明日また陽が昇るなら −カウンセラーもり あずさ(もるも)のブログ−

隠れた名曲 -RAG FAIR "Do it!"より-

本日は昨日と真逆の、歌詞を読んだだけで意味が伝わる曲をご紹介します。

 

以前もRAG FAIRが好きだとお伝えしましたが、この曲はその中でもトップレベルに

好きな一曲です。

 

RAG FAIRといえば、代表曲は「恋のマイレージ」、あるいは「ダンス天国」などの

カバー曲ですが

 

実は後期のオリジナル曲に名曲が多く、

 

この「Do it!」もその一つです。

 

ちなみに、この曲はシングル曲「降りそうな幾億の星の夜」のカップリングなのですが

 

A面の「降りそうな幾億の星の夜」も素敵なバラードの名曲です。

 

「Do it!」はご存知でない方も多いと思いますので

 

もしご興味があればこちらから聴いてみてください↓

https://www.youtube.com/watch?v=SIdH9OhZiLE

 

歌詞は、もう歌詞カード読んだらすぐにわかる内容でして

 

チャレンジする人をシンプルに「Do it!」=やってみようぜ!と応援する

 

ナイキのCMか大事マンブラザーズバンドを彷彿とさせる内容です。

 

作詞はリーダーの引地洋輔さんですが、引地さんは割とヒネった歌詞をよく書くので

 

曲を聴いた当時「引地さんってこんなにどストレートな応援歌を書くんだ」と

驚いた記憶があります。

 

レールの上に乗っかって ただ過ぎる日々数えたって

描いてた景色なんて見えない

 

・・・当時サラリーマン数年目だった自分にとって、心に響いた歌詞でした。

 

「レールの上に乗っかって過ぎる日々を数える」のは、まさにサラリーマンの

在り方そのものなので。

 

でも、当時の私は「描いてた景色」が何かすら分かりませんでした。

 

サラリーマンになったのは経済的に自立したいからであって

 

特に達成したい夢や目標が明確にあった訳ではなかったので。

 

でも、なんとなくこの歌詞を聴いた時から思っていたのですが

 

この言葉は、引地さんが自分自身に向かって書いたんだろうなと思います。

 

当時のRAG FAIRは、ハモネプからデビューした当初の勢いは無かったものの

 

フジテレビでレギュラー番組を1年間続けたり、その後日テレでもレギュラー番組を得たり、

 

財津和夫などの名だたるアーチストから曲の提供を受けたりなど、

 

人気と事務所の力とを背景に質の良い仕事をしていました。

 

そして曲の発売の前年である2005年末に、日本武道館でライブを実施します。

 

運良くチケットが当たった私は、30分間ノンストップ・アカペラで歌い続けた彼らを観て

 

心から感動しました。

 

この「Do it!」はその武道館公演の数ヶ月後に発売されました。

 

A面の「降りそうな幾億の星の夜」も、夏をイメージしたしっとりしたバラードという

 

それまでのハモネプのはっちゃけ感とは一線を画した内容に仕上がっていましたが

 

この「Do it!」は、別の意味で過去の自分たちの栄光と決別して新しいステージを

踏み出すという

 

彼らのチームとしての決意を示しているように感じました。

 

その決意と、私自身がサラリーマンとしてさらに飛躍できるように頑張ろうという

思いとが重なって

 

この曲はその当時からずっと、今でもよく聴いています。

 

そこで夢を待ったって どうにもなんないんだって

もう少し進んで大丈夫 ここまで来たんだから

 

この歌詞にも、昔も今もとてもよく励まされています。

 

言葉だけ書くと、少し厳しそうにも聞こえますが

 

楽曲とメロディと歌声が合わさって聴くと、そんなに積極臭くもなく

 

どちらかというと「大丈夫」というそのフレーズに、土屋礼央さんの柔らかいコーラスが加わり

包み込むような優しさが感じられます。

 

しかも「全然大丈夫!」みたいな一本調子の励ましではなく

 

「もう少し進んで大丈夫」と、少し控えめに「ちょっと進んでみようか?」という感じに

ささやかに励ますところが

 

相手の不安や怖さに寄り添ってくれている感じがして、とても優しい印象を持ちます。

 

そして、最後のサビは2回目で転調して1音階上がるのですが

 

転調後に歌いあげる引地さんの後ろで、新井健一さんの「wow〜」というお得意の

シャウトが綺麗に響いていて

 

歌詞の通り、まさに「心の奥が呼び覚まされる」感じになります。

 

この曲は、ミディアムテンポでかなりポップな伴奏で作られていますので

 

そんなに励ましソング的な印象の曲調ではないのですが

 

そんな曲調に、サラリとした引地さんの歌声と、柔らかめの土屋さんのコーラスと

 

新井さんのパワーのあるコーラスという

 

逆の要素が混ざり合って、ちょうど良いバランスの応援ソングが出来上がるという

 

なんともRAG FAIRらしい仕上がりになっています。

 

ちなみに、土屋礼央さん作詞作曲の「全員がヒーロー」も応援歌ですが

(こちらは西武ライオンズの公式応援ソングです)

 

あちらはほぼアカペラ曲ですが、力強い応援を前面に出した歌詞に、

土屋さんの捻りのあるポップな歌声と新井健一さんのパワフルなコーラス

(「No.1 yeah!」、「get a chance!」)が加わって、

 

やはり独特な良い感じのバランスが出来上がっています。

 

率直に言って、RAG FAIRはその素晴らしさに比べて世間の認知度が低く

ファンとしては少し残念でしたが

 

きっとこういう名曲は、時間が経って再度評価されると思っています。

 

少なくとも、私のようなファンの心には今でも強く残っています。

 

そんな名曲を、これからも少しずつご紹介したいと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

明日も素敵な1日を。

コメント一覧

sun-also-rises
なおこさん、コメントありがとうございます!
RAGの歌詞の奥深さが少しでも伝えられたなら嬉しいです^^
なおこ
良さから歯痒さまで素晴らしい観点、表現、とても尊敬します(´;ω;`)
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