エステティシャンの皆様へ

　　　　　　　　　　　　　　　今日の格言
　　　　　　　　　　　　　『視点を換えてみる』

　本日のお勧め

聴雨・蛍―織田作之助短篇集 (ちくま文庫) 織田 作之助,大川 渉 筑摩書房 このアイテムの詳細を見る

『蛍』舞台は幕末、秘めたる過去、女の半生、魅かれます。
僕は小学生の時に、天王寺で迷子になったのですが？
周りの雰囲気の明るくさで、不安が消されたように感じて
どうにか自力で宿泊先まで辿り着いた事を覚えてます。
僕的に、素敵な関西人の代表は織田作之助と藤本義一！
関西弁と漫才だけが上方文化と思ってる貴方、視点を換えてみましょう。

　　　　　　　連載シナリオ『ゴッホシンドローム』
４１　駐車場（寂れたパチンコ店）
　　５０ｍ挟んで向かい合う二つの暴走族。
　　両チーム共ヘッドライトで照らし合う。
　　佐竹、ヘッドライトを背にして叫ぶ。
佐竹「頭同士タイマンな」
　　シュウ、足を引き引きずりながらヘッドライトの前に出る。
　　タカシ、シュウに駆け寄り、
タカシ「シュウさん、俺がタイマン張りますよ？」
　　シュウ、タカシを突き飛ばし、
シュウ「おまえ頭じゃねーだろ」
　　シュウと佐竹、１０ｍの距離まで近づく。
佐竹「そんな足でタイマン張れるのかよ？アッチのデカイのと交代しても構わねーぜ」
シュウ「ハンデくれてやるよ」
佐竹「上等じゃねーか」
　　佐竹、拳を握り一歩踏み出す。
　　ランボルギーニ(ディアブロ？)、走って来て、シュウの前でスピンターンして止まる。
　　呆気に取られる暴走族一同。
　　スイングアップのドアが開き、ゲン降りてくる。
　　ゲン、運転席の愛に、
ゲン「行っていいよ」
　　ゲン、ドアを閉める。
　　ランボルギーニ走り去る。
ゲン「おまたせ」
　　ゲン、シュウに近寄り、肩に手を掛け、
ゲン「タイマン、俺が代わるよ」
　　シュウ、ゲンの金玉を掴み強く握る。
シュウ「引っ込んでろ」　
　　ゲン、股間を押さえ、片手で空を掴みながら悶絶。
ゲン「お・・・お・・まま・・」
　　佐竹、爆笑。　
　♪ピーンと不快穏
　　シュウ、佐竹を睨む顔が歪む
佐竹「おおオモシレ～・・・」
　　シュウ、胸ポケットからシガレットケースを取り出す。
　　ケースの中から錠剤（覚せい剤）を取り　　
　　出し、口に含む。
　　シュウ、ゴクリと喉仏が動き、飲み込む。
　♪不快音、止む。　
シュウ「笑ってねーで初めよーぜ」
　　佐竹、真顔に戻り
佐竹「上等」
　　佐竹、突進してきて、シュウの顔面にパンチを２，３発叩き込む。
　　シュウの顔、パンチで歪む。
佐竹「おら、どうした」
　　シュウ、項垂れて戦意喪失したかに見える。
　　シュウ、突然顔を上げパンチを繰り出す。佐竹の顔面にパンチが当たる。　
佐竹「ウッ・・・」
　　佐竹、顔を抑え蹲る。
　　シュウ、すかさずパンチ（フック）の連打から髪を掴み膝蹴り。
　　佐竹、仰向けに転がる。
　　シュウ、馬乗りになり、パンチを執拗に繰り出す。　
　　佐竹、戦意喪失(半失神状態)。　
ゲン「オイ！止めろ、もういいだろ？」
　　ゲン、シュウを後ろから羽交い絞めにして、引き離す。　
ゲン「おめーら！ボーとしてねーで、頭つれて帰れ」
　　徹、佐竹に駆け寄る。
　　佐竹のチーム、佐竹をバイクのシートに乗せ走り去る。
　　シュウ、ゲンと向かい合い。
シュウ「おまえ、なんで此処に居るんだ？」
ゲン「お前と俺で始めたチームだろ」
シュウ「お前抜けただろ、今は関係ねーはずだ」
ゲン「それより、お前まだ足治らねーのか？」
　　シュウ、無視して、バイクに跨る。
　　ゲン、シュウの肩を掴む。
　　シュウ、バイクのセルモーターのボタンを押しエンジンを掛ける。
ゲン「オイ、大丈夫なのか？」
シュウ「ウルセー」
　　シュウ、ゲンの手を振り払う。
　　ゲン、尻餅を搗く。
　　シュウ、バイクで走り去る。
　　チーム一同、シュウに続き走り去る。
　　　　×　　×　　×
　　ゲン、一人取り残される、尻餅をついたままはしり去った方向を見詰めている。