オールドレーシングカー談義

1950~1970年代のレーシングカー、その他のマシーンについて語り合うブログです

ラマの魅力

2009-02-28 | 航空宇宙

 フランス製のヘリコプターで、アエロスパシアルAS315Bラマというものがあります。初期のヘリコプターは、丸い透明のキャノピーにエンジン、トラス構造のパイプフレームがむき出し。トンボを連想させるもでした。その頃、ヘリコプターといえば、ベルでしたね。このラマも、10年前に生産中止なっています。しかし、長期間使用する航空機ゆえ、いまだ現役で使われています。1トンという同クラスのヘリコプターの2倍の吊り上げ能力を持つ。後継機のAS350Bと比べ、トラス構造ゆえの使い勝手の良さは、数字では表せない。というのが、パイロットの評価だそうです。どこかで聞いたことのある様な・・・・。ロン・トーラナックが、モノコック化の趨勢の中で平然と鋼管フレームを押し通していた時を思い起こします。カーボンモノコックが、普及、低価格化すれば、アルミモノコックは、姿を消すでしょう。しかし、鋼管フレームは?捨てがたい面がまだまだ・・・。FORDがGT40がリバイバルするにあたって、アルミのスペースフレームを採用した時は、驚きました。だって、GT40はスポーツレーシングカーのモノコック化の先頭に立っていたのですから。RADICAL-SR4が、スペースフレームを採用しているのも一つの見識では?
 ELISEのボンド接合のアルミシートシャシーとバードケージのスペースフレームと、BUGATTI TYPE35BのラダーフレームとELANのバックボーンを眺めながらバーボンを味わう・・・・趣味人というか、酔狂というか・・・。でも、好き物にはこたえられない幸せです。それにしても新しいシャシー構造は、極めて少数のデザイナーによって考案されているものだなーと思います。発想する際に、芸術的なひらめきが必要なのでしょう。

    
        アエロスパシアルSA315B ラマ



最新の画像もっと見る

コメントを投稿