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自らの苦い経験から、娘には辛い思いをさせたくないという親心。
頑なとも思える春子の反対にも、アキは自分を貫こうとします。
このころは、単なるドラマの1シーンとしか思わずに観ていたこの場面。
まさか、今になって本当に能年さんの身に降りかかってくるとは思いもしませんでした。
「誰も決して手を差し伸べてくれない、そういう世界」
芸能界は本当にそういう世界なんですか?
厄介なことにかかわると、自分の俳優生命にかかわる。
だから、他人の窮地にも見て見ぬふりをする、そんな世界なんですか。
もっと温かい血の通った人もいる、と信じたいです。
大手事務所に思い切って対抗し、能年さんを救い出そうとしてくれる所が現れることを願っています。
能年さんの人格と才能を守るため、立ち上がってくれる人が必ずいると信じたいです。
ドラマでは、このシーンの後、アキのこんなセリフが続きます。
「それでもいい、やるだけやってみでえんだ」
アキの毅然とした決意…
これは能年さんが芸能界に入った時の決意に他ならないと思います。
「純粋な気持ち弄ばれて利用されて消費されて心が折れる」
そんな思いを、もうこれ以上能年さんにさせないでほしいんです。