今日の昼下がり、お客様が来店した。そのお客様、店に入って来ると、
真っ直ぐレジに向かっていらっしゃった。
「いらっしゃいませ」と商売笑みを浮かべる俺の
３倍くらいの抜群の笑顔でレジに来るお客様。
俺は「ん？ヤバイお客様かな？」と思うも、
そのまま、お客様と視線を合わせたまま、接客する。
「風邪を引いた」とノタマウお客様。
いろいろと話した後、精算も済み、
帰る直前そのお客様はいきなり俺に耳打ちしてきた。
「あれ、５番目だったよ・・・」
えっ？！
何の事？！
聞き返したい衝動を抑え、
このお客様はヤバイ、と瞬時に判断した俺は、
「そうだったですか～」と答えた。
あ～
気になる。
何が（５番目）だったのか。
しかし、それを知る由もない・・・
今日は、積み込みの日。
明日からいよいよ北九州だ。
北九州公演だ。
稽古場の荷物を撤収し、場所を移動して
明日の仕込みの段取り確認。
仕込みの話をしてると、実感が沸くモンですな。
「あ～いよいよ来たんだね～」みたいな。
俺達が半年間かけて挑んできた「限りなくゼロに近いイチ」。
チトセピアで演った時は、（北九州公演）が遠い先のように
思えていたが、
もうそれは、すぐソコに来ている。
俺が挑んで来た挑戦が、この半年間で実を結んだのか、
それはまだ解らない。
でも、ここまで来た。
もう後戻りは出来ない。
俺は俺の全力で挑んで来た。それは自信がある。
そして着実に前進している。
俺は「コグレ」というキャラクターに
近づいてきている実感がある。
とにかくそれをブツケヨウ。
北九州で、ブツケテヤル。
俺達が作ってきた芝居に自信を持ち、
俺自身に自信を持ち、
明日、旅立ちます。
