吾には動物愛護精神は無いが、此れだけは云いたい。
失敗(しくじ)ってみないと解らぬ生き物は人間だけである。
弱肉強食の連鎖は在るものの、植物や人以外の生き物を見た時、其れ等は自然の摂理に則って強かに命を咲かせている。
併し、元来から自然(野生)の生き物が、人の圏内に置かれた時虚弱になり色んな病を発症する。
人が纏う陰鬱な雰囲気に動物達は影響を受け翻弄されている。
自然(野生)では成り得ない病に罹る動物達...。
野生動物は、食欲が満たされれば目の前を獲物が通っても見向きもしない。
其の時の欲が満たされれば、其れで終わり。
だが人間と云う欲深い生き物の欲は際限が無い。
吾も欲深い。
カネは幾ら在っても邪魔にはならぬ。
欲は程々でいいとは、頭では解っていても、内心は裏腹である。
嗚呼、カネが欲しい...。