両親と・・

　「梅の花を見たいんだが、連れて行ってくれんか」　と、実家の父からの電話。


先日、すももと梅園に行く時に、実家の両親も誘おうか・・迷ったけれど、
お正月に会った時の母の様子が、あまりにも足もおぼつかず、精神的にもすぐれないようだったので
無理だろうと勝手に判断して、誘うのをやめました。

やっぱり、あの時に誘っておけばよかった。

すももと行った梅園は、あの後あっという間に咲いて、先日の強風であっという間に散ったと・・・



幸い、近くのしだれ梅園がちょうど見頃と聞いて、そちらに行こうとしたのだけれど

　　「いや、人工的なしだれ梅より、実のなる梅の花が見たい」　と父。


散っているかもしれないので、梅園に行く前に小国神社に寄って・・


　　

　　ここもほとんど終わっていました。3人でアイスクリームを食べて梅園に向かいます





途中でピンクの花満開の大きな木を見つけて、車をＵターンさせます。


　



　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　河津桜でした


　　　こんなところにこんなに大きな河津桜の木があるなんて知らなかったなぁ・・





梅園に着きました。　梅園のオバチャンが

「こないだの風でだいぶ散っちゃって・・・向こうの斜面だけ少し咲いてるでね」と申し訳なさそうです。



　　

　　　　　　　入り口近くに、先日は咲いていなかったサンシュユが咲いていました。


それまで黙っていた認知症の母が「サンシュユが咲いてるよ」と初めて口を開きました。



坂道ばかりの広い梅園のそこここに置いてあるベンチを見るたびに腰を下ろし

結局、半分も回れません。（ふたりとも80歳を過ぎたしね）


　　



　　父は健康健脚だし頭の中身もはっきりしていますが、母の方は会うたびに足腰が衰え、
　　認知症が進み、明るくておしゃべりな人だったのに、めっきり無口になりました。

　　このふたりで暮らすのは、父への負担が大きすぎ、限界ではないかと考え、

　　一緒に暮らそうと提案するのですが、昔から頑固者の父は

　　　　　「まだ大丈夫だ、全然平気だ」　の一点張り


　　気にはなっているものの、自分の生活にかまけて、ついつい両親のことは二の次にしている
　　自分の不孝が身に沁みます



　
この日、母はずっと「○子（アタシのこと）はどこにいるの」　「○子に会えると思ってたのに・・」

と、言い続けていました・・・


　　　　　　　母の記憶の中のアタシはたぶん、子供の頃のアタシの姿をしているのでしょう


　　　　　　　そして、きっと母ももっと若くてハツラツとしているのでしょう・・・・・