「フォトギャラリー克＆孝」を更新しました。テーマは，「東信濃路の秋」(Photo by Takayuki Suzumura)です。
１０月上旬，台風１８号が東海地方を通り過ぎた日の午後，以前から計画していた“紅葉撮影の旅”に出かけた。２週間を越える車中泊の旅で，訪れた先は信州である。信州とは信濃の国の別名だから長野県のすべてと岐阜県の一部も信州に含まれることになる。今回の旅は，実際には長野県を中心に新潟県，群馬県，山梨県，岐阜県の５県にまたがっている。妻との二人旅で，紅葉の撮影とともに行く先々の温泉に浸かるのも旅のもうひとつの楽しみである・・・。
事前にネットで調べた紅葉の見頃を迎えている地域を順に回ったものの，１０月に入ってからの冷え込みが緩く，加えて台風の影響が重なって，例年より早いという予想に反して色つきが遅く地域によっては期待はずれのところもあった。春の桜の時期と同様に，自然を相手に最適な観賞時期にその地域を訪れるのは至難の業である。各地で出会った同好のカメラマン諸氏によれば，今年は全般的に色つきが悪いという。なお，小生が好んで利用しているネットは，“さわやか信州旅ネット～信州紅葉だより～”である。このＨＰは，過去２年間の実績が併記されており，内容が決め細やかで更新の頻度も高い。
訪れた地域を大きく分けると，東信濃路，志賀高原，北信濃路および乗鞍高原の４ブロックとなる。多くの地域は，昨年，一昨年の同じ時期に訪れているところである。今回，最初に訪れたのは，東信濃路に位置する白駒池や横谷渓谷を抱える八千穂高原（１０/９）と美ヶ原高原（１０/１０）で，後日，高ボッチ高原（１０/２０），八ヶ岳中央高原（１０/２１），巣栗渓谷（１０/２２），鹿教湯温泉（１０/２２）等を訪れた。白駒池は，例年どおり９月下旬から１０月上旬が見頃で既に時期を失している。横谷渓谷のおしどり隠しの滝や王滝はネットの予想が大きく外れ時期が早すぎた。高ボッチ高原と巣栗渓谷は撮影ポイントが多く，再度訪れたい場所である。
白駒池／長野県茅野市
志賀高原地域は，志賀高原（１０/1１，１２，１４，１９），奥志賀高原（１０/1１，１２），カヤノ平高原（１０/1２），雑魚川渓谷（１０/１１，1２），米子大瀑布（１０/1３），松川渓谷（１０/1４），それに例年紅葉時期が１０月下旬といわれている秋山郷（１０/1９）を訪れた。志賀高原の木戸池は，朝霧をカメラに収めようと日の出前から訪れる人も多く，場外取りが大変である。渋峠を訪れた日（１０/1２）の早朝は，深い霧が立ち込め視界はまったく利かず，雪模様の中，ナナカマドの枝に積もった雪景色を撮影するにとどまった。いうまでもなく標高が高い渋峠の紅葉は既に見頃を終えている。昨年に続いて２度目となる米子大瀑布は天候に恵まれ，早朝の光線の変化をカメラに収めることができた。一方，松川渓谷は，時期が早すぎまったくの期待はずれに終わったが，標高１５００ｍほどにある山田牧場周辺の紅葉は見頃を迎えていた。また，初めて訪れたカヤノ平高原や秋山郷は再度じっくり回りたい撮影場所である。
志賀高原 蓮池／長野県山ノ内町
乗鞍高原一の瀬地域（１０/１７）は，事前に耳に入っていた悪い情報ほどでなく，時期がやや遅い嫌いがあったものの小雨上がりの紅葉はそれなりに見応えがあった。三本滝は標高が高く，既に時期を失していた。乗鞍高原から白骨温泉へ向かう上高地乗鞍スーパー林道（１０/１７）は，丁度見頃を迎えており，思いがけず紅葉風景を満喫することができた。
乗鞍高原 一の瀬園地／松本市安曇
北信濃路地域は，鎌池・乙女峠（１０/15），鏡池・戸隠高原・奥裾花渓谷（１０/16），妙高高原（１０/1８）の各地を訪れた。昨年もそうであったが，鎌池と鏡池では日の出前後から三脚を据えるカメラマンが多く，その情熱には感服させられる。その多くは小生と同世代のシニア男女である。今回初めて訪れた奥裾花渓谷の紅葉は素晴らしく，その割にはカメラマンの姿もなく穴場的な存在といえようか。燕温泉（１０/1８）の紅葉は既に色褪せ始めていたが，温泉街の奥に位置する惣滝はまさに見頃を迎えており，満足のいく撮影ができた。
戸隠高原 鏡池／長野県戸隠村
旅の最後の締めくくりは，開田高原の紅葉を見ようと一日を割いたが，天候に恵まれ早朝の御岳をカメラに収めることができた。また，木曽温泉前を通る県道２０号開田三岳福島線沿いは，素晴らしい紅葉を見せてくれた。ここも再チャレンジしたいところである。
開田高原／長野県木曽町
また，今回訪れた温泉地は，蔦木温泉，長門温泉，扉温泉，湯田中温泉，野沢温泉，おぶせ温泉，須坂関谷温泉，小谷温泉，奥裾花温泉，白骨温泉，燕温泉，安曇野蝶ケ岳温泉，小淵沢温泉，和田宿温泉，鹿教湯温泉，布引温泉，御岳明神温泉等々数多くに上り，日によっては午前，午後の２回温泉で体を癒すこともあった。中でも特に印象に残っているのは，野沢温泉外湯めぐり，小谷温泉露天風呂，白骨温泉泡の湯，燕温泉黄金の湯等の情緒溢れる温泉地である。
