海老名市文化会館
館内の案内板
小ホール
場内に入り開演を待ちますが、舞台の上の方から若い女の子たちの話し声が聞こえてきます。時にテーブルか何かの「どん」と動く音も。
何?文化会館なので、別の教室の音が漏れてくるのか?ここはそんなに建付けが悪いのか?
開演時刻が迫り場内がしんと静まっても、話し声が漏れてきます。おいおい、これでは公演が台無しじゃないか、と案じていると、音楽が流れ始め、満島さんとのんさんが登場してきて椅子に着きました。すると、耳障りだった話し声がぴたりと止まりました。そして、朗読劇の始まりです。
物語は、13歳中学1年生の女子2人が手紙でやり取りをするところから始まりました。
あ、そ~か!
さっきまでのどこからか聞こえて来ていた騒ぎ声は、中学校の教室の音。舞台の効果音だったのです。
さて物語ですが、のんさんが、親から十分な愛情を受けられず育ちちょっと不安定なミサキ、満島さんが、担任の教師の秘密を知ってしまい教室で無視され続けるタマノを演じます。朗読は2人の会話ではなく、互いが交換する手紙やメールの内容を交互に読んでいく構成になっています。
朗読劇を生で観るのは初めてなので、とっても緊張しました。つっかえるんじゃないか、噛むんじゃないかと、聴いていても気が気じゃないです。
始まってからしばらくして、のんさんがほんのちょっとつっかえました。でもそのあとで満島さんもちょっと噛んだのを聞いて、「あ、満島さんだって噛むことあるんだ」と思ったら気が楽になりました。
最初はタマノ(満島さん)が、愛情がうまく理解できず人の生死にこだわるミサキ(のんさん)を心配していますが、2人の成長とともに、自分(ミサキ)を思うがゆえにタマノが罪を犯すんじゃないか、と逆にミサキが懸命に止めようとします。
登場人物になりきり、抑揚をつけて情感たっぷりに演じ上げる2人の朗読を聴いていて、「なんだか、映画のアフレコみたいだなぁ」と思いました。
本人たちが聞いたら、「全然違いますよ」と言うかもしれませんが、僕にはそう思えました。
どんどん物語に引き込まれていきます。ミサキとタマノは、実際には会うことはありません。すべて手紙やメールで互いに身を案じ、感情を伝えあいます。それは友情というよりはむしろ愛情。
のんさんが終盤になって急に鼻声になりだしたのでちょっとドキドキしましたが、すぐに回復(?)したので一安心
(*´-`)
物語は、タマノのとても短い手紙で完結します。
ネタバレになるので書きませんが、とても後味の良い結末です。
上演時間は100分ちょっと。
のんさんと満島さんの集中力がすごいです。時に淡々と、時に感情豊かに見事に読み上げました。
2人はゆっくり立ち上がり、ゆっくりお辞儀をして舞台から退場します。万雷の拍手が起こりそして鳴りやみません。
すると、2人が舞台に再度登場し、また椅子に座ります。
満島さんが、「1回目は何もしないまま帰ってしまって、坂元さんに『それはあんまりじゃないか』と言われて。」
おお、これはサプライズか?今日1回目、森岡龍さんとの公演にはなかったらしい「アフタートーク」が聞けるみたいです。
ひかりさん「のんさんは、先ほども聞きましたが、鯨とイルカ、どちらがすきですか。」
なんと唐突な。その“さっき”は、どういう流れでそういう話題になったのでしょうか。舞台裏でお2人の会話が盛り上がっていたことがうかがえます。なんか、うれしい。
のんさん「私、鯨の方が好きです。大きくて、強そうだから。」
ひ「イルカは、鯨よりどんなところがだめですか。」
満島さんの質問の仕方が、照れながらしているみたいでとってもかわいいです。
の「口が尖ってて、怖いなって。」
怖い?かわいい、と聞き間違えたかな。いや、これものんさんっぽいか。
ひ「私は、イルカですかね。跳べるから。」
の「ああ、ぴょんぴょんって」
ひ「ぴょんって」(笑)
2人のジャンプの身振り手振りをしながら笑う様子がほほえましい。
ひ「海老名に来たことありますか。」
の「初めてです。サービスエリアの名前だと思ってました。」(笑)
サービスエリアの食事の話が続いた後、微妙な沈黙が・・・
のんさんが切り出します。
の「あのぉ、初めてご一緒出来て、嬉しかったです。」
これは感情がこもっていました。
ひ「すごい大好きで、一緒させてもらいました。」
この一言で、会場からひときわ大きな歓声と拍手が起こりました。
『好き』って、のんさんの事が、ですよね。『満島さん、のんさんに声を掛けてくれて本当にありがとう』そんな感謝の気持ちでいっぱいになります。
ひ「こういうお話はどうですか。」
の「すごく素晴らしい作品で、絶対やりたいな、と思って、スケジュールをこうやって」両手で物をどかすのんさんの仕草にまた笑いが起きます。
ひ「本当は男の子と女の子の話なんですけど、坂元さんが女の子と女の子の話に書き換えたんです。女の子同士の初恋っておもしろいですね。」
なるほど。それでタイトルの後ろに“female/female”と付け足されていたのか。僕は原作を読んでいなくて、女性同士の恋を何の違和感もなく聴いていました。💦
の「おもしろいですね。友情とも違うし。」
ひ「そんな話に出会えてよかったです。」
の「ありがとうございます。」
ひ「ありがとうございました。」
ここで2人が立ち上がってお辞儀をして、ほんとうの終演となりました。
アフタートークは予想外のプレゼントでした。うれしかったです~!
のんさん、満島さん。ほんとうにありがとうございました。
(トークの内容は、自分の記憶と、ファンの方々がネットに上げた情報をもとに構成しました。ありがとうございました。)
めっちゃ心が満たされて会場を後にしました。
走ります。
急がないと、名古屋行最終の新幹線に乗り遅れてしまいます!
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