オールドレーシングカー談義

1950~1970年代のレーシングカー、その他のマシーンについて語り合うブログです

デルタウィングのルマン(7)

2012-06-17 | log・レーシングカー他

Nissanデルタウィングのルマン初走行
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Nissanデルタウィング、ルマン24時間レース公式テストを順調に走行
04/06/2012 - Journée Test − 24 Heures du Mans
Photo : Frederic GAUDIN - ACO/NIKON
第80回目を数えることしのルマン24時間レースに参戦を予定している最も近代的なレーサー、Nissanデルタウィングが、会場となる1周13.6kmの名門サルテサーキットで、初めての走行を行いました。イベントを主催するAOCが設ける、革新的な最新技術を披露する特別枠「ガレージ56」を適用して招待参加するNissanデルタウィングは、ドライバーのミハエル・クルム、本山哲、マリーノ・フランキッティのドライビングにより、この日54周を走破しました。
走行中、目立ったトラブルはなく、1周を除くすべての周回を1セットのミシュランスリックタイヤで走り切りました。途中、小雨が降った際には1周だけウェットタイヤを履きましたが、この日を通してタイヤを交換したのはこの一度だけでした。この日のベストラップタイムは、本山がマークした3分47秒980。コンセプト立案者のベン・ボウルビー率いるNissanデルタウィングのテクニカルチームは、レースオフィシャルが推奨する3分45秒というターゲットペースにも充分に届く範囲と考えています。
本山は1999年以来、クルムは2005年以来のルマン参戦となるため、この両名には本レースに参加するために10周の走行が義務づけられていました。しかし、本山は19周、クルムは24周と、両ドライバーは共にこの課題を難なくこなしました。プレイベントテストでは大部分の走行と開発を担ってきたマリーノ・フランキッティは、この日は11周のみを走行。チームは、本山とクルムのマシンへの慣熟に多くの時間を充てました。最初にステアリングを握ったのはクルム。その後、本山に交代して午前のセッションを終えました。午後はフランキッティから始まり、ウェットタイヤでの1ラップを含めた走行を行った後、再びクルム、本山とつないでこの日の走行を終えました。
「非常に有意義な一日となり、これだけの周回を走行できて本当によかったです。ウェットとなった1周を除き、全日を通して使用したミシュランタイヤは1セットのみ。本当に信じられませんね。今日、私たちにとって重要だったのは、マイケル(クルム)とサトシ(本山)がレース参加のために義務づけられた走行を達成することでしたが、これは問題なく突破しました。Nissanデルタウィングのプロジェクトに関わるひとりひとりが一丸となってくれて、本当にうれしいです。これまで大変な苦労を重ねてきましたが、今日の予定が順調に進みとても満足しています。このマシンをドライブするのをとても楽しみにしてきましたが、期待は裏切られませんでした。今日集めたデータをまとめて分析し、来週に向けてマシンをさらに改善できるように努めていきます」
車重も馬力も空気抵抗も、通常のプロトタイプの半分というユニークなNissanデルタウィングは、タイヤと燃料の使用量も格段に少なくなると予想されています。300馬力の1.6リットル日産DIG-Tターボエンジンを搭載するNissanデルタウィングは、専用に開発されたミシュランタイヤを履きますが、フロントのタイヤ幅は4インチです。
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オフィシャルの想定スピードで走れる目処が立ったみたいです。LMP1とLMP2の中間位のスピードという当初の目論見は達成されそうです。次に興味深いのは、燃費なのでしょうね。40リッターという他車の半分以下のタンク容量でどれだけ走れるか。ルマンの第1スティントで、どれだけの拍手喝采を浴びるかでこの車の出場目的は、半分以上達成されるのでしょうね。
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予選第1回目
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28 0 Highcroft Racing M. Franchitti / M. Krumm / 本山 哲 Delta Wing Nissan CDNT M 3:43.576 20

LMP1は、AUDIが速いが、TOYOTAも3秒落ちで続いている。結構やれるのじゃないでしょうか?。デルタウィングは、LMP2勢の真ん中だったみたい。LMP2のトップが3分39秒6ですから、やはり40秒は切って欲しいですね。そして、本レースで「驚異の燃費」を見たいですね。
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予選3回目
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29 CDNT Franchitti/Krumm/本山 哲 Highcroft Delta Wing Nissan 3:42.612

途中15位位まで進んだ時もあったみたいですが、コース上でひっかかったこともあったみたいです。
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予選最終
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29 0 Highcroft Racing Delta Wing Nissan CDNT 3:42.612 3 3:48.142 5 3:50.903 16 3:42.612

残念ながら、LMP2クラスの下位といったところ。LMP2の上位と同等位だと思ったのですが。三味線を引いているのかどうか。ブーストをいじる事はしなかったのかな。やはり、最初の興味は、第1スティントの燃費でしょうね。
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ふと思ったこと。'60年代位までは、小排気量車がビッグマシーンを打ち破ることが結構ありました。日本流に言えば、「牛若丸が弁慶をなぎ倒す」。西欧流に言えば、「ダビデがゴリアテを打ち破る」といったところでしょうか。そのころ代表的小排気量マシンと言えば、ポルシェ、LOTUS23、Brabham-BT8かな。下は、そういったレースの代表格。1965年のツーリストトロフィー(オウルトンパーク)で若き日のデニスハルムが、ビッグバンガーを打ち破って優勝した時のものです。


最近は、技術が成熟してきてなかなかこんなドンデン返しはありません。久し振りにそんなシーンを見せて欲しいですね。
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スタート前のルマンは、雨みたいです。デルタウィングの走り方を見ていると、水飛沫を両サイド(文字通り三角翼)から後部に吸い込んで良くリアに排出している様に見えます。余り水煙が立たないので、走り易いように見えるのですが。アンダーフロアーの効率は、かなり良さそう。(贔屓目かな)。
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スタート
     
     スタート直後のアキュラと童夢の接戦


     
     スタート後1時間半でピットへ
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トヨタTS030にヒットされてリタイア。

動画で見た限りでは、完全にトヨタに蹴っ飛ばされた様に見えましたが。


前輪、後輪共潰されてました。手助け出来ないオフィシャルの姿が興味深い。


予想通りとは云え、AUDIのパレードラップで終わろうとするルマン。

  


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