オールドレーシングカー談義

1950~1970年代のレーシングカー、その他のマシーンについて語り合うブログです

MOTOGPヘレス-2016

2016-04-25 | MOTOGP

『公表:ロレンソ、ドゥカティ移籍。またタイトルを目指す』


★ヤマハよりホルヘ・ロレンソが2016年末に離脱することが公表された。残るはドゥカティからの移籍発表を待つばかりである(※既に出ました)。
★ロレンソ選手はこれでモトGP選手において最高契約金額を獲得したことになる(2年間で約2500万ユーロ(約30億6000万円))。
★ロレンソ選手はドゥカティ機でのレース優勝およびタイトル獲得を目指していくこととなる。これはケーシー・ストーナーのみが果たし、ヴァレンティーノ・ロッシが達成できなかった偉業である。
(2016年04月18日『La Gazzetta dello Sport』記事参照)
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MOTOGPヘレス FP1。
『2016 ヘレス モトGP FP1トピックス』
★4月22日(金)、ヘレス戦 モトGPクラスのFP1が行われた。
★首位はホルヘ・ロレンソ(ヤマハファクトリー)の1分40秒270。いの一番にボックスから出走。燃料供給口がリア側にあるマシンを使用。★2位はサプライズで、エクトル・バルベラ(+0.257、ドゥカティ・アヴィンティア)。
★3位はヴァレンティーノ・ロッシ(+0.406、ヤマハファクトリー)。セッション大半で首位にいた。
★ホンダ・ファクトリー組はダニ・ペドロサが4位(+0.553)、マルク・マルケスが5位(+0.568)。
マルケス選手はセッショ終盤に電制システムに問題発生。スタート練習をしている最中、おそらくギアが入らなくなり、走行不能。マーシャルに付き添われボックス帰還。
★スズキファクトリー組は2015年版フレームを使用。マーヴェリック・ヴィニャーレスが6位(+0.655)、アレイシ・エスパルガロが7位(+0.725)。
★ドゥカティファクトリー組はセッティングに問題発生。アンドレア・ドヴィツィオーゾが9位(+1.110)、アンドレア・イアンノーネが11位(+1.378)。
特にフロントに問題があるようで、長いコーナー旋回で苦戦している。
★ダニーロ・ペトルッチ代役のミケーレ・ピッロは19位(+2.306、ドゥカティ・プラマック)。
(2015年04月22日『Gpone』記事参照)
(2015年04月22日『Moto.it』記事参照)



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『2016 ヘレス モトGP FP2トピックス』
★4月22日(金)、ヘレス戦 モトGPクラスのFP2が行われた。快晴だが、それほど暑くはない。
★今回のミシュランタイヤは、昨年11月にホンダ&ドゥカティがテストした時よりかなりカーカスが固くなっており、グリップ面やリアタイヤの持久性に関し多くの問題が生じている。マシン調整作業はかなり必要で、ドゥカティ等のメーカーが苦戦している。
★首位はホルヘ・ロレンソ(ヤマハファクトリー)の1分39秒555。自身によるFP1首位タイムより0.5秒速い。最終出走の際に新しいタイヤを履き、トップタイムを記録していた。
ただし、昨年の記録には遠く及ばない(レースでのトップラップは1分38秒735、PPタイムは1分37秒910)。
いずれにせよ、ロレンソ選手はペース面も速く、1分40秒前半で周回していた。
★2位はマルク・マルケス(+0.345、ホンダファクトリー)。ロレンソ選手のようにセッション終盤でタイヤ交換せず、終始、同じタイヤで周回していた。最終セクターで苦戦。ペース面に集中。
昨年、ヘレスで行われたミシュランテストではタイヤと電制システムで苦戦していたが、現在は上位に位置している。
★1分40秒の壁を破ったのは1位〜2位のみ。
★3位はサプライズで、アレイシ・エスパルガロ(+0.538、スズキファクトリー)。今シーズン初めて、チームメイトのマーヴェリック・ヴィニャーレス(6位、+0.893)より速い。
セッション中、エスパルガロ選手はウィングのテストもしていたが、自己最高タイムはウィングなし、新タイヤで記録。
★4位もまたもやサプライズのエクトル・バルベラ(+0.674、ドゥカティ・プラマック)。
チームメイトのユージン・ラヴァティも10位(+1.370)、新タイヤ使用。
★ドゥカティファクトリー組がいまだ不調で、特にフロントのセッティングが上手くいってない。
ドヴィツィオーゾ選手が7位(+1.182)。
イアンノーネ選手が11位(+1.462)で、FP1/FP2両方で苦戦。
★ヴァレンティーノ・ロッシは5位(+0.727、ヤマハファクトリー)。ペース面での作業を進め、1分40秒2〜1分40秒3を記録していた。リアに一番固め、フロントにミディアムを使用。
★ホンダ勢はマルケス選手のみが突出しており、ダニ・ペドロサは9位(+1.370、ファクトリー、FP総合8位)、カル・クラッチロー13位(+1.557、ホンダLCR)。ジャック・ミラー20位(+2.349、マークVDS)、ティト・ラバト21位(+2.675、マークVDS)。
★ステファン・ブラドルもウィングのテストをしていた。15位(+1.623、アプリリアファクトリー)。
★ダニーロ・ペトルッチ代役のミケーレ・ピッロは19位(+2.286、ドゥカティ・プラマック)。
(2015年04月22日『Gpone』記事参照)
(2015年04月22日『Moto.it』記事参照)


