槍ヶ岳(春山例会山行)
2014年5月3日~5日 参加者:S原、Nami、S藤(お試し)
例会山行で槍ヶ岳に行って来ました。当初は南岳西尾根から稜線に出て、槍まで縦走しようと計画しましたが、3日間のうち晴れるのは中日のみの予報だったので、槍平から飛騨沢からの往復に変更しました。
<槍山頂にて>
5月3日 晴れ後雨 新穂高温泉-槍平
新穂高の無料駐車場に車を置き、計画書を警備隊詰所に提出して入山。右俣沿いの林道は3年ほど前に来た時よりも雪が少なく、フキノトウがあちこちに顔を出している。
穂高平付近でいきなり「ドーン」と音がして、3人で顔を見合わせる。「雪崩?」にしては雪の崩れる音がしない・・・おかしいと思いつつ小屋に至り小休。と、今度は揺れを伴って再び山鳴り・・・「地震だ」 たまたま居合わせた他Pがラジオや携帯で「震度3、震源はこの付近」と情報をくれる。
特に周りの山々に異変もないので、一旦前進することに。途中、何度か山鳴りと揺れを感じたので念のためヘルメットをかぶって歩くことにした。白出沢出合から雪道となり、夏道沿いにつけられたしっかりしたトレースを辿る。樹林帯のトラバース道を行くと滝谷出会い。デブリが山になっているが流れも出ていた。
<滝谷出会いの橋>
この後、急に雲が出て来て槍平に着く頃には今にも降り出しそうな雲行き。小屋下流の樹林帯に設営。この後タイミング良く雨となり、夜まで降り続いた。
5月4日 晴れのち曇り
夜半に満天の星となり、本日は快晴。
<槍平のテント村> <北穂から涸沢岳>
歩き出してしばらくすると稜線に日が当たり、ピンク色に染まる。
<飛騨沢を登る>
飛騨沢につけられたトレース、といっても早朝でカチカチに凍っており、アイゼンを効かせて快調に登高する。前後に何Pも登っており、目印に赤布のついたポールも立てられている。最後は急登、そこをクリヤすると飛騨乗越。
<肩にて> <槍山頂にて>
山荘前には20~30人の人がおり、槍沢を見下ろすと点々と人が登ってくるのが見え、人気の高さをうかがい知る。ザックを小屋前にデポし、空身で山頂へ。途中順番待ちもあり、結局往復に1時間ほどかかった。快晴の山頂からの眺めはやはり格別。北鎌を見下ろしたが、人影は見えず。硫黄尾根も見えたが、雪が少なそうに見えた。
山頂からの下りは急なハシゴ・岩場・雪壁で、前爪の無いアイゼンでは無理、また慣れない人もやはりこの時期には穂先に登るのは止めた方が良い。
<大喰岳にて> <西尾根を下る>
肩の小屋に降り、時間も早いので大喰岳へ登り、サブルートの西尾根を下る。上部はすっきりした小広い雪尾根、中間部は易しい岩稜、下部は急雪壁。飛騨沢の状態が悪い時に使われる尾根だが、特に下部の急雪壁は雪崩の可能性がありルート取りは注意を要す。この頃から急に雲が出て、天候悪化を感じさせる。天気は半日しかもたなかったが、久々の春山らしい快晴の稜線歩きができラッキーだった。
<雪の上にモグラ>
飛騨沢に降り立ち、朝来たトレースを辿り、槍平へ。途中、どうしたものかモグラが雪の上をちょこちょこ歩いていた。
5月5日 雪のち曇り時々雨
薄明るくなる頃に起床、食事しているうちにぱらぱらと雪が降り出す。かなりの降りだが、雨ではないので撤収もラク。おととい来た道を下るが、幸い雨も止み、淡々と雪道を歩く。白出沢出合から林道を歩くが、県警のヘリコプターが飛び回っている。「何かあったか?」と思ったが、下山後、涸沢岳西尾根で事故があったと知る。
<スープスパ朝食>
穂高平からショートカット道を歩くと、ショウジョウバカマが沢山咲いていて、春を感じた。
<ショウジョウバカマ>
新穂高温泉で立ち寄り湯に入り汗を流し、帰途に着いた。
当初計画のルートは断念したものの、不安定な天気の合間の晴れ間を有効に活用できた良い山行でした。25年ぶりの槍頂上、もう一度雪の北鎌に行っても良いかな、とも思いました。
