カナダでのんびりらいふ

毎日のこと。感じること。

お金で解決できること。。

2009-01-21 | よもやま話
つい先日、大学時代の同期の東京在住のワーキングマザーの二人が
どちらも「掃除は外注。」と話していました。お金で解決できることは
それで。。と。

いろいろ状況は違えど、大なり小なりお金で解決できること、それにお金で買える時間ってやっぱりあるなぁ、と思います。


今日の私の「お金で解決したこと」。

健康診断の採血 で~~~す。

カナダの医療は、無料です。州によっては毎月の少額の掛け金があるところも
あると聞いてます。が、基本的に無料です。(歯科眼科薬除く)。

しかし、待たねばなりません。

私の街では、ホームドクターに診てもらうのはさほど待たなくても大丈夫です。
予約制だし、緊急は「ウォークインクリニック」と言って、かかりつけではない
ホームドクターのクリニックに行きます。ここでは多少待ちますが。。

間違っても抗生物質を飲めば治りそうな症状で、救急病院に行ってはいけません。
一日いても診てもらえないか、固い待合のいすで横にもなれなくて、悪化して
帰ってくるのがオチだからです。

専門医に会うのも待たされます。今、乳がん検診の予約を入れました。
現在しこりなどの心配事はありません。そのことを確認されたうえでですが、
予約は、ちょうど5ヶ月後 です

すぬたが18ヶ月のときに、中耳炎の治療で耳にチューブを入れました。
手術は、専門医に会う予約をしてから半年後でした。
すぬ夫のヘルニアの手術もだいぶ待ったなぁ~。忘れた頃にやってきた!



話はそれました。


ずっとのびのびのびのび(←もお、ええっ!)になっていた子宮ガン検診を
含めた健康診断のためホームドクターを訪れたのが先週土曜日。血液検査が
必要ですが、採血には、市内2箇所ある採血オフィスに行かねばなりません。

無料です。

そして、昨夜から絶食して今朝行きました。10時という中途半端な時間に


番号札を引くと37番。現在の受付番号20。

かなり待つことは予想してましたが、これほどとは。

隣接されてるドラッグストアに行って時間を潰してきました。
その他の店もひやかしました。10分後返ってきて。。


まだ受付番号20のままです。


この病院に入院している人、また専門医に診察を受けにきている人などは
受付番号を取らずに随時受け入れているよう。。

待合で待とうかとも思いましたが、座るところもなく。廊下に立ってると
横の人が知り合いにあったらしく、病気について延々と大きな声で話し始めて。。
今日の私にこれを聞く余裕はありませんでした。

それに、単純計算して、17x10分=170分待ち??
プラス、受付からさらに待たねばならない時間を考えて。。


有料の採血クリニックに行くことにしましたっ!


12ドル プラス 無駄に払った駐車料金 1.25ドル


車でびゅんっと行って、待ち時間1分!簡単にすませて、
11時過ぎには会社に帰っており、スコーンを食べました


本当なら払わなくてもいいお金を払ったとき、罪悪感ありますよね。
それで自分の中で正当化しようとする。


でも、今日のは、払う価値のあったお金と自分で納得できました。ハイ





たった一日だけのレストラン 完結編

2009-01-14 | 息子のこと
すぬたも登場しましたので(笑)、あとは、簡単に行きます(←本当か)


ここで、すぬたもお役目おしまい、ということで、周りの子達と記念写真など
撮りながら、ピザのオーダーを取ってもらうのを待ちました。
チーズとベジタブルとペバロニの三種類ありました。


お分かりのことと思いますが、本当になが~いプロセスです(笑)
そろそろお腹も減ってきたしなぁ~、という頃に、飲み物と同じく
子ども達がオーダーを取って、そして持ってきてくれて、食事開始です。

子ども達の緊張も解けているし、親とリラックスしているからでしょう、
この後は先生がデザートを勧めてくれたり、ピザのお替りを聞いたりしてくれました。

最後に、主任の先生が挨拶して、子ども達がよくがんばって準備をしたことなど
話してくれました。今日は、レストランオープン前に、みんなで掛け声を
かけあったとのことで、それをみんなで復唱してお開きとなりました。


英語圏、あるいは、北米にお住まいの方はご存知かもしれませんが、こういうの。

「Give me a P?」と先生。子ども達が「P」と叫び、 I Z Z A と同じフレーズで
繰り返した後、「LET'S なんちゃらかんちゃら~」(←おいおい)と先生が言って、
最後に全員で「PIZZA RESTAURANT ウォ~~~~!」と叫び拍手で締めるようなの。


わかりますか(笑)


ま、三本締めみたいなもんです(汗)


