環境どっとこむ2011

環境問題をわかりやすく解説します!

3億円のムダづかい

2012-02-23 00:23:12 | 環境国内

「木造校舎実現へ大規模な火災実験」
NHKニュース2月22日 16時44

防火上の問題などから建築が規制されている木造3階建ての学校について、設計などを工夫することで建築できるようにしようという研究が進められ、22日、実物大の3階建ての学校を燃やす大規模な火災実験が行われました。

この実験は、国の研究機関や大学、それに住宅メーカーの研究グループが行ったもので、茨城県つくば市の研究機関の敷地には、幅50メートル、奥行き16メートル、高さ15メートルの3階建ての学校に見立てた木造の建物を3億円かけて作りました。
木造の学校は、防火上の問題などから2階建てまでしか認められていませんが、校舎を木造にしたいという学校が増えていることなどから、国土交通省では安全を確保できれば建築を認める方針を示しています。

実験に使われた校舎は、柱やはりを通常よりも太くしたり、接合部分の金具を、炎にあぶられないよう表面に出ない工夫をしていて、火事が起きても1時間は倒壊せずに避難時間を確保できるかどうかが確かめられました。

実験は、1階の職員室に火をつけて火災から10分余りたった想定で始まり、火が大きくなって窓ガラスが割れ炎が吹き出すと10分ほどで3階まで燃え広がりました。1時間後には建物全体が燃えましたが、柱やはりは残り、建物が崩れ落ちないことが確認されました。その後、1時間15分後に中央部分の骨組みが崩れ落ち、2時間後には建物全体が倒壊しました。実験の責任者で早稲田大学創造理工学部の長谷見雄二教授は、「1時間はもったので耐火性能があることは確認できた。ただ、窓から噴出する炎の量が予想以上に多く、上の階に早い段階で燃え移ったことなど課題も見つかったので、今後さらに対策を進めたい」と話していました。

研究グループは、実験で得られたデータなどを基に改良を加えて再び火災実験を行う予定で、国土交通省では、研究結果を踏まえて、再来年度にも木造3階建ての校舎を建築できるよう法律の見直しを進めることにしています。

木造校舎の現状は文部科学省によりますと、全国におよそ40万棟ある公立の幼稚園から高校までの校舎のうち、木造の校舎は10パーセント余りにとどまっています。防火上などの問題で、木造の校舎は2階建てまでしか認められておらず、生徒の数が多く、敷地の狭い都市部の学校では、木造の校舎を建てるのが難しいのが現状です。

一方、平成22年度に新築または増改築された1271棟の校舎のうち、木の雰囲気を少しでも感じられるよう壁や床などの一部に木材を取り入れた校舎は62パーセントに上っています。学校関係者によりますと、校舎に木材を使うと、年間を通して快適に過ごせたり環境教育に生かせたりするほか、子どものストレスを緩和させて授業への集中力が増す効果もあるということです。文部科学省が市町村の教育委員会などに行ったアンケートでも、規制が緩和された場合、「校舎の木造化に関心がある」と答えた人は56パーセントに上り、木造校舎への関心が高まっています。

※  ※  ※  ※

間伐材をもっと使ってもらうために、公共施設での使用を促進させるのが目的なんでしょうが、「木は燃えやすい」。そんなの誰でも知っているし、コンクリートよりも耐火性にすぐれている木材が存在するんでしょうかね。
まったくこの試験の意味がわかりません。一回だけならまだしも、何回も行うというのですから、声を大にしていいましょう。

「税金のムダづかいだけはやめてくれ!」

こんなご時世ですから、霞が関の秩序を崩したいという政治家の人たちに支持が集まるんでしょうね。
最近は、環境よりも年金や医療といった方面で取材をすることが増えていますが、将来を考えると、この国は本当にヤバイと本気で心配してしまいます。






