけは窓枠が黒色に塗装されており、側面行先表示器もLED式に改造されている。5501については、一時的に山側の側面行先表示器がLED式に改造されていたが、のちに字幕式に戻されている。

・3次車(5020 - 5023・5200 - 5205・5504 - 5509・5610・5611)

5020-5021-5504-5610(1990年6月13日竣工)

5022-5023-5505-5611(1990年6月16日竣工)

5507-5200-5201(1990年12月17日竣工)

5508-5202-5203(1991年3月1日竣工)

5509-5204-5205(1991年3月7日竣工)

5506(1990年12月29日竣工)

2000系の最終置き換えと特急の一部6両運転開始に備えて製造されたグループで、1990年に5020F・5022F(5020 - 5023・5504 - 5505・5610・5611)の4両編成が2編成(8両)、翌1991年には5018F - 5022Fの3編成を6両編成とし、同時に5008F - 5012Fの3編成を4両編成とするために中間電動車ユニットの5200形5200 - 5205の6両および5600形5506 - 5509の4両、合計18両が製造された。2次車をベースに乗務員室で一斉転換可能な転換クロスシートを装備し、シートモケットの色もワインレッドのチェック地に変更された。また、この転換クロスシートは端部の座席も転換することができ、全座席が進行方向を向くことが可能である。このため、クロスシート部分の仕切形状も変更になってパネルクッション付の衝立となったほか、ロングシート部分にもモケット張りの袖仕切が取り付けられた。台車もこのグループから軸梁式ダイレクトマウント空気ばね台車のKW-93・94に変更されている。

乗降扉のドアエンジンは1・2次車よりも静かな開閉音になった。

この他、側帯から前面警戒帯にかけてのラインがV字状に変更されたほか、前面まわりでは当初から貫通扉の幌枠・山側床下の空気管コックが設置され、スカートもジャンパ連結器・空気管コック双方の切り欠きを設けた形態となった。ただ、前面の空気管コックは、その後の増備で全編成が4連以上となり、検査時等の2編成併結運用がなくなってからは使用されておらず、後に2次車・3次車とも撤去されている。

・4次車(5510・5511)

5510(1993年11月29日竣工)

5511(1993年11月30日竣工)

1993年に当時3両編成のまま残っていた5014F・5016Fを4両編成にするため5510・5511の2両が製造された。窓形状が若干変更され、扉間の3連ユニットサッシの中央部と車端部の2連ユニットサッシの妻寄りは従来の2段窓であるが、それ以外の窓が一枚式の固定窓となった。また、外枠の縦桟と下枠の一部がつや消し黒に着色されている。山陽電鉄で初めて車椅子スペースを姫路方山側のロングシート部分を短縮して設置したほか、台車も3次車と同じKW-94であるが、山陽としては初めて新造時から波打車輪を採用した。

・5次車(5206 - 5211)

5206-5207(1995年6月1日竣工)

5208-5209(1995年6月5日竣工)

5210-5211(1995年6月9日竣工)

1995年に5012F - 5016Fの3本を6両編成化するために中間電動車ユニットの5200形5206 - 5211の6両が製造された。4次車をベースに製造されたが、窓の形状が大幅に変更され、従来等間隔だった扉間の3連ユニットサッシが中央のみ幅1,500mmの大きな1枚窓になってシートピッチとの一致と眺望の改善が図られ、両端の窓が2段窓となったほか、日よけの巻上げカーテンがフリーストップ式となった。この他、優先座席部分のシートモケットが緑色のチェック地に変更されたほか、窓枠の着色が中止された。なお、このグループが本系列の最終増備車となった。

[リニューアル]
 2018年に5000系のリニューアル車が登場、5004Fの6両がリニューアルを受けた。5004・5005は車両番号を5702・5802に変更、5702は電装解除、5802は制御機器がVVVF化された。

リニューアル前後の番号・車種対照は以下のとおり。中間の5030系5235・5252の制御機器は従来のVVVFのまま更新されていない。



 前面及び側面表示器が6000系と同様のカラーLED方式のものに変更、各車の車両番号が側面下部だけでなく連結面寄りの上部にも掲示された。内装は6000系に準じたスタイルを採用、座席は6000系と同様の色になり、クロスシートは中間の5502・5235の2両で残り4両はロングシートとなった。

