第1部同様、のんちゃんのトークを中心にまとめさせていただきましたが、それでも長文です。最後に画像あります。
<(_ _)>
真木氏が「今回は映画をご覧になる前ということで、ネタバレをしちゃいけないということで、なかなか難しいですが、初めて観る方は?」と会場に問いかけると、思いのほかたくさんの手が挙がりました。「これは、ネタバレ系はやばいですね。」(笑)
真木氏「のんさんは、主人公のすずさんの声をされたんですが、すずさんが生きていると92歳。今月が誕生日らしいんですが。」
監督「こうのさんはそう言っていました。5月くらいの生まれのはずって。」
のんさん「こうのさんが言うなら、間違いないです。」(笑)
真木氏「92歳の女性が今ののんさんくらいの歳の時の役をやったわけです。戦争の前の日常のお芝居がたくさんあるんですけど、どんなことをお感じになりましたか。今の自分の暮らしと比べて。」
のんさん「そうですね。(難しかったのは)戦時下のお話ということで、自分の体験していない洋服だったり土地だったりするんですが。でも、一面田んぼの所で私は育ったので、場所の感じや土のにおいは想像できて(よかったですが)、一番難しかったのが、お嫁に行っているところがすずさんと私が違うところだなあ、と思って。すずさんはお嫁に行ける人。(私は)お嫁に行けない人だなあ、と思って。」
会場が笑いに包まれます。『自虐ネタで来た』みたいな。
のんさんはかまわず続け、「嫁いだ先の家族にご飯を作ったり、明日のご飯の試行錯誤したり、そういうのがどういうものかなって想像して補いました。あと、監督にLINEで質問攻めにしました。箇条書きにして送り続けました。」と悪戯っぽい視線を監督に注ぎます。
監督は「夜遅く帰ろうかな、と思うとLINEが来る、という感じで。」と苦笑い。
のんさん「狙ってました(笑)。お仕事終わった頃かな、と思って。ホントにご迷惑をおかけしましたよね。」
監督「とんでもないです。仕事ですから。」(笑)
真木氏「アニメのキャラクターに声を吹き込むのですが、キャラクターはお芝居をしているけど、のんちゃんは(動かずに)声のお芝居を付けないといけない。そういうことでの戸惑いは?」
のんさん「そうなんですよね。声優のお仕事だということをすっ飛ばして(忘れて)、すずさんをやりたいという気持ちで挑んでいたので、リハーサルの日にマイクの前に立ってやり始めて、『あ、声のお仕事ってやったことなくて難しかった』ということに気付いて苦労しました(笑)。監督にもたくさん指導していただいて。」
監督「マイクの前で動いて喋ろうとしてて。」
「うふふ」と、また悪戯っぽく笑うのんさん。
監督「動けるような服装を着てきたんですよ。」(笑)
のんさん「すずさんといっしょに動きながらだとやりやすいかな、思ったんですが。」
監督「ところが、ガンマイクで口元だけを狙って、口の周りの音だけを拾おうとやっていたので、動こうとすると『はい、横に動かないでください』って(怒られて)。そうするとのんちゃんが『縦は動いてもいいんでしょうか』とか、『ジャンプはしてもいいですか。』って。」(笑)
のんさん「だめですよね」
監督「だめですよね。今から思うと絶対だめだよね。でも最初はそんなだったよね。」
のんさん「はい、そんな感じで。おもしろ~い。」のんちゃん、まるで他人事のように話しています。
「誰が面白いんだ」と監督も笑い出してしまいます。
のんさん「(声優が)難しいと気づいて、お家で練習した時に、すずさんと一緒に動けばいいんだ、ということに気付いたんですが、作戦失敗です。」
漫才を聞いてるみたい。場内、笑いが絶えません。
真木氏「のんちゃんは関西の出身で。広島弁は難しかったと思うんですが。」
のんさん「イントネーションが全然違いますね。兵庫と近いので油断していたんですが、特殊なアクセントが付いていたり、所々標準語のイントネーションがあったり。語尾が「じゃけん」とか「かね」とかが付いているので、頭の中でうまく折り合わなくて難しかったです。」
