オールドレーシングカー談義

1950~1970年代のレーシングカー、その他のマシーンについて語り合うブログです

下町のボブスレー(7)

2013-04-11 | log・レーシングカー他

童夢が、何故ボブスレーに関わったかというと・・・

下町のボブスレー
         
         童夢がローラとコラボして以前作ったF3

ボブスレーの場合は、ノーズまで一体整形しているでしょう。でも形態的にはそっくり。ひょっとしてF3のモデルデータを基にしてボブスレーの形状データを作ったかも。ボブスレーのボデー下面への空気の流し方は、レーシングカーとは違った難しさがあるでしょうが。
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ラダーフレームに、F3流のボデーを被せたことが分かります。

分割線が見られるので、ノーズ部は別体カウルみたいですね。



 
昨年12月の全日本選手権女子2人乗りで優勝した「下町ボブスレー」
Photo By 共同 
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“下町ボブスレー”国際舞台へ 3月北米杯でデビュー

 日本ボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟の山本忠宏ボブスレー強化部長は18日、東京都大田区の町工場が中心になって製造した「下町ボブスレー」を3月8、9日の北米カップ(米レークプラシッド)で使用することを明らかにした。国際舞台でのデビュー戦となる。
 国際大会での使用にはボブスレーの形状などが国際連盟規定に合致することが必要で、国産第1号の「下町ボブスレー」は認可を受けていない。山本部長は国際連盟の担当者に現地で認可を受けることで、参加は可能と見ている。
 北米カップはワールドカップ(W杯)の下部大会で、昨年の全日本選手権男子2人乗りを制した鈴木寛選手(マネックス証券)黒岩俊喜選手(仙台大)組が出場する。
 日本連盟は大田区産業振興協会と協定を結び、来年のソチ冬季五輪で男子の使用を想定した2号機を開発する。北米カップではそのためのデータ収集もするという。
[ 2013年2月18日 19:56 ]
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順調みたいですね。
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下町ボブスレー国際大会デビュー
2013年03月07日(木) 18時04分25秒NEW !

2013年レイク・プラシッド アメリカズカップ第8戦・男子2人乗りボブスレーにて



鈴木寛選手と黒岩俊喜選手に乗っていただいた下町ボブスレーが国際大会でデビューしました!!
この日はボブスレーの長い歴史の中で日本製のマシンが世界の舞台に立つ記念すべき日です。



雪が雨に変わるという天候の中大会がスタート。
2本目はプッシュバーが下がらないというトラブルもありましたが
結果は僅差での7位!
下町ボブスレーは初の国際大会に出場し記録と歴史を残せました。

ホームページ------> ココ
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まずまずという事なんでしょうか。外野席の気楽な言い方からすれば、コンスタントに入賞、あわよくば表彰台ということですが。
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童夢でのCFD解析結果
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ノーズ部の解析結果
-------> ココ
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ボブスレーでも澱点があった方がスムーズに流れるということみたいです。当たり前と言えば当たり前?
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朝日新聞デジタル:「下町ボブスレー」国際連盟の審査合格 五輪使用に道 - スポーツ
2013年03月09日05時15分

ソチ五輪を目指し、国産ボブスレーの製作プロジェクトを運営する東京都の大田区産業振興協会は8日、「下町ボブスレー」が国際連盟の機体審査に通ったと発表した。日本代表選手が初の国産ボブスレーを同五輪で使用する可能性に道が開けた。
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しばらく気づかなかったので驚きました。
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2013年3月18日   東レ株式会社
株式会社童夢カーボンマジックの買収について

