2016年末、12月28、29日に霞沢岳西尾根に行ってきました!
参加者・S原、I間、N原(試)、T嬢
T嬢にとって霞沢岳は5年前、他会の越年登山で明神~徳本峠から向かってラッセル敗退した場所。今回はバリエーションルートで挑戦し、無事登頂できて感激でした!
〈すごい強風の中記念撮影〉
【28日、小雪のち晴れ】
前日27日は諏訪の平で大雨。この雨が北アルプスでどれほど雪を積もらせているか不安になりながら、午前6時に茅野市役所集合。坂巻温泉に車を駐車して(1日600円)それぞれ20キロ程の荷物を持って午前8時ころ出発。釜トンまで約2キロの道のりを歩く。
釜トン前ではこの日から長野県警の登山相談所が始まっていて、登山計画書を見られる。素性を話すと、「自分去年まで茅野署にいました」という隊員が。よくよく思い出したら、去年茅野署にいたN君でした。前日の雪がどんな状況か情報がないので帰りに教えてと求められる。
釜トンと、この年に完成したばかりの上高地トンを抜け、松本砂防工事事務所案内看板を右に入って少し進み、頭上に送電線が通る左側の急斜面が取り付き。フィックスロープが張ってありました。ここでこの日活躍すると用意したテムレスを装着!前方に先行者なし!よしラッセル行くぞ!・・・あれ?ぜんぜん雪がないなあ?雪ではなく、笹薮ラッセル状態の急登を行く。。。
〈ラッセル戦闘体制装備完了!〉
〈背丈まであったのは雪ではなく、笹薮だった・・・〉
昨夜は雨+雪だったようで、うっすらつもった雪の下はツルツル。しばらくアイゼンなしでしたが、笹薮を抜けたあたり、T嬢にはつるつる滑っていよいよ厳しくなってきたのでアイゼン装着。それでも木の根っこなどに苦戦。
〈一番元気はN原さん。T嬢は一箇所変な根っこをつかんで滑り、少しカッパ破けた・泣〉
数箇所吹き溜まりでひざ丈くらいの積雪がありましたが、I間さんがパワフルに切り開いてくださりありがたかったです。予定ではジャンクションの2200メートルに幕営でしたが、雪がないため2300メートル付近まで進んでテントを張りました。
まだ時間は午後1~2時。水をつくって中で早速宴会。登っている最中は小雪が舞っていましたが、午後には青空が覗き、夕方には神々しい夕日を見ることができました。夕食はS原さん用意のとんこつ味噌鍋。肉たっぷりで、元気が出ました!
【29日、晴れのち小雪】
午前4時起床、マルタイラーメンを食べて装備を整え、午前6時出発。
1時間ほどで森林限界に達し、2500メートル付近で核心とされる岩場が前方に現れる。岩場にはフィックスが張ってありましたが、ザイルを1ピッチ分使用。リードはI間さん、ビレイはN原さん。その先はナイフリッジ状で、フィックス張りました。リードはN原さん、ビレイはS原さん(T嬢何も出来なくてすみません。。。)。短い阿弥陀南稜+赤岳主稜のようなイメージでした。
〈余裕のI間さん〉
〈上から見るとすごい高度ですね〉
〈ナイフリッジ状の場所をフィックス張って進む〉
その後はなだらかな雪稜をひたすら歩くのみ。吹き溜まりで膝上までズボズボだったので、ワカンを装着。移動性高気圧による強風に耐えながら進んで午前8時半ころ山頂でした。
〈この時すごい強風で頬が痛かった〉
この頃には穂高連峰も顔を出し、見事な雲海と絶景。ただ強風であったため、握手をして写真を撮ったら早々に下山でした。
〈滝のように流れていた雲海の松本側と、雲から顔を出した穂高連峰側〉
先ほどの岩場は懸垂下降。自分は手袋をつけたまま器具の操作が上手く出来ないとわかったので、もっと練習しようと思いました(ーー;)
テント場に戻って荷物を整理、下山に取り掛かります。。。が、今回の最大の核心部は急斜面の下山でした。雪が付いていれば歩きやすいかもしれないですが、雪氷と根っこむき出しの中途半端さに一歩一歩が慎重になり苦労しました。ここまで誰とも会いませんでしたが、下山中2パーティーとすれ違う。下山後はホッと一息、午後1時に釜トンを出て状況を県警に報告、坂巻温泉に入って午後4時半ころ茅野市役所に戻りました。
雑感です。
なだらかでひたっすら長かった徳本峠側に比べると、西尾根は急登でアプローチが短い印象。
〈2011年の時の写真。K西さんら5人でアタックもK1前で敗退でした。この時に比べると、雪は本当に少なかったです〉
以前ラッセルを経験していたこともあったので、この日のために12月に入って蓼科山、富士山1~7号目(雪訓)、天狗岳とトレーニング積んで備えてきました。それでもやっぱり急登にハーハーヒーヒー、本当にラッセルだったらどうだったろうと思いました(><)さらに下山に変な力を使ったせいか、後日しばらく超筋肉痛に悩まされました。
それでも「いつか、いつか」と思っていた山に行く機会に恵まれて無事登頂でき、とても嬉しかったです。これも皆様のおかげと、本当にありがとうございました。
参加者・S原、I間、N原(試)、T嬢
T嬢にとって霞沢岳は5年前、他会の越年登山で明神~徳本峠から向かってラッセル敗退した場所。今回はバリエーションルートで挑戦し、無事登頂できて感激でした!