なお，今回の旅は都合１８日間を要し，愛車の走行距離は２７５０ｋｍ，二人合わせて撮ったショットは１０００枚以上に上った。ショットの一部を，別途，小生のフォトギャラリーに順次掲載する予定である。
関連記事 フォトギャラリー ”東信濃路の秋”
フォトギャラリー ”志賀高原・秋山郷の秋”
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フォトギャラリー ”乗鞍高原の秋”
事前にネットで調べた紅葉の見頃を迎えている地域を順に回ったものの，１０月に入ってからの冷え込みが緩く，加えて台風の影響が重なって，例年より早いという予想に反して色つきが遅く地域によっては期待はずれのところもあった。春の桜の時期と同様に，自然を相手に最適な観賞時期にその地域を訪れるのは至難の業である。各地で出会った同好のカメラマン諸氏によれば，今年は全般的に色つきが悪いという。なお，小生が好んで利用しているネットは，“さわやか信州旅ネット～信州紅葉だより～”である。このＨＰは，過去２年間の実績が併記されており，内容が決め細やかで更新の頻度も高い。
訪れた地域を大きく分けると，東信濃路，志賀高原，北信濃路および乗鞍高原の４ブロックとなる。多くの地域は，昨年，一昨年の同じ時期に訪れているところである。今回，最初に訪れたのは，東信濃路に位置する白駒池や横谷渓谷を抱える八千穂高原（１０/９）と美ヶ原高原（１０/１０）で，後日，高ボッチ高原（１０/２０），八ヶ岳中央高原（１０/２１），巣栗渓谷（１０/２２），鹿教湯温泉（１０/２２）等を訪れた。白駒池は，例年どおり９月下旬から１０月上旬が見頃で既に時期を失している。横谷渓谷のおしどり隠しの滝や王滝はネットの予想が大きく外れ時期が早すぎた。高ボッチ高原と巣栗渓谷は撮影ポイントが多く，再度訪れたい場所である。
白駒池／長野県茅野市
志賀高原地域は，志賀高原（１０/1１，１２，１４，１９），奥志賀高原（１０/1１，１２），カヤノ平高原（１０/1２），雑魚川渓谷（１０/１１，1２），米子大瀑布（１０/1３），松川渓谷（１０/1４），それに例年紅葉時期が１０月下旬といわれている秋山郷（１０/1９）を訪れた。志賀高原の木戸池は，朝霧をカメラに収めようと日の出前から訪れる人も多く，場外取りが大変である。渋峠を訪れた日（１０/1２）の早朝は，深い霧が立ち込め視界はまったく利かず，雪模様の中，ナナカマドの枝に積もった雪景色を撮影するにとどまった。いうまでもなく標高が高い渋峠の紅葉は既に見頃を終えている。昨年に続いて２度目となる米子大瀑布は天候に恵まれ，早朝の光線の変化をカメラに収めることができた。一方，松川渓谷は，時期が早すぎまったくの期待はずれに終わったが，標高１５００ｍほどにある山田牧場周辺の紅葉は見頃を迎えていた。また，初めて訪れたカヤノ平高原や秋山郷は再度じっくり回りたい撮影場所である。
志賀高原 蓮池／長野県山ノ内町
乗鞍高原一の瀬地域（１０/１７）は，事前に耳に入っていた悪い情報ほどでなく，時期がやや遅い嫌いがあったものの小雨上がりの紅葉はそれなりに見応えがあった。三本滝は標高が高く，既に時期を失していた。乗鞍高原から白骨温泉へ向かう上高地乗鞍スーパー林道（１０/１７）は，丁度見頃を迎えており，思いがけず紅葉風景を満喫することができた。
乗鞍高原 一の瀬園地／松本市安曇
北信濃路地域は，鎌池・乙女峠（１０/15），鏡池・戸隠高原・奥裾花渓谷（１０/16），妙高高原（１０/1８）の各地を訪れた。昨年もそうであったが，鎌池と鏡池では日の出前後から三脚を据えるカメラマンが多く，その情熱には感服させられる。その多くは小生と同世代のシニア男女である。今回初めて訪れた奥裾花渓谷の紅葉は素晴らしく，その割にはカメラマンの姿もなく穴場的な存在といえようか。燕温泉（１０/1８）の紅葉は既に色褪せ始めていたが，温泉街の奥に位置する惣滝はまさに見頃を迎えており，満足のいく撮影ができた。
戸隠高原 鏡池／長野県戸隠村
旅の最後の締めくくりは，開田高原の紅葉を見ようと一日を割いたが，天候に恵まれ早朝の御岳をカメラに収めることができた。また，木曽温泉前を通る県道２０号開田三岳福島線沿いは，素晴らしい紅葉を見せてくれた。ここも再チャレンジしたいところである。
開田高原／長野県木曽町
また，今回訪れた温泉地は，蔦木温泉，長門温泉，扉温泉，湯田中温泉，野沢温泉，おぶせ温泉，須坂関谷温泉，小谷温泉，奥裾花温泉，白骨温泉，燕温泉，安曇野蝶ケ岳温泉，小淵沢温泉，和田宿温泉，鹿教湯温泉，布引温泉，御岳明神温泉等々数多くに上り，日によっては午前，午後の２回温泉で体を癒すこともあった。中でも特に印象に残っているのは，野沢温泉外湯めぐり，小谷温泉露天風呂，白骨温泉泡の湯，燕温泉黄金の湯等の情緒溢れる温泉地である。
なお，今回の旅は都合１８日間を要し，愛車の走行距離は２７５０ｋｍ，二人合わせて撮ったショットは１０００枚以上に上った。ショットの一部を，別途，小生のフォトギャラリーに順次掲載する予定である。
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