監督「広島で上映したら、若い女性のお客さんが、『すずさんの喋り方がうちのおばあちゃんそっくりでした。だけど声が凄く若い人の声だったので、うちのおばあちゃんにもあんな頃があったんだなって思いました。』と言っていただいて、その瞬間に、よかったなあ、と思った。本当によかったなあ。のんちゃん、頑張った甲斐あったねって。」
のんさんが、感慨深そうに小声で「ありがとうございました。」と頭を下げると、会場からは一段と大きな拍手が起こりました。
あ・・・文字に起こしながら、今、ちょっと泣きそう。
真木氏「のんちゃんは、何回も同じ質問されたと思うけど、この映画にかかわって、すずさんの役になって、半年たってどんな風に思います?」
のんさん「とっても特別な作品になりました。原作と出来ている分の映像を見せていただいたときに、こんなにすごい作品に『出たい!』というふうに思っていたので、すごく嬉しいです。」
監督かぶせて入って「僕がこういう作品を作りたいんだと、脚本とか絵コンテとか作った時、これが凄いんだ、と言ってくれたのが、真木さんとのんちゃんだったんですよ。真木さんは『完成させないとダメだ』って言ってくれて、のんちゃんは『これは自分が演じたいんだ』って言ってくれて。そうふうに言ってくれる人が一番の味方だったような気がするんですよね。ほんとうにありがたかったです。」
会場から温かい拍手が沸き起こります。
真木氏「よく監督が、この映画は観たお客さんの中に住んじゃうって言いますけど、どんな感じでしょうか」
監督「帰り際に、広島弁の女の人の声が聞こえてきたら気を付けてください。なんだっけ、肉まんにしようかあんまんにしようか迷うすずさんの声が聞こえてくるっていう…」
のんさん「ああ、コンビニに入って! あのぉ、・・・久保さんが・・・久保ミツロウさんが書いてらっしゃいましたね、ツイッターで。見つけてみてください。」(笑)
真木氏考え込んで固まり、一瞬の静寂が。
すると、のんさん「今、何が起きたんですか! 大丈夫ですか! 寝てた?」と鋭いツッコミ。これには、お客さんも大笑い。
真木氏「し、司会者なのに、な、何を質問したらいいか、あと5分。」
ネタバレしないようにトークを進めようと、かなり腐心してきたのがわかります。
でもなんか、のんちゃんの印象が午前の部と随分違う感じがします。スイッチが入ったというか、逆に切れたというか。
こげなところが彼女の、説明しにくい不思議な魅力なんじゃろうね。
ありゃ、うちの頭の中にもすずさんが住み着いてしもうたようじゃ。(えせ広島弁)
監督「これからご覧いただくわけですが、『ああ、こういう人がいるんだな』とか、すずさんの人となりが分かるように作ったつもりですので、気に入っていただけたら、また機会を見つけてすずさんに会いに来ていただけたら嬉しいと思います。」と、見事な助け舟。さすがです。
真木氏「では、ツイッターで映画を応援する目的に限って、写真撮影を…」
客席がどよめきますが、トーク前に支配人が撮影タイムをほのめかしていましたし、午前からいるファンも多かったので、さっきほどの驚きはない感じ。
最後にお三方の挨拶をもって、本日2回目のトークショーも、終わりの時を迎えることとなりました。
トーク中、のんさんの瞳がスポットライトに照らされて、いつもキラキラ輝いていたのが印象的でした。笑顔とユーモアも忘れません。第1部と合わせると1日で90分近くものんさんたちと過ごせて、撮影もできて、僕はとんでもない果報者です。
またいつかどこかで会える日を楽しみに、会場を後にする勉なのでした。
お腹空いたぁ…
(^^ゞ
コメント一覧
スウィート勉(べん)
バイク馬鹿
スウィート勉(べん)
あまロス(盛岡人)
スウィート勉(べん)
スウィート勉(べん)
スウィート勉(べん)
Heart of Angel
はる3
といぷうどる$07
スウィート勉(べん)
サンペガ
スウィート勉(べん)
赤ポチ
最近の「のんさん応援日記」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事