〈すごい強風の中記念撮影〉
【28日、小雪のち晴れ】
前日27日は諏訪の平で大雨。この雨が北アルプスでどれほど雪を積もらせているか不安になりながら、午前6時に茅野市役所集合。坂巻温泉に車を駐車して(1日600円)それぞれ20キロ程の荷物を持って午前8時ころ出発。釜トンまで約2キロの道のりを歩く。
釜トン前ではこの日から長野県警の登山相談所が始まっていて、登山計画書を見られる。素性を話すと、「自分去年まで茅野署にいました」という隊員が。よくよく思い出したら、去年茅野署にいたN君でした。前日の雪がどんな状況か情報がないので帰りに教えてと求められる。
釜トンと、この年に完成したばかりの上高地トンを抜け、松本砂防工事事務所案内看板を右に入って少し進み、頭上に送電線が通る左側の急斜面が取り付き。フィックスロープが張ってありました。ここでこの日活躍すると用意したテムレスを装着!前方に先行者なし!よしラッセル行くぞ!・・・あれ?ぜんぜん雪がないなあ?雪ではなく、笹薮ラッセル状態の急登を行く。。。
〈ラッセル戦闘体制装備完了!〉
〈背丈まであったのは雪ではなく、笹薮だった・・・〉
昨夜は雨+雪だったようで、うっすらつもった雪の下はツルツル。しばらくアイゼンなしでしたが、笹薮を抜けたあたり、T嬢にはつるつる滑っていよいよ厳しくなってきたのでアイゼン装着。それでも木の根っこなどに苦戦。
〈一番元気はN原さん。T嬢は一箇所変な根っこをつかんで滑り、少しカッパ破けた・泣〉
数箇所吹き溜まりでひざ丈くらいの積雪がありましたが、I間さんがパワフルに切り開いてくださりありがたかったです。予定ではジャンクションの2200メートルに幕営でしたが、雪がないため2300メートル付近まで進んでテントを張りました。
まだ時間は午後1~2時。水をつくって中で早速宴会。登っている最中は小雪が舞っていましたが、午後には青空が覗き、夕方には神々しい夕日を見ることができました。夕食はS原さん用意のとんこつ味噌鍋。肉たっぷりで、元気が出ました!
【29日、晴れのち小雪】
午前4時起床、マルタイラーメンを食べて装備を整え、午前6時出発。
1時間ほどで森林限界に達し、2500メートル付近で核心とされる岩場が前方に現れる。岩場にはフィックスが張ってありましたが、ザイルを1ピッチ分使用。リードはI間さん、ビレイはN原さん。その先はナイフリッジ状で、フィックス張りました。リードはN原さん、ビレイはS原さん(T嬢何も出来なくてすみません。。。)。短い阿弥陀南稜+赤岳主稜のようなイメージでした。
〈余裕のI間さん〉
〈上から見るとすごい高度ですね〉
〈ナイフリッジ状の場所をフィックス張って進む〉
その後はなだらかな雪稜をひたすら歩くのみ。吹き溜まりで膝上までズボズボだったので、ワカンを装着。移動性高気圧による強風に耐えながら進んで午前8時半ころ山頂でした。
〈この時すごい強風で頬が痛かった〉
この頃には穂高連峰も顔を出し、見事な雲海と絶景。ただ強風であったため、握手をして写真を撮ったら早々に下山でした。
〈滝のように流れていた雲海の松本側と、雲から顔を出した穂高連峰側〉
先ほどの岩場は懸垂下降。自分は手袋をつけたまま器具の操作が上手く出来ないとわかったので、もっと練習しようと思いました(ーー;)
テント場に戻って荷物を整理、下山に取り掛かります。。。が、今回の最大の核心部は急斜面の下山でした。雪が付いていれば歩きやすいかもしれないですが、雪氷と根っこむき出しの中途半端さに一歩一歩が慎重になり苦労しました。ここまで誰とも会いませんでしたが、下山中2パーティーとすれ違う。下山後はホッと一息、午後1時に釜トンを出て状況を県警に報告、坂巻温泉に入って午後4時半ころ茅野市役所に戻りました。
雑感です。
なだらかでひたっすら長かった徳本峠側に比べると、西尾根は急登でアプローチが短い印象。
〈2011年の時の写真。K西さんら5人でアタックもK1前で敗退でした。この時に比べると、雪は本当に少なかったです〉
以前ラッセルを経験していたこともあったので、この日のために12月に入って蓼科山、富士山1~7号目(雪訓)、天狗岳とトレーニング積んで備えてきました。それでもやっぱり急登にハーハーヒーヒー、本当にラッセルだったらどうだったろうと思いました(><)さらに下山に変な力を使ったせいか、後日しばらく超筋肉痛に悩まされました。
それでも「いつか、いつか」と思っていた山に行く機会に恵まれて無事登頂でき、とても嬉しかったです。これも皆様のおかげと、本当にありがとうございました。
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