ぶたこの山日記

山とマラソンと温泉とラーメンが大好きなぶたこです。

上信越国境の旅(長くてごめん)

2015年05月09日 20時00分19秒 | 日記

今回の予定  5日間

鳩待峠~至仏山~平が岳~大水上山~丹後山~本谷山~下津川山~巻機山~柄沢山~大烏帽子山~朝日岳~白毛門~土合

なんとなく以前から憧れてイメージしていたことが現実となった!!

メンバー のびぢ やまぢ ぶたこ

5月2日 (1日目)

朝1のタクシーで鳩待峠に入り、7時前には出発した。

わくわく、どきどき・・・いよいよ始まる 長い山旅 

至仏山までは地道な登りです

山頂はこのとおり、雪が無い 

↓ 燧ケ岳と尾瀬ヶ原の素晴らしい展望です~

↓ この時期の至仏山は大人気!! 人人人!!

さあ、北部縦走路へ

↓ 今回の山行の中で ダントツナンバー1の藪はここ・・・

 ハイマツと灌木の藪で、足は地面につかないわ、身動きは取れないわ、周囲は見えないわ… 超最悪~

この藪でスッカリ めげた・・・

藪を抜けて一息・・・ 去年はもっとさっくり抜けられたけど、今年は雪が少ないんだな・・

あとは、快適な雪稜~ 

 至仏山をバックに

↓ ススガ峰からの下り。 右端に景鶴山が見えてます~!

景鶴山方面とのジャンクションを過ぎ、目の前には平が岳が・・・

ここらへん、一番好きな場所ですね!!

至仏山の魔物(大藪)に苦しめられたため、今日は平が岳を越えることをあきらめ早々に幕営です。

5月3日 (2日目)

朝のスッキリした空気の中、平が岳に向かう

平が岳山頂。今年もありがとう~~。 しかし、これまでで一番雪が少ないですわ。

 一昨年はこの看板全部埋まっていたのになあ・・・

積雪量測定のポール

平が岳から 大水上山方面 未知の世界に踏み込む!!

すぐに3人パーティーと会う。彼らは向こうから縦走してきたという。藪情報を教えてもらう。

「藤原山までが勝負だな」だって~~ 

↓ 一つ目のピークは、劔倉山。縦走路きっての急峻なピークです。

↓ ズタズタの雪渓を 注意して歩く。

 頼む!!崩れないで!! もう祈りの世界です~

↓ 劔倉山までは、ほぼ雪をたどって到着。背後の越後駒、中の岳、荒沢岳などがかっこいい!

さあ、いざ突っ込みます

ついに藪突入です… 

気持ちよさそうな笹薮に見えますが、実際は中に灌木がぼこぼこあり、足はアイゼンを履いているため、辛いのなんのって・・・

でも、いい天気と、いい展望!! 無風で蒸し風呂状態・・・ 

ここの岩場は 雪が無くて良かったです。

ここらへん、稜線はほとんど雪が落ちてしまっていた

おかしいな~ 雄大な雪稜歩きをしに来ているつもりがなんでこんなにひたすら藪をこいでいるんだろう??

おかしい!!

↓ にせ藤原山にようやく到着・・・ 

次の藤原山周辺まで行けば、ばっちり雪がついていそうです!! ガンバレ、ガンバレ!!

↓ 藤原山 へ到着!! ヨシ、今日のやぶは抜けたかな~ 

この先ついに素晴らしい雪稜に。。  奥には目指す稜線が!!!

 ここら辺で、向こう側から縦走してくるパーティー行き違った。

 案外ここのコースに来る人はいるものなんですね。みんなマニアックな感じの人だったけど!!

↓ 雪の出っ張りの上を歩く

↓ 変なふうに雪が残っている局面も。でも藪を避けたい一心で危うい雪稜をたどりました

もう少しかも!!

ヤッター!! 稜線に出ました!!! 背後は中の岳。

↓ 利根川水源の碑 これを見たかったのよ~ 

↓ 行程は予定より遅れているけれど、今日はここ丹後の小屋で泊まりましょう~~

↓ 小屋は意外にもすいていた。私たち3人と、2人組の男女だけ。

この2人組男女(新潟の人)がすごい強者で、あの藪をすごい速さで歩いていた。明日は十字峡に降りるという。

5月4日(3日目)

予報は天気は下り坂だが、とりあえず雨が降るまでは頑張ろう!!

早々に会った縦走者にまた藪情報を聞いた。そのおじさんは、たいしたことないと言った。

ちなみに、やぶに対する評価や基準は人それぞれなので、真に受けるのは危険だ!!

振り返ると、越後三山がキレイ!