ロビーに出ると、どこから調達してこられたのか、ほんまもんのレジが2台ありまして、
レジ係の子がお代金を徴収しております。さすがにレシートまでは出てきませんでした(笑)
ここで、いくらでも寄付形式で、みな思い思いの額のお金を渡します。


ファミリーレストランでは、子どもにおもちゃがもらえますよね。
その発想から、子どもに一つずつお土産がもらえました。


なんて、素敵なレストラン!
いくらでもチップをはずみたいですが、チップは不要とのこと(笑)


すぬ夫と、これは、レストランという名の子どもの大舞台だったね、と
話し合いました。。それも、観客参加型で。

ちゃんと各自セリフと役割があって、準備して、その役を勤め上げたのだもの。

発表会のような感じですね。でも今回先生方は、まずは子ども達の意志を
くみ取って、そこから全てを準備してくださったことがすばらしいと思う。

だから、たった一日だけのレストラン

今度は、また違う形でのプロジェクトや集大成を見せてくれるのでしょう。

これを2週間ほどの短い期間で準備した先生方に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
たくさん居残って、土日出勤して作り上げて下さったのだと思います。
これだけのことをする熱意を持った先生方に恵まれて、私達はとても幸せだと思いました。
すぬたにもたくさんの自信がついたことだろうし、何かをやり遂げるという
達成感を感じたことでしょう。


さて、家に返ってもコーフンさめやらぬすぬた君。

ユニフォームを脱ぐのを嫌がり、かろうじてお風呂の時脱いだものの、
また同じ服を着込んで、スカーフをして、眠りにつきました(笑)

このスカーフとエプロンは、思い出として大事に取っておきましょうね。


おしまい

たった一日だけのレストラン その3

2009-01-14 | 息子のこと
さてさて。



そうすると、案内係の子どもが出てきて、

「○○カフェにようこそ!何名様ですか?」「こちらにどうぞ」


とレストランと化した教室に一家族ずつメニューと共に案内してくれます。
メニューも子ども達の絵が挿入されてますが、普通のレストランのみたいです。


制服姿の子ども達の目が一様に輝いていて、誇らしげなのがよくわかります♪
みんな、笑顔がかわいい!


こうやって皆席につきました。相席なので、親同士もおしゃべりしながら
次の展開を待ちます。そうすると、待っている間にこのレストランプロジェクトの
記録がプロジェクターで紹介されました。


そうすると、ドリンクサーバーがやってきて、オーダーを取ります。

「お飲み物は何にしますか?」


オーダー用紙はすでにメニューが書かれたものなので、係りの子は○をつけるだけ。
チョイスは、ミルクとチョコレートミルクとアップルジュースと水だったかな。

アルファベットが書ける子どもは、苗字を聞いて、一生懸命にスペルを
つづってます。18家族分を4~5人の子どもが交替で2人の先生とペアで聞いてるので
かなりの時間がかかります(笑)


ところで、すぬたは、今日何の係をするの?と聞いたら、
ドリンクサーバーと言ってたので、オーダーを取りに来てくれるのを楽しみに
待ってましたが、一向に出てきません。


そうして、オーダーを取った子ども達は、トレイに飲み物を置いて
そろ~りそろ~り(笑)歩いてそれぞれのテーブルに配ってくれます。

瓶入り、パック入りのジュースなどで済ませないところがえらい!
サーバー達は、誰一人落としたりこぼしたりしませんでした。
(プラスチックのコップは、底が広く高さのない安定したものを使ってましたが)

そして、自分の役目終了で、各自親といっしょにテーブルにつきます。


すぬたはまだ出てきません!恥ずかしがってるの???

結局、私達の飲み物は、最後の方に違う子が取ってくれました。


そしたら。。


すぬたがそろ~りそろ~りと飲み物を載せたトレイを持って、教室に
入ってきました!!

満面の笑みで、私達の座るところを確認して、こちらに飲み物を持ってきて
くれました。その誇らしげな姿に、母ちゃん、つい涙腺が弱くなりました。


先生いわく。。

すぬたは最初から裏で飲み物をコップに注ぐ係をしていたのだそうです。
あ、それもドリンクサーバーの仕事だね。注文をとるだけでなくそういうことも
子ども達でやってたんだ、と気がつきました。


「ほら、あなたのマミーとダディの飲み物、オーダー取りに行ったら?」と

何度も確認してくれたらしいのですが、ここで飲み物を注ぐのが今日の僕の役目と
譲らず、最後に飲み物を用意して役割をまっとうしてから、私達に持ってきて
くれたという訳。。

