日時:平成24年9月20日(木) 14時~16時
場所:吹田市立市民公益活動センター(千里ニュータウンプラザ6階)
今年度第3回目は 点訳グループ「あい」 をご紹介しました。
☆点訳グループ「あい」の活動は、市、身障福祉会共催の点訳講習会手伝い。
府身協、カレンダー、暮しの手帖、“Newsがわかる”、蔵書、個人依頼の点訳、音訳テープのラベル貼りなどをされています。
吉岡さん(左側写真の右人物)は点図の日本地図を 地下鉄は、大体電車の車両数が決まってい
人差し指を使って、とてもスムーズに読まれていました。 るので点字が役に立っている。
点訳グループの中谷恵子さんは、点字だけでなく点図(冒頭写真の日本地図など)の作成にも取り組んでおられます。
<中谷さんのお話から>
「小さいときから、訓練で図形を触ってわかるような訓練をしている。 理科や社会でも点図が必要で、全く同じ形でなく、
点図を作るときもかなり工夫が必要。 海と陸の境界線は線をかえるなどの工夫が必要」
「中学生の教科書を点訳している」
「生徒が喜んででくれたり、生徒が試験を受けるのに役立っているという事にやりがいを感じている。」
「昔は、点字は手打ちだったが、今はパソコンにて製作している。」
「パソコン点訳によりスピード化しております。 蔵書・その他必要とされる依頼物お受け致します。」
「手打ちの場合、1年かかるものが、今では校正も入れて2ヶ月くらいでできるようになった。」
「絵本にも点字を入れることができる。 クックペーパーといって透明のシールを貼っている。」
●ユニバーサルデザインの紹介がありました。
「さまざまな人たちが、いつでも、どこでも、わけへだてなく安心して使える製品を生み出すこと、これが未来をめざす
製品作りの基本になる」米国ノースカロライナ州立大学ロン・メイス博士らは、広く世界にこう呼びかけました。
これが「ユニバーサルデザイン」の考え方です。
<具体例:視覚障害者の方への配慮>
醤油 ・・・・・・・・・ 段があるのが濃い口 段がないのが薄口
服のタグ ・・・・・ タグに点字で色の種類が書いてある
缶ジュースの飲み口 ・・・ メーカーわかる様に大きさが異なる
オセロ ・・・・・・・ 磁石になっている(石が動かないように)
携帯を使用するときも音で反応できるようになる
パソコンに入っているものでも点字が出てくるものがある → ピンディスプレイ
<お話を聞いて>
点字グループ「あい」の56名の会員をとりまとめるだけでも大変であるのに、「点字」だけでなく「点図」の作成に
取り組んでおられる常に前進する挑戦的な姿勢には感動しました。
視覚障害者の方と、触ってイメージできるということを一緒に考えているとの事でした。
<参加者の皆さんの紹介> 敬称略
●特定非営利活動法人 地域情報技術振興協会 阪 治之
・パソコン相談・講習活動
・パソコンメールを活用した指導者育成、支援活動
・「使うためのパソコン知識検定」、「パソコン安全指導員認定」をおこない
身近な相談出来る人をつくる活動
●わいわい健康クラブ 小林 幹生
認知症防止・介護予防のリハビリ体操、折り紙をしています。
●旧西尾家住宅 渡路州俱楽部 宮辻 敏雄
重要文化財である旧仙洞御料庄屋屋敷の旧西尾家住宅(吹田文化創造交流館)の
ボランティアガイドをしている団体です。
●吹田くわい保存会 岡本 紀夫
市民の方がもっと身近に「くわい」を知って欲しいという活動を目指している。
くわいの絵本がもうすぐ発行される予定。
●吹田ホスピス市民塾 小澤 和夫
がん終末期の市民が、自宅で有意義に過ごせるためのネットワークとシステム作りを、
「吹田在宅ケアを考える会」を軸に進める。
<次回の交流会 案内>
11月15日(木) 14時~16時 市民公益活動センター(千里ニュータウンプラザ6階)