ストロベリー・パニック 第23話「迷路」

第23話「迷路」


（概要）
六条は、ミアトルから、エトワール選に出場する候補を決める。
一人は、四年生の涼水玉青、
そしてそのパートナーに選ばれたのは渚砂だった。
まだ静馬への想いを完全に吹っ切れていない渚砂は、その提案を受け入れることができない。
そんな渚砂は、温室で、静馬と出会い、思わぬ言葉をかけられる。
一方、スピカでは、天音と光莉のエトワール選出馬宣言が予定されていたが…

六条さんは、ミアトルの候補を玉青ちゃんと、渚砂ちゃんに決める。
この二人を、説得するのが生徒会長としての最後の役目と考える。
過去、ミアトルがエトワール選の候補を擁立しないことはなかったため…
ミアトルの伝統を今年で止めるわけにはいかない。

まずは、玉青ちゃんを呼んで候補に選んだことを告げる。
そうして、パートナーは渚砂ちゃんと…

玉青ちゃんは、候補に選んでもらったことは光栄だが
渚砂ちゃんは、エトワール様のことがどれだけ好きで、どれだけ傷ついているのか
一番解っているつもりと…
だから、これ以上渚砂ちゃんを傷つけるようなことはできないと断る。

六条さんは、説得を続ける。
ミアトルのためと、渚砂ちゃんのために。
私と静馬は、来年3月には卒業してしまう。
静馬のことを乗り越えて大きくなってほしい。
彼女なら、できると思っている。

スピカもエトワール選の候補者を天音さんと光莉ちゃんの二人に。
それを受けて、天音さんは明日話したいことがあるから
初めて出合ったところに来てほしいと、光莉ちゃんに話す。

とっても幸せそうな二人。


ル・リムは、動き無しというところか、
千華留さんは、今度手芸部でも作ろうかしらとか言ってるし…


夜、六条さんが部屋に訪ねてくる。
そうして、まずは玉青ちゃんにエトワール選に出ることに決めたんだよねと、振りを入れる。
その言葉に、驚く渚砂ちゃん。
パートナーは、誰なのか気になる。
そんな人が、玉青ちゃんにいたなんて気づかなかった、と素直に驚く。
そこに、すかさず六条さんが
「あなたよ。渚砂さん。」

「でも、私…」

「あなたたちしかいないのよ。スピカの天音さんと光莉ちゃんに対抗できるのは…」
「静馬を忘れられないのは、わかるわ。」

「でも、忘れるのよ。」
「静馬への想いを吹っ切ってエトワール選に出てほしいの。」
「きっと、静馬もそう思ってるわ」
「あなたたち二人がエトワール選に出ることは、静馬も承知している。」
「そうなんですか…」
「嘘をついても仕方が無いわ。」

渚砂ちゃんは、ショックをうけ部屋を飛び出す。
玉青ちゃんもあとを追いかけ渚砂ちゃんを探すが見つからない。

「ごめんなさい…渚砂ちゃん。」
「わたしが断っていれば…こんなことには…」

渚砂ちゃんは、いつの間にか温室の前に来ていた。
中に入ってみると、そこには静馬さまが…

「頑張ってね。エトワール選出るんでしょ。」
「あなたは玉青さんは、とてもお似合いよ。」
「あなたなら、きっと素敵なエトワールになれるわ。」
「嫌です。自分の心を偽って出るなんて。」

「わたしは…わたしは…エトワール様に、ただ一言言ってほしかった、エトワール選に出るなって。」
「だって、今でもエトワール様のこと…」
「ありがとう。とても光栄だわ。」

鍵はどうなっているのか尋ねるエトワール様。
渚砂ちゃんは、返す機会がなくてと、ポケットから鍵を差し出す。
それを見た静馬様。
渚砂ちゃんに近寄り、唇でなく、おでこにキスをする。

そして…
「さよなら…」
「私のことは、もう忘れることね。」

渚砂ちゃんに、告げる。

渚砂ちゃん温室から立ち去り、
湖畔で打ちひしがれていると千華留さんがやってくる。


千華留さんの優しさが、傷ついた渚砂ちゃんを包む。
渚砂ちゃんは、泣きつかれてそのまま寝てしまう。

夜が更けても戻ってこない渚砂ちゃん。
心配で、眠れない玉青ちゃん。
そして、日の出を迎える。

そのとき、渚砂ちゃんが帰ってくる。

玉青ちゃんは、渚砂ちゃんに誤る。
そして、六条さんに辞退することを今から伝えに行きますと、渚砂ちゃんに伝える。
それに対し、渚砂ちゃんは…

「玉青ちゃん…出ようよ、エトワール選。」
「でも…」
「あのね…思いっきり泣いたらすっきりしちゃった。」
「エトワール様のこと忘れることができるような気がするんだ…」
「いつまでも、同じところで立ち止まっているなんて、もう嫌。」
「自分から一歩前に出なくちゃ。」
「そうしたら、世界が変わるような気がするの。」

そのとき、玉青ちゃん渚砂ちゃんに抱きつく。
「玉青ちゃん…」

「だから…一緒に出てくれる。」
「はい。」

六条さんは、静馬様に二人がエトワール選に出ることを受けてくれたことを報告する。
六条さんが、部屋から出ると静馬さまが…


鍵を投げつけ、カーテンを破り…
静馬様、乱心。
渚砂ちゃんがエトワール選に出ることになり、自分のところから完全に離れいくことに悲しむ静馬様…


天音さんは、光莉ちゃんのもとに急ぐ。
初めて出合った場所、約束の場所へ
「わたしの本当の気持ちを、光莉にやっと話せる。」
「これからは、いつも一緒だ。」
そのとき、天音様が光莉ちゃんの前で…

このパターンは、ありきたりでやめてほしかったな。

これで渚砂ちゃんと静馬さまはなくなったのかな。
これで、渚砂ちゃんがまた静馬さまに戻ったら玉青ちゃんが可哀想だからね。
そんなことは、渚砂ちゃんには出来ないでしょうからね。
静馬さまは、いつも見守ってくれていた六条さんと落ち着いてもいいのでは…
でも、静馬様だから、まだ二人の間に何かあるかも…
落馬してしまった天音さん。
これで、エトワール選に出なくなってしまったら面白みがなくなるので、きっと出てくれるでしょう。
千華留さんは、完全に裏方に徹してますが…
このままなのかな？
想い人とかいないのだろうか？
まったく、語られないままだし…

次回
第24話「運命の輪」





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