2014年5月3日~5日 参加者:S原、Nami、S藤(お試し)
例会山行で槍ヶ岳に行って来ました。当初は南岳西尾根から稜線に出て、槍まで縦走しようと計画しましたが、3日間のうち晴れるのは中日のみの予報だったので、槍平から飛騨沢からの往復に変更しました。
<槍山頂にて>
5月3日 晴れ後雨 新穂高温泉-槍平
新穂高の無料駐車場に車を置き、計画書を警備隊詰所に提出して入山。右俣沿いの林道は3年ほど前に来た時よりも雪が少なく、フキノトウがあちこちに顔を出している。
穂高平付近でいきなり「ドーン」と音がして、3人で顔を見合わせる。「雪崩?」にしては雪の崩れる音がしない・・・おかしいと思いつつ小屋に至り小休。と、今度は揺れを伴って再び山鳴り・・・「地震だ」 たまたま居合わせた他Pがラジオや携帯で「震度3、震源はこの付近」と情報をくれる。
特に周りの山々に異変もないので、一旦前進することに。途中、何度か山鳴りと揺れを感じたので念のためヘルメットをかぶって歩くことにした。白出沢出合から雪道となり、夏道沿いにつけられたしっかりしたトレースを辿る。樹林帯のトラバース道を行くと滝谷出会い。デブリが山になっているが流れも出ていた。
<滝谷出会いの橋>
この後、急に雲が出て来て槍平に着く頃には今にも降り出しそうな雲行き。小屋下流の樹林帯に設営。この後タイミング良く雨となり、夜まで降り続いた。
5月4日 晴れのち曇り
夜半に満天の星となり、本日は快晴。
<槍平のテント村> <北穂から涸沢岳>
歩き出してしばらくすると稜線に日が当たり、ピンク色に染まる。
<飛騨沢を登る>
飛騨沢につけられたトレース、といっても早朝でカチカチに凍っており、アイゼンを効かせて快調に登高する。前後に何Pも登っており、目印に赤布のついたポールも立てられている。最後は急登、そこをクリヤすると飛騨乗越。
<肩にて> <槍山頂にて>
山荘前には20~30人の人がおり、槍沢を見下ろすと点々と人が登ってくるのが見え、人気の高さをうかがい知る。ザックを小屋前にデポし、空身で山頂へ。途中順番待ちもあり、結局往復に1時間ほどかかった。快晴の山頂からの眺めはやはり格別。北鎌を見下ろしたが、人影は見えず。硫黄尾根も見えたが、雪が少なそうに見えた。
山頂からの下りは急なハシゴ・岩場・雪壁で、前爪の無いアイゼンでは無理、また慣れない人もやはりこの時期には穂先に登るのは止めた方が良い。
<大喰岳にて> <西尾根を下る>
肩の小屋に降り、時間も早いので大喰岳へ登り、サブルートの西尾根を下る。上部はすっきりした小広い雪尾根、中間部は易しい岩稜、下部は急雪壁。飛騨沢の状態が悪い時に使われる尾根だが、特に下部の急雪壁は雪崩の可能性がありルート取りは注意を要す。この頃から急に雲が出て、天候悪化を感じさせる。天気は半日しかもたなかったが、久々の春山らしい快晴の稜線歩きができラッキーだった。
<雪の上にモグラ>
飛騨沢に降り立ち、朝来たトレースを辿り、槍平へ。途中、どうしたものかモグラが雪の上をちょこちょこ歩いていた。
5月5日 雪のち曇り時々雨
薄明るくなる頃に起床、食事しているうちにぱらぱらと雪が降り出す。かなりの降りだが、雨ではないので撤収もラク。おととい来た道を下るが、幸い雨も止み、淡々と雪道を歩く。白出沢出合から林道を歩くが、県警のヘリコプターが飛び回っている。「何かあったか?」と思ったが、下山後、涸沢岳西尾根で事故があったと知る。
<スープスパ朝食>
穂高平からショートカット道を歩くと、ショウジョウバカマが沢山咲いていて、春を感じた。
<ショウジョウバカマ>
新穂高温泉で立ち寄り湯に入り汗を流し、帰途に着いた。
当初計画のルートは断念したものの、不安定な天気の合間の晴れ間を有効に活用できた良い山行でした。25年ぶりの槍頂上、もう一度雪の北鎌に行っても良いかな、とも思いました。
有難う御座いました。