未来のたね

木を植えるミュージシャンChojiのエコブログ。

スクールコンサート~環境授業~生徒からの質問に

2009-03-13 02:03:45 | スクールコンサート
●生徒からの質問へのお返事

Q. 環境問題は一人だけがんばっていても、他の人がやらなかったら意味がないと聞いたが、どうしたらよいですか?
A. まずは自分から始めることが、何をするにも大切だと思います。だいじょうぶ、一人じゃないですよ。

Q. どうやったら一つのことに熱心になれるのか?
A. 「好きだから」ですかね。あとは、何かを始めたらいつの間にか夢中になるということもあります。「植樹」はそうでした。山に登って木を植えているうちに、いろんなことを考え、調べ、夢中になりました。

Q. Chojiさんはこの地球をどう変えたいのですか?
A. 難しい質問ですねぇ。「変えたい」という気持ちはないですが、「守りたい」という気持ちはやっぱりあります。遠くで起こっていることは、まだまだ目で見てみないと、ピンと来ないことも多いですが、身近な地域の自然を守ったり、人間関係を大切にしたりすることが、遠くの大きな問題にも繋がるのかな、と感じています。

Q. 何にもやさしくなるのはどうしたらいいですか?
A. 何にでもやさしく、というのは難しいかもしれないですね。でも、やさしい気持ちで接する努力をすることは、考えの幅を広げることになるかもしれません。怒ってばかりだと、視野が狭くなりがちですもんね。でも僕は、よく怒ってしまいます。成長します。。

Q. Chojiさんは木を植えたりすることのほかにどんなことをしているのですか?またいつからそのようなことをしようと思ったのですか?
A. よく旅をします。マラソンをします。ライブなどを通じていろんな土地の人との触れ合いを楽しんだります。森づくりは、もう4年近く前からです。テーマソングを書こうと思って、現場に参加したのがきっかけでした。

Q. Chojiさんが環境に興味を持ったのはいつごろですか?
A. 4年前に足尾銅山跡地での植樹を体験したときからです。木を植えて、なぜこれをするんだろう?と考えて、森のことや、地球環境のことをもっと知りたくなって調べ始めました。現場体験というのは、いい入口かもしれませんね。

Q. 今僕たちにできることはありますか?
A. 一度、植樹でも、間伐作業でも、森づくりの活動に、ご両親を誘って参加してみるのはどうでしょう?あとは、このブログでも最近話題にしていることですが、間伐材の積極的な利用などは、おすすめです。これからもここでいろいろと紹介していくので、わからないことは遠慮なく、コメント欄へでも質問してください。

Q. 本名はなんというのですか?
A. 今度学校に行った時にあらためて自己紹介します。(笑)


以上、アンケートにあった質問へのお返事でした。


福島は保原の桃陵中、3年生は、明日(日付は今日)が卒業式だそうです。

卒業おめでとう。
またどこかで会おうね!


スクールコンサート~環境授業~を振り返って(アンケート回答④)

2009-03-11 00:11:36 | スクールコンサート
最後の質問、というかスクールコンサートの感想ですね。

■質問④
「感じたこと、考えたこと、気になってることなど、自由に書いてください。」

さまざまなことを感じてくれて、感想を寄せてくれました。
ほんの一部ですが紹介します。


・地球で長く生きられるようにしたい。
・後世のためにも自然を大切にしていくことが役目だと思った。家族や周りの人も巻き込みたい。
・今まで自然環境について深く考えたことがなかったが、山がたいへんなことになっているとは思っていなかった。これからはecoに気を付けて緑を増やしていきたい。
・もっとビルとか建って欲しいけど、それが原因で自然がなくなるのは嫌だなぁと思った。
・私たちが壊してしまった自然を、自分たちでまた戻していこうと思った。
・学者になる夢があったが、そのことを思い出した。大きな夢だけを追い続けるよりも、まずできることから少しずつやっていきたいと思った。大人になっても(地球環境を守りたいという)この気持ちを忘れないようにしたい。
・木がなくなってしまったら酸素がなくなって人間は生きられない。人間は植物のおかげで生きている。
・人間が勝手に木をなくしてはダメだと思う。
・テレビで、「人がいなくなった後の世界」を見た時があり、100年後や1億年後には緑でいっぱいで、地球温暖化はやっぱり人のせいだと思った。
・森が少ないなんて今まで気付かなかった。
・切らなければいけない木があることに驚いた。木を切るのはびっくりした。
・木を植えたり、自然を元に戻すのは大変なことなのだと感じた。昔のようにきれいな地球に戻すために私たちが努力していくべき。
・自然に対してもそうだけど、自分のことだけではなく、相手の気持ちを理解することが大事なんだと思った。

歌について

・「未来のたね」を聞いて、一人一人の自覚で良くなると思った。「未来のたね」を聞いてわくわくした。今も頭の中にメロディーが残っている。
・「そのままの毎日に泣くことがある」「足首に水がつかっているのに気付かない」に感じるものがあった。物事をもっと大きくとらえようとか、思いやろうとかいろいろ考えた。「思いやり」という言葉を大事にしようと思う。
・「滅びるなら僕らだ星を道連れにして」に共感した。汚したのは人間。今から遅くてもみんなで少しずつ汚した地球を元に戻していけたらいいなと思った。
・身近で大切なものをもとにしたChojiさんの歌で感動した。大切にしていこうと思った。
・木を植える活動に参加したり、口ばっかりでなく、しっかりと行動していることがすごいと思った。だからあんなすてきな歌が作れるんだと思った。
・歌を聞いて感動した。
・ライブが楽しかった。
・歌を仕事にできるなんてうらやましい。>笑


ありがとう!