↓ 越後沢山に到着 

↓ ここからさき、しばらく危うい雪渓上を歩いた

↓ 本当に素晴らしい展望ですわ!  越後三山

ついに雪が途切れてしまった・・・

疲れた・・・

藪がしばらく続きそうなのでここでアイゼンを外した。もっとさっさと外せばよかった・・・

背後は、下津川山と奥は小沢岳。

アイゼンをとった分楽にはなったが、それでも灌木交じりのやぶ歩きは辛かった。

下津川山の登りはほぼ藪状態だった。

↓ 着いた! もうバテバテ・・下津川山三角点を抱えるぶたちゃん

 ここからネコブ山経由で降りたくなっちゃった…気もしたが、でももうちょっと頑張ろうか!

下津川山から鞍部までのやぶは相当ひどかった。が、おそらく例年雪が早くに落ちる場所なのだろう、踏み跡がついているのだ。それでもハイマツとシャクナゲの枝が乱れ飛び、難路であった。下りだったのが救いだったな~ 

目の前のかっこいいピークは小沢岳。

小沢岳を越えたところにいい場所があったので、幕営を決定。

時間的にも、天候的にもまだ先を目指すことはできたが、この先幕営適地があるとも限らないしね。

5月5日(4日目)

昨夜は雨が結構ふったようだが、この雪渓の上は風は当たらずとても快適だった。

朝は濃厚なガスだったが、次第に視界がきくようになってきた。

このあたり少し地形が複雑だ。 しっかり地図を見て地形を見極めて進む。

昼頃には天気はすっかり回復。素晴らしい展望が広がった。

三石山? 結構 急な雪稜で、ちょっとビビりました。

↓ 下から見ると絶望的に思えた雪壁も、しっかり足場を決めて歩けば大丈夫でした… 

いよいよ巻機山~牛が岳稜線が近づいてきた

↓ この緩やかな丘をたどれば、牛が岳です!!藪は丈が低くなってきた。

牛が岳は直下の雪渓を斜めに横断

一般道に出ました!!! 

↓ 巻機山 (正確には山頂では無く、分岐ですが)  

やったよ~~!!

ここから巻機山~井戸尾根下山が最終エスケープルートだ。

疲れきっているけど、素晴らしい展望に感動、もう少し山にいたい、そんな思いが湧いていた。

もう15時半だったけど、のびぢさんも、「頑張って行こうか」

ヨシ、もう行くしかない!!!

米子頭山を目指す

利根川側には雪が残っているので、ほぼそこをたどることができそうだ。

この間、今までに無いほどスピードが出せたな。

↓ 米子頭山を越えた場所は、これまた猛烈な藪だったが、それなりに踏み跡があった。

 いろいろものが落ちていた。時計とか、ピッケルカバーとか… みんな悪戦苦闘している場所なのだろう

ふう、本日のやぶもようやく終わりが近い

↓ 米子頭山と柄沢山の間で幕営を決定

5月6日(5日目) 

今日も快晴だ。 雪を拾って進もう!

この稜線は、本当に展望が素晴らしかった。至仏山からずっと歩いてきた行程がほぼ見えた。

よく来たもんだ!!

↓ 柄沢山山頂にて。 藪の中に三角点がありました!!

↓ 目の前に大きな朝日岳がででーん!!まだまだ長いなあ~

↓ 檜倉山にて。 池塘がありました!!天国のような場所ですね。向こう側に大烏帽子山と朝日岳

↓ 大烏帽子山

大烏帽子山を越えると、わらじ供養を発見。ナルミズ沢の源頭なのでしょうか。

ここからは、踏み跡がしっかりしてきた。笹も低くて快適な藪漕ぎだ。

ジャンクションピークへの圧倒的な登りも笹原の地道な登りで、そう苦労はなかった。

↓ ジャンクションに出ました!!! ヨシ!!

3人で握手をして喜んだのですが、実はここから先もまだ長かったのです…

↓ 朝日岳山頂

↓ 朝日岳から笠ヶ岳に向かう ヘロヘロの足にはしんどい下り。

白毛門に到着したのは、もう15時を回っていた。

白毛門の下り。なかなか眺めの良いいい登山道だ。

谷川岳もばっちり見えるし、土合の駅も見えるのだ。

でもヘロヘロの足にはきつかった!!

下部は新緑と、コブシの満開と、シャクナゲ、イワウチワとか。。。

下った!!最後の橋です。

18時半を過ぎていた。やまぢさんがコーラをおごってくれました 

やぶや急峻な雪稜で、頼もしく先導してくれたリーダーのびぢさん

美味しいものをたくさん持ってきてくれたり、色々助けてくれたやまぢさん

本当にお世話になりました。ありがとう~。2人のおかげで無事生還できました!!

