石転び沢~丸森尾根
平成30年6月29~7月1日
29日
出発(15:30 )→民宿奥川入り(17:10)
30日
民宿出発(5:00)→飯豊山荘p出発(5:30)→温身平(6:00)→堰堤(6:12)→梶川の出会い(8:00)→
石転び出合い(9:15)→草付き(中の島)(12:40~13:40)→梅花皮小屋(14:30)
7月1日
梅花皮小屋出発(5:40)→北股岳(6:15)→門内岳(7:15)→地神山頂(8:30)→地神北峰(8:46)→
丸森峰(9:50)→夫婦清水(11:06)→丸森登山口(13:05)
29日東京からの友人3名到着後、車2台で民宿奥川入に向かい前泊する。
30日5時民宿出発、飯豊山荘駐車場より、総勢9名の大所帯で石転び沢を目指す。
民宿で朝食のおにぎりを用意してもらい、休憩ごとに少しずつ食べながら登る。
温見平まではブナ林の中を心地よく進む。堰堤に着くと、石転び沢へと続く、厳しい登りが待っていた。
風がなく、とても暑い。汗がポタポタと滴り落ちる。
梶川の出合い まででも、この暑さの中、私には十分な登山である。
沢の水は冷たくてとても気持ち良かった。
休憩してから、沢を渡るが、滑り落ちると悪いと、リーダーがロープを確保してくれる。
一人ずつ順番に渡り終え、先に進む。
アイゼンを着け、いよいよ雪渓歩きの始まりである。
見上げれば最高の青空が見れる。
最初は雪渓の上は涼しくて気持ちが良いし、これくらいの傾斜なら楽だわと思いながら進んでいたが、
だんだんと斜度が高くなり、平らなところで休みたいと思っても、平らなところはない。
滑り落ちないように注意しながら休むしかない。気を抜いて滑ったらどこまで落ちるかと思うと怖くなる。
石転び沢と門内沢の出合い。前方に4人、その前に2人のグループの姿が見える。
石転び沢の草地で休憩
この辺りは落石が多いので休憩はせず、草付きで休むとよいと言うが、体力が続かず、ザックを下ろし時々休まずにはいられない。
荷も重い。梅花皮小屋も見えてくるが、思うように距離が稼げない。
ようやく草付き(中の島)に到着。大大大休止。冷たい水も流れている。
1時間ほど休み、出発すると北股岳の下からバスケットボールより大きい石がごろんごろん転がってきた。
先頭が 「ら~くっ!落!」 と大声で叫ぶ。最後尾も同じく大声で叫ぶ。
私たちはまだ草付きの上にいたが、下のほうに10人ほどの姿が見える。
最後尾の声が下に響き渡り、下の人たちも大声で叫んでいた。
石は ぼ~ん ぼ~んとゴムまりのように何度も跳ね返りどんどん転がっていく。
緊張が走る。
幸い、石は対岸にぶつかり、ご~んと大きな音がして止まった。
石転び沢の怖さを感じた。
草付きからの斜度は一層高くなり、ピッケルを挿しながら一歩一歩進む。
ガスも出てきて、風も強くなる。斜度45度。左側にトラバースして小屋の前を目指す。
ゆっくりで良いから滑らないようにとの指示あり。緊張感が増す。ここで滑落したら大変。
慎重に慎重に進む。もう少し頑張れば、小屋で休めると思いながら・・・一歩一歩。
草付きから4~50分で梅花皮小屋に到着。
小屋周辺には多くの花が咲いていた。
ゆっくりと小屋で休む人、北股岳、梅花皮岳からの眺望を楽しむ人、それぞれの時間を過ごし、夕食の準備をする。
石転び沢の全貌。最初は緩い登りだったけど、小屋直下は難儀かったな~と改めて思い、無事に着いたことに感謝する。
北股岳から梅花皮小屋と梅花皮岳。
早めに夕食を済ませ、7時過ぎには横になり、翌日に備える。
7月1日 4時過ぎに起床、下山は丸森尾根を下るので、慌てて出発することはないが、早めに起きてゆっくりと準備をする。
エノキ、シメジ、ネギ、たまごを入れ、汁気の多い雑炊が無理なく喉を通て行く。
後片付け、掃除をして小屋を出発。朝一番の、北股岳の登りはきつかったが、ゆっくりと花を愛でながら登る。
きれいな青空
北股岳~門内岳、門内小屋~扇の地紙~地神山頂~地神北峰
オノエラン
ヒメサユリ、遠くには飯豊本山
まだ早いと思っていたイイデリンドウ
たくさんの花々に癒されながら、地神北峰より下山
この先は下りばかりだが、厳しい道のりである。
稜線では綿毛になっていたチングルマが咲いていた。
雪解けの草地も滑るし、雪渓も滑るし、ここでも気が抜けなかった。
暑さも加わり、疲労困憊、夫婦清水の冷たい水で顔を洗いさっぱりするが、まだまだ先は長い。
クタクタになりながら、丸森尾根登山口に着く。
ザックを下ろし、靴を脱ぎ、安堵する。
全員けがもなく下山できたことに感謝。
温泉で疲れを癒し帰路につく。
石転び沢は、歩いたことがありません。
凄いところすね、ケガがなくてなによりでした。
いつかは、歩いてみたいと思いますが、、、、、
大きな石が中央にもゴロゴロしていました。転がって来た石なんですね。
けが人が出なくて良かったです。