 東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:、以下「東レ」)はこのたび、自動車用途をはじめとする炭素繊維複合材料事業の拡大を図るため、レーシングカーの設計・製作を通じて自動車業界から高い評価を得ている童夢グループから、2013年4月に株式会社童夢カーボンマジック(本社:滋賀県米原市、社長:奥明栄、以下「DCM」)の全株式を取得し、100%子会社化することに合意しました。新社名は「東レ・カーボンマジック株式会社」を予定します。併せて、童夢グループのタイ生産子会社であるDome Composites (Thailand) Co., Ltd.(株式会社童夢コンポジット・タイランド、所在地:タイ王国チョンブリ県、社長:矢谷悟志、以下「DCT」)の株式の75%を取得し、子会社化します(新社名は「Carbon Magic (Thailand) Co., Ltd. .(カーボンマジック(タイランド)株式会社)」を予定)。
 DCMは、株式会社童夢(本社:滋賀県米原市、社長:鮒子田寛)のレーシングカー用CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic)部品の生産会社として1995年に設立されました。レーシング カー部品の設計・製作を通じて培った同社の設計技術力、試作提案力および高精度オートクレーブ生産技術は市場から高く評価されており、現在では自動車用途に留まらず、幅広い分野でCFRP部品を数多く生みだしています。
 タイの生産拠点であるDCTは、CFRP部品の量産工場として、2005年にタイの大手消費財関連 コングロマリットであるSahaグループとの合弁で設立されました。以来、オートクレーブ技術を核に、高品質の製品を競争力あるコストで量産し、着実に業容を拡大しています。
 東レは現在、名古屋事業場にある自動車・航空機分野向け総合技術開発拠点「A&Aセンター(Automotive & Aircraft Center)」の中核施設である「アドバンスドコンポジットセンター」と「オート モーティブセンター」を中心に炭素繊維複合材料製品の設計・製造技術および製品開発を行っています。また、欧州では2008年にRTM(Resin Transfer Molding)成形でCFRP部品を開発・生産しているACE Advanced Composite Engineering GmbH(所在地:ドイツ・インメンシュタット市、略称「ACE」)に資本参加するとともに、2011年にはダイムラーAGとCFRP製自動車部品を製造販売する合弁会社Euro Advanced Carbon Fiber Composites GmbH(所在地:ドイツ・エスリンゲン市、略称「EACC」)を設立して、自動車用途における炭素繊維複合材料サプライチェーンを強化・拡充してきました。今回のDCM買収により、CFRP部品の設計技術力が飛躍的に拡充され、当社の保有する各種CFRP成形技術との相乗効果により、お客様の要望に迅速に対応できる体制が強化されます。更に、アセアン地域の自動車産業の中心であり、政府が航空機関連産業の誘致を計画するタイに同地域で当社にとって初となる炭素繊維複合材料関連の生産拠点を確保することで、同地域の経済成長を取り込むと同時に、お客様に競争力のあるグローバルサプライチェーンを提案できる体制が整います。
 東レグループは今後も、グローバルに垂直統合型ビジネスモデルを展開してお客様にソリューションを提案・提供し、炭素繊維複合材料事業の更なる拡大を目指して参ります。
以上
<ご参考>買収対象会社の概要
1.株式会社童夢カーボンマジック

(1)事業内容 炭素繊維複合材料製部品および付属品の設計・製造
(2)設 立 1995年3月
(3)所 在 地 滋賀県米原市
(4)資 本 金 30百万円
(5)代 表 者 奥明栄
(6)従業員数 65名

2.Dome Composites (Thailand) Co., Ltd.

(1)事業内容 炭素繊維複合材料製部品および付属品の製造
(2)設 立 2005年9月
(3)所 在 地 タイ王国チョンブリ県シラチャ
(4)資 本 金 90百万THB
(5)代 表 者 矢谷悟志
(6)従業員数 70名
 

 童夢からのコメント------> ココ
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「へーそうだったんだ」というところでしょうか。順調に進んでいると見えていた童夢のカーボン事業を売ってしまうんだという驚きの決定でした。童夢のサイトを覗いてみると、林元社長の意向として、車作りに専念して自らの理想とする車を作って引退したい気持ちが強いみたいです。その為の布石として、昨年、鮒子田さんに童夢の社長職を譲っていた。幾らで買ったのか知りませんが、東レにとっても良い買い物だったのでは。いずれ、ゴードンマーレイのスポーツカーと下町のボブスレーが並んで東レの広報に登場するのでは。
 気になるのは、奥さんと矢谷さんの二人の社長さん。こういう買収劇の場合、元の社長さんがしばらく社長を続ける。そのうち買収した大企業から新社長が送り込まれるというのが、通例ですが・・・。 奥さんとしては、カーボン事業を更に育てたいのか、設計者に戻りたいのか、どうなんでしょう。
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