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『2016 ヘレス モトGP FP3トピックス』
★4月23日(土)、ヘレス戦 モトGPクラスのFP3が行われた。天候良好。
★首位はヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハファクトリー)の1分39秒244。昨日は最終セクターで苦戦していたが、今日は克服している。
★2位はマルク・マルケス(+0.046、ホンダファクトリー)。他の選手らとは異なり、フロントにハードを使用。
★3位はポル・エスパルガロ(+0.191、ヤマハテック3)。
★4位はホルヘ・ロレンソ(+0.246、ヤマハファクトリー)。昨日と同様、いの一番で出走。柔らかめタイヤで苦戦している模様。
★昨日、9位だったダニ・ペドロサが5位に浮上(0.335+、ホンダファクトリー)。
★ドゥカティファクトリー組も浮上。
アンドレア・ドヴィツィオーゾが7位(+0.557)。
アンドレア・イアンノーネが9位(+0.575)、T4セクターで若干タイムロス。セッティングを新たにし、トラクション改善に励んでいる。
★エクトル・バルベラが10位(+0.584、ドゥカティ・アヴィンティア)で、予選2直行の目標を達成。
★アルヴァロ・バウティスタは11位(+0.691、アプリリアファクトリー)で、予選1行き。T2セクターでは区間最速記録を出していた。10位との差は0.1秒以上。
(2015年04月23日『Gpone』記事参照)
(2015年04月23日『Moto.it』記事参照)


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MOTOGP 予選

順位No.ライダーマシンタイム
1 46 V.ロッシ ヤマハ 1'38.736
2 99 J.ロレンソ ヤマハ 1'38.858
3 93 マルク・マルケス Honda 1'38.891
4 4 A.ドヴィツィオーゾ ドゥカティ 1'39.580
5 25 M.ビニャーレス スズキ 1'39.581
6 41 A.エスパルガロ スズキ 1'39.588
7 26 ダニ・ペドロサ Honda 1'39.678
8 44 P.エスパルガロ ヤマハ 1'39.720
9 8 H.バルベラ ドゥカティ 1'39.742
10 35 カル・クラッチロー Honda 1'39.881
11 29 A.イアンノーネ ドゥカティ 1'40.054
12 76 L.バズ ドゥカティ 1'40.184
13 19 A.バウティスタ アプリリア 1'40.239
14 38 B.スミス ヤマハ 1'40.242
15 50 E.ラバティ ドゥカティ 1'40.292
16 68 Y.ヘルナンデス ドゥカティ 1'40.335
17 45 S.レディング ドゥカティ 1'40.595
18 6 S.ブラドル アプリリア 1'40.835
19 43 ジャック・ミラー Honda 1'40.968
20 51 M.ピロ ドゥカティ 1'40.985
21 53 ティト・ラバト Honda 1'41.039

