偶然は必然なのか

時々あるのですが、ぼ～～っとTVを見ていると
「おぉ！そうそう！！」と共鳴する考えや意見を述べる
素晴らしい方の番組に出会うことがあります。

師匠が昔、「偶然はない。全て必然だ」とおっしゃってましたが
そういうTV番組を見ると、自分の考えや思いは間違っていなんだ、と
確信し、勇気をもらえるのです

先日見たものは分野は違えどある芸術家の方の日常。

その中で信念などを語っていらっしゃいました。

技術も無く、センスも無く、
まして努力もせず、勉強もせず、
最近はそんな自称プロが多い。

そんな奴らのせいで、芸術のレベルも面白みも人気も下がっている。


そう！正にその通り！！！

何かの「偶然」で表に躍り出たはいいけれど
その「幸運」だけで自分を天才だと勘違いしている。
何て怖ろしい。

自分が見えない怖さ。

鏡に映った自分の素の姿を見ることをせず、
表面を取り繕うことに命を懸ける。

芸術家が最もやってはいけないこと。

また逆に

１つの分野では素人であっても、他の分野で才能がある場合、
それが努力する本物の人であったりすると
素人の分野においても驚くような才をちらっと見せることがある。

しかし本物でないプロは
他の分野の才を認めない。揚げ足ばかり取る

・・・そう、その通り！！


芸術の分野というのは本当に難しく、
どうしても目先の欲に目がくらんでしまいがちです。

しかし我慢と鍛錬こそが本当の技術を勝ち得る唯一の方法であって、
それをやろうとするとゴールの見えない戦いを続けなければいけないのです。

でも私は、やっぱり本物がいい。

なぜなら本物の表現をしたいから。


偽物を許容したら、自分の存在が偽になる気がしてならないのです



では、本物って何でしょう？


それは、追い続けることが本物なのだと思います


「自分は本物だ～」と言える人はウソです

「本物とは何か」を常に自問自答し、
苦しみ続けることが、芸術家なのだと思います



ちょっと真面目に書いてみました。