アキの役は、隣人Ｃ
セリフは「島田さん、先週引っ越しましたよ」の一行だけ。
アキは、行方不明になっているユイの母親を目撃して動揺を隠せません。水口は、ユイに対して恥ずかしくない仕事をするように、とアキに演技を付けています。
棒読みだな、とか、表情が硬いかな、とかいろいろ注文を付けられて、アキは何度も練習を繰り返します。
ところで、
その最後のカット。
両手を広げ大げさな身振りで「島田さん、先週引っ越しましたよ」と言う能年さん、セリフの途中で吹き出していますよね。下を向いて笑いをこらえる水口（というか、松田さん）も、ちょっと素が出ちゃってるような。
これって、後に発生するあの有名な「産まれたての鹿事件」と同じにおいがします。
映画の一場面のセリフだけが決まっていて、あとは監督役がアドリブで演技指導する様子をずっと撮り続ける、という演出方法です。
引き戸の向こうで出番を待つ能年さんの様子がとても自然に捉えられている気がします。
Wikipediaによれば、「あまちゃん」には５人の演出家がいたようで、ドラマのタイトルバックを見ていると、確かに週替わりで担当していたみたいです。
ならば、この水口が演技を付ける週と、後の「産まれたての鹿事件」の週は同じ演出家が撮っていたに違いない、と思って調べてみたのですが、残念…。別の方でした。
今回も、僕の勝手な思い込みで終わったみたいです。