 制御装置は界磁添加励磁制御から山陽電鉄で初採用となるSiCハイブリッドモジュールを用いた富士電機製の2レベルVVVFインバーター制御装置に変更された。同社製のSiC-SBDとSi-IGBTを組み合わせた定格3.3kV/1200AのSiCハイブリッドモジュールを採用することで低損失化を図り、従来の界磁添加励磁制御に比べ消費電力を約25%削減した。更に走行風冷却方式によりヒートパイプを不要化することで、これらより従来品と比較して体積で64%小型化し、質量で45%軽量化した。更に速度センサレスベクトル制御を採用するとこで、外付け速度センサを不要とし信頼性を向上させた。このほか、5702(旧5004)は空気圧縮機の換装を実施した。

2018年9月21日に5702Fの試運転が行われ、2018年10月30日より営業運転を開始した。

[運用]
就役開始
└ 山陽電鉄としては3050系以来の新系列となった5000系は、1986年6月から8月にかけて3両編成7本計21両が登場、同年7月10日から営業運転を開始した。久々の新型車、それも2000系クロスシート車のロングシート化改造以来15年ぶりとなるクロスシート車であることから、デビュー前からポスターやパンフレットで周知とPRを図ったほか、営業運転開始前には公募による試乗会も実施された。この試乗会は1日1往復2日間の日程で計画されていたが、応募者の数が当初予想を大きく上回ったため、急遽1日3往復2日間に変更されるほどの評判の高さであった。

特急運用
└ 当初、本系列は計画どおり本線、網干線の普通運用に充当され、最後まで残存していた非冷房かつ吊り掛け駆動の旧型車を置き換えることで冷房化率の向上をはじめとした旅客サービスの向上に寄与した。

山陽電鉄では久しく採用されていなかったクロスシート車であることから、乗客から否定的な反応が出た場合を想定してロングシートに容易に改造できる構造になっていた。ところが、実際には就役後の乗客からの評判が高く、乗客や営業サイドからはクロスシートの本系列を特急運用に充当してほしいとの要望が出るようになった。

登場翌年の1987年には3000系の代走で特急運用に充当されたほか、早春の観梅シーズンに運転されていた網干線直通の臨時特急である「観梅号」にヘッドマークを掲出して充当されるなど、徐々に優等列車に運用される機会が増加、1988年には5500・5501のT車2両が竣工して5000Fと5002Fを4両編成化、ラッシュ時の運用を避けた形ではあるが、本格的に特急運用に充当されるようになった。

また、同年8月から5000Fが車内広告の代わりに沿線小学校の児童の絵を掲出するようになり、「クレヨン号」のヘッドマークを掲出して運転されるようになった。こうした経過を踏まえて、更新の時期を迎えていた2000系の代替を5000系で行うことが決定され、同年の冬から翌1989年夏にかけて5014F・5016F・5018Fの3両編成が3編成増備されるとともに、5502・5503のT車2両も製造されて5004F・5006Fに編入、特急運用に充当される機会も増加した。

6両編成化
└ 1991年4月の明石周辺の連続立体化工事完成で地上設備の条件が整ったのを期に、山陽電鉄では特急を6両編成で運行することとなった。6両編成運用そのものは、須磨浦公園以東の区間において神戸高速鉄道を介して乗り入れてくる阪神電気鉄道および阪急電鉄の車両によってすでに行われていたが、山陽電鉄自身が保有する車両による全線通しでの営業運行は初めてであったことから、その準備は早い時期から進められた。特急停車駅のホーム延長・6両編成対応化もそのひとつであるほか、実際に6両編成の列車を運行してデータを収集することも行われた。当初は夜間が主体であったが、1989年10月24日には初の6両編成による昼間試運転が東二見 - 霞ヶ丘 - 高砂 - 東二見間の各駅間において実施され、5016Fと5018Fの3両編成を2編成組み合わせた編成が充当された。