食いながらエコに貢献

2012-02-12 21:09:07 | 環境国内

年明けからおかげさまで忙しく、3〜4日おきに締め切りがあるので、過労からか珍しく風邪が悪化してしまいました@@;寝込むとその分、締め切りにしわ寄せが来るので、先週は久々に睡眠時間がナポレオン状態で、すっかり慢性疲労@@;回復させるためには、食うことだと思い、キムチをセッセと食いまくって精をつけています(汗)

と、更新が滞った言い訳をしつつ、食いながら(精をつけながら)こんな情報を得ました。

「『餃子の王将』で発電?そのメカニズムとは」

「餃子の王将」で知られる王将フードサービスは、換気扇から吹き出す強烈な風や熱など中華料理店の特徴を生かした「発電店舗」を今年から展開する。

 節電効果は未知数だが、電力不足をアイデアで乗り切り、経費削減も狙う一石二鳥の取り組みにしたい考えだ。

 油料理用の鍋やギョーザを焼く鉄板など高熱を発する調理具が多いことから、排気用のフードに熱を電気に変えるパネルを張り付ける。換気扇の吹き出し口や敷地内に小型の風力発電機を置くことも検討する。井戸水を使う約10店には、貯水タンク内に小型発電機を取り付け、タンク上部から落ちる大量の水で発電機に付いた羽根を回す。

 いずれも蓄電池に電気をためておき、必要に応じて使うことを想定している。

 王将はテコの原理を応用し、客がドアの前の踏み台に乗ると重みでドアが開閉する「節電ドア」を全国4店に設置している。節電ドアの上部にも小型の発電機を取り付けて開閉時に発電する。この電力は、ドアを通った時にメロディーを流すなど話題作りに生かす。

(2012年1月31日 読売新聞)

※  ※  ※  ※

食べることでエコに貢献できる、新しいスタイルですね。採算があえば他の業者のフランチャイズでも導入できると思うので、全国の飲食店で新たな試みが広がるといいですね。



鬼に訊け

2012-01-30 18:38:08 | 環境国内

宮大工の棟梁、西岡常一さん(1990〜95)を追ったドキュメンタリー映画「鬼に訊け」が、2月4日から公開されます。西岡さんは法隆寺の昭和の大修理や、薬師寺の金堂・西塔の再建を手がけられました。再建をめぐって学者と論争を繰り広げ「鬼」と称されました。

山崎佑次監督(42)は、西岡さんの存在を知ってから「一生の仕事として取材がしたい」と決意し、30代で郷里の関西に戻り、フリーのディレクターの傍ら、建築の勉強を始めたそうです。

そして、実際に取材ができたのは西岡さんが82才の時。3年半にわたって薬師寺の現場や自宅までの様子をカメラにとらえ、「宮大工西岡常一の仕事」、「西岡常一・寺社建築講座」というビデオ作品があるそうです。

今回の映画は弟子たちに指導するほか、「木は鉄より強し」、「千年のヒノキには千年の命がある」などの考えが解き明かされます。

「森びらき」で、皆川長官が「ワールドトレードセンターが木で出来ていたら、(航空機が衝突しても)崩壊することはなかっただろう」と、おっしゃっていましたね。(航空機の衝突によって延焼するとは思いましたが)
 木の強度、千年の命といった共通するキーワードがあるようなので、公開中にぜひ行ってみたいと思います。

http://www.oninikike.com/

森にかかわる賢人「鬼」は全国いたるところにいらっしゃいまして、彼らの「哲学」を伝承して、次世代に語り継ぐことは、とても意義深いことだと思いました。



炭は放射性物質を取り除く!?

