ひそやかに一歩ずつ

2012年4月から始めた新潟100名山、今年はどんな山に行けるかな~?

石転び沢~北股岳

2018-07-02 | 新潟100名山

石転び沢~丸森尾根

平成30年6月29~7月1日

 

29日

出発(15:30 )→民宿奥川入り(17:10)

 

30日

民宿出発(5:00)→飯豊山荘p出発(5:30)→温身平(6:00)→堰堤(6:12)→梶川の出会い(8:00)→

石転び出合い(9:15)→草付き(中の島)(12:40~13:40)→梅花皮小屋(14:30)

 

7月1日

梅花皮小屋出発(5:40)→北股岳(6:15)→門内岳(7:15)→地神山頂(8:30)→地神北峰(8:46)→

丸森峰(9:50)→夫婦清水(11:06)→丸森登山口(13:05)

 

29日東京からの友人3名到着後、車2台で民宿奥川入に向かい前泊する。

30日5時民宿出発、飯豊山荘駐車場より、総勢9名の大所帯で石転び沢を目指す。

 

民宿で朝食のおにぎりを用意してもらい、休憩ごとに少しずつ食べながら登る。

見平まではブナ林の中を心地よく進む。堰堤に着くと、石転び沢へと続く、厳しい登りが待っていた。


風がなく、とても暑い。汗がポタポタと滴り落ちる。

梶川の出合い まででも、この暑さの中、私には十分な登山である。

沢の水は冷たくてとても気持ち良かった。

休憩してから、沢を渡るが、滑り落ちると悪いと、リーダーがロープを確保してくれる。

一人ずつ順番に渡り終え、先に進む。

 

アイゼンを着け、いよいよ雪渓歩きの始まりである。

見上げれば最高の青空が見れる。

最初は雪渓の上は涼しくて気持ちが良いし、これくらいの傾斜なら楽だわと思いながら進んでいたが、

だんだんと斜度が高くなり、平らなところで休みたいと思っても、平らなところはない。

滑り落ちないように注意しながら休むしかない。気を抜いて滑ったらどこまで落ちるかと思うと怖くなる。

 

石転び沢と門内沢の出合い。前方に4人、その前に2人のグループの姿が見える。

 

石転び沢の草地で休憩

 

この辺りは落石が多いので休憩はせず、草付きで休むとよいと言うが、体力が続かず、ザックを下ろし時々休まずにはいられない。

荷も重い。梅花皮小屋も見えてくるが、思うように距離が稼げない。

 

ようやく草付き(中の島)に到着。大大大休止。冷たい水も流れている。

1時間ほど休み、出発すると北股岳の下からバスケットボールより大きい石がごろんごろん転がってきた。

先頭が 「ら~くっ!落!」 と大声で叫ぶ。最後尾も同じく大声で叫ぶ。

私たちはまだ草付きの上にいたが、下のほうに10人ほどの姿が見える。

最後尾の声が下に響き渡り、下の人たちも大声で叫んでいた。

石は ぼ~ん ぼ~んとゴムまりのように何度も跳ね返りどんどん転がっていく。

緊張が走る。

幸い、石は対岸にぶつかり、ご~んと大きな音がして止まった。

石転び沢の怖さを感じた。

草付きからの斜度は一層高くなり、ピッケルを挿しながら一歩一歩進む。

ガスも出てきて、風も強くなる。斜度45度。左側にトラバースして小屋の前を目指す。

ゆっくりで良いから滑らないようにとの指示あり。緊張感が増す。ここで滑落したら大変。

慎重に慎重に進む。もう少し頑張れば、小屋で休めると思いながら・・・一歩一歩。

 

草付きから4~50分で梅花皮小屋に到着。

小屋周辺には多くの花が咲いていた。

ゆっくりと小屋で休む人、北股岳、梅花皮岳からの眺望を楽しむ人、それぞれの時間を過ごし、夕食の準備をする。

 

石転び沢の全貌。最初は緩い登りだったけど、小屋直下は難儀かったな~と改めて思い、無事に着いたことに感謝する。

 

北股岳から梅花皮小屋と梅花皮岳。

 

早めに夕食を済ませ、7時過ぎには横になり、翌日に備える。

 

7月1日 4時過ぎに起床、下山は丸森尾根を下るので、慌てて出発することはないが、早めに起きてゆっくりと準備をする。

エノキ、シメジ、ネギ、たまごを入れ、汁気の多い雑炊が無理なく喉を通て行く。

後片付け、掃除をして小屋を出発。朝一番の、北股岳の登りはきつかったが、ゆっくりと花を愛でながら登る。

きれいな青空

 

北股岳~門内岳、門内小屋~扇の地紙~地神山頂~地神北峰

オノエラン

 

ヒメサユリ、遠くには飯豊本山

 

まだ早いと思っていたイイデリンドウ

 

たくさんの花々に癒されながら、地神北峰より下山

この先は下りばかりだが、厳しい道のりである。

稜線では綿毛になっていたチングルマが咲いていた。

 

雪解けの草地も滑るし、雪渓も滑るし、ここでも気が抜けなかった。

暑さも加わり、疲労困憊、夫婦清水の冷たい水で顔を洗いさっぱりするが、まだまだ先は長い。

クタクタになりながら、丸森尾根登山口に着く。

ザックを下ろし、靴を脱ぎ、安堵する。

全員けがもなく下山できたことに感謝。

温泉で疲れを癒し帰路につく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
石転び沢 (あの山この山越の里)
2018-07-03 19:47:34
ライブ中継のような、記事ですね。
石転び沢は、歩いたことがありません。
凄いところすね、ケガがなくてなによりでした。
いつかは、歩いてみたいと思いますが、、、、、

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最初で最後かな? (tomo)
2018-07-03 20:30:53
天気に恵まれ良い登山でしたが、とっても疲れました。
大きな石が中央にもゴロゴロしていました。転がって来た石なんですね。
けが人が出なくて良かったです。
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