初冬の爺ヶ岳
2013年11月16日~17日 参加者:S原・I原
ここのところ山から雪便りが届いているので、今シーズン初めての雪山山行を計画。
降ったばかりの新雪に北アルプスは真っ白になっていました。
16日 晴れ 茅野6時-扇沢橋7時半-八つ見ベンチ8時半-種池小屋13時
扇沢橋横の駐車スペースに車を停め、柏原新道を歩きはじめる。他に車が1台停まっているが、夏のにぎわいが嘘の様。
樹林中のつづら折りの道を登るうちに雪を踏むようになり、種池小屋の見える辺りではヒザ位までの積雪となる。
念の為ワカンも持ってきたが、先行者のトレースがしっかりついており、ラクに登らせてもらった。
針ノ木はじめスバリ・赤沢岳など対岸の主脈が真っ白にそびえ、見事。針ノ木雪渓方面はノドの下は露岩が出ており、スキーにはまだ早そうな状況に見える。
この日はトレースはあるが天気が良い為、日に照らされると汗をかくほど。
上部のガレ場を慎重に通過、小屋直下の急登部は深い所で腰くらいまでの積雪。小屋前で先行の単独行者に行き合い、トレースのお礼を言う。
彼は日帰りなので、時間切れでここで帰るとの事。積雪は小屋付近で50センチほどか。
小屋の横に設営、のんびりと水つくりをしながら一杯はじめる。時々ガスがかかるが概ね良い天気で、暖かい。
結局二人で冬定番のI原おでんをつまみに延々飲んでしまい、持ち上げたアルコールを飲みつくしたところでお開き。
17日 晴れ 種池小屋6時-爺ヶ岳南峰7時半-種池小屋撤収9時-扇沢橋12時-茅野2時半
快晴微風、満月でテントの中も明るい静かな一夜だった。4時半起床、うす暗い中、6時にワカンを付けて頂上を目指す。
小屋からすぐヒザ上までのラッセルとなり、交替でトップを行く。次第に夜が明け、ピンク色に染まった峰々が美しい。
雲一つない中、行く手の左にべったりと雪を付けた鹿島槍が赤く染まり、振り返るとこれもピンクの剣岳、右後方には針ノ木、遠く右に槍穂高、そして右前方に小さく富士山まで。
この眺めが見れただけでも、ここまで来た甲斐があったというもの。
ピーク付近ではさすがにラッセルは浅くなったが、最後までワカンをつけたまま登り、今回はアイゼンの出番は無かった。
南峰でも風はそれ程強くなくゆっくりした後、種池に戻る。
テントを撤収後下山、来た道を戻るが単独登山者三、四人とすれ違う。初冬とはいえ、皆さん見るからに軽装で雪山に行くには如何なものか、と感じる。
天気も良く暖かく、尾根も下部まで下ると、雪は大分融けていた。
柏原新道は登りやすい登山道だが、これ以上雪が積もると斜面につけられたトラバース道だけに雪崩の危険性が高い。今シーズンはこの道の利用は今回くらいまでと思われます。
天気も良く、写真を見てるだけで気持ちが高揚
します!!
2日とも天気良く、恵まれた雪山山行でした。