Loving Sunny Day

のんびり、ゆったり。
風の吹くままに。

被災地ボランティア⑤

2011-06-27 21:55:51 | ボランティア活動



6/25 石巻市湊地区 5回目のボランティア活動参加。

また参加してきました。

前日まで東北を襲っていた暴風雨はどこかへ飛んでいき、
当日は曇り空に時々気持ちのいい小雨や晴れ間がのぞき、
更にときどき風が吹くという、比較的活動しやすい気候・天候でした。

誰か日頃の行いのいい人がいるのかしら?
自分が参加するときは、あまり天気に悩まされたことがありません。うふ


さてさて。
今回は3班編成での活動。

・○○塾回復班
・○○邸お庭修復班
・側溝清掃班


私はお庭修復班へ配属。
今回は副班長を仰せつかりました。
とはいえ特にこれといって特別なことはなく、
ただ、水分補給や休憩などを気遣い、
初めての人は頑張りすぎることがないように声をかけたり。
そんな感じでした。

とても広いお庭で、野菜やお花や木々が存在していました。
平屋のお宅はやはり一階がすべて水没しており、もちろん庭もすべて海水に埋没。
半分干物になった魚もいました。
元の地表を覆っているヘドロを掻き出し土嚢袋にひたすら入れて運ぶ作業。
ヘドロだけならいいのですが、大きな石や岩みたいな石がまばらに混じっているので、
スコップでガツガツぶつかり、石をよけながらの作業。
地味ですが、これが結構カラダにきました。
帰りのバスの中ですでに背中と右お尻と右肩がガッチガチの筋肉痛・・・
2日たった今もまだ少しピキピキです。

お庭の向こうまでヘドロがあるとわかっていたので、
どうにか全部綺麗にしてあげたかったのですが、時間が足りなくて
残念ながらすべて取り去ることはできませんでした。

でもせめて、玄関へのアプローチや目に見える一通りのところは
気持ちがいいように綺麗にして帰ろう!とみんなで話し合い、
お花のまわりは草むしりをし、玄関と犬走りは水を流しデッキブラシで綺麗に泥を流しました。


このお家は、おばぁさんが一人暮らしされていて、
3月11日は家の中で被災され、首まで津波に浸かってしまったそうです。
すべて失い、今は避難所で生活されています。
この日ボランティアが来ると聞いていたからなのでしょうか、
おばぁさんは、避難所で配られるジュースやお菓子を飲まずに取っておいて
私たちの休憩時間に「どうぞ」と差し出してくれました。
その心遣いが沁みました。
水を汲みに家の中にお邪魔したところ、台所の水道のところに石鹸とタオルがおいてありました。
家の中はもうすべて運びだし空っぽです。
こんな心遣いにもとても感動し、おばぁさんの気持ちがずんと伝わりました。


お庭すべてを綺麗にはできなかったけれど、
おばぁさんの「ありがとう」という笑顔がすごく輝いて見えました。


あぁ、私、この笑顔が見れるだけでいいや。
このために続けたい。

シンプルにそう思う。


今回も・・・というか毎回メンバーに恵まれ、
不謹慎でしょうけれど、同じ方向を見て楽しく活動できました。

みんな、ありがとう


参加するたびに、私のリュックはお菓子が増えていくのは、気のせいじゃないみたいよ



前回から変わって見えたこと。

・被災したままだった家屋が取り壊され、綺麗にさら地になっているところがちらほら。
・それに反比例し、ガレキの山が増え、高くなっていた。
・応急処置の土嚢堤防が、旧北上川に積まれていた。
・お花が手向けられたお墓の一角があった。火葬されるまでの数年間、土葬され仮のお墓とされるそうです。
・お寺の前のお墓の上にゴロゴロあった車の山はすべて撤去されて、綺麗になくなってた。



ハエがかなり増えていた。

私たちの活動している石巻市湊地区は、早い段階から消石灰を巻いていたので、
比較的ハエも少なく、一部で報道されているような巨大なハエはいませんでした。

でも、これから夏の活動ではハエや蚊など、気を付けないと。
あと、日焼けも。
私、今回うっかり日焼けにやられた・・・



さて!

