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副鼻腔(サイナス)スクイーズと潜水医学について

こんにちは。
ダイビングショップ店長のサンマリン・ナラザキでございます。

昨日ゲストで副鼻腔(サイナス)の痛み(スクイーズ)について悩んでおられる方が
おられましたので、お伝えしたことをここでもお話します。

副鼻腔(サイナス)とは?
http://wkp.fresheye.com/wikipedia/%E5%89%AF%E9%BC%BB%E8%85%94

通常、この副鼻腔(サイナス)へは空気が通るようになっているので、潜水時にも
自動的に圧力は均等化され、違和感は出ません。

ただ、副鼻腔への換気孔(通り道)がつまっていると
おでこや眉間、頬部に痛みが出る場合があります。

通り道がつまっている原因は「アレルギー性鼻炎」「副鼻腔炎(ちくのう症)」
であることが多いです。

対策は、原因である疾患を内服薬などで治療すれば大丈夫です。
私も経験済ですが、約2か月くらい薬を服用して完治しました。

最悪の場合は、内視鏡手術でサイナスと鼻腔が通じている穴を広げることも
出来ます。

以上のように潜水医学に詳しい医師に相談すれば、
大丈夫ですので安心して下さい。

さて、今回もう1点お伝えしたいのは、すべての医師が潜水医学に
精通しているわけではない、ということです。
これはDAN JAPANに登録されている医師であっても同じです。

適切な診断をうけるためには、
ダイバーさん自身がある程度知識を持っておく必要があります。

自身の経験や実際に聞いたことがある誤った診療内容としては下記の
ようなものがありましたので参考になさってください。

(1)鼻の内部の曲がり(鼻中隔弯曲症)があって詰まり気味だから
耳や副鼻腔(サイナス)が抜けにくいと言われた。

→鼻の内部の曲がりや鼻の空気の通りと、耳抜きやサイナスの抜けと
は全く関係ありません。
その証拠に、鼻をつまんで耳抜きしているではないですか。

(2)浅い所ならダイビングしてもいいけど、深い所へは行かないよう
にと言われた。

→水深は全く関係なく、むしろ浅い所(5m以内)の方が圧力変化が大きく危険です。
逆に浅い所が大丈夫あれば深い所も大丈夫です。

(3)ダイビング30分前に使うようにと、点鼻薬を処方された。

→水中で薬の効果が切れるとリバースブロックのリスクがあり、命の危険を
伴います。絶対に使うべきではありません。

加えて、減圧症に罹患する可能性も高くなります。

(4)ダイビング中、耳抜きがうまくいかず詰まった感じや痛み、違和感があり
耳鼻科を受診したら、「急性中耳炎」や「滲出性中耳炎」と診断された。
また通気されたり、鼓膜切開をすすめられた。

→ダイビング中の耳抜き不良は中耳気圧外傷で、打ち身やアザのようなものです。
(風邪等ひいていないことが前提)
通気や鼓膜切開は一切不要です。最も必要な治療は時間。そして消炎剤や
浸出液を排出する機能を高める薬等で一般的に2週間くらいで体内に吸収
されます。
鼓膜切開すると、ピンホール(鼓膜に小さな穴が開く)を起こしやすくなるので
可能な限り鼓膜を切らずに治してもらう方法を考えてもらうようにしてください。

ご質問ありましたら下記までお尋ね下さい。

追記2020年6月26日
副鼻腔炎(蓄膿症)治療で飲み続けた薬と耳抜きについて


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ブログをご覧いただき、誠にありがとうございました(^^)
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