Vermont 徒然

米国Vermont州在住のCardiology Fellow(循環器科フェロー)のブログです。日々の出来事を徒然と...

Green Mountain Chamber Music Festival

2007-06-30 19:27:05 | Four Seasons in VT
 Green Mountain Chamber Music Festivalのコンサートを聞きに行って来ました。

 Burlingtonでも時々音楽系のイベントが開催されているのですが、今回はニューヨークのObuさんに音楽祭の情報を教えていただきました。Obuさんのご友人、で私も以前ニューヨークにいた時にJMSAのパーティーでお会いしたことのあるピアニストの方が演奏される、と言うことで普段はPeterもいるので余り音楽を聴きに行く機会もないのですが、演奏会に行って来ました。

 "Darkness and Light: Music of Robert Schumann"

というテーマでした。個人的にはピアノ(を聴くの)が好きなのですが、今回は、ピアノの響きに加えて、ピアノ、バイオリン、チェロの繰り出すハーモニーを堪能する事ができました。

 やはり、実際に演奏を聴くと演奏している人が演奏しているのを見れるし、演奏の迫力と言うのが感じられます。

 このコンサートシリーズ、あと4回開催されるようです。Vermont在住の方、もし興味がありましたら行ってみて下さい。

 写真はコンサートの会場(UVM Recital Hall)です。大学構内にリサイタルホールまであったことには驚きました。

2年間のリサーチ期間も終わり

2007-06-27 05:36:16 | 徒然と・・・
今週はリサーチ期間の最後の週。先週、先々週に書いた論文をボスがリバイズして帰ってくるのを待っているのだが、帰ってくるのは臨床に戻ってからになりそうな気がする。

気が付くと2年間のリサーチ期間がほぼ終わっていた。2年間、と言うのは結構長い期間であるが、リサーチ、と言う面から見ると、かなり短いと個人的には思う。最低2年はリサーチをしないと、結果を出すのは難しいのでは、とも思う。その意味では、2年間、は最低限の単位であると思う。この2年間で、とりあえず「トロポニン」が何で、どこにあるかわかったし、心臓がどうして収縮するか、に関して考えることも出来てよかったと思う。(もちろん、まだまだわからないことが多いけれど、この辺まででいい、と思うところまでは来れたと思う。)

さて、7月からは臨床トレーニングを開始するにあたっては、様々な変化が出ると思う。

まず、息子のデイケア。これまでは私が送り迎えを結構してきたが、Peterをデイケアに連れて行く時間が1時間早くなり、迎えに行くのも遅くなる予定。現在デイケアの後にPeterを見てくれる人(ベビーシッター)を探しているのだが、どうなるか。妻も研修医なので、当直ができるだけ重ならないようにしないといけない。

自分自身も、新しいことを日々学ぶことになるだろう。臨床、と言えば内科研修と同じであるが、全く新しい分野の研修である、と言った方が正しいだろうと思う。カテやエコー等、一般内科研修では深くは掘り下げなかったことを学ぼうとしているのだから。

そして、これまでの2年間の生活との決定的な違いは時間の流れだろう。リサーチは、論文投稿でもレビューしてもらうのに1ヶ月かかる気の長い出来事だ。これからは、毎日すべきことをする、という生活になるだろう。

楽しみ半分、不安半分だが、将来的に臨床力が必要であることには疑いの余地がないので、しっかりとした循環器科医になれるように精進したい。

Montreal-「桂」とMontreal Botanical Garden

2007-06-25 06:34:41 | Four Seasons in VT
 Montrealに、ニューヨーク在住の妻の従姉夫婦が来たので、Montrealに一泊二日で行って来ました。MontrealはBurlingtonから100マイル、2時間弱の距離で、Burlingtonから最も近い都会です。

 金曜日は日本食を食べに行きました。「桂」という地球の歩き方にも載っているお店。結婚5周年と言うことでお祝いにお寿司を食べてきました。モントリオールは結構都会なだけに、お寿司も結構おいしく、満足しました。(ちなみに、お寿司のおいしさはその都市の日本人の人口に比例するのでは、と私は勝手に思っています。)それなりにリーズナブルな価格で、味の方も満足できるレストランだったので帰り際にレストランの名刺をもらって帰ろうと思ってレストランの受付の人にお願いしたところ、驚いたことに、このお店は今月末に閉店してしまうとの事。板前さんが引退されるとの事でした。今度モントリオールに来たときは、また別の日本食のレストランを探さないといけません。

 土曜日はMontreal Botanical Gardenに行って来ました。以前私のラボで働いていた日本人の方が最近バーリントンを訪れた際、その方の奥様から、「今の時期はモントリオールのbotanical gardenが良いですよ」と聞いたので、早速行くことにしました。またまた、地球の歩き方によると、この植物園は、「ロンドン、ベルリンに次ぐ世界3番目の規模」との事。行く前の期待も非常に膨らみます。

 実際行ってみると、モントリオールはいい季節のようで、色々な花が咲いていました。「バラ園」もあり、バラも満開でした。私は余りバラがいつ咲く、という話には疎いのですが、妻が、「バラが咲いている期間は短いのよ」と言っていたので、きっと短いのでしょう。また、広い園内を散策したのは健康に非常に良かったです。余りにも広すぎて、途中園内を走っている「ミニトレイン」のお世話にもなりましたが…

 最後は、ラボの中国系のアメリカ人から教えてもらったチャイナタウンにあるチャイニーズレストラン、「Red Ruby」でおなか一杯になり、一路バーリントンへ戻りました。

 いつも通り満喫したMontreal。次回行くのはいつになるでしょう。写真は、植物園のバラです。 

後輩がVermontに

2007-06-21 19:49:55 | 徒然と・・・
 昨日はmatch dayでしたが、ニューヨークの内科研修(N program)の後輩がUVMにマッチしたそうです。
 純粋に驚きました。
 これだけ広いアメリカで、(日本人に馴染みの薄い)Vermont州に来る、というのはきっと何か縁があるのでしょう。これから彼もGreen Mountain CoffeeやBen & Jerry'sのファンになるに違いありません。来年の7月にVermontに来るとのこと、今から楽しみです。彼と彼の一家がVermontを気に入ってくれると良いのですが…

 昨日のマッチでフェローの行き先が決まった先生方、おめでとうございます!