各家族夫婦プラス子どもの兄弟で来ているので40個ほど、
もう一人の子とオーダーを確認しながら一つずつ飲み物を注ぎ続けたらしく、
実際その姿は目にできなかったけど話を聞くだけで、私は、
目頭がひじょーに熱くなり、やばかったです。


つづく




たった一日だけのレストラン その2

2009-01-14 | 息子のこと
なかなか続きが書けなくて申し訳ありません。

当日までの間に子ども達は、がんばって準備をしました。

デザートのクッキーとライスクリスピー作り
ナイフフォークとナプキンを巻いてセット
テーブルセンターにするオブジェ?作り
(オブジェと言っても、空き瓶に豆を入れて重石にし、色紙で飾りをつけた枝を差しただけ。だけど、とてもかわいい♪)
前日には、ピザ提供のレストランまで行って、ピザ作りをお手伝い。

などなど。当日は、一日練習を行ったらしい!リハーサルまで。

そして、約束の時間、保育園のロビーに親達が集まりました!
ウェルカムボードまであって、思ったよりかなり本格的な準備をしていることが
よくわかります。

子ども達は、各所にスタンバイしてるのでしょう、全く姿を見せませんが
担当の先生が通りかかり、見れば、全員同じスカーフにエプロンをしています!

当日白のシャツと黒のズボンをと言われてましたが、家になかったので
まあいいんじゃない?なんて適当に着せていったのを恥じました。
同じユニフォームを着ることでの一体感と真剣度!を感じました。

こんな格好。



スカーフもエプロンも切りっぱなしだけど、なんとまあ、おしゃれにまとまってます。
襟元は、それぞれのネームタグで留めています。また、先生が18人分+先生5名分
用意してくれたのだと思うと頭が下がる思いがしました。

日本の保育園だと、型紙と布を渡され、親が周りを縫わされてた可能性あり?
完璧でなくとも、簡単なものできちんと格好がつけられることに感心しました。


つづく

たった一日だけのレストラン

2009-01-09 | 息子のこと
これはもう昨年の6月のことなのですが、その頃私は仕事が忙しく
ブログに書く余裕がありませんでした。でも、是非とも書き残しておきたい
出来事だったので、ここに書いておきたいと思います。

たった一日だけのレストランが、すぬたの保育園にオープンしたのです。

すぬたの保育園には、日本のように運動会だとかなんとか発表会とか
そういう大きな行事がありません。遠足もなければりんごだとかのなんとか狩りも
ありません。

でも、毎日の遊びの中で子ども達の興味が、ある一定の方向に集まり、それが
だんだん発展していくようであれば、2週間後に演劇発表会があるかもしれないし、
教室の後ろの棚でアートギャラリーが開催されるでしょう。お遊戯はないけど
ダンスパーティがあるかもしれない。。実際バレエに興味を持った子ども達が
市内のバレエ学校に見学に行ったりもしました。すぬたは、ここ数日劇を
やってるみたいです。

さて。きっかけは、ある子どもの母親がレストランでアルバイトをしていて、
子どもがそのお店に遊びに行ったことから、レストランごっこが始まりました。

大雑把なごっこ遊びからもう少しきちんと役割を理解して分担。
テーブルに案内するホスト、注文をとるウェイター・ウェイトレス、
飲み物を用意するドリンクサーバー、シェフ、テーブル片付け係など。。

そして、子ども達が家族でレストランに行ったときの写真を持ってきて、
Show & Tell といって、みんなの前で発表しました。

きちんとテーブルをセッティングするようになり、食べ物について話は広がり、
メニューや伝票などを作ったり。。

こういったレストランごっこを繰り返す中で、子ども達が本当のレストランに
みんなと行ってみたい、と言い出しました。

そこで、先生達は市内のピザレストランと交渉して、キッチンの内部を
見学させてもらい、そこでランチをとることになりました。
さまざまな文化の背景を持つ子ども達がいるなかで、ピザは一番手軽で
食べやすいメニューであること、そしてファミリーレストランということも
大事な要素、そしてバスで行けるというところで、子ども達は
レストランでランチを食べてきました。

先生達がこのあたりを交渉しているうちに、子ども達はもうレストランごっこのプロ!

自分達のレストランを開きたい。そうだ、マミーとダディに来て食べてもらおう。

そんな話に繋がっていったようです。

ピザレストランに子ども達が行ったときの費用も、このレストランの代金を
あてることになったようです。

肝心のメニューのピザは、父兄でピザレストランに勤める人がいて、そのお店の
寄付となりました。


そして、私達は、ピザの写真の招待状を受け取ったのです。

僕たちのたった一日だけのレストランに来てください、と。


つづく。