2012-01-23 21:16:39 | 環境国内

仕事初めと共に、追い立てられるように忙しくなり@@更新が滞ってしまいました。
小商い専門の日雇い家業なので(笑)どうぞご理解ください。
さて、昨日は毎年恒例「森びらき」が行われました。今回は林野庁の皆川芳嗣長官の講演「木づかいで森林をはぐくむ」がありました。

いいお話だったので、セッセとメモを取りましたが、一夜明けると達筆すぎて字が読めない(汗)いいお話は追ってご紹介させていただきます。懇親会ではお世話になる方々から、あいさつをいただきましたが、昨秋、会津の国有林での炭まきで、炭を提供していただいた東北カーボン株式会社の社長さんのあいさつは、とても印象深かったですね。

配られた印刷物をすかさずゲットしましたが、そこにはすごいことが書かれていました。

「放射性物質測定結果書」
採取時は9月1日。福島県南相馬市から採取した土に水道水を通した後の水を測定した試験結果と書かれていました。

測定日時9月2日 放射性セシウム134 1.0(Bq/ℓ)
         放射性セシウム137 1.7(同)

測定した水を、炭で濾過させて測定をすると……。
↓ ↓ ↓
測定日時9月2日 放射性セシウム134 不検出
         放射性セシウム137 不検出

※ ※ ※

社長はあいさつで放射性物質を取り除くためには、炭はとても効果があるとおっしゃっていました。林野庁長官がいらっしゃる前で、本当にいいことを言ってくださったと思い、思わず拍手喝采です。それはなぜなら、森林での放射線物質の除去がとても困難だからです。
葉を取り除いたり、表土をはぐのには限界があります。そこで、炭をまけば取り除けるのではないか、と期待をしているのです。

一刻も早く、安全な暮らしを取り戻すためにも、何がともあれ実証実験が必要になってきますので、ぜひ国有林で実験を始めてもらいたいですね。これが成功すれば、炭の需要が増えるので、間伐材の消費も含めて一石二鳥です。まさに「炭は地球を救う」ですね。

今年もがんばりま〜す




名著に出会う『福島に生きる』

2012-01-10 19:29:40 | 名著に出会う
おかげさまで年末年始はたっぷり休養を取ることができ、たまっていた本、韓ドラを一気見しました(汗

年明け一本目にご紹介するのは、ドラマじゃなくて、本です。

震災後、被災地を支援する活動が活発化しています。それで現地の皆さんが少しでも、よりよい暮らしを送るために役立てられるのであればいいのですが、中にはお金儲けのためにNPOや団体を結成して、会員から集められた善意の募金は使い道がはっきりしないと、そういう団体が存在するのも確かで、今年はそのあたりがクローズアップされるのではないでしょうか。

本当に被災者が必要とする支援とは何か。復興とは何かをあらためて考えるきっかけとなったのが、玄侑宗久さんの著『福島に生きる』 (双葉新書)です。

(本の紹介文)

原発から西45キロに位置する福島県三春町の寺に住む作家は、そのとき何を感じ、何に祈ったのか。福島に住み続けるとはどういうことか。放射能にどう向き合うべきか。日本人に警鐘を打ち鳴らす渾身の一冊

(新書なので表紙は殺風景ですね)


昨年4月、著者は復興構想委員会に名を連ね、会議でどんなやりとりが行われていたのかを紹介しています。マスコミでは報じられていない歴史の一ページといいましょうか。復興構想委員会が被災地の思いとかけ離れているのがよく伝わりました。

この会議では五百旗頭真議長が冒頭に基本計画を提示したそうです。
その中で「何をどうするのか」具体的なプランが何もないまま、唐突に「復興税」が出てきました。しかも、原発問題は話し合わないというので、「原発問題を話し合わないというのであれば、私は何のために来たんだ」と佐藤福島県知事は叫び、会場がざわついた。その時、最高顧問の哲学者・梅原猛さんが机をドン!と叩き、「文明論の問題として原発問題は避けて通ることができません」と、怒りをにじませながら語った部分がとても印象的に残りましたね。

この本の序盤のハイライトは、なんとしても今の与党のうちに、増税に踏み切りたいという財務省官僚の姿が五百旗頭議長を通して見えてくるところでしょう。
森びとも被災地での植樹や炭まきを実施すべく議論を重ねるでしょうが、被災地ではどんなことが起こっているのか。マスコミでは報じられない真実を知るのに、良い機会になると思います。