赤岳主稜
3月5日 曇り~霧 参加者:S原、F見、T嬢
赤岳主稜に行ってきました。
あまり天気は良くありませんでしたが、逆に他にパーティーがおらず、貸切りで登ることができました。
美濃戸までの林道は雪も少なく、車で順調に入ることができた。赤岳山荘の駐車場は土曜日の朝であることもあり半分くらいの入り。
装備を整え6時過ぎには出発。山道に入ると凍りついた雪に足を取られるが、うっすら雪も乗っておりアイゼンをつけるほどでもない。
行者小屋に9時前に着き、稜線を見るとガス。風はそれほどでもなく雪もちらちら舞う程度なので文三郎道を取りつきに向かう。雪も増え、滑りやすくなってきたので途中でハーネス・アイゼンを付け、一般道からトラバースして10時過ぎに取付きへ。
主稜には取付いている人はいない様だったが、誰かショルダーを登っていたのだろうか、左からコールが聞こえていた。今回は同行の二人とも主稜は初めてなのでS原が全てリード。1P目、チョックストーンを越えるところが核心部だが、T嬢さん少し苦労した様だが、後はスムーズに登れ、F見さんは終始余裕で登っていた。途中、ガスで視界が数十メートルしか無いが、文三郎道を行く登山者の声がよく聞こえる。
<ガスガスの中の登攀>
雪も少なめの上降雪直後では無い為、要所のペツルのビレーポイントは全て容易に見つけることができた。ガイドさんありがとう。二人ともまだあまり登攀に慣れていないので、ビレーポイントでしつこくセルフビレイ他、基礎的な指導をする。今日は中間の岩稜部分も念のため全てスタカットで登り、上部岩壁へ。
上部岩壁3Pを登り4時間弱・14時前に登攀終了。ロープをたたんで頂上へ向かうが、ガスで視界もなく人影もまばらだが、さすがは赤岳、入れ替わりで登ってくる人が多い。
下りは文三郎道に取るが、日本海の低気圧に吹き込む南風で、いつもの正面から吹き付ける西風が無くありがたい。下るにつれガスが切れ、青空まで覗くようになり、登ってきた主稜も望まれ、数人Pが登っているところが見えた。また、遠望すると、主稜の左のルンゼの滝はベルグラ状、右側の滝はもう少しで届く位の発達が見られた。
<文三郎道から主稜>
行者小屋15時、凍った道を結局美濃戸までアイゼンを付けたまま下り、美濃戸17時着。
赤岳山荘の駐車場で、南沢大滝アイスクライミングを終えて下山していた会員のU山さん・岩ひばりさんと行き逢うことができた。
終始、お二人に頼りきりだったので、自分もできることを増やしていかねばと思いました(><)