明日は、4月から続いている我々ボランティア隊の初めての『活動報告会&交流会』です
一緒に活動してきた仲間とまた顔を合わせることができるので、とっても楽しみです
たった一度や数回しか時間を共にしていないけれど、なんだか旧友に合うみたいで嬉しいな





ちぃ

晴れた日は

2011-06-12 22:01:08 | つぶやき




晴れた日は ごきげんさん

両手を広げて思いっきり伸びをするの うーーーん!って

そして太陽と顔を見合わせてニッコリするの







おばぁちゃんが入院した。
年齢も年齢なのでとても心配したけれど、
思ったよりも目に見えて回復しているのでちょっと一安心。
お見舞いに行って顔を見せると、ふっと安心したような顔を見せるおばぁちゃん。
嬉しそうなおばぁちゃん。
それを見てもっと嬉しい私。

早く良くなってね。
早くお家に帰ろうね。

おばぁちゃんのいない家は、やっぱり寂しいです。




おばぁちゃんこのちぃ

ほんにゃり、ふにゃり。

2011-06-07 22:30:31 | つぶやき





見ているだけでも、十分に幸せ。
食べてみたら、もっと幸せ。

世界には、幸せがあふれているのだ。








先日、甥っ子(3歳4か月)とお買いものに行ったとき、

「うわぁ、ちっちゃいお魚だねぇ」

と、しらすを見て驚いていました。

かわいい・・・かわいすぎる・・・

今ぐらいの年齢が一番いいかも。
発言も新鮮で面白いしリアクションが素直。
毎日が笑いの連続

きっと本人はまったくの真剣で、
毎日がもっと発見・驚きの連続なんだろうね




たまらないよ~
食べちゃいたいくらい






ちぃ

被災地ボランティア③④_ photo

2011-06-05 15:00:53 | ボランティア活動


途中のPAで見た、スクーターをたくさん搭載したトラック。
4月に見たのは自転車搭載したトラックでした。
ガソリン供給が普及した今、需要もバイクへ変わったのでしょうか。




未だ、お墓の上に車がごろんごろんと打ち上げられている状態。
やっと来週から撤去が始まるそうです。
ちょうどこのあたりで車が渋滞し、そこへ津波が押し寄せて巻き込まれたとのこと。
およそ3分の2の方が車の中でお亡くなりになっていたそうです。




家の床板を剥がして、入り込んだヘドロを掻き出します。
掻き出されたヘドロは土嚢袋へ。
空き地のいたるところに山積みです。




石碑も根こそぎです。




手を合わせてから撮らせていただきました。
悲しいことですが、まだまだこれから増えていきます。
お地蔵さんもお顔がなくなっていました。




この辺りは1F天井まで水没しています。
海水に完全に浸かり、枝葉はもう枯れているのですが、
それでも綺麗な花を咲かせていました。
健気で力強くて、じぃんとすると同時に、
「がんばれ!」って背中を押してもらってるような気持ちになりました。




帰りのルートは海沿いを走りました。
こちらはまだ本当に手つかずといっていいです。
私たちが掻き出し搬出したガレキはこうして集まりますが、これらを一体どうしたらいいのか・・・
100年分のゴミの行き場も気になります。
大きなタンクが道をふさぎ、車は積み上げられ、ちょっと雨が降っただけで道は灌水。
普通の波なのに、防波堤からはみ出して道路に向かいしぶきをあげていました。
地盤沈下が本当にひどかったです。
日本有数の製紙会社があり、パルプの残骸の山もありました。
それもあり、地元のひともマスクは欠かせません。



復旧にはいったい何年かかるのだろう。
ガレキを片付けるだけでも数年かかりそうだと思いました。
政治家よ、それぞれの保身であれこれ意味のない時間を使わずに、
本当に本気で国民のことを考えて行動してほしい。
国民や海外に対してこれ以上失望させないでくれよ。



ちぃ

被災地ボランティア ③④

2011-06-05 15:00:33 | ボランティア活動



それでも花は咲くのだ。








先週末、昨日と、また石巻へボランティアに行ってきました。

5/29(日)お寺のご住職さん自宅の清掃
6/4 (土)お寺の院内の清掃

4/22に初めて石巻湊小学校へ傾聴ボランティアに行ったときに体育館裏にあったお墓のお寺さんでした。
当時と変わらず、まだ車はお墓の上に容赦なくゴロゴロと転がっており、再び言葉を失うと同時に、
いったいいつになったら・・・という気持ちもありました。

