沖縄県に於いて今伝えられている異物混入のロット番号以外からも新たな異物混入が発見されたとの報道が在った。g
矢張りそうだろうなぁと思っていたが、間違い無かった。
同じ製造ラインで生産されたものから出た不具合は、ロットが違っても作業者が同じであれば他ロットからも不具合が発生するのは当然である。
「発生したロット以外は大丈夫」
と云う発想は危険である。
例えば、同じ製品を数ライン設置して同時生産する場合は、其のライン毎に作業者が違うので、生産能力も違えば品質レベルも差が在る。
こう云う製造過程で在れば、其のロットを製造したラインが原因だとしてラインを止める事で不冨合の再発が防げる。
一本のみのラインであれば、不具合を発生させた工程作業者と出荷検査等を行う検査作業者を入れ替える等で防止出来る。
品質は製造工程で作られるべきだと吾は考える。
出荷検査は、最終的な歯止めであって、検査で引っかければよいと云う気持ちで工程作業者は作業を行っている内は不具合は収まらない。
吾は製薬会社の製造工程の内情に明るくは無いので迂闊な事は云えないが、今此の技術が進歩した今、こういった異物混入を弾く検査システムが無いのだろうか…。
人の目には限界が在る。
日本向けモデルナ製ワクチンは、スペインの製薬会社「ラボラトリオス・ファルマスティコス・ロビ」で製造されている。
スペインに在る4工場の内、マドリードにある2つの工場で他社が製造した薬品を瓶や容器に詰める工程を行っている。
此の辺りを改善しなければならぬ。
未だ此の不具合は他のロットでも在ると疑って掛った方が良い。
此れは吾の理想であるが、どの工程で混入したかが判然としないのであれば、一度モデルナ製の接種は一時的に取りやめる位の決断をしてはどうか。
そして発生原因を潰し、再発防止が確立されてから生産を再開する。
恐らくそんな決断はしないだろうし、もう今となっては出来ぬだろう。
とんでもない事をしでかしたものである。