1990年以降、6両編成化の所要車両の増備が進められ、1991年3月までに5018F・5020F・5022Fの3編成が6両編成化されたほか、同時に製造された5506を5012Fに組み込むとともに当初5020F・5022Fに組み込まれていた5504・5505をそれぞれ5008F・5010Fに編入して、下一桁の番号が揃った形で4両編成化された。このとき3両編成のまま残った5014Fと5016Fはこれら2編成を組み合わせて5014F+5016Fの形で6両編成化された。また、この時期には5012Fと5018Fとの間で台車交換が実施され、5012Fの各車が装着していた川崎重工業製試作ボルスタレス台車であるKW-73・KW-74を5018FのKW-35B・KW-36Bと交換した。5018Fはしばらくの間KW-73・KW-74を装着して走っていたが、こちらも6両編成化の際に、編成に組み込まれた5507 - 5200 - 5201と同じKW-93・KW-94に交換された。その後の山陽の車両にはボルスタレス台車の採用はなかったが、KW-73・KW-74の使用経過はメーカーの川崎重工業にフィードバックされ、台車技術の進展に寄与することとなった。この5000系3次車増備によって2000系の置き換えが完了し、保有車両が2300・3000・5000の3系列[35]に絞られたことで、車両検査時の工程統一、予備品・交換部品点数等の削減が図られ、車両保守の効率化にもつながった。

特急停車駅のうち、大塩駅、飾磨駅の2駅についてはホーム有効長が最大4両編成分しかなかったため、各編成には2両分のドアカット機能が設けられた。その後飾磨駅については改良工事によりホームが延伸され、同駅でのドアカットは解消されたが、大塩駅については上り側ホームの有効長は5両が上限であり、姫路方最後尾車1両分 (6号車) のドアカットが現在も実施されている。1991年から、ドアガラスには「上り大塩駅ではこのドアは開きません」ステッカーが貼られている[要出典](阪神の急行系車両でも姫路方最後尾車両に同じステッカーが貼られている)。

6両編成での運行が開始された後、4次車として5500形5510・5511が1993年11月に増備されたが、これらが竣工する直前の同年9月に5016Fと5018Fのうち5016 - 5019・5608・5609の計6両の固定式クロスシートが転換式クロスシートに交換された。このときの改造では、新造時から転換式クロスシートを設置した車両とは異なり、中央扉周囲のクロスシートが同様式ながら固定式となっている他、固定式のクロスシートも含め、窓際の肘掛の省略等の仕様変更がなされている。また、この6両から取り外された固定式クロスシートは3076F・3078Fのクロスシート化に活用され、これら2編成は4両編成となった5014Fと5016Fの代わりに、本系列6両編成の検査入場時や事故時などに3両編成を2編成組み合わせた6両編成として運用された。なお、5510と5511の増備の際には、以前に行われたような下一桁の番号を揃えるT車の組み替えは行われていない。

阪神・淡路大震災
└ 1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災では、発生時5022Fが上り阪急三宮行き特急として神戸高速鉄道大開駅付近を走行中で、トンネルが崩落した大開駅は間一髪のところで通過していたものの、全車軸のうち3軸が脱線し、また架線破断のため4基すべてのパンタグラフが破損して同駅東側に停止した。車体に大きな被害はなく、脱線復旧後新開地駅に引き上げ、地下線内の狭いスペースの中で検査とパンタグラフの換装が実施された。このほか5018Fが新開地に取り残されており、高速神戸駅に取り残されていた3070Fとともに、同年2月6日の高速神戸 - 新開地間の復旧後は同様に同区間に取り残されていた阪神5131形5131F・5139Fの2編成と併せて新開地 - 阪神本線三宮間の運用に充当され、復旧区間の拡大に伴って岩屋駅、西灘駅へと運行区間を延長した。

特に5018Fと5022Fは4両編成であった残り3本とは異なり、収容力の大きな6両編成であったことから輸送力の確保に貢献、同年6月1日の花隈 - 阪急三宮間の復旧以降は阪急線内への乗り入れも再開した。6月下旬には阪神本線も全線復旧したことから、運行区間も新開地 - 六甲・大石間と東側は旧に復したが、肝心の西側は大開の駅施設が崩落したことから復旧が8月13日までずれ込み、これらの編成は復旧前夜になってようやく山陽線内に引き上げられた。それまでの運用中は洗車ができないため、新開地・高速神戸両駅の停車時間中(4分間)に検車係員が化学ぞうきんで順次車体を拭いていく等の対応をとったものの、十分な外部清掃は困難で車体の汚れがひどく目立ってしまったという話が残っている。