『2016 ヘレスGP モトGP 予選トピックス』

★4月23日(土)、ヘレス戦 モトGPクラスの予選が行われた。
★ミシュランの技術スタッフ10名中5名が食中毒に倒れ、予選1の開始が遅れた。
★PP獲得はヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハファクトリー)の1分38秒736。今シーズン初PP。世界選手権キャリアでは62回目、最高峰クラスでは52回目のPP獲得。最後にPPを獲得したのは2015年アッセンGP(※同GPでは優勝もしている)。
昨日はT4セクターで苦戦していたが、今日はT3/T4セクターが好調。ペースも良好。ミシュランになってから予選が好調。
★2位はホルヘ・ロレンソ(+0.122、ヤマハファクトリー)。当初、3回のタイムアタックを予定していたが、欠陥タイヤにより2回目を断念。
リアに柔らかめだと若干苦戦するものの、固めを履くと極めて良い動きをしている。
★3位はマルク・マルケス(+0.155、ホンダファクトリー)。最速ながらも少々危うい感じで、タイムにヤマハ組のような安定感がない。セッティングがまだ最良ではない。
★ドゥカティ機はヘレスで常にリアのグリップ不足に苦しむが、今回はミシュランタイヤと言うことで更に苦戦。
4位はアンドレア・ドヴィツィオーゾ(+0.844、ドゥカティファクトリー)。かつてない作戦で、1回目のタイムアタックでリアに柔らかめを、2回目には固めを選択し、成功。
チームメイトのイアンノーネ選手は11位(+1.318)。
★予選1では、1位カル・クラッチロー(ホンダLCR)、2位ローリス・バズ(ドゥカティ・アヴィンティア)が予選2へ進出。
(2015年04月23日『Gpone』記事参照)
(2015年04月23日『Moto.it』記事参照)
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予選コメント

■バレンティーノ・ロッシ(予選1位)
「予選はとても苦戦し、多くの仕事をした。ミシュランのフィーリングはいい。戦闘力があると思うが、明日はロレンソとマルケスとのハードな戦いになる。ボクらもそこで戦えると思う」

■ホルヘ・ロレンソ(予選2位)
「予選ではリアタイヤにチャタリングが出た。3回目のアタックは2回目よりよかったから残念。ソフトタイヤで問題を抱えているが、明日はいいレースができ
ると思う」

■マルク・マルケス(予選3位)
「問題は二つの高速コーナーだ。ヤマハは高速コーナーがいい。ボクもプッシュしたけど、不可能だった。ヤマハの二人はとても手ごわいから目標はフロントロウを獲得することだった。彼らのペースについて行くことができなければ、表彰台に上がれれば、いい結果だと思う」

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MOTOGP 決勝。
『2016 ヘレスGP モトGP 決勝トピックス』
★4月24日(日)、ヘレス戦 モトGPクラスの決勝レースが行われた。
★優勝はヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハファクトリー)。今シーズン初PPで、初優勝。第1ラップからゴールまで首位を維持し、ロレンソ風の勝ち方。キャリア113回目の優勝。優勝は2015年シルヴァーストーン戦以来、久しぶり。
★2位はホルヘ・ロレンソ(ヤマハファクトリー)。レース中盤ではロッシ選手とのギャップを維持できていたものの、終盤、直線コースでマシンが滑りだしていた。
★3位はマルク・マルケス(ホンダファクトリー)。
★総合順位は1位マルク・マルケス(82ポイント)、2位ホルヘ・ロレンソ(65ポイント)、3位ヴァレンティーノ・ロッシ(58ポイント)、4位ダニ・ペドロサ(40ポイント)。
★スズキ組はアレイシ・エスパルガロが5位で、今シーズン初めてマーヴェリック・ヴィニャーレス(6位)より上位でゴールした。
★第10ラップでアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティファクトリー)が7位を走行中、技術トラブルによりリタイヤ。今のところタイヤトラブルが疑われている。連続3レースで本人に責任のないリタイヤ。
(2016年04月24日『Gpone』記事参照)
(2016年04月24日『Moto.it』記事参照)



■バレンティーノ・ロッシ(1位)
「パーフェクトな週末だった。金曜日からとてもうまく行った。バイクはファンタスティックで、全ての人たち、特にボクのチームクルーに感謝したい。レースはいいペースで、スタートもよかった。すばらしい勝利というのは今日のような勝利のことだと思う」

■ホルヘ・ロレンソ(2位)
「序盤のペースは決して速くはなかった。中盤はトップとの差をキープすることに集中したが、終盤にタイヤのスピニングが始まり、まるでウエットタイヤを履いているようだった。この点では残念。勝てると思っていたけど、スローダウンしなければならなかったんだ」

■マルク・マルケス(3位)
「レース序盤は昨日までと同じようなフィーリングがなかった。何度かクラッシュしかけたので、16ポイントを獲得できたことはチャンピオンシップを考えれば十分だと思う。チャンピオンシップをリードしているからね。もっといいレースができると期待していたけど、今日は不可能だった」


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