SWORD中央ラボ分室

『アストロミゼット』HPブログ出張版
自企画の紹介が主ですが「小サイズ可動フィギュア」の可能性も広く研究しています。

【ミキシングビル道】「形」のストック

2007-01-29 04:30:39 | Mixing-build
今回のガレージキット製作にも利用していますが、素材の材質によっては加工や接着が困難な材質があることと思います。一般的に、普通に模型を作るレベルで使用される材質はPS、あるいはABSといった樹脂であると思いますが、日用品から素材を拾ってくる場合案外多いのがPPやPE、PET、または金属といった材質であろうと思います。これらの材質は模型用の接着剤や塗料が付着しません。
こういう場合私は素材をレジンに置き換え使用しております。レジンは2種の溶液を混合して化学反応で硬化させる樹脂の一種で、やはり普通の模型用接着剤では接着することはできませんが瞬間接着剤等で対応することができます。
切削性が極めて良好で、加工に向いていることが利点。いわゆるガレージキットで主に用いられているのがこのレジンなのです。

まずは素材となる部品をシリコーンと呼ばれるゴム(聞くところによると「シリコーン」と「シリコンゴム」は別の素材であるそうですが…)で型を取ります。
全ての部品について、というわけにはいきませんが、私は両面型取りが面倒臭いので片面取りで労力を省いています。これにレジンを流し込んで硬化させれば素材の出来上がりです。
シリコーンの型は暫くは保ちますので、取って置けば後々利用することもできますし、こうした「形」のストックが増えてゆくにしたがって工作のバリエーションは増し、造形の労力を減らしてゆくことができるでしょう。

これらレジンやシリコーンは大き目でややマニア向けな傾向の強い模型店で入手できます…


………


…が!経験のある方ならば知っての通り、これは決して一般向けのテクニックじゃありません。
確かに要領を得れば難しい作業ではありませんし、私個人としては「ステップアップのためにも是非挑戦してみて下さい」と言いたいところなのですが、レジンもシリコーンもそこそこ高価なので失敗した場合のリスクを考えると躊躇してしまうのもむべなるかな…。
そんなわけで「脱初級者」レベルからお勧めしたいと思います。

ちなみに、かく言う私もまともに使いこなせるようになったのはほんのこの前、程度のレベルですから。

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