明日また陽が昇るなら −カウンセラーもり あずさ(もるも)のブログ−

それは「芸術家魂」なの? -連続テレビ小説「スカーレット」より-

本日はナダルvsティーム戦が大変素晴らしかったので、そちらも記事を書きたいのですが、

 

スカーレットの衝撃には叶いませんでした。

 

喜美子はとうとう、芸術家の狂気?の領域に入ってきましたね。

 

八さんとのパートナーシップも、金賞獲得も、母親であることも投げ捨てて、

 

穴窯の火を見たい、子どもの頃見つけた陶器のカケラのあの色をだしたい・・・

 

喜美子はそんな芸術家魂?に取り憑かれたように見えます。

 

私には全く芸術家魂はありませんが、

 

よく言われる「芸術家魂」にはこんなのがあります↓

 

「一流の芸術家になるためにはこういう狂気があるくらいじゃ無いと」

「芸術家のプライベートはだいたい破綻している。それが芸の肥やし」

 

確かに、過去の芸術家を紐解くとそれは正しいかも知れません。

 

クラシックの作曲家のプライベートが充実していたって逸話は聞いたことないですし

 

若い頃よく印象派の絵を見にいきましたが

 

美術館で目にする作者の生い立ち・人生の説明書きにおいて

 

彼らのプライベートが幸せそうだったのを見た記憶がありません。

 

たいがい、パートナーとのトラブルや借金を抱え、メンタルを病み、

 

最後は自殺を選ぶ方もいらっしゃいます。

 

あまりにそうした事例が多いためか

 

「芸術家のプライベートは破綻しているもの」

「彼ら・彼女らの情熱は普通の人生の型に嵌まらないのだ」

 

と言った解釈が通説になっています。

 

・・・本当にそうなんでしょうか?

 

穴窯の件、私だったらどうするかな?と考えてみたのですが

 

・売れる陶器を大量に作ってお金を貯める

・胴元に穴窯の素晴らしさを訴え、融資をお願いする

・丸熊陶業にコラボを申し出て、一緒に穴窯で陶器を作る研究をする

 成功したら丸熊陶業にも穴窯を貸して、利用料あるいは売り上げの一部をもらう

・新作のいる市役所の観光課とタイアップして穴窯を使った集金イベントを企画する

・上記の取り組みで資金を集め、満を持して穴窯で自分の作りたい作品を作る

 

・・・私の発想は、八さんと近いというか、いかにもサラリーマン的ですね。

 

私の目には、どうしても喜美子はムキになっているように見えて、

 

なんでそんなに焦って夢を達成しようとするの?

なんで今までの積み上げを一気にリセットしようとするの?

 

そんな疑問が頭を駆け巡ります。

 

また、喜美子の「八さんには信じる力が足りない」発言を聞いて

 

彼女は、本当は自分に自信がないのだと思いました。

 

もし、自分に自信があって成功する確信があるのなら、他人に同意を求めません。

 

「分かってくれたら嬉しいけど、私はうまくいくと信じている」

 

そう思っていれば、喜美子のように八さんの同意が得られないことに腹を立てて

相手に線引きをしたりしません。

 

他人を自分の思うようにコントロールしたいのは、自分の心に不安があるからです。

 

喜美子が芸術家魂に目覚めて突き進んでいるのか、単に一度やると決めたことなので

後に引けずムキになっているのか

 

どっちなのかはよく分かりませんし、ドラマの展開上いつかは成功するのでしょうが

 

不安なまま成功しても、幸せにはなれないです。

 

喜美子が穴窯を始めた理由は、人に生きる力を与える作品を作るためででしたよね?

 

今の喜美子は、一番身近な八さんや息子さんに「生きる力」を与えているでしょうか?

 

どうして彼女は、こんなに独りになる道を選んでしまうんだろう・・・。

 

私も情熱的な武闘派なので、彼女の気持ちを分かってあげたいのですが、

 

やっぱり、焦ってムキになっているようにしか見えないです。

 

これが「芸術家魂」なのかなあ?

 

疑問が解けずモヤモヤしておりますが、今日はこの辺で。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

明日も素敵な1日を。

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