SWORD中央ラボ分室

『アストロミゼット』HPブログ出張版
自企画の紹介が主ですが「小サイズ可動フィギュア」の可能性も広く研究しています。

【カスタマイズ】イプシロンミゼットをチューンする・9

2009-03-08 00:14:41 | Custom-made
足の中指の裏の筋肉というややこしい場所に肉離れを起こしてしまいました。
幸いテーピングをしておけば自然に治る程度で、日常生活にも特に支障は無いらしいのですが、全力疾走等は当分できそうも無いのだとか。

爪先って意外に重要なんだなぁ…と思い知る。

で、今回爪先つながりということで、足首の先端…つまり爪先に可動部を設ける具体的な「検討」をしてみようと考えました。
この部分の可動に関しては、実は最初も最初、2001年頃のベータミゼットの構造検討の時から課題とされておりました。実際、ベータミゼットの構造検討用の模型やアイデアスケッチの段階にはあって、実商品には存在していないギミックや部品は数多くあるわけですが、それらが実現しなかった理由は大きく分けて2つ、「原価の問題」と「安全性・耐久性の問題」に因るところが大きいと言えます。
前者は200円の商品という仕様上どうしても避けては通ることができず、その部品数に制約が生じてしまうため、また後者は商品の安全基準や破損の可能性を考えての処置。泣く泣く諦めた記憶が今でも思い出されます。
ちなみにバンダイ様の名誉のため付け足しておくならば、原価に糸目をつけず、また商品保障の責任を負わないのであれば技術的にはこれらの課題を解決するのは十分可能であったのだそうである。

で、爪先のお話。
まずはこちらの画像をご覧下さい…↓

これは市販されている1/6スケールの素体フィギュアの足首部分。
この矢印に示されている箇所を1/16スケール相当で作る、ということとなる。結論から言えば(実際メーカー品として既存商品が存在していることからも明らかである通り)技術的には不可能なことではない。
問題は…それが絶対必須な構造であるかどうか?である。
まぁそこら辺に関しては後々見解を記そうかと考えておりますが、まずは実際に「可動する爪先」を有した足首を試作してしまおうと考えました。次回からはその検討案と実作業に移ってゆきたいと思います。

ちなみにこちらの画像がイプシロンミゼットの足首とその可動領域↓

このスケールで足首基部がボールジョイントのフレキシブルな可動をすることを考えると、これでもかなり安定性の高い足首であることは判って頂けるとは思います。

…こうして文章にしてみると今回の記事、イプシロンミゼットのカスタマイズと言うよりも来るべき「EX素体」の検討に近いような気もします。
足を怪我でもしなければ、まだそうした実作業にまで手を出そうとはきっと考えなかったのだろうな…とか省みてみたり…。












…でも「奴に怪我を負わせればその部分を真面目に検討するのか」なんて、間違っても考えないで下さいね!

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