このほか、地震発生当時山陽須磨駅に停車していた5016F4連は、揺れのためホームと車体が接触し損傷を受けている。山陽須磨駅付近の線路も被害を受け走行不能となっており、5016Fは須磨寺 - 山陽須磨間の復旧が完了した4月8日(営業運行再開の前日)に至って東須磨車庫に収容された。

震災の前後には6両編成運用の増強のために5次車の製造が進められていたが、震災の影響によって竣工が6月にずれ込んだ。5次車登場直前の3月には5014Fに対しても転換式クロスシートへの改造を実施、このとき取り外された座席は3074Fのクロスシート化に活用されている。

直通特急
└ 1998年2月から山陽電鉄・阪神電鉄の間で直通特急の運行が開始された。山陽電鉄にとって阪神梅田方面への直通優等列車の運行は、1968年の神戸高速鉄道開業以前からの課題の一つであった。

本系列は、新造された5030系とともにこの直通特急運用に充当されることになり、対応工事が施された。具体的には、5500形への連結器偏差アダプターの搭載、運転台マスコンハンドルのデッドマン装置解除機能の追加、列車種類選別装置や車掌台側への補助標識受の取り付けなどである。なお、これらの改造は検査や事故発生時を考慮して、4両編成のまま残された5000F・5002Fの2編成に対しても施工されており、他編成の定期検査時や非常時に他編成の中間電動車2両を編成に挿入して6両編成を組成し、必要に応じて直通特急運用に充当されるようになった。また、時期は不明であるが1次車と2次車のうち1次車に組み込まれたT車についてはシートモケットの汚れが目立つようになってきていたことから、3次車以降と同じワインレッドのチェック地に交換された。ただし、1次車のシートモケットは従来同様背面にまで回りこんで張られている。併せて、1 - 4次車の優先座席部分のシートモケットが緑色のチェック地に変更されている。

この直通特急の運転開始が話題を提供した一方で、神戸高速鉄道開業以来長く続いた阪急神戸線への乗り入れ運用が六甲から三宮までに短縮され、また本数も削減されたことから、阪急線内に本系列が入線する機会は減少した。

直通特急の運行は大きな反響を呼んだことから、2001年3月のダイヤ改正では直通特急が大幅に増発されることとなり、そのため山陽電鉄は5030系2次車8両を増備して本系列の4両編成に2両ずつ組み込み、直通特急へ充当する自社の6両編成を、それまでの8編成から4編成増やして12編成とした。また、このダイヤ改正では、運用増に伴い本系列による阪神線内および高速神戸駅折り返しの間合い運用が設定され、夜間には梅田駅構内や御影留置線で滞泊する運用も出現した。

2006年10月のダイヤ改正以降は運用に大きな変化はなかったが、2016年3月より阪神特急の運用が誕生。同年1月現在、本系列は60両が在籍し、5030系2次車8両を含む6両編成が10編成は5030系と共通運用で、直通特急や特急を主体に運用され、4両編成のまま残された2編成は3000系・3050系4両編成と共通運用で、S特急や普通運用を中心に運行されている。



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大阪メトロ23系・23系50番台

2019-06-14 21:57:00 | 電車
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写真は大阪メトロ・四つ橋線、なんば駅1番線に停車中の西梅田行き。

編成は23603 - 23103 - 23803 - 23303 - 23203 - 23903(23603が西梅田側、23903が住之江公園側)。


[概要]
 大阪市交通局23系車両は、1990(平成2)年から1996(平成8)年にかけて四つ橋線に投入された新20系車両である。23系は、最終8両編成を想定した設計となっており、住之江競艇開催日の住之江公園駅混雑時に乗車分離を図るため、住之江公園寄りの2900(23900)形・2200(23200)形の扉のみを開閉できるスイッチを装備している。
 1991(平成3)年~1995(平成7)年竣工の第01~18編成は5両編成で、1996(平成8)竣工の第19~22編成は6両編成での新造となり、5両編成であった第01~18編成は、1996(平成8)年~1997(平成9)年に2800(23800)形を新造して6両編成化した。また、1990(平成2)年に投入された第01~07編成は初期車となっており、他の編成よりも正面車番のサイズが大きくなっている。

