優しい 雨

深まる　夜の時間に

優しい　音を　たてながら・・・　降る

そう　思っているのか　思わないのか

そっと　ずっと　優しい　雨の音が　する


かなしくも　聞こえるし

したしくも　聞こえる・・・


ちからづよくも　聞こえるし

よわよわしくも　聞こえる・・・


だからこそ　優しいのか


優しさとは　そういうことなのかもしれない


時には　かなしみを　知り

時には　したしみを　覚える


時には　ちからづよくも　在り

時には　よわよわしくも　成る


優しさ　とは　そういうことなのかもしれない


こんなことを　知っているからこそ　味わっているからこそ


時には　だれかの　かなしみに　寄り添うことができる

時には　だれかと　したしみを　伝えることができる


時には　だれかを　ちからづよく　勇氣づけたりもし

時には　だれかの　よわよわしさに　共に　たたずむ　こともできる


優しさ　とは　こういうことなのかもしれない


どことなく

こんな　雨の音を　求めていることに　氣づく


なにを　どれを　もとめていたのかは　わからない・・・

ただ　耳に　そして　心に　やさしく　届く



優しい　雨の音が　する


優しく　ささやく・・・


降ってくる・・・　



雨の音が　する