南北朝時代から続く由緒あるお寺さん。
それだけに檀家さんも多く、作業をしている間におそらく遠方からいらした檀家さんがお花を抱えて訪ねて来ていました。
院内奥にある位牌堂から手前に向かって掃除を進めることにし、奥さんに従い位牌堂へ歩みを進めました。
目に入ってきたのは無数のお位牌。
これらはすべて今回の震災で亡くなられた方々のものだとのこと。
納骨できずにいる方々もいらっしゃいました。
これままだまだ一握り。
もうすぐ100日が経ちます。
(詳細はよくわかりませんが)3か月か100日かすると「死亡届」が受理されるということで、
まだ行方不明のたくさんの方々がこれからもっと・・・。

お寺も水没したため、その前に何としてもお寺を復元しなくてはなりません。


作業が始まる前、終えた後、手を合わせてきました。
どうか石巻を守ってくださいと。


ご位牌、壁、床、サン、戸、玄関、ありとあらゆるものを拭き進めます。
ヘドロは隙間に入り込んでいるので、拭いても拭いても、雑巾は汚れます。
みんなでどうしたらこの汚れは落とせるか相談しながらひたすら掃除します。

同じ市内からの参加者たちということもあり、初対面でも気心がわかるというか、
冗談などいいながら笑いながら和やかな雰囲気で作業ができるのも、このボランティアのいいところ。

ボランティア参加初心者の人には、参加経験者がサポートをする。
回数が多ければ多いほど作業が効率よく進められるようになります。
そういう先輩の姿を見て、「次はこうした方がいい」「あれを持ってきた方がいい」と、学習し引き継がれていくのです。
かくいう私も昨日で4回目ですが、今回は拭き掃除部隊の女性チームのリーダーをすることになりました。
リーダーといっても名ばかりですが、みなさん自分で仕事を見つけてどんどん進めてくださるのでとても助かりました。
世間話をしながら、奥さんから津波の話を伺いながら、でも手は休めず・・・
みんなと一緒にやるからがんばれるなぁと今回も改めて思いました。


お昼休みや行き帰りのバスでは、遠足さながらに自分の持ってきたお菓子や果物などを進めあい回しあい、ゲラゲラ笑いあい。
ときに、「ボランティアのきっかけ」や「ボランティアってなんだろう」と話あったり。


ちっぽけな自分でも、何か少しは誰かの役に立てているような気がして、
おこがましいかもしれないけれど、自己満足かもしれないけれど、
そこに「ありがとう」と笑顔になってくれる人がいるだけで、
それだけでいいから、「またこよう」と思う。


できる人が、できることを、できる形で、できるときにする。


それでいいではないか。

なにが素晴らしくてなにが偉いとか、そういうことではないと思う。




無理をせずこれからも長く続けていきたいです。





追伸:私たちのボランティア活動の引き受け役をしてくださっている現地の民生委員さんの言葉です。

傾聴ボランティアに行った湊小学校は今もなお避難所になっており授業ができずにいるそうです。
隣町の被害のなかった小学校を間借りして「湊小学校」として再開しているそうです。
昨日はその間借りしている小学校の運動会。
その学校の一角で「湊小学校」の先生たちが仕事をしていたところへ支援物資を持って伺った民生委員さんに先生方はおっしゃったそうです。

「運動会ができることが、こんなにうらやましいことだなんて。
運動会ができるということは安全で安心な社会があるからなんですよね」

お気持ちを想うとじぃんと熱いものがこみあげてきました。


「一日も早く元気な石巻を取り戻せるようにがんばります。ですから、みなさんのお力をぜひお貸しください!」
石巻のみなさんの気持ちを代弁されていました。


一か月後に見た石巻は、少しずつですが確実に片付いてきたなぁと実感しました。
とはいえ、まだまだいたるところ手つかずであることも、現実です。


6月下旬、また行ってこようと思います。


長々とレポートしましたが、最後まで読んでくださってありがとうございます。
次の記事で、写真をUPしますので、よろしかったらご覧ください。


ちぃ