 現在、6両編成22本の132両が四つ橋線で活躍している。


[増結]
・6両編成化
 四つ橋線の輸送量増強のため、1996(平成8)年1月より5両編成であった第01~18編成を順次6両編成化し、1997(平成9)年3月に完了した。その際、5両編成時には2300(23300)形にあった簡易運転台を2800(23800)形に移設した。


[転属]
・20系置換えに伴う転出 【2014(平成26)年】
 四つ橋線で余剰となっていた23系1本で、20系1本を置き換えることになった。第06編成が2014(平成26)年5月に大阪車輛工業へ陸送されて改造を行い、現在は24系第56編成として活躍している。

・谷町線から転入 【2018(平成30)年】
 2018(平成30)年1月、22系第06編成が谷町線から転入、23系第56編成となった。転属意図などは不明である。


[改造]
・中間更新/リフレッシュ改造 【2012(平成24)年~】
 製造から約20年が経過し車内設備の老朽化が目立つようになってきた。そこで、「人にやさしい市営交通」を目指すため、中間更新・リフレッシュ改造を2012(平成24)年の第01編成より開始している。

▼主な改造内容
└側面に号車表示追加
└側面上部に帯追加
└制御装置・制動装置などの更新
└運転台機器の更新(計器類アナログ化など)
└床敷物の張替え
└座席のバケットシート化
└座席中央部に縦手すり設置
└つり革の増設・高さ改良・優先座席部オレンジ色化
└乗降口部床敷物に黄色ライン追加
└扉開閉予告灯設置
└路線案内表示器設置
└仕切開戸のガラス大型化(第04編成以降)
└車外スピーカー設置(第03編成以降)
└車内案内表示装置のLCD化(第03編成以降)
└照明のLED化(第03編成以降)
└内装デザイン変更(第03編成以降)


[方向幕]
 23系については、登場時より新規追加・削除は行われていない。
 中間更新改造時に英語表記の小文字化、2018(平成30)年からはナンバリングが追加されたものが登場している。


[車両履歴表 ※カッコ内は竣工日から除く]




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大阪メトロ25系

2019-06-10 22:57:00 | 電車
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写真は大阪メトロ・千日前線、野田阪神駅1番線に停車中の南巽行き。

編成は25610 - 25110 - 25310 - 25910(25610が南巽側、25910が野田阪神側)。


[概要]
 大阪市高速電気軌道(大阪市交通局)25系車両は、1991(平成3)年から1995(平成7)年にかけて千日前線に投入された新20系車両である。25系は、最終8両編成を想定した設計となっており、走行する千日前線では車内信号方式を採用していることから、25系では車内信号を搭載している。

 1991(平成3)年に第01編成が投入され、千日前線では初の冷房車でかつ初の新型車両となった。1995(平成7)年には第17編成が投入され、千日前線全車が25系に統一された。また25系は4両編成で、新20系の中では一番短い。

 現在、4両編成17本の68両が千日前線で活躍している。


[改造]
・可動式ホーム柵対応・中間更新・リフレッシュ改造 【2010(平成22)年~2014(平成26)年】
 製造から約20年が経過し車内設備の老朽化が目立つようになってきた。そこで、「人にやさしい市営交通」を目指すため、中間更新改造を2010(平成22)年の第07編成より開始され、2014(平成26)年の第08編成で完了した。25系は全編成が可動式ホーム柵対応改造も兼ねている。

▼主な改造内容
└車体外板洗浄
└ワイパー形状変更
└側面に号車表示追加
└側面上部に帯追加
└側面上部に車番設置
└車外スピーカー設置
└制御装置・制動装置などの更新
└運転台機器の更新(ワンハンドル化・計器類アナログ化など)
└可動式ホーム柵関連機器搭載
└床敷物の張替え
└座席のバケットシート化
└座席中央部に縦手すり設置
└つり革の増設・高さ改良・優先座席部オレンジ色化
└乗降口部床敷物に黄色ライン追加
└扉開閉予告灯設置
└路線案内表示器設置