 

静かな仕事場、今日はmatch day

2007-06-21 00:30:20 | Cardiology
 今日は仕事場が静かです。一緒に臨床側に行く同僚は最後の10日間休みを取るそうです。次に彼に会うのは7月に病院で、です。
 もう1人の同僚Davidは今日帝王切開でお子さんが生まれるそうで、今日から産休(paternal leave)です。逆子(breech)だそうで、予定帝王切開(elective C-section)だそうです。うまく行っているといいですが。

 私はボスが今日休暇から帰ってくるのでボスと話し合いたいなあと思いながらリサーチ期間のまとめをしています。

 このように普通の一日を過ごしていたところ、循環器の秘書さんが他の所用でラボに電話をかけてきました。用件が終わり、四方山話となったところ、今日が「match day」だ、と言っていました。今日の正午に、来年から来るフェローが決まるそうです。秘書さんがどきどきしている様子が電話口からも伝わってきました。アプリカントとしても、自分の進路には非常にどきどきしていましたが、フェローを取るプログラム側からも、どのようなフェローが来るか、はやはりどきどきするものです。
 私自身も、来年は今回のmatchで決まるフェローと働くことになるので、いいフェローが来てほしい、と心底思います。さあ、どうなるのでしょうか。私もどきどきしてきました。

緑がきれいな季節

2007-06-15 19:43:53 | Four Seasons in VT
 今日も季節の話を。Vermontでもさすがに緑がきれいになってきて、初夏の陽気、と言ったところです。

 周りの人も今の季節を楽しんでいるようです。

 写真は青々と茂った木と空です。

 とても良い天気でした。

いい天気

2007-06-12 10:27:34 | 徒然と・・・
 6月も半ばになり、Vermontでもいい天気が続いています。最高気温は85度(摂氏30度)くらいまで上がり、良い季節であることを実感しています。
 Vermontと言えば紅葉が有名なのですが、Vermont在住の人は冬が長いからか、夏を楽しむ人が多いです。休みを夏に取る人も多いです。

 写真は構内の建物と「緑」です。

 四季を感じられるのはうれしいものです。

UVM Reunion

2007-06-09 19:30:18 | 徒然と・・・
 UVM Reunion(同窓会)の季節がやってきました。このReunion、卒業後5年、10年、、、後の卒業生が同窓会に来るようになっているようです。今年は2007年なので2002年卒業、1997年、、、、、、1957年、1952年、、、の卒業生が来ることになっているようです。

ひたすらまとめ

2007-06-08 05:51:28 | 徒然と・・・
 今週は(今週も)過ぎるのが早い。あっという間に金曜日だ。月曜日からずっと論文書き。来月から臨床トレーニングに戻るのでそれまでに全て終わらせたい、と思っていたが、それは無理な相談ですね。とはいうものの、何とか区切りのいいところまで進めておきたいものです。

時差ぼけ、車の故障、停電、「流れる星は生きている」

2007-06-03 17:53:16 | 徒然と・・・
 無事にVermontに帰ってきてから早1週間になろうとしています。我が家では、翌日から皆通常業務に戻りました:妻は仕事、Peterはデイケアへ、私も仕事に。
 皆、時差ぼけが1週間続きました。特にひどかったのはPeter。朝とても早く起床(2時半から4時)、元気に遊び、デイケアに行く頃には眠くなり、デイケアでは遊んでいる途中もうつらうつらしていたそうです。
 そうこうしているうちに、車が故障。車がオーバーヒーティングになってしまったので、直接スバルに持っていって直してもらいました。修理代は少し高くつきましたが、修理後は以前よりかなり調子がよさそうなので直した甲斐があったものです。
 盛りだくさんの1週間が終わってほっとしていた土曜日の朝、今度はうちのあたり一帯で停電がありました。停電に関連して、火災報知器がしっかり働いていないこともわかり、こちらも来週直してもらう予定。

 さて、「流れる星は生きている」藤原てい著、を読みました。最近は藤原正彦の本をよく読んでいて、以前、といってもかなり昔には新田次郎の本も読んでいたので、藤原正彦の母の著書も読んでみたいと以前から思っていたのですが、今回帰国して生協で本を漁っていた際に幸運にも見つけることが出来ました。
 本は藤原一家(母と3人の子)の満州からの引き揚げのノンフィクション。まさに「命がけ」の脱出行。帰ってくる行程、ある意味極限状態での人と人との関係、または人間性が描写されていました。
 著者の他の人々との交流によって起こった心の移ろい、またその基となる芯の強さも文章からあらわれていました。
 読み終わって、如何に終戦後、戦時中に勝るとも劣らない惨劇が続いていたか、また極限状態での人々の心理、行動というものを学んだ気がしました。また信じられないのは、このストーリーはノンフィクションである、ということです。

 そういえば、日本では本をいくらか買い込んできました。「新渡戸稲造論集」なるものも購入したので、今から新渡戸稲造がどのようなことを考えていたのか読むのも楽しみです。