最後に生徒からの質問に答えます。>次回

スクールコンサート~環境授業~を振り返って(アンケート回答③)

2009-03-08 00:14:44 | スクールコンサート
つづきです。

■質問③
「自分の力で何かを変えたいと思ったことがありますか?」

7割を超えて「はい」でした。
大人になると「いいえ」が増えそうな質問かなとも思ったので、「はい」が多くてよかったです。

内容は、

・地球温暖化をなくしたいと何度も思った。
・地球がぼろぼろになるのを見過ごさず、何とかして変えてあげたい。
・地球温暖化を止めたいです。…今後どうなるか心配だし、怖いです。
・自分1人ではできないけど、みんなで地球温暖化を遅らせたい。
・木を植えて1000年後になってその世代の人たちの暮らしが豊かになるなら、私は自分の力で未来を変えてゆきたい。
・ゴミの捨ててある空地や川を見ると、元のきれいな場所に戻したいと思う。
・クラスの雰囲気を少しでも変えたい。授業中うるさくしたり、合唱コンクールをまじめに行わない人などを。
・部活動で、自分がもっと上手ならチームを変えられるのにと思ったことがある。
・今、友達を変えたいと思っている。
・自分を変えたい。自分自身を変えたいと思った。

などなど。

コンサートの後だったこともあってだと思いますが、前向きな回答が数多くて、未来は明るい!と感じました。。身近なことや、自分自身のことなどを書いている人も多かったですが、「何かしたい」と思うことが、すべてのエネルギーの源だと思うので、このモチベーションが大事かなと思います。

スクールコンサート~環境授業~を振り返って(アンケート回答②)

2009-03-04 20:35:11 | スクールコンサート
アンケートの回答の続きです。

■質問②
「見ないふりをして通り過ぎてしまったことがありますか?」

これには8割近くの生徒が「はい」でした。
内容は、

・ゴミが落ちていたのに(捨ててあったのに)通り過ぎた。誰かが拾うだろうと思った。>多数回答
・タバコのポイ捨て。ポイ捨てを見ないふりをした。>多数回答
・環境問題。自分には関係ないとエネルギーを多く消費していた。
・つけっぱなしの電気。
・友達が周りの子たちにからかわれていても、見ないふりをした。
・お年寄りなどに席を譲れなかったこと。
・手助けしようと思うときはあるけど、勇気が無くて声をかけられなかった。
・通り過ぎても何も解決しないからがんばる。

などなど。


これは、誰にでもある体験だと思います。ちなみに、タバコのポイ捨て、「勇気がなくて声がかけられなかったのだけど、どうやって注意したらいいですか?」と質問があったのですが、これは難題ですね。知らない人に注意するというのは、カドが立つと、面倒なことにもなり兼ねないし、穏やかに解決するのは難しいですね。「もしもし、落ちましたよ」と捨てた人に返す、なんてのも聞いたことがありますが、上手に振る舞うのは難しそう。お笑い芸人オードリーがやる藤岡弘と中尾彬のモノマネで、「オイ、オイ、オイ。。」「ポイ捨てだねぇ。。」と注意するなんてどうでしょう?(わからなかったらごめんなさい。(笑))…うぅん、何か良い方法ないかな。また考えてみます。それにしても中学生にそんな思いをさせている大人が恥ずかしいですね。。タバコを吸う方はくれぐれも気をつけましょう。

人に対して注意するのには少し難しい問題が残りますが、見ないふりをしてしまっていることに目を向けて、自分にできることを考えるというのは、環境問題を考える上でもとても大切なことだと思います。


スクールコンサート~環境授業~を振り返って(アンケート回答①)

2009-03-02 02:18:05 | スクールコンサート
さて、だいぶ時間はたってしまいましたが、去年の12月に福島の桃陵中学校で行った「スクールコンサート」のときに、生徒のみんなに配ったアンケートの回答を集計したので、ここで紹介、感想などしようと思います。森づくりのお話を中心に、環境問題との取り組み方などを、自分の体験をもとに、お話し、まつわる歌を歌った課外授業でした。


アンケートに載せた質問は以下の通り
①自分の知らないところで何かが変わってしまったということがありますか?
②見ないふりをして通り過ぎてしまったことがありますか?
③自分の力で何かを変えたいと思ったことがありますか?
④感じたこと、考えたこと、気になってることなど、自由に書いてください。

生徒のみんながここを見てくれることも意識しつつ、感想しますね。
まずは


■質問①
「自分の知らないところで何かが変わってしまったということがありますか?」

環境に関係ないことでもいいと言ったところ、6割ほどの生徒が「はい」と答えてくれました。
内容としては、

・もともと木があったところに(知らないうちに)家が建っていた。
・おじいちゃんの家の前の山に木が生えていたのに、最近いってみたら、土を採るために、山が削られ、木がなくなって、キレイな風景がなくなっていた。
・自分の周りでは見ないが、テレビなどで、森が減少しているなどのニュースを見て、地球が変わってきているんだと感じる。
・小さい頃は「エコ」という言葉を聞かなかったが、最近聞くようになった。
・(いつの間にか)川などがきたなくなっている。木が減っている。
・自分が言った言葉で相手がすごく悩んでしまっていたこと。
・知らない間に家につばめの巣ができていた。
・学校休んだら席が変わっていた。←爆笑しました。

などなど。


やっぱり身の回りのことにいろいろ気づくことがあったようです。また学校生活や友達関係についてはとてもデリケートな気持ちを持っているのだと感じる回答も多くありました。よく通う場所や、通学路などでも、環境の変化に気づくことはたくさんあると思います。友達関係同様、まずは見過ごしていることに、早めに気づくことが大事だとおもうのです。じっくりと1クラスでできる授業だったら、「それを気づいたときにどう思ったか」などと、話してみたかったのでした。