[方向幕]
25系については、登場時より新規追加・削除は行われていない。


[車両履歴表]




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阪神電車5700系

2019-06-10 22:32:00 | 電車
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写真は阪神西宮駅1番線に停車中の各駅停車・梅田行き。

編成は5707 - 5807 - 5808 - 5708(5707が大阪梅田側、5708が神戸三宮側)。


この編成は全体的には阪神5500系電車(ニュー・ジェットカー)といわれる阪神電気鉄道の優等列車用の通勤形電車で、8000系をベースにモデルチェンジした、阪神初のVVVFインバータ制御車。5500系は1995年11月から投入が始まり、4両編成9本、36両・マイナーチェンジ版の5550系が4両1本、合計40両の陣容となっている。

阪神・淡路大震災で被災した車両の代替車両として登場した5500系車両だが、1995年の製造初年から20年以上経過していることから、5700系に準じたリニューアル工事が行われることになった。

今回のリニューアルでは、車いす・ベビーカースペースの増設(現在の1編成2両への設置から1編成全4両に設置)などのバリアフリー設備の拡充に加え、昨年、ブルーリボン賞を受賞した5700系ジェットシルバーで好評の「扉個別開閉機能」等のサービス設備を新たに設けることで〝リノベーション車両″として生まれ変わった。また、外観も普通用車両の伝統であるブルー系のツートンカラーを踏襲しつつも、塗り分け位置や扉部分の配色を刷新し、お客さまに〝リノベーション車両″ということが明確に分かるよう変更された。

また今回、新設する「液晶ディスプレイ式車内案内表示器」では、5700系でも提供している停車駅などの情報のほか、今後は遅延発生などの列車運行情報の提供も開始する予定となっています。2017年度は2編成8両を導入し、その後順次、リニューアルを行う予定。

エクステリアデザインは、阪神電車の普通用車両の伝統であるブルー系のツートンカラーを踏襲しつつも、塗り分け位置及び扉部分の配色を刷新し、お客さまが〝リノベーション車両″を識別しやすいよう配慮した。


~現在の編成~





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阪神電車8000系

2019-06-08 23:40:00 | 電車
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動画は阪神福島駅を通過する特急東須磨行きと阪神野田駅を通過する回送車

編成は
特急:8243 - 8043 - 8143 - 8144 - 8044 - 8244(8243が大阪梅田側、8244が神戸三宮側)
回送車:8213 - 8013 - 8113 - 8114 - 8014 - 8214(8213が大阪梅田側、8214が神戸三宮側)


この編成は全体的には阪神8000系電車といわれる阪神電気鉄道の優等列車用の通勤形電車。

1984年から1995年にかけて6両編成×21本の126両が製造された他、1995年に発生した阪神・淡路大震災で15両が被災廃車され、残存車両を組換え復旧する為に不足分として3両が追加製造、合計129両が製造され、現在は被災廃車を差し引いた6両編成×19本の114両が活躍中。

この両数は同一形式としては阪神で最大勢力で、名実ともに阪神電車を代表する主力車種と言える。

阪神8000系は1984年から1996年まで12年間にわたって製造され、その間数回モデルチェンジを行ったことから外観上さまざまな形態が存在し内装をはじめ台車や搭載機器などもモデルチェンジにつれて変化しており、最初に登場した編成と最終増備車では同一系列に見えないまでの差異がある。外観上の違いからタイプI(第1次車)、タイプII(第2 – 第4次車)、タイプIII(第5 – 第12次車)、タイプIV(第13 – 第21次車)の4タイプに分類出来る。

プロトタイプとして6連✕1本だけが製造されたタイプⅠ。しかも震災で3両が廃車された為、梅田側の3両はタイプⅢの混成でレア度はMAX。しかもリニューアルされ前照灯がLED化されている。

新世代車として製造された8000系も第1編成の登場から20年近く経過していることから、2002年から後継の9300系に準じたリニューアル工事が1年に1 – 2本のペースで実施され塗装は9300系に準じたオレンジ色(プレストオレンジ)と白(シルキーベージュ)の塗り分けに変更されイメージを一新。2015年10月に全車のリニューアルが完了し、原色車両は消滅。


~現在の編成~

[リニューアル前]


[リニューアル後]




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