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One Step ~ 橋本新企画公式ブログ

82)赤羽の片隅から~無料弁当雑記

6/27(日)

夕方に路上脱出第一号のアパートヘ行く。「役所へ行く前日に銭湯に行きたい」と言うので、入浴券と熱中症予防の塩タブレットを持って行った。夜にも弁当を持って行ったが不在だったので、ドアノブに弁当の入った袋をかけておいた。久々の銭湯で、長湯をしているのかもしれない。



今日は月に一度の夜まわりの日。始めてから一年。16時頃から現役のホームレス2名とおにぎり&お惣菜パックづくり40セット。そのうち12セットを川岸のホームレスヘ。残りを近所のホームレスの寝床ヘ配達。さらに余ったセットと無料弁当30個、お菓子、マスクなどを店頭で21:30から提供。23:00頃に残6。

川岸の現役ホームレスに、路上脱出5号である都外から歩いてきた女性に「赤羽に行けば優しい方が助けてくれるよ」とアドバイスしてくれたホームレスについて尋ねると、彼の知り合いのホームレスであることが分かった。その方は何度か無料弁当を取りに来た方で、当店のことを案内していたことも分かった。

その女性は生活保護を申請し、まもなくアパート生活になる予定。元気でやっていると伝えてもらうことに。月イチでおにぎりづくりを手伝ってくれるホームレスは、銭湯やコインランドリーに行くなどして身綺麗にしている。地域の単身の高齢者の引越の手伝い、庭の草むしり、スナックの手伝いなどをして稼いでいる。

そのひとつに「障害者の居酒屋での飲酒を付き添う」という仕事がある。(緊急事態中は公園で外呑み。一定の額で収まれば、一緒に呑んでもいい。)その障害者は酒グセがあまりよくないので、担当者は時々変わり、代々ホームレスが引き継いできた。遠くから辿り着いた女性に当店を案内してくれたのは、障害者の飲酒付き添いを、現在されている方だった。

彼女は地元の役所に冷たくされ、あてもなく北上して彼に出会い、助言を頼りにして、当店に辿り着いた。あまりにもできすぎた話なのでマユツバだったのだが、事実だった。

優しさのバトンがめぐりめぐって、ひとつの命が繋がった。本当によかった。



(6/28のTweetより 一部修正)
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