感動するヒマもなく、急いで帰らなければならない。

タクシーを呼んで19時半。戸倉駐車場に戻って21時前。

お風呂だけは何とか入りたい。健康ランドしかないだろうと思いきや

のびぢさんがダメ元で、戸倉温泉うめのやさんに聞いてみたところ、お風呂に入れてもらえることになった。

女将さんから、「こんなに遅くなっちゃだめじゃないの?!!遭難直前じゃない!!」とお叱りを受けたが、本当にありがたかった。

(おそらく、3人の風貌がボロボロだったことも同情を誘ったのかもしれない)

源泉かけ流しのいい温泉だった!ありがとう!うめのやさん!!

その後は、すきやで夕食を食べて即効で帰った。

家に着いて5月7日3時だった。

2時間寝て、5時から片づけ、6時半には仕事に出かけた。

素晴らしい思い出になった。

ありがとう~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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8 コメント

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マニアック (かわい)
2015-05-10 05:42:47
すっごい縦走ですね。

これだけ凄いと憧れはするがそれ以上は進まない!

マニアックな人が多いんですねこの時期にテント背負って縦走なんてスゴーイ!

当然ぶたこさんも入ってますよ、マニアックに。

素晴らしい残雪の山の写真と紀行文をありがとうございました。
また期待しています。
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かわいさん (ぶたこ)
2015-05-10 06:24:48
若い人はおらず、みなパワフル中高年といった感じでしたよ~この山域にこだわりと愛着のある人々とお見受けしました!
私もすっかりこの場所のファンになってしまいました~
しかし・・・やぶは本当にスゴイです・・・
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Unknown (でん)
2015-05-10 12:30:03
ジックリ拝見させていただきました!
5日、私が平標山からぶたこさんたちを思い眺めていた頃は、ちょうど巻機山、ドンピシャでした。

車で1時間半のところを5日かけて歩いたわけで距離は70km近いですよね。
10km/日以上歩いて5日間、のびぢさん、やまぢさん、もちろんぶたこさんもツワモノ揃いでないと歩けませんね。
凄いわぁ~としか言いようがないです、憧れはしませんけど(笑)

丹後山~越後沢山も一面ネマガリタケに覆われているところで雪がなければ泳げます(笑)
丹後避難小屋で会ったお2人は十字峡に下りられたのでしょうかね~?
三国川の林道は遅くまで雪が残る場所で、林道を埋め尽くすデブリに覆われているんじゃないかと。
しかも今年は公共投資抑制からなのかしゃくなげ湖両岸の市道・県道ともに除雪を行わないと聞いてます。

下山後の忙しさもさることながら仕事もキチンとこなすぶたこさん、さすがだわ~。
なんだか歩きたくなっちゃったなぁ~、明日は天気もいいみたいなので
仕事サボって谷川主稜線でも歩きたい気分です。
ホント、お疲れ様でした!
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でんさん! (ぶたこ)
2015-05-10 20:13:57
見ていただいてありがとうございました~
今思えば、頑固な藪も恐い雪渓も蒸し風呂のような暑さも全て愛おしい思い出です!
小屋の2人はやはり十字峡を躊躇していたのですが、十字峡から登ってきたという人達がいた(相当恐いと言っていましたが)ので、突っ込んでみると言っていました・・・(私なら絶対イヤです~)
本当に群馬~新潟の辺りの、山々の素晴らしさ、何となく哀愁漂う地名(土合とか、水上とか!) しばらくはハマリそうです!!
また夏以降にも是非お邪魔いたしますね!!
でんさんのブログで研究しますわ!!
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Unknown (くまバァバ)
2015-05-16 06:39:35
相変わらず凄いねぇ~
たいしたもんです^^

地図を出してルートを見ないと、どんな所を歩いてるんじゃーーと思いますよ。

それにしても、このブログへ写真を沢山載せてるけど、随分載せる事ができるんだね?
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くま姉さん! (ぶたこ)
2015-05-16 08:52:50
今回のところ、本当に新潟県と群馬県の国境尾根でした!! 雪が無いと辛い場所ですね。
ブログへの写真掲載は1日100枚までOKです。全部で3ギガ可能なようなので、まだ数年はできるかな!?
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Unknown (キタガワ)
2015-05-20 12:29:37
相変わらずの凄い行動力ですね。
去年テント買ったので雪が消えたら行ってみようかな。
このコース、雪が無いと辛い処もありそうですね。

私のほうは掛川マラソンの時はヨレヨレでしたが、何とか一カ月で立て直して野辺山完走出来ましたよ。
痛風アドバイス、ありがとう。
返信する
キタガワさん! (ぶたこ)
2015-05-21 06:00:14
野辺山完走ですか!!さっすが~~!!
私にはもう挑戦することすらできません!
ガソリン補給はなさったのでしょうか??今後もうまく付き合って楽しんで完走してくださいね!!

PS 今回の私たちのコース、雪が無ければとても無理ですよ!遭難しないでくださいよ!!
是非南アルプスに行きましょう!!
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