器材のセッティングするときは、必ずそのお客様がこの器材と一緒に海で潜っている姿をイメージしています。
この器材で「安全に潜って欲しい」という思いを込めながら・・・（重いですか？）
新品だから、基本的には、つないだらokなのでしょうが、点検時だけは「メーカーを信用しない」というのが私の鉄則。
これはダイビング前の点検でも同じですが、「まあ大丈夫だろう」ではなく「絶対おかしい所を見つけてやる」という気持ちで点検しています。
そら人間がやることだから、どこかを締め忘れたりする可能性がないとも言えませんからね。
新品器材でもマウスピース点検から始まり、少なくとも50分（約1ダイブ分）は空気を通して総点検します。
さすがにお客様のものなので呼吸確認はしませんが、パージボタンの微妙な押し具合で呼吸感は分かりますし、ホースに空気を通した瞬間の手の感触でこのホースの新鮮度も分かります。
機材によっては水槽チェックも必要です。
大昔にはゲージの針が30以下から動かない（戻らない）、ということがメーカー問わず稀にあったので、ゲージも超念入りにチェックします。
まあこれだけやっても当然新品なので不具合は見つかりませんが、各ホースの締め付け力やインシュロックの処理、グリスアップなど、セッティング作業はプロとしての力量